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Main Story Ⅱ-13

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第二章 第十三節



細い水路に流れる水量が流れ始めた頃と比べて急速に増え始めていた。
水路から溢れ出した水が靴を濡らす。
気付いたカサンドラが声にならない悲鳴をあげ、気配を探るような表情をしていたサファイアがハッと僅かに身長の高いジルコンを見上げた。
「先程、外で何かしました?」
「……なんで?」
「湖の水源は、封印が破られる以前はこの神殿の真下にありましたが今は枯渇しています。この地下祭壇は石組みで水量を調節していたので人も入れましたが、でもこれは……」
「一体、何が……」
ルギネスが先を促そうとする声は石造りの壁に反響した、耳障りな笑い声にかき消された。



全身に浮かび上がる文様からパタパタと赤い雫が散り、水面に波紋を描く。
狂ったように笑い続ける男のまわりを、今にもかき消えそうな光がいくつか飛び交っていた。
「我が元に下らないと言うのならば、略奪者共々水に沈めてやろう」
干からびた声と共に、急速に勢いを増した水が襲いかかる。
聞き慣れない旋律にあわせて表れた水の壁がそれを遮った。



水の壁に阻まれ、水量の増加が止まった。思わず足を止めた面々に、サファイアが強く指示をする。
「はやく上がってください!」
その声に背中を押されるようにして全員が急な階段をなんとか駆け上がりはじめる。
澪が最後に振り返ったときにはサファイアの姿はすでに掻き消え、水の壁の向こうにうっすらと男の影が見えた。
かさを増す水流、激しい水音以外何も聞こえないにも関わらず、なぜか男が狂ったように笑い続けているように感じて、澪は二度と振り返ろうとは思えなかった。力付けるような掌の中の青玉のぬくもりを握り締め、外を目指してひた走った。



空を仰いで地下とは違う、すがすがしい空気を吸い込む。
神殿からさらさらと水が流れ続けているために座り込むことは出来ないが、全力で走った体は風に吹かれているだけで生き返るようだった。



ひからびた湖を恵みの水がゆっくりと潤していく。水が溜まるにはいたってはいないものの、乾いた大地は確実に潤いはじめていた。
「怪我の功名とでも言うべきでしょうか……」
サファイアがするりと姿を現してつぶやいた。
「枯れていた水源が、あの男が無茶したせいでどこかと繋がったのかもしれないねぇ」
ジルコンがぬかるんだ地面を眺めながら応じる。
男が現れる気配はない。



ほっと一息ついたところで、ルギネスがサファイアの前へと進み出た。
そして優雅な身のこなしで一礼する。
「助けてくれて感謝する、石精霊サファイア。私達は革命軍『テーヴェレ』の人間だ。私はルギネス」
それを受けてサファイアも穏やかに微笑みながら一礼した。
「感謝すべきはこちらの方ですルギネスさん。お目にかかれて光栄ですわ。結界を破ってくださって心より感謝しております。彼の結界でしたもの、さぞ大変だったと思います」
「結界……?それは私達は特に」
何もしてないと思う、と言い掛けたルギネスの声を明るいジルコンの声が遮った。
「あーもうせっかく色々めでたしめでたしなのにそんな堅苦しい挨拶はいいじゃない!サファイア、えーと君の本体を持ち出してくれてるのがレイちゃん。黒髪のおねーさんがコトナちゃんにその横がカスガちゃん。後そっちでぶっ倒れてるのがカース君ねー」
ジルコンの簡単すぎる紹介に苦笑しながらもカサンドラ以外が思い思いに挨拶を交わす。



「さあ、目的は果たした。エレンも待っていることだし早く町に帰ろう。おいカースいい加減に起きないとその辺りも泥になるぞ」
ルギネスの声に示され、一同は町へと歩みを進めていった。その後を追うように静かに僅かずつ、しかし確実に湖の水が神殿から溢れだしていた。



徐々に増えていく水に悪戦苦闘しながら歩みを進める。
遠目に湖に面した街の桟橋が見えるころには日も落ち、涸れ切っていた湖底にはくるぶしほどまで水が溜まっていた。
水を含んだ土に春日が足をとられ派手に転ぶ。
顔面から泥の中に突っ込んだ春日を両脇から澪と琴菜が引き上げてやっていると遠くからかすかに呼ぶ声が聞こえた。
ルギネスはずいぶんと前から気づいていたらしく、少し首を傾げながら左の目だけで声のするほうを見ている。
辺りを深紅に染めながら沈んでいく太陽の光を正面から浴びて、浅瀬を進むために船底を平らにした何艘かの船が近づいて来ていた。
そして、その先頭を進む小船には見覚えのある長い耳の少女。
「みなさん、ご無事ですかー!?」
よく通るエレンの声が、ゆっくりと水かさを増していく湖面に響き渡った。




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