5話 魔女狩り(The Crimson Rains)1/2
コンコン
???「・・・どうぞ」
阿部「失礼します。・・・ご用件を伺いに参りました。」
???「阿部くん。ここのところ君の『チーム』はよくやってる。
よくぞここまで『ナイフ』を集めてくれたね。」
よくぞここまで『ナイフ』を集めてくれたね。」
阿部「いえ、恐縮です」
???「君に任せてよかった・・・と、そう言いたいところだが・・・」スッ
阿部「?」
???「少し仕事ぶりが甘いね・・・この『ナイフ』・・・これは『ニセモノ』だよ」ドサッ
阿部「・・・え? い、今なんと・・・?」
???「君が入手した4本の内、ちょうど2本が『レプリカ品』だったんだ。よくできてるよ。
パッと見じゃ分からないし・・・後の2本が本物だったから、警戒してなかった。」
パッと見じゃ分からないし・・・後の2本が本物だったから、警戒してなかった。」
阿部「そ・・・そんな・・・まさか・・・」
???「誰かが・・・『すり替え』を行っているね。何故半分だけなのかはわからないが・・・」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
阿部「・・・・・・・」ゴクリ
???「『裏切り者』がいる この『組織』に」
阿部「・・・・!」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
~都内某所 PM8:59~
平田「『5本目』の『ナイフ』について情報は入ったか?」
丈二「いや・・・というより、もう『集め終わった』みたいな雰囲気だ」
平田「何故?現時点で我々が『2本』、奴らが『2本』の『4本』だ。『ナイフ』は全部で『5本』あるはずだぞ」
丈二「俺にきくなよ・・・新入りなんだぜ。」
平田「・・・ふむ、だとしたら考えられるのは二つ・・・」
丈二「?」
平田「一つには、もう安全に手に入れる算段がついているのかも知れない。誰かとの『取引』がそれにあたる。
だからミッションが発生しないんだな。」
だからミッションが発生しないんだな。」
丈二「もう一つは?」
平田「君が言った『集め終わった』ケース・・・『既に5本入手している』というパターンだ。
おそらく奴らのトップが、この作戦が始まる以前に『1本』所有していたんだろう。」
おそらく奴らのトップが、この作戦が始まる以前に『1本』所有していたんだろう。」
丈二「なるほど・・・」
平田「つまり我々の作戦は『第二段階』に移行したというわけだ。情報集めは終わり。
いよいよ『ナイフ』回収に入る。」
いよいよ『ナイフ』回収に入る。」
丈二「残りの『3本』を強奪する・・・」
平田「そうだ。そのためには『ナイフ』の在り処を探し出して、敵を排除する必要がある。
君の『チーム』のメンバーや、『リーダー』との戦闘は多分だが避けられないだろう。」
君の『チーム』のメンバーや、『リーダー』との戦闘は多分だが避けられないだろう。」
丈二「・・・・・・」
平田「気合入れろよ。私達は世界のために戦ってるんだ。」
~翌日アジト AM7:36~
ざわざわ・・・ざわざわ
朝、アジトにはいつもと違う、どこかピリピリした空気が漂っていた。
見知らぬ男たちが、慌しそうにアジトのいたるところを調べている。
やがて『組織』の構成員が順番に一人ずつ、彼らに連れられ別室に移動していった。
見知らぬ男たちが、慌しそうにアジトのいたるところを調べている。
やがて『組織』の構成員が順番に一人ずつ、彼らに連れられ別室に移動していった。
丈二「おはよう 何の騒ぎだ?」
那由多「おはよう 『調査』がはじまったのよ」
丈二「『調査』?何の?あそこにいる『男』は誰だ」
カズ「『内部捜査官』だってさ。『スタンド使い』らしいぜ」
未来「何でも、この『組織』の中に『裏切り者』がいるみたいなんですよ」
丈二(!! な、なに・・・?)
那由多「あの男の『スタンド能力』で一人一人尋問をしてるみたい。」
カズ「『外出禁止令』もでてんだよォー、コンビニ行ってメシ買いたかったのに・・・」
琢磨「・・・・・・」
丈二(バカな・・・『すり替え』がバレたのか?やべえ・・・だが何で『尋問』なんかしてる?
俺には気付いてないのか・・・?)
俺には気付いてないのか・・・?)
琢磨(・・・丈二)ボソッ
丈二「? なんだ」
琢磨(・・・俺は君を疑ってる。『内部捜査官』には隠さずそう言うつもりだ。
もし君が『内通者』なら・・・こんなトコいないでさっさと逃げたほうがいいんじゃないか?)ボソッ
もし君が『内通者』なら・・・こんなトコいないでさっさと逃げたほうがいいんじゃないか?)ボソッ
丈二「・・・余計なお世話だ 俺は違う」
琢磨(ふ、そうか・・・だが、現時点で一番怪しいのは君だぜ?
すり替えられた『ナイフ』・・・その任務の全てに君はついていたんだからな)ボソッ
すり替えられた『ナイフ』・・・その任務の全てに君はついていたんだからな)ボソッ
カズ「何コソコソやってんだよ?」
琢磨「なんでもないよ・・・じゃ、俺は仕事してくるよ。」
丈二(・・・くそ・・・)
~アジト・通路 AM8:10~
プルルルルルルルル・・・
平田『なんだ?』ガチャッ
丈二「まずいことになった・・・『潜入』がバレたようだ」
平田『なにッ!?どういうことだッ!』
丈二「わからない・・・おそらく『すり替え』に気付いたんだ。アジトで調査が始まってる」
平田『なんてことだ・・・君の素性がバレたのか?』
丈二「いや、一人一人調査してるからまだ気付かれてはいないと思う。でも時間の問題だ。
調査員は『スタンド使い』・・・質問されたら誤魔化せない」
調査員は『スタンド使い』・・・質問されたら誤魔化せない」
平田『・・・残りの『ナイフ』の場所はわかったか?』
丈二「聞いてなかったのか!?それどころじゃないッ!悪いが撤退する、これ以上はムリだ!」
平田『ダメだ許さん。『ナイフ』を確保するまで、撤退は許可しないッ!』
丈二「なんだと・・・!?」
平田『君には無敵の『アーメン・モンキー』がいるだろッ!なんとかして振り切るんだ!』
丈二「『アークティック・モンキーズ』だ!そんなに万能じゃない、バレたら殺されるッ!」
平田『『ナイフ』を見つけろ。君が助かる道はそれのみだッ!』
丈二「なんだとぉぉぉ~~~ッ」
スタスタスタスタスタ・・・
未来「丈二?」
未来「丈二?」
丈二「!! な、なんだっ」バッ
未来「僕らの番ですよ・・・30分後に『チーム』の調査です。戻ってきてください。」
丈二「あ、ああ・・・わかった・・・」
未来「? 誰かと電話してたんですか?」
丈二「いや、まあ・・・そんなとこだよ・・・」
未来「・・・・」
~アジト AM8:45~
調査員「ではあなた方5人の調査を始めます。呼ばれた方から順番に奥の部屋に入ってください。」
丈二「・・・・・・」
調査員「『福野 一樹』さん・・・あちらへ」
カズ「俺だ!行ってくるわ」
未来「行ってらっしゃい」
丈二「・・・なあ、ちょっといいか?」
調査員「何です?」
丈二「俺・・・『城嶋 丈二』は何番目かな?できればどれくらい時間がかかるのかも知りたい。
昨日寝てなくて・・・自分の番まで眠りたいんだ」
昨日寝てなくて・・・自分の番まで眠りたいんだ」
調査員「『城嶋 丈二』・・・4番目ですね。時間はだいたい一人10分といったところです。」
丈二「ありがとう」
丈二(『30分』か・・・自分の番までに『ナイフ』を探し出さなければ・・・しかし・・・
普段より人が多い・・・こんな状況で持ち出せるか・・・?)
丈二(『30分』か・・・自分の番までに『ナイフ』を探し出さなければ・・・しかし・・・
普段より人が多い・・・こんな状況で持ち出せるか・・・?)
琢磨「・・・・・・・」
『組織』のアジトは、映画や漫画のように地下深くに設けられても海の中にあるわけでもない。
立派なオフィスビルとして都内一等地に建てられており、少なくとも特撮の悪役が使うような『秘密基地』ではなかった。
表向きは某都市銀行のビルとして使用されているその建物は、エレベーターに特殊な仕掛けが施されており
『組織』のメンバーはそれを作動させ、自分達のアジトがあるフロアへ向かう。
銀行員としてこのビルを使う者たちには存在を悟られないよう、フロアは巧妙に隠されていた。
立派なオフィスビルとして都内一等地に建てられており、少なくとも特撮の悪役が使うような『秘密基地』ではなかった。
表向きは某都市銀行のビルとして使用されているその建物は、エレベーターに特殊な仕掛けが施されており
『組織』のメンバーはそれを作動させ、自分達のアジトがあるフロアへ向かう。
銀行員としてこのビルを使う者たちには存在を悟られないよう、フロアは巧妙に隠されていた。
丈二(大丈夫だ、ここはそんなに広くない。まずは阿部を探そう・・・
あいつからなら何か聞き出せるかもしれない)
あいつからなら何か聞き出せるかもしれない)
琢磨「待てよ」
丈二「・・・なんだ?」
琢磨「どこ行くんだ?調査を控えてるってのに」
丈二「お前、俺の保護者か?付きまとうな」
琢磨「いや、そうはいかないね なに、俺の順番は5番目、最後だ。
時間はたっぷりある。付き合うぜ。」
時間はたっぷりある。付き合うぜ。」
丈二「阿部さんと少し話すだけだ たいした用じゃない」
ドンッ!
丈二「うっ」
琢磨「『何で』クサいのかは知らないがな、『誰が』クサいのかくらいはわかるんだよ
君の企み・・・俺が見張っておかないとな」ギリギリ・・・
君の企み・・・俺が見張っておかないとな」ギリギリ・・・
ギリギリ・・・
丈二「・・・っ、手を放せよ・・・ケガしたくないなら・・・」
丈二「・・・っ、手を放せよ・・・ケガしたくないなら・・・」
琢磨「俺を殴るか?いいね、やれよ。そしたら堂々と君を調査員のとこへ突き出せる」
バッ!
丈二「・・・・・・勝手にしろよっ」
丈二「・・・・・・勝手にしろよっ」
琢磨「そうさせてもらう」
丈二(クソッ・・・『邪魔』だこいつ、『消す』しか・・・)
~アジト・地下駐車場 AM8:53~
琢磨「・・・こんなところに何のようだ?車は出せないぞ。外出は禁止だからな。
阿部さんと話すんじゃなかったのか?」
阿部さんと話すんじゃなかったのか?」
丈二「それは後だ 今はやることがある」
そう言うと、丈二は自分の車のトランクを開け、中から『サイレンサー付きの拳銃』と
『赤ペンキ』、『赤カラーボール』を取りだした。
『赤ペンキ』、『赤カラーボール』を取りだした。
琢磨「なんだ?そんなもん何に使う?」
丈二「脚立を取ってくれ」
琢磨「・・・」
脚立に足をかけ、丈二は頭上の『スプリンクラー』に『赤ペンキ』を塗っていく。
琢磨「おい、なにしてやがるッ!」
丈二「準備だよ・・・お前は俺の『スタンド能力』を知らなかったな?」
琢磨「なんだって?」
丈二「『チーム』の中で・・・俺の能力を知らないのはお前だけだ。
那由多も、カズも未来も・・・あいつらには全部曝け出したが・・・」
那由多も、カズも未来も・・・あいつらには全部曝け出したが・・・」
琢磨「俺をハブにして楽しかった、ってそういう話か?え?」
丈二「はは、違うよ。都合がいいってことさ」
ドバァァァァァァァァァン!
琢磨「・・・・!」
丈二「俺の能力を知らないならやりやすい。お前を始末する」
A・モンキーズ『ムヒーッ!!』
A・モンキーズ『ムヒーッ!!』
琢磨「やっと本性現しやがったか・・・こいよ」
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