やけにリアルな【ToNEET】まとめ

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匿名ユーザー

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スレッドに投下された奴。

ToNEETイメージシナリオ。

「ちょっと~ 別府く~ん?」
 甘ったるい女の子特有の声。意味も無く俺のマウンテンはオッキッキなわけで。
 何故かはわからないが俺は町を歩いているらしい。しかも女の子連れで・・・。
 ・・・。思い出せないがきっと彼女なんだろう。俺の直感はそう告げていた。

妙なところでポジティブシンキングなのは童貞の特権だと思ってる。
 「ねぇ?どうしたの?元気ないね・・・。つまらない?」
 可愛らしい瞳がこちらに向いている。つまらないワケがないさ。
全てが新たな感覚だ。女の子とデートするってのはこんなに楽しいものだったのか。
ほら地に足が着いていないというかさ。ふわふわういt・・・。

知ってるさ。コレは夢。。。でも、俺はこの後 夢の中に出てきた女の子に告白することにしたさ。
いやね。古文の授業で夢に出てくる人は自分のことが好きだってならったから・・・。

(勘違い)

新生活

 友達のいないまま、孤独に過ごし続けた中学生活。
俺は、少し離れた高校に来月から通うことになっている。
同じ中学から進学する生徒は、誰もいない。
高校にさえいけば、俺の人生もリセットできると、今はただ、信じている。

 なにがきっかけだったのか、それは俺にも曖昧で、断定することも出来ず、
一人で暗い天井を眺めて考え続けた。
笑いを取ろうとおちゃらければ、失笑と苦笑が時を止めた。
体育祭のフォークダンスでしか、女子の手を触ることが出来なかった。
女子トイレの入り口で、ぶつかったことが事故だとしても、影でこそこそ痴漢呼ばわり。
球技大会のドッチボールでは、外野で始まり、外野で終わる。
誰も俺にボールなんて回してくれず、俺がいてもいなくても、みんなの時間は進むんだ。
文化祭の打ち上げがあるなんてこと、知らなかったのも俺だけらしい。
先生に、どうして来なかったのかと聞かれても、返す言葉が見つからず、
ため息混じりに、お前がそうだから友達が出来ないんだぞなんて言われてしまう。

 俺は、そんなに間違ったことをしただろうか?
そんなにも、みんなに嫌われるようなことをしたのだろうか?
中学校生活が終わろうとしている今、俺はそればかりを考えている。

4月から始まる新生活――俺は、必ず生まれ変わる。

弁当


教室を見渡す。
みんな楽しそうに机を囲みながら弁当を食べている。
もう入学して2週間。一人きりの昼食にもなれた。
それでも…やっぱり辛いな、一人でシーチキンにぎりってのは。
「おい佐藤!」
ビクッ。
誰だ?俺また何かまずいことやっちゃったか?
嫌だ。もう中学のときみたいにいじめられるのは嫌だ。
常に一人でも、誰ともしゃべれなくても、いじめられるのよりよっぽどましだ。
「いっしょに食おうぜ」
「え?」
こいつは確か・・・鈴木だったか、いつもふざけてクラスのムードメーカーみたいな存在だ。
俺なんかとはぜんぜん違うな。けど、そいつが何で…?
「俺もにぎりなんだよ。そろそろ飽きるって、なぁ?」
「あ、あぁ。そうだな。それよりいいのか?俺と食ってて」
「気にすんなよ。みんな弁当なのに一人だけにぎりなんて空しいじゃんかw」
「そうだな…」
まぁどうせ今日だけの気まぐれだろう。
「あーやっぱりいまいちだなぁ」
ほら、やっぱり俺なんかと食ってても楽しくないって。
「そうだ明日は学食いかねぇか?にぎりより金かかるけど結構うまいらしいぜ」
「え?」
いま明日って言ったのか?
「行こうぜ、な?」
「うん、行こう。」
うれしいのをごまかすためにおにぎりを一気に食べ
「ごほっごほっ」
「お、おい、大丈夫かよ!?ほら茶」
「ごくごく、ぷはー」
「んな焦って食うなよw そんなに俺と食うのは嫌か?w」
そんなことない。
「…ありがと」
俺なんかを誘ってくれて
「気にするなってw」
多分意味は伝わっていないだろう。けどそれでもいい。
ただすごく恥ずかしくてそっぽ向きながら食べた。
シーチキンにぎりがいつもよりおいしく感じた。

バレンタイン

 いつもより早く目が覚める、普段は適当な歯磨きも念入りにする
普段はホコリの付いてる鏡の前での3倍は凝視する。根拠は無いが大丈夫だ
誰と付き合える訳じゃない。低スペックなのは知ってる。でも何故だろうワクワクする

 学校に少し早く付き、クラスの良く話すヤツ2人と会話してると一人が「ちょっと」といって廊下へ出た
廊下では女がそいつを待っていた。あいつは付き合ってる彼女がいるからな。俺の中で納得する
と、俺と話していたもう一人を呼ぶ声が廊下からした。女だ
そいつは少し驚いたような嬉しそうな顔したので俺は「がんばれよ」と肩を叩いた
一人になった俺は無意味に教室の中を一周して、廊下に顔を出し、すぐに机に向かうと寝たフリをした

  昼休み
 クラスの雰囲気がいつもと違うのは無関係の俺にも分かった
極力、興味なさそうに机の上で頬づえついてグラウンドを眺めていたが
俺は弁当を机の上に広げず、そのまま学食へ向かった
普段ジュースを買いに来る時に賑やかな食堂が今日は静かだった
放課後
クラスのファンキーフェイス子が授業が終わると同時にこう言った
「今日はバレンタインデーでー、クラスの女子何人かでチョコ作ったので帰るときわたしまーす」
教室の前のドアに立ち、教室から出て行く男子にチョコを配っていたのはクラスの可愛い子だった
心が躍った。俺は後ろの方に並んで自分の番を待つ

 嬉しそうに貰うヤツ、ハズカシそうに貰うヤツ、軽くかっこつけて貰うヤツ
…その顔を見ていたら自分の心の熱が急速に冷めていった。これはティッシュ配りと変わらない
「・・・どうしたの?」
いつの間にか俺の番だったらしい。可愛い子が少しはずかしそうにチョコの包みを持ち上げた
「あんまり上手くできなかったんだけどね、ふふっ」
「あ、いや・・・俺・・・むし・・ば、虫歯なんだよ。ごめんな」
「え、そうなの?」
「そうなんだよーおかげで飯もあんま食べられなくてさー今日もこれから治療行ってくるわけ」
「へーそうんなんだ、じゃあ無理だね。虫歯治さないとね」
「そうだな。じゃあ」

 家に帰ったあと、無意味にじっと部屋で待っていた
何か起こるんじゃないかと。ひょっとしたら可愛い子が
電話をかけてきて自分にチョコを渡してくれるんじゃないかと

 2月14日が終わった深夜俺はそのまま電気を消して寝た

回帰

 「……」
 机と椅子にくっついて、独りで過ごす、永遠にも感じられるこの休憩時間。
この間、彼らはクラスの中心であろう人気者の机の周りに集まり、陽気に談笑をしている。
きっと向こう側の休憩時間は、こっちと違って猛スピードで過ぎていっているんだろうな。
アインシュタインの相対性理論が理解できたような気がした。

 僕は次の授業、化学の教科書を開く。最外殻電子やら、電子式、イオンなんたら、わけがわからない。
だからといってここで教科書を閉じ、代わりに小さな液晶画面の反応を楽しむ事は御免だった。
好きな子や可愛い女の子が携帯をいじっているのはなかなかヤキモキしちゃう場面だけれど、
僕のような奴の場合はオタクにしか見えない。これが一匹狼と根暗の差。

 「……」
 群れを眺める。どうして彼らはこんなに早く順応できるのだろう。
すぐにグループになれて、馬鹿馬鹿しく笑いあえているのだろう。いや――

 ――前の僕なら出来た。中学のときの僕なら、そんな事は容易だったはずだ。
今では空気以下の存在になってしまった僕だって、あの時は皆と一緒に騒げた。なんでもないことで、一日を喋り潰せた。
特に仲の良い奴には相談でもしたりして。あいつはそれを真剣なまなざしで聞いてくれて、それが、すごく、うれしかった。
 「それが、さ。ど、うして」

 開いた教科書に、雨が降りた。それを隠すように、僕は机に伏せる。もう起き上がりたくなかった。帰りたかった。あの頃に。

純愛www

 ……これが?
 「はぁ。」
 授業中。先生の講義が脳みそを通り過ぎていく。授業が数学だっていうのもあるけれど、何より。
僕の全神経は今、斜め前の女子に釘付けだった。
見ていると、何か心が締め付けられる感じ。うぁあ。と思わず声を出してしまいそうになる。
現に、この授業中何度溜息を付いたことか。

「昨日まで、こんな調子じゃなかったんだけどな」
 昨日まで普通だったのに。いや、「可愛いな」と思うことはあった、けれど、それはそこまでで終わった。
だけど違う、これは今までとは違う。心臓を刺されるイメージ。
 「はぁ。」
 見ているだけで、僕は至福の時を得られた。彼女の為なら死ねると、本気で思ってしまった。

 「ついに大人の男になったのねえ」
 休憩時間、高校にいるたった一人の友人に早速相談。
返ってきた返事がこれだ。彼の軽い性格がこの一言だけで伺える。
 「大人の男、ね」
 「自分の胸に聞け」
 「はぁ?」
 僕は頭をかいてしばらく沈黙。一回伸びをしてから結局「わかんないよ」と答える。
すると彼は呆れた様な苦笑いをして、口を開いた。
 「最初から告るっていうのは成功率が低いから、まずはアドレスを聞きに行くといいな」
 一瞬、何を言ったのか理解出来なかった。
 「、なんだって? ちょ、そんな無理無理無理む――

―続き―

 授業の終わりを告げるチャイムが間抜けに鳴り響いていた。
 生徒たちは福音を受けた信徒のような喜びの表情を浮かべて、それぞれの場所へと席を立つ。
 生徒がいっせいに談笑を始めるせいで、教室は世界の始まりのような混沌に包まれていた。
 学食にパンを買いに行こうと財布を確認する。――往々にしてピンチだ。いいや、友人に借りよう。
「なぁ、ちょっと金貸し……」
「来たな。さ、アドレス聞きに行こう」
 そう言うと彼は俺の手を引いて、彼女の席――俺の斜め前の席へと向かった。
 彼女はまだ席にいた。ノートを書くのが遅いらしく、黒板に羅列された英文を刻みつけるように書き込んでいた。
 やけに一生懸命なその姿は、ヒマワリの種をかじるハムスターのように可愛らしかった。
「(ほら、行けよ)」
 俺は一歩だけ前に出た。それから、ワンテンポ置いて思索にふけった。

1.素直に聞く

2.友人をごまかす

テスト前夜

 変なキャラクターが透明なマットの下に敷かれた、小学校の頃から変わらない勉強机に座って、そこでただひたすらにノートを埋める。
そのノートに書かれるものは英単語だったり、漢字、数式、はたまた人物だったりと色々だ。
 テストが近かった。いや近い、なんてもんじゃない。

 「明日」
 全く勉強していない現状。授業はいつも寝てしまうトラブル。
この調子では赤点必死。留年、はさすがに無いだろうが、少なくとも夏休みのほとんどが補習に潰される自信はある。
 だから今、ひたすらに暗記物を覚えている所。方程式、漢字、歴史上の偉人……

 いつか、俺も教科書に載ることが出来るだろうかなんて、馬鹿な事を考えたりもしてしまう。
しかも、しばらくするとその馬鹿な事の方が思考のメインになるから困りものだ。
さぁ、どうやって著名人になろう。円周率を計算するかの様に、その思案は永久に続く。

 俺は布団の中にいた。それに気付いたとき、自分の根性の無さに思わず笑ってしまった。
しかも、一日中家の中に篭っていたというのに携帯が鳴かない友人網の乏しさ。
高校に入ってからずっとそうだ。
これからもそうなるだろう。
虚しい思いに胸を締め付けられながら、俺は目を閉じた。

忘れた日には

「・・・と、言うのが中世と近代を分ける3つのポイントだ。
必ずテストにでるからよく覚えておくように。」
  世界史担当の鈴木の声が静かな教室に響く。
 真面目な生徒は黒板をノートに写し、そうでないものは机にひれ伏している。
 もっとも静かな授業の一つだ。かく言う俺は左隣のコの太ももに夢中なわけで。
キーンコーンカーンコーン
「今日はここまで。号令」
  適当に挨拶をすませると俺は駆け出していた。
  不覚にも弁当を忘れてきてしまった所為だ。
 ダッシュの甲斐もあって購買部まで一番乗り・・・。できるわけもなく。
 人気の商品はすでに数は少ない。コロッケパンとメロンパン、
 それにパック牛乳を手にとって、おばちゃんのところへ。
「300円ね。」割安感をかみ締めながら俺はポケットから財布を・・・。
 財布を・・・。忘れた。焦っている俺に後ろからブーイングが聞こえる。
 ハハハ・・・。メシ抜きか・・・。悲しみにくれながら商品を戻そうとすると。

「ほら、300円。貸してあげるよ。」
  アリガトウ。とっさの一言は片言だった。

 俺はひとり食堂の隅で、潮に浸しておいたんじゃないかと思えるぐらいに塩辛い親子丼を
食べていた。値段に見合わない味だったが、もう財布には小銭しか入っていないので買うこ
とはできない。
 俺は仕方なく、あらかじめ買っておいたミネラルウォーターといっしょに流し込んだ。カバン
の中に入れっぱなしにしていたせいか、生温くなっていた。
 となりの席をひとつ空けて一年生の女子生徒が、フーリガンを起こす直前の熱狂的なファ
ンみたいな面持ちで座っていた。見たこともない顔だったが、上履きの色でわかる。赤い上
履きを指定されているのは一年生だ。
 彼女もひとりでラーメンをすすっていた。彼女のそれは俺の親子丼よりもいくらか美味しそ
うな匂いを立ち昇らせていた。親子丼なんかじゃなくラーメンにすればよかったなと後悔した。
 中学生と言われてもほとんど違和感がないだろうと思われるほど、幼い顔立ちをしていた。
よく考えればつい最近まで中学生だったのだから当たり前なのだが。
「……何ですか?」
 わりばしを持ったまま怪訝そうな表情で彼女は訊いた。俺は厳しい表情に動揺して、何も
言うことができずに、少しだけ顔をうつむいた。
 彼女の視線は間違いなく俺を揶揄していた。社会的弱者を見下すような眼。多数派の意
見を支持し、圧倒的な戦力差で少数派を押し潰すような眼だった。
 彼女はどんぶりを持ち、席を立つ。それから、すぐ近くの女子グループの中に混ざってい
った。話し振りや表情から読み取る限り、もともと仲の良い人間だったんだろう。
 この後、彼女らは俺の話題で盛り上がるんだろうか? いや、ただ侮蔑の言葉を並べるだ
けで盛り上がることなんてないかもしれない。話題に触れられることもないかもしれない。
 俺は返却口へお盆を返し、ミネラルウォーターを飲み干しながら教室に戻った。

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