東村山市民新聞〈お騒がせ「市議」の09.3月市議会

2009(平成21)年3月17日に開催された予算特別委員会における矢野穂積「市議」の発言要旨を掲載したページ。
  • 予算特別委員会における発言であることは明記せず、平成21年度予算とは関係のない質問をしておきながら「中島児童課長(創価)は答弁拒否」などと記載していること
  • りんごっこ保育園をめぐるやりとりを記載していないこと
など、「東村山市民新聞」における情報操作の手法の一端を垣間見ることができる。以下、「東村山市民新聞」における記載と予算特別委員会会議録の該当箇所を対比して掲げる。


やりとり(1)

【矢野議員の発言要旨】(東村山市民新聞)
(1)東京都認証保育所の秋津「空飛ぶ三輪車」の施設に「佐藤まさたか」と書いた政治活動用看板が設置されつづけている。補助金を出している東京都は設置を認めるといっているのか。補助金が交付されている施設に、政治活動用看板が設置されている例は他にあるか。
 ▼中島児童課長(創価)は答弁拒否
会議録
○矢野委員 まず、質疑時間制限に抗議をしておきます。
 東京都の認証保育所には、都から市を経て、多額の補助金が交付されているわけでありますが、その中で秋津、空飛ぶ三輪車の施設には、「佐藤真和」と書いた政治活動用看板が、なお設置され続けている。
 まず、補助金を出している東京都は、設置を認めると言っているのかどうかなのか。それから、ほかに例はあるのか、伺います。
△中島児童課長 21年度予算に関係ありませんので、答弁できません。
○矢野委員 答弁拒否を貫くのだったら、それでもいいですが、何らかの利害関係があるんですか。

やりとり(2)

【矢野議員の発言要旨】(東村山市民新聞)  → 「越境通勤市議」問題参照
(2)<佐藤「市議」には選挙人名簿の被登録資格なし>
東京都は、昨年6月13日付けで「都認証保育所の施設を、昼夜を問わず、保育所目的以外で使用することは認められない」という見解を文書で示しているが、一方、佐藤まさたか「市議」は、03年4月の市議選のちょうど3ケ月前の1月に、日野市から東村山市に転入した際、この東京都認証保育所「空飛ぶ三輪車」(野口町3-7-38サンシティハイツ2-101)に家財道具を持ち込み、昼間は保育のスペースとして使われた施設(アパート)に夜は寝泊りして住んでいたとを認めている。そして、選挙までの3ケ月東村山市内に住所があったと主張し、03年4月、選挙人名簿に選挙時登録させました。
 ところが東京都は「都認証保育所の施設を、昼夜を問わず、保育所目的以外で使用すること」を禁止しているから、到底、保育所施設を住所とすることなどできない。つまり、佐藤「市議」は被登録資格がないまま、選挙人名簿に登録されたため、違法な登録であって選管は取り消ししなければならない。
 しかも、最高裁判例(昭和58年(ツ)32)があるから、市議選が終わった後に、このアパートの賃借人名義を変えて自分の名でこれを借りることにしたとしても、選挙人名簿に登録した違法は治癒されない。つまり、佐藤「市議」は、選挙権も被選挙権も剥奪される運命なのである。ホームーレスの人物が公園を住所として登録できると争った訴訟は、最高裁で、昨秋、敗訴が確定しているから、どうあがいても、この違法に選挙人名簿に登録した事実が判明した時点で、登録は取り消しなのである。
 昨年4月に出た高裁判決を持ち出して、佐藤「市議」はあれっこれ叫ぶだろうが、この高裁判決は、結局、07年4月からさかのぼって3ヶ月東村山市内に住所があったかどうかだけが争点となったから、転入当初の「選挙人名簿」への登録の違法は争点となっていないし、最高裁は自判していないのだ。再び、「市議」であることにおおきな疑惑が出ている。
 部長も課長も07年3月市議会の本会議や予算委員会で、東村山市野口町3-7-38サンシティハイツ2-101が、東京都認証保育所空飛ぶ三輪車の保育施設であったと、これまでの答弁で認めているが、市は問題の都認証保育所に対して処分をすべきではないか。また、佐藤「市議」には、選挙人名簿への登録の違法の責任をとり潔く辞職するよう勧告する。
 ▼中島児童課長(創価)は答弁拒否
会議録
○矢野委員 ……
 (2)でありますが、東京都は、昨年6月13日付で、昨日も指摘しましたが、認証保育所の施設を、昼夜を問わず、保育所目的以外で使用することは認められないという見解を文書で出している。07年3月の本会議、及び予算特別委員会で、部長、及び課長は、野口町3-7-38サンシティハイツ2-101が、認証保育所、空飛ぶ三輪車の施設であったこと、及び佐藤真和さんが、ここを住所としていたことについて認めていますが、間違いないですか。
△中島児童課長 21年度予算に関係ありませんので、答弁できません。
○矢野委員 昨日も指摘をしたわけでありますが、東京都は認証保育所の施設内を住所として、あるいは、居住するとか、昼は保育所で、夜は寝泊まりをするとか、こういうことは認められないという態度をとってありますが、そうであれば、佐藤真和さんが、選挙時登録をした03年の4月、さかのぼって3カ月は、この保育所内で寝泊まりをして、しかも、これを住民基本台帳に、住所として登録させ、さらには、選挙人名簿にも登録させていたということでありますが、ということは、住所にできないところを住所として、住民登録をし、さらには、選挙人名簿に登録をした。しかも、これも指摘したのでありますが、最高裁の判例によれば、当初の登録時点で、3カ月、適正に、適法に、住所を有していない場合は、その後で住所を有することになったとしても、この違法は治癒しない。選挙人名簿から取り消さなきゃいけないということになっているわけであります。
  この点について、まずもって、1つは、保育所を居住の用に供したという意味では、認証保育所三輪車に対する処分は必要であると思うけれども、この点についてはどうですか。
◎川上委員長 矢野委員、今回の質疑につきましても、21年度の予算と直接関係していないと判断しております。
 その点を踏まえて答弁願います。
△中島児童課長 21年度予算に関係ありませんので、答弁できません。
○矢野委員 このように、選挙人名簿に登録の資格がないのに登録させて、住所があったかのようにしていて、しかも、その後立候補して、市議の立場に立っているとすれば、これは、最初に戻って、違法でありますので、佐藤さんには、早く市議の辞職をするように、指摘をしておきますが、一切答えないという態度のようなので、次へ行きます。

やりとり(3)

【矢野議員の発言要旨】(東村山市民新聞)
(3)<次長の天下り問題>
 社副法人・土の根会「花さき保育園」副園長として天下りした、昨年3月までの保健福祉部次長が社福「土の根会」(花さき保育園)設立に関与した具体的経過について質してきたが、所管は「児童課が主体となって、社福『土の根会』を設立した」と答弁をすりかえている。天下りした次長は、自分が天下りすることとなる「土の根会」設立にどのように関与したのか
 ▼保健福祉部現次長は「当時の次長が関与したことは認める」旨答弁
会議録
○矢野委員 ……
 次は、花さき保育園の副園長として天下りをした、昨年3月までの保健福祉部の次長の問題でありますが、この点に関しては、何回も聞いたところ、児童課が主体となって設立を、社福の土の根会を設立したというふうに答弁をしているわけでありますが、お聞きしているのは、天下りした次長がどのように関与したのか、これをお答えいただきたい。
△中島児童課長 花さき保育園の設置者を社会福祉法人正和会から、社会福祉法人土の根会への変更は、担当所管であります児童課が主体となって実施をしました。認可保育園の設置許可の申達事務は、児童課が担当所管でありますので、そのような事務処理を児童課が行いました。
○矢野委員 この問題の次長は、関与をしていないんですか。
△中島児童課長 今、答弁したとおりでございます。
(不規則発言あり)
◎川上委員長 もう一度答弁してください。
△中島児童課長 先ほども答弁しましたように、認可保育園の設置許可の申達事務は、児童課が実施をしました。
(不規則発言あり)
◎川上委員長 休憩します。

午前10時15分休憩
午前10時16分再開

◎川上委員長 再開します。
  保健福祉部次長。
△今井保健福祉部次長 御質疑の関与という意味が、当方には理解できませんが、組織の一員としては仕事をしたというのは言えると思いますが。
○矢野委員 次長が、これで社福の土の根会の設立に関与した、手続に関与したということは明らかになったから、ぶつぶつ言いなさんなよ。文句があるんだったら、ちゃんと答弁をしなさい。
  次に、この児童育成部会の部会長の問題でありますが、その前に、この児童推進部会に、子育て推進交付金、従前の都加算分を再構築して、新しい補助金の規則をつくったわけですが、その際の規則の案を児童育成部会に提示をしたかどうか。
(不規則発言あり)
◎川上委員長 休憩します。

やりとり(4)

【矢野議員の発言要旨】(東村山市民新聞)
(4)<花さき保育園園長(=児童育成部会長)の補助金お手盛り問題>
 都の子育て推進交付金を原資として定員別の補助単価の交付を定めている、民間保育所運営費加算補助規則第4条別表第三の交付額の一覧表の問題であるが、最も定員の少ない東大典が0歳児の場合1名につき月額3万5850円でだんだん減少し定員71名から80名のりんごっこ保育園は園児一人につき1万920円であるが、これに対して定員81名から90名のわくわくは園児一人が1万3890円と今度は3千円高くなり、次の91名から100名に該当する花さきは、何と2万1370円と約1万円も高くなっている。どうみても、花さき保育園を恣意的に優遇しているといわざるをえないが、今年度当初に、この花さきを特恵的に優遇した運営費加算補助額を決める際、児童育成部会に、案を提示して、意見を求めたのではないか、児童育成部会の部会長は花さき保育園園長だから、お手盛りで自分の保育園の補助金交付額を決めたことになるといわざるをえないが、公平原則、平等原則から許されるのか。
▼中島児童課長(創価)は、「児童育成部会(市長の諮問機関)に案を提示し意見を聞いた」旨答弁!
会議録
○矢野委員 (3)と(7)の問題の、兼ねている問題です。この児童育成部会には、補助金を再構築したときの案は示したんですか。
△中島児童課長 民間保育所の運営費の関係の再構築の問題につきましては、推進交付金の創設に伴いまして、議論をして、所管として検討しているということについては、部会等には報告はさせていただいております。
○矢野委員 この補助金の再構築の、ことしから適用されている内容は、花さき保育園、つまり、児童育成部会長が園長をやっている花さき保育園だけが特恵的に優遇されているじゃないですか。これを本人がいる、部会長としているところへ見せたということですね。何ですか、これは。お隣と同じじゃないですか。これでいいと言ったんですか。
△中島児童課長 歳入のときも答弁させていただきましたけれども、補助金の再構築の関係につきましては、市の裁量の中で、特に、かつての都加算補助が、社会福祉法人のみに限定されていたものを、市としては、広く企業立やNPO立や、そういう市内の認可保育園全体に対する補助として再構築をしたという、市としては非常に大きな決断をさせて、再構築に当たったものであります。
 したがいまして、りんごっこ保育園やわくわく保育園、つばさ保育園にも、今までなかった部分が、まずは加算をするという大きい判断をさせていただいた上で、さまざまな運営費全体を再構築したものであります。したがいまして、特定の保育園を優遇するための補助体系ではありません。
○矢野委員 こっちが聞いているのは、花さき保育園に、特に、手厚くお手盛りをしていることになっているんじゃないかと聞いているんですよ。部会長をやっているのが花さき保育園の園長でしょうが。その保育園の補助金だけ、なぜがんと上がるんですか、ずっと下がっている中で。それを言っているんですよ。別にほかのところはどうのこうのという話をしていないですよ。
 つまり、花さき保育園に特恵的に優遇している補助金の、その案を見せたということでしょう。これお手盛りじゃないんですか。本人もうんと言ったんでしょうが。どうなんですか。だめだと言ったんですか。それを聞いているんですよ。
△中島児童課長 先ほども答弁させていただきましたように、特定の保育園を優遇するといった形での補助体系ではありません。
○矢野委員 この意味でも、自分の保育園だけ補助金ががんと上がっているような案を見せてもらって、うん、よろしいというふうにやるような、そういう部会長がいるということがはっきりしたんですから、いいですか、これをほうっておきませんよ、これからも。

やりとり(5)

【矢野議員の発言要旨】(東村山市民新聞)(東村山市民新聞) なし
会議録
○矢野委員 ……
 市長は、何かりんごっこ保育園に対する去年の9月10日の監査について、定期監査について、何か助言だ助言だと叫んでいましたが、これに何か法的な意味合いがあるんですか。
△渡部市長 一般質問でもお答えさせていただきましたけれども、我々としては、子供の保育の実施主体として、りんごっこ保育園に委託をお願いしている。その立場から助言をさせていただいているものでございます。
○矢野委員 通告どおりだから、通告に従って答えなきゃしようがないでしょう。何か法的意味があるんですか。それを聞いているんだよ。イエス、ノーと。ある、なし。
◎川上委員長 市長、もう一度。
△渡部市長 広範囲な意味合いにおいては、法的根拠を持った助言だと認識いたしております。
○矢野委員 法的根拠って何ですか。何法の何条。
△渡部市長 先ほど答弁したとおりでございます。
○矢野委員 答えられないような答弁しなさんなよ。何法の何条と聞いているんだよ。
(不規則発言あり)
△今井保健福祉部次長 先ほどの市長の答弁のとおりですが、追加して、東京都の主要検査、これについては、児童福祉法に基づいて検査したわけですが、その中で人数が不足していた。配置する人数が一時不足していたという事実については、指摘したとおりでございます。


2009年9月18日:ページ作成。
最終更新:2009年09月18日 18:30