雑記

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雑記」(2010/02/10 (水) 07:11:13) の最新版変更点

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本当に雑記だヨ 読まなくていいヨ #region(第1者で固定した価値観と、第三者で固定した価値観) ●エアの行為 結局のところエアの目指すところである世界の変革ですが、これはDM的には中立行為じゃないかと思うところもあり、悪じゃないかと思うところもあり、といったところです。  世界を破壊(ry、とかいうのをやるのは、確かにくだんのタリズダンとか混沌にして悪の勢力とかがよくやることですが、逆に善の神格とかも主張をまとめると既存の世界枠組みを壊して新世界を創造する! なんですよね。少なくとも善の神格が行おうとしていることは、宇宙観から悪という要素そのものを完全に駆逐する、ということです。  その際に神格が定命の都合とかをききいれたりするかと言うとそんなことはなく、「悪を許せと言うのか!」とかそんな切り返しをされるでしょう。また悪を排除するというのは今ある世界のバランスを決定的に崩すものであり、それによって悪人以外もまた不幸を被ることが十分考えられるでしょう。なにせどんな小さな嘘もちょっとした裏切りも存在しなくなる以上、商売の駆け引きをはじめとして現在のあらゆる常識が通用しなくなるでしょうし、その際に混乱とかも発生するかもしれません。  また悪を駆逐する段階の戦争においても犠牲者が発生するでしょうが、まあ、その善人本見る限り特に躊躇わないっぽい。「過ちをry、愛するry」  まあそんな感じです。結局やってることはどのアライメントも同じ部分があって、それがなんで分けられてるかというと、どの属性を持つ神格がそれを行ってるかによって塗り分けられてるわけです。  繰り返しになりますが、行為の属性を決定するのはその行為を行う神格の属性です。なので現在主張されとるエアの行為がどのアライメントに属するかは一概に決定されるもんじゃなかろうとか思います。やろうとしているのはかなりブッ飛んでますが、見方を変えれば神格とかがやろうとしていることの変成種。んでもってその目的は支配とか苦しめるとかでもない、と。なので微妙。  行為はディテクトうんたらに引っ掛かりませんしね。  属性システムは、どうも行為の規模に比してあまりに小さい要素や波及していく効果の、だいたい四段階以上離れてるものは見ないっぽいんで。善の戦争に巻き込まれて死ぬ人もいるけど、善の大義があるので特に問題なし! とかそんな感じ。 ▼センセイは…… トロックジェクス氏(LE)「ふん、くだらぬ。 奴らの所業は全くの無意味だ、好き好んで愚かな事をする連中だ」 トト(TN)「そんな。 いきなり取り付く島もなしに斬らなくても」 トロックジェクス氏(LE)「お前も我の弟子とあろう者が、何と愚かな事を言うか。 我は、折角世界全体が個人の行為をきっちりと評価するシステムを、その行為に見えた個々人に任せるなどとは愚かな事だと言ったのだ」 トト(TN)「でも正当な評価を貰えないから、彼らは怒りを覚えるのでしょう? Rさんも妹の復讐を果たしたという行為で、同情の余地もなく悪だと断罪されるのは納得出来なかったはずです」 トロックジェクス氏(LE)「良かったではないか、彼女の行為は悪に賞賛されたのだ。 いかな彼女の周辺の者どもが彼女を責めようとも、 世界の半分、少なくとも9分の1が彼女を絶賛し喝采し支持するだろうよ」 トト(TN)「わたしが分かることではありませんが、 彼女は悪として賞賛されたくは無かったと思いますよ。 妹を無惨に殺した者たちに、正当な代価を支払わせたかったのですから」 トロックジェクス氏(LE)「そして彼女の周辺の者たちに経緯を説明し理解を得られなければ、殺人者、悪人として断罪されるだろうな。 風とかぬかす連中が目指している世界のシステムとは、そういうものだ」 トト(TN)「でも個々人によって、評価が変わるのでしょう? 誰か一人くらいは彼女に正当な評価をするのではないでしょうか? そして、そのような正当な評価こそが、彼らにとって至高のものであるからこそ、このような事をしようとしているのではないでしょうか?」 トロックジェクス氏(LE)「常に、所業行の一つ一つに、正当な評価が下されるとは限らないではないか。 その点、この世界のシステムは、誤っている部分はあるとはいえ、あらゆる所業に対し既に評価を下している。 どのような愚かでつまらぬ所業も、どのような英明で素晴らしき所業も、賞賛と批判を等分に受けるのだ。 実に公平で、バランスが取れている。 実に素晴らしい。 風が目指している世界は孤独という概念が存在しているが、 我らの世界はそうではない。 常に世界はお前に味方と敵を与え、 古代の忌神”タリズダン”が統べる孤独という虚無を退けているのだ」 トト(TN)「じゃあ、エアのやっている事はまったくの無意味、自己満足に過ぎないとセンセイは言うのですか?」 トロックジェクス氏(LE)「いや。 彼奴らが自らの行為を、新たな社会システム構築のためとするならば、非常に重要なものとなろうよ」 トト(TN)「と、言うと?」 トロックジェクス氏(LE)「社会システムには、我が思いつく限り四つある。 一つ、絶対権力者を一つ置き、さらにその周辺を役割や能力などで区分けしたピラミッド状の社会システム。これはデーモンやデビィルの連中がよくやっておるな」 トト(TN)「専制政治とか独裁政治とか呼ばれますね」 トロックジェクス氏(LE)「一つ、同じ主義主張の元で、権益と責務を等分に分け与える社会システム。善の、特に秩序にして善の頭の固い連中がよくとなえるものだ」 トト(TN)「共産主義、社会主義と呼ばれるそうですね」 トロックジェクス氏(LE)「これら二つの社会システムは、我らの世界では極めて成立させやすい。なぜならば価値基準が完全に固定されているからだ。 世界的価値基準が個人の考えをその属性へと固定化し、これら二つの社会システムに対して、自然かつ疑問もなく自ら進んで貢献するようになる」 トト(TN)「悪人を善の秩序の下で切り倒すハイローニアスのパラディン、 善人を容赦なくアンデットにするネルルのクレリックのようにですね」 トロックジェクス氏(LE)「そうだ、世界の評価が固定されているゆえに、その者たちは属性の規範に何の疑問も無く従うことができる。 ために、この二つの社会システムは成り立ちやすいのだ。 しかしながら、我らの世界では成立できにくい社会システムがある。 一つは、社会を構成するメンバーが、完全な郡体として成り立つシステム」 トト(TN)「? それは先の善の勢力の社会システムと同様では?」 トロックジェクス氏(LE)「まったく違う。 このシステムでの個人の存在は、システムにとってただの手段の一つに過ぎないということだ。 個人が何らかの業績を上げたとしよう、その利益はシステムのみにもたらされ、その個人にはなんら益を与えない。システムはその益を受けるが、その個人は使い捨てとなる。 システムの向上とともに個人の状況も向上するかもしれないが、あくまでもシステムが手段としての個人を向上させる必要に駆られただけのことだ」 トト(TN)「凄いですね、そんなものが成立するのですか? あまりにも合理的なもの過ぎて、生物には不可能であると思うのですが……」 トロックジェクス氏(LE)「スウォーム状のゴーレムで実験してみたことがある。が、あまりに危険だったので破棄した。 ゴーレムの意識が、自己を排除しようとする異なる属性の存在を予測したため、それに備えるため大量増殖を始めたからだ。 単一社会システム、属性も種族も完全に単一な世界では有用なものかもしれないが、この世界では異分子、病原菌、破壊者以外の何者でもなかった」 トト(TN)「世界を滅ぼしかねない実験をしないでくださいよ。 何か聞きたくなくなってくるんですけど、他にもあるんですか?」 トロックジェクス氏(LE)「意見や考えを同じくするもので団体を作り、その中から代表者を出して、他の異なる考えの団体と意見の交換、協議を行いながら社会を運営するシステム。 この社会システムは、我らの世界では成立が難しい。考えても見ろ、デーモンとエンジェルとスラードとメカヌスの連中を席に並べて、殺し合いが始まらなければ御の字というやつだろう?」 トト(TN)「凄い説得力です……」 トロックジェクス氏(LE)「だが、エアの連中が目指す世界の価値基準ならば可能だ。 なぜなら、我らの世界の価値基準は絶対だが、彼らが目指す世界は個人が価値を決めるものだ。 そして、一人一人の価値基準は絶対とは言いがたく、説得力のある言葉や力をもってすれば翻意するかもしれぬからな。 話し合いでディヴィルとエンジェルを和解させ、ペイロアとネルルが意気投合して酒を飲みながらアイウーズの事を話題にする、という事も十分に起こりうる。 もしかすると、彼奴らがうまくその新世界で社会システムに構築することが出来うるならば、あらゆる争いを排除した世界を築けるかもしれん」 トト(TN)「理想の世界に最も近いと言えるのですね」 トロックジェクス氏(LE)「そうかな? なるほど、確かにこの社会システムは最終的な面において、あらゆる他の社会システムの価値を凌駕するだろう。だが、あくまで最終的な面においてだ。 この社会システムを完全な形で運用するには、様々な問題を解決しなければならない。 その最たるものとしては、社会システムに属する個人が、価値基準を固定化することなく自らの手で更新していかなければならないことだ。 万が一でも、社会システムに属する個人の大部分が考える事を止めたり、ただ一つの意見に傾倒したり、感情の赴くままに価値を決めたりすれば、この社会システムは崩壊する。 いや、システムが崩壊するだけで済めばよいが、下手をすれば独立した勢力になり、宗教になり、戦争になり、再び元の木阿弥ということにもなる。 そうでなくとも、システム成立の過程で、意見を異とする者同士で争いが発生しないとも限らぬ。結果は素晴らしいが、そこまでの過程が厳しく険しいものだ。 かといって、新たな社会システム構築を試みずに、価値基準を変更して、彼奴らの言う悲劇を是正出来るかと言われれば、我は否と答えるだろう。 放っといては、このような困難な過程をとるシステムなど、どの者も採用するまい。彼奴らを駆り立てた悲劇は何度でも起きる。過程が困難で結果が最良の手段と、過程が安楽で結果が無難の手段を、個人はともかく大衆はどちらを選択すると思う? だから、それ故に、我は彼奴らが無駄な、愚かな事をしていると言うのだ」 トト(TN)「言うは易し、だと思います。無理だからといって目を閉じ、試み行動しないことは罪ではないでしょうか?」 トロックジェクス氏(LE)「さよう、故に我は悪なのだ。 だがな、エアの連中は、ただ感情の赴くままに行動しているだけではないのか、と我は疑問に思うのだ。 正しき行動には、熟慮が伴う。 確かに水に石を投ずれば波紋という変化が起こるかもしれんが、波紋がどのように波及するかを考えなければ、それが津波になるかもしれぬ可能性を見落とすではないか。 かような時、遮二無二行動したことは完全な悪だ、そして、破壊と混乱と虚無に手を貸すことになっているのだ。全ては、その津波を想像出来なかったゆえに。 再三言うが我が弟子よ、行動するときはその行動がもたらす過程と結果を熟慮せよ、思考を停止させてはならぬ。 何ゆえ神々に封印されし古代の忌神”タリズダン”は、今だに中級神に匹敵しうるか。それは、思考を停止させ、己の視点に固執し、あらゆる者にはあらゆる価値基準があることを忘れたとき、その者は有為よりも多くの無為を肯定してしまっているからだ。その瞬間、その者は虚無の信奉者となり、恐るるべき無為の王に力を捧げ、あらゆる観念に存在する無為にその身を委ねてしまっているからだ。 トゥーロ・トロックジェクス、我が弟子よ、思考することを止めてはいかん。思考は常に有為を生み出す我らの存在意味、生存動機と言ってもよい。 知性が生物に生まれた時、生物は爪牙と生存本能で存在を繋ぎ止めるのをやめ、思考でその存在を世界に示してきた。つまり、我らは思考することで、この世界に生きる権利を得ているということだ。思考こそが、有為となり虚無の中でお前を成り立たせているのだ。 そして、お前が思考を止めた時、無為は常に手を広げ、お前を親友のように歓迎するだろう、そして、その末路は、”タリズダン”という強大な虚無概念に、押し潰されて消えるだけだろう」 #endregion #region(”予算”という意味は、”報酬”という意味は) ▼ トロックジェクス氏(LE)「どうした、トト。急に計算などはじめて。算数のお勉強か?」 トゥーロ・トロックジェクス(TN)「ひどい。いきなり飛ばしすぎですよ、センセイ。せっかく予算が赤字にならないように計算しているのに」 トロックジェクス氏(LE)「ほう、どれこの我に見せてみろ。………。クッ、ククク…、こ、これはヒドいな」 トト(TN)「それはこっちのセリフですよ!笑うことはないじゃないですか!」 トロックジェクス氏(LE)「違うな、我が行ったのは嘲笑だ。我の弟子とは思えぬ愚挙だな、まったく。お前は”予算”と”報酬”のシステムを知らぬのか?」 トト(TN)「はあ………。”予算”は、ある行為における望む結果を生み出すための必要経費でしょう?”報酬”は、ある行為における結果に対する対価ですよね?”予算”は過程における消費資源、”報酬”は結果に対する物質的なねぎらいでしょう?」 トロックジェクス氏(LE)「うむ、そこで消費される資源が無尽蔵であるならば、お前の考えは正しいものだろう。だがお前は資源が限りある状況で、その愚かな考えに固執している」 トト(TN)「愚かな考え……ですか?」 トロックジェクス氏(LE)「そうだ。お前の考えを遵守すれば、一つの結果に対して過程に支払われる”予算”と、結果に支払われる”報酬”の二つが必要になってくる。お前の頭がいくらゴーレム並みと言えど、結果と必要資源が1対2になっていることくらいわかるであろう?」 トト(TN)「もちろんですよ。でも、あまりにもざっくりと斬り過ぎではないですか?ゴーレムではないんですから。1対2とか……」 トロックジェクス氏(LE)「それでは結果と予算と報酬で、1対0.5対0.5でいくかね?1対0.7対0.3でもよかろうよ。充分でない”予算”、充分でない”報酬”。お前がそれで満足するなら、好きにするといい」 トト(TN)「ちょ、ちょっと待ってください、センセイ!そんなに簡単にぶった切らないでくださいよ~」 トロックジェクス氏(LE)「まったく、我が一々説明せねば理解せぬのか、お前は。大体、平行線上で”予算”と”報酬”を考えるから破綻をきたすのだ。一つのリソースに対し、無理矢理二つの要素を当てはめれば論理が崩壊するのは当然の帰結だ。何らかの長期的視野が必要なときは、直線的なスパンになるよう考慮するのだな」 トト(TN)「直線的というと?」 トロックジェクス氏(LE)「最も簡単なのは、与えられる資源は”予算”と”報酬”、どちらか一方でしかないと考えるのだな。与えられる”報酬”は全て次なる過程に対する”予算”、または、与えられる”予算”は須らく過去の結果に対する”報酬”だと考えるのだ。すると自然に直線的になる。論理の破綻も起こらない」 トト(TN)「ははあ、論理的にはそうですね」 トロックジェクス氏(LE)「全てを”予算”と考えた場合、望む結果に至る過程のためにどのくらい資源を消費してよいかを計画することになる。どのような過程にどれほどの割合の資源を割くのか、現在の”予算”で足りるのか、別の過程で消費する資源を節約できないのか、次の”予算”はいつ入ると予測するのか、充分に練って綿密な計画であればあるほど、結果のレベルが上がってくる」 トロックジェクス氏(LE)「また全てを”報酬”と考えた場合、これと同率またはそれ以上を得るにはどれほどの結果が必要なのかを見極めなければならない。なにしろ、新たな”報酬”を得られなければ減る一方だからな。現時点で存在する”報酬”をいかに運用すれば、よりよい結果をもたらし、より大きな”報酬”にできるか、思考を巡らせなければならんだろう」 トト(TN)「なるほど、分かりました。資源から結果を生み、結果が資源を生み、また資源で結果を生む。だから直線的なのですね」 トロックジェクス氏(LE)「そうだ。”予算”と”報酬”はただの名称であって、そのものに与えられた資源以外の何者でもない。その者の現状を表す”事実”、それを基に次の行動を決定する”決断”、そしてそこから発生する”事実”。我はあらゆる事物は、”決断”と”事実”が互いに取り込み合いながら形作っていくと考えている。資源と結果の関係もその一例なのだろう。”予算”と”報酬”では、始点が少々違うだけなのだからな」 トト(TN)「でもセンセイ、それって直線的と表現するのが正しいのでしょうか?普通、サイクルって言いません?」 トロックジェクス氏(LE)「サイクルは”円”、つまり同じ方法、同じ結果の繰り返しであり、変化しているように見えるが全体の停滞を表している。生物は良好な結果をもたらす手法を模倣する事を好むが、だからといって現状に完全に満足出来うる者はいない。更なる良好な結果を得ようと、更なる変化を希求するだろう」 トト(TN)「それは”螺旋”ですよ、センセイ!直線じゃありません!」 トロックジェクス氏(LE)「? 何を言っておるのだ?お前は我に3点の条件を示した。我は”螺旋”に3点を置いた。3点を結べは直線ではないか。直線は曲線の一部であり、”螺旋”は曲線で構成される。何か矛盾があるかね?」 トト(TN)「……ありません(このタコォ~…)」 トロックジェクス氏(LE)「話を戻すが、重要なのはこの”螺旋”をコントロール出来るのは自分自身だけなのだ。他者の”事実”は自分にとって単なる”事実”であることはもちろん、他者の”決断”もまた自分にとって”事実”でしかないからだ。故にこの流れは絶対であり、究極的にはあらゆる責任の所在は自分自身にあり、自分という存在を裁くには、他人ではなく、社会権力でもなく、万能の能力を持つ神ですら不可能であり、唯一自分自身のみがこれを可能にすると言えるだろう。またこの”螺旋”をコントロールすることは、この宇宙が与えた自分自身の、究極にして至高の権利とも言えるだろう」 トト(TN)「究極にして至高の権利…、ですか。わたしの資金計算が、そこまで貴重なものだとは思いませんでした」 トロックジェクス氏(LE)「”螺旋”をコントロールできれば、どこまでも上がっていけるだろう。それに付加する責任もまた、大きくなっていくがな。お前はたかが資金計算と言ったが、その流れをコントロールしていけば至高の座まで上れるやもしれん。物事には順序があるゆえに、今の状況ではそこまで行けるか皆目見当が付かんがな」 トト(TN)「でも”螺旋”ってことは、上がることが出来るなら、下がることもあるってことですよね?それってどういう状況なのでしょうか?」 トロックジェクス氏(LE)「”タリズダン”のシンボルはどのようなものかね?」 トト(TN)「………。黒い…、”螺旋”…」 トロックジェクス氏(LE)「いつか話したこともあったな。奴はあらゆる無為を代表するものだ。だからこそ知っているのだよ、”螺旋”が下に落ちて行ったときに待っているものを、な」 #endregion #region(無為からきたるもの) ▼ トゥーロ・トロックジェクス(TN)「ねえ、センセイ。センセイは事あるごとに”タリズダン”の名を出されますが、かの神格はそれほど恐ろしいものなのでしょうか?今では封印されてますし。確かに全神格の協力があって、はじめて封じることができた強大な破壊神でありますが……」 トロックジェクス氏(LE)「”タリズダン”が神?これは異な事を言う。彼奴めが神格という枠組みで規定できれば、どれほど幸運で、どれほど世の中を理解することが簡単であったことか」 トト(TN)「は?神…、ではないと言うのですか?」 トロックジェクス氏(LE)「神、ではない。それどころか奴自体に意思は無い。奴は神格の影、いわゆる反響のようなものだ。世界の始まりの時に、神々がその強大な力でもって、無為に至るであろう多くの要素を自らから排除したときに現出したもの、忘却、死、誤解、または曲解といったものが、残響音のように世界に蟠っているのだ」 トト(TN)「ははあ……、初耳です。そのようなこと、センセイはいつお調べになったのですか?」 トロックジェクス氏(LE)「確証は無い。あくまで、我が進めている研究成果からの推測にすぎん」 トト(TN)「あれえ?」 トロックジェクス氏(LE)「あまりに危険な神であるし、他の神々の監視も強力なものだ。知識はともかくも、固体の力において定命の存在に毛が生えた程度の我では、かのものを研究するのは容易ではないのだよ。推測できうる材料が、あるだけマシと思わねばな」 トト(TN)「そうですね……。ところで話を戻しますけど、神格たちが不死性や不変性を持ったことが、何故”タリズダン”を生み出したとお考えなのですか?」 トロックジェクス氏(LE)「この象限において、有為と無為という概念が存在するが、有為は恒久性を持たず、象限に存在し始めた瞬間から時の流れに従って無為へと変化してゆく。あらゆる有為は無為に帰結することを避け得ないが、有為はその存在があるうちに己が情報をある程度持たせた有為を生み出すことによって、全てが無為に帰結することを回避している。つまり、この象限にある有為、すなわちあらゆる存在は時の流れに従い、誕生、成長、創造、衰退、消滅という無為への帰結と無為に対抗するプロセスを必ず辿らなければならない。しかし神格というのは……」 トト(TN)「自分が持つ強大な力でもって、時の流れによる衰弱、消滅のプロセスを排除した、と言うのですね?」 トロックジェクス氏(LE)「そうだ。我も似たような所業を行ってはいるが、神格のものとは比べ様が無い。神格は時の流れによる無為へのプロセスを完全に排除したことによって、彼らが無為へと帰結しうる手段を外的要素による直接的な行動しか残さなかった。しかし光には影が従うように、この象限において有為と無為は切っても切り離せぬ関係であり、ほぼ完全な”有為存在”となった神格に対し、ほぼ完全な”無為存在”である彼奴めが生まれたのは必然といえよう。故に、彼奴は神格の影であり、神格を無為へと戻す要因の一つであり、ほぼ全ての神格が協力し合わなければならんほど強大な存在なのは、全ての神格の反響であるからに他ならないからである、と考えるのは当然であろう?」 トト(TN)「つまり……、神格は時の流れで滅びることは無くなった代わりに、常に自分を滅ぼそうとする自分の影に追い掛け回されることになった、ということですよね?でも要因の一つとおっしゃいましたけど、他にもあるのですか?」 トロックジェクス氏(LE)「神格にとって”タリズダン”は、生物における”死”のような存在だ。生物が最終的に帰結する結果が子供でも分かるように、”タリズダン”も少々迷惑だが存在している。だが、神格かそれに匹敵する存在同士が、いがみ合い憎み殺しあうことによって無為へのプロセスが完成することもある。これらを考慮するに、どれほどの力を持つ有為であっても、最終的には無為となる。この象限のこのプロセスは、まさしく絶対のシステムであり、この象限に存在する何者にも書き換えることは不可能であろうということだな」 トト(TN)「つまり”タリズダン”は存在が帰結する無為の、一種の分かり易いシンボルのようなものなのですね。なるほど」 トロックジェクス氏(LE)「存在は有為を生み出す前に、無為に帰すことを恐れるが故に、我も”タリズダン”を恐れるというわけだな」 トト(TN)「でも研究していた」 トロックジェクス氏(LE)「そうだ。今でもなお、研究は続行中だ。我が存在しているうちに必ず果たすべき目標は、”無為”を完全な理解することだからな」 トト(TN)「”無為”を理解する?」 トロックジェクス氏(LE)「うむ。先ほど述べた通り、無為は有為があってこそ概念として成り立つ。つまり数学でいう”0”であり、この概念によってあらゆる現象の始点、または終点を決定付けることが可能になる。これにより流動性、つまりベクトルが生まれ、誕生したベクトル同士の相互作用によって”変化”という概念を存在させることが可能となる。”変化”は絶えず有為の誕生を促し、次の有為を生み出すことで”変化”した有為はベクトルが”0”に近づいていき、”0”になったとき無為と呼ばれる。この無為という概念によって、有為は比較できる数値として存在し得る。無為という概念が無ければ、有為という概念も有得ない」 トロックジェクス氏(LE)「例えば有為のみの世界があった場合、その世界とそこに存在するあらゆるものはただひたすらに増加させるだけであり、数学上でいえば変数xとしてただ表現されるだけである。挙句の果てに、その表現すらも、有為と無為が存在する我々の世界での話であり、有為だけの世界、あるいは外部からの観察では、特に意味は無いだろう。意味が無いということは、存在し得ないということでもある」 トロックジェクス氏(LE)「同様に無為のみの世界も言うまでもなく、”0”のみの世界というのは有為と無為が存在する我々の世界から見てのことであり、その世界自体は特に意味は無い。つまり有為と無為は両方とも等しく存在しなければ、意味を持たない概念と言えるだろう。では”無為”とは何なのか?」 トロックジェクス氏(LE)「ここに空のグラスがある。このグラスを我々の象限だと思うのだな。このグラスの中は空だ。言うまでもないが」 トト(TN)「”無為”の状態ですね」 トロックジェクス氏(LE)「とりあえずそうだと言おう。本当は違うのだが、そう言うと話が進まなくなってしまうからな。ではグラスに水を注ごう。すると、このグラスは有為と無為の概念が存在する象現となる」 トト(TN)「存在している水が”有為”、蒸発して消えてしまった空の空間が”無為”ですね」 トロックジェクス氏(LE)「”変化”が生じている。このとき、このグラスの中の水は、どうにかして空いてしまった空間を埋めないことには、全てが”無為”となってしまう。このグラスに滴露がついて再び水かさが増すように、有為もまた有為を生み出そうとするのだ。これが我々だ」 トト(TN)「なるほど、よく分かります。互いが互いを保つ、概念かー…」 トロックジェクス氏(LE)「さて、我が弟子よ。ここからが肝心かなめであるが、このグラスの”外”の空間、お前は何と称する?」 トト(TN)「え?グラスの外の空間…、ですか?センセイ、いくら悪だからってヒドすぎますよ!グラスの”外”なんて定義していないじゃないですか!」 トロックジェクス氏(LE)「そうだ、我は何も定義していない。何も定義していないがゆえに、このグラスの”外”は”なにもない”のだ。”無為”ではないぞ。”無為”はすなわち”0”であり、”なにもない”という概念ではないのだから。しかしこのグラスの”外”は……」 トロックジェクス氏(LE)「”なにもない”。すまないな、お前でも理解が難しかろうが、我にはそう言うしか表現する術を知らぬ。”なにもない”、何も定義していない、このグラスの”外”を、とりあえず”空”と呼ぶことにするか。ではトトよ、もう一つグラスをこの”空”に出させてくれ。ただし、お前が手を出してはならんぞ」 トト(TN)「わたしが何とかするならともかく、無理ですよ。”なにもない”、何も定義していないんじゃ、どうやっても出すことは出来ません」 トロックジェクス氏(LE)「ではこのグラスはどこから出てきた?」 トト(TN)「センセイが出しました」 トロックジェクス氏(LE)「そのとおりだ。”空”からは何も現れない。”なにもない”のだからな。だからこそ、このグラスは我が持ってきた。このグラスは我らの象現だ。そして、有為と無為という概念が存在する。我が何を言いたいか分かるかな?我が弟子よ」 トト(TN)「………。わたしたちの世界は、何らかの要素によって誕生した、と?」 トロックジェクス氏(LE)「あいまいだが、まあ次第点としてやろう。そうだ、我らの象現が、誕生し得る何らかの下地が存在している、と我は考えている。”なにもない”ところから自然発生する”わけがない”からな。我らの象現、つまりあらゆる概念を生み出した何らかの要素は、理解をはるかに超越したものやもしれぬし、我らと同一の概念に生きる何らかの知生体やもしれぬし、この研究室で煮込んでいるスープかもしれぬ。だが、この象限に存在する我らには知る由も無い。しかし、有為と無為の概念はこの象限の中で、最初に生まれたものであるが故に、その起源を辿ることはこの象限の起源を辿ることとなり、ひいてはこの象限を生み出した要素は何かという真理に達しようというものだろう。しかるに我は”無為”という側面から、その真理に向かって歩むことにしたのだ」 トト(TN)「つまり、わたしたちがどこから来たのか、それを探ろうとしているのですね」 トロックジェクス氏(LE)「そう言ってもよかろう。有為無為の概念からいって、このグラスが割れる時もいつか来るやも知れぬ。その時に我らがどこから来たのかを知っているならば、どこへ行けばよいかも理解しようというもの。我は知識無きがゆえに道に迷ったと、そう評されることにどうしても我慢がならぬからな」 トト(TN)「新しい道を歩むときはどうしても、十分な知識が必要ですからね。分かります」 トロックジェクス氏(LE)「それにしても惜しいことをした。我としては、件のドラゴンオーブの作成者に、ぜひとも会ってみたいものだと思っている」 トト(TN)「すごい力を持った存在であるらしいですけど……、なんでです?」 トロックジェクス氏(LE)「未完成にもかかわらず、ドラゴンオーブは様々な”有為”を生み出すことができる。神格の力にも匹敵するほどだ。おそらく完成した暁には、あらゆる”有為”を統べることを目的としたのだろう。だがその存在にとって”有為”を統べることは、単純に力を欲したと考えたわけではなかろう」 トト(TN)「どうしてですか?」 トロックジェクス氏(LE)「この象限の”有為”全てを征したとしても、同量の”無為”が立ちはだかることを知っていたのだろう。この象限に存在する限り、それは、非常に無意味なことだからな。そして我と同じ結論に達し、我とは正反対の手法でもって、つまり”有為”側からの研究でもって、この象限の起源を探ろうとしていたのではないか。かの存在はこの象限に統べる存在として”停滞”するのではなく、どこから来たかを認識し、どこへ向かうのかを知るために、”変化”を選んだのではないかと、我は信じているからだ」 #endregion #region(Road to ”D”) ▼”D”の外見想像図    *    ,- 、/^ヽ,⌒)-、         (__)、(ヽノヽ_( ソ、)       /     / ⌒ヽ ⌒ヽ\      /     , ─|   v|v   |-、ヽ .    /   /   ` ー ●ー ′ ヽ    l   /   ──  |  ──  |   *     |  l    ──  |  ──  |     |  |    ──  |  ー─  )     *     ヽ  | ⌒\ ___|____ /      ヽ |             /       >oooooooooooooooo   i^ヽ/  ||/   ㊦  \||   \/^ヽ   ヽ、|_ / ⌒\ _ / ⌒ \___|.__ノ  *   _|              |_    *     |┌ーヽ _、、_ヽ_ヽ_ヽ_ノー |      ヽ_ヘ_|_∧_l_l_|_|l_ヘ/         \ |      /           ヽ|___/      ____|ヽ/∠ |_ノ___   / ̄||l  |l   ヽ二 ノ  |  |l | ̄ヽ   ヽ、_____  l|l     ___ ノ TOTO ▼”D”に関する調査(第一回) ●”D” ”D”とは何らかの知生体個人を指す名称である。 彼にコンタクトを取ることは出来ない。ただし、神格の介入があれば別である。 ●”ジ・オーヴ” レッドオーヴのリアクターコアが司る要素は、ブラックオーヴのそれと全く同じである。 炉心番号1~3はグッド、6はイヴィル、8はニュートラルである。(4、5はイヴィル、7、9はニュートラルと考えられる) レ・ギ・ド、シェセプ・ストゥム、テスラテスラの中で、ブラックオーヴがフェイルーンからケラプティスの実験によってブラックオーヴが破損するまでの期間のブラックオーヴ内外の状況を知り得る者がいる。 ▼”D”に関する調査(第二回) ●”ジ・オーヴ”(刈取月14日) ・ブラックオーヴのコアユニットは、リアクターコアよりも上位の命令系統に位地している:然り ・ブラックオーヴのコアユニットおよび、レッドオーヴのコアユニットを統御するシステムを構築する予定があった:然り ・ブラックオーヴとレッドオーヴに連結し、力の増幅を目的とした増幅器のようなものを接続する予定があった:否 ・テスラテスラはブラックオーヴの合一以外の目的を持っている:然り ・テスラテスラはリアクターコアになることを強制されたわけではない:然り(汝ッ、私の血となるかッ!) ・ブラックオーブのコアユニットと炉心を連結させている要素は呪文である:然り、しかしそれだけではない ・ブラックオーブのコアユニットと炉心を連結させている要素はネザリル帝国で編み出された:然り、しかしそれだけではない ・ブラックオーブのコアユニットと炉心を連結させている要素に関する知識が、ネザリル帝国に関わるものにある:然り、しかしそれだけではない ・組織”赤層からなる天”の関係者が、ネザリル帝国のミサラー開発の知識に関して知っているまたは調べることができる:返答なし ・現在のルフトには、エネルギーを供給される何らかの要素が存在しない:返答なし ■こむーん(刈取月15日) ・レ・ギ・ドはムルホパンテオンのいずれかの神を信仰している:然り ・シェセプ・ストゥムはムルホパンテオンのいずれかの神を信仰している:否、しかし本質的には然り ・ブラックオーヴ、レッドオーヴのリアクターコアの中で、ムルホパンテオンに所属する神格以外の神を信仰する者がいる:然り ・ゲリアキスクはムルホパンテオンのいずれかの神を信仰している:否 ・ゲリアキスクはコアユニットになることを強制されたわけではない:然り ・ブラックオーブのコアユニットと炉心を連結させている要素は神格の力である:然り、しかしそれだけではない ・ブラックオーブのコアユニットと炉心を連結させている要素はコアユニットもしくはリアクターコア自身の力である:然り、しかしそれだけではない ・オーヴレプリカを所有し”エア”と敵対している勢力は、フェイルーンのいずれかの神格の支援を受けている:返答なし ・ブラックオーヴに記載されていた”D”は、ジ・オーヴを道具として使用することを意図してはいなかった:否 →自立した意識を持つクリーチャーの一部として作成するつもりだった ・レッドオーブとブラックオーブの両方を所有したケラプティスが行った、レッドオーブとブラックオーブが発生させる形而上力を利用した実験において、彼が意図しなかった結果に終わったのは偶然ではない:然り、しかし人為という意味においては否 ●コミューン(刈取月16日) ・ 氷柱の塔があった疑似次元界のポータルの前のカースド・コールド・ワンはムルホパンテオンのいずれかの神を信仰している:然り ・ 氷柱の塔があった疑似次元界のポータルの前のカースド・コールド・ワンはセト神ないしセト信者と敵対している:否 ・レ・ギ・ドはムルホパンテオンのホルス=ラーを信仰している:否 ・シェセプ・ストゥムはムルホパンテオンのアヌビスを信仰している:否、しかし本質的には然り ・レッドオーヴのリアクターコアの中で、ムルホパンテオンに所属する神格以外の神を信仰する者がいる:然り ・レッドオーヴのリアクターコアの中で、アンサーパンテオンに所属する神格を信仰する者がいる:然り ・ ブラックオーヴ、レッドオーヴのリアクターコアの中で、ドラゴンパンテオンに所属する神格を信仰する者がいる:然り ・ミッペルテルトはフェイルーンのいずれかの神を信仰している:否 ・ブラックオーヴに記載されていた”D”は、エベロンと何らかの関わりがある:否 ・ミッペルテルトはエベロンと何らかの関わりがある:否 ●コミューン(刈取月17日) ・アンサーパンテオンは、ブラックオーヴまたはレッドオーヴを収得・使用するための活動をしている。:否。  ちなみに消滅とは年表にちゃんと書きましたぜ。それ以上の情報はインフォってくだしあ。 ・アンサーパンテオンに関係している何らかの勢力は、ブラックオーヴまたはレッドオーヴを収得・使用するための活動をしている。:否 ・ドラゴンパンテオンは、ブラックオーヴまたはレッドオーヴを収得・使用するための活動をしている。:否 ・フェイルーンのアンサーに”D”に関する資料がある。:否 ・フェイルーンのアンサーにブラックオーブ、レッドオーブに関する資料がある。:否 ・オーヴレプリカを所有し”エア”と敵対している勢力は、氷柱の塔があった疑似次元界のポータルの前のカースド・コールド・ワンの問いに答えられる者がいる:否 ・フェイルーンのサーイにブラックオーブ、レッドオーブに関する資料がある。:否 ・レッドオーブとブラックオーブの両方を所有したケラプティスが行った、レッドオーブとブラックオーブが発生させる形而上力を利用した実験において、彼が意図しなかった結果に終わったのはティアマトが干渉したからである。:否 ・ブラックオーヴに記載されていた”D”は、ジ・オーヴを何らかの力の調査のために使用することを意図していた:主としては否 ・ブラックオーヴに記載されていた”D”は、ジ・オーヴを魂の起源とその行き先を探るために使用することを意図していた:否 #endregion [[仮説・考察走り書き]] #comment() #back(text=戻る,left,hr)
本当に雑記だヨ 読まなくていいヨ #region(第1者で固定した価値観と、第三者で固定した価値観) ●エアの行為 結局のところエアの目指すところである世界の変革ですが、これはDM的には中立行為じゃないかと思うところもあり、悪じゃないかと思うところもあり、といったところです。  世界を破壊(ry、とかいうのをやるのは、確かにくだんのタリズダンとか混沌にして悪の勢力とかがよくやることですが、逆に善の神格とかも主張をまとめると既存の世界枠組みを壊して新世界を創造する! なんですよね。少なくとも善の神格が行おうとしていることは、宇宙観から悪という要素そのものを完全に駆逐する、ということです。  その際に神格が定命の都合とかをききいれたりするかと言うとそんなことはなく、「悪を許せと言うのか!」とかそんな切り返しをされるでしょう。また悪を排除するというのは今ある世界のバランスを決定的に崩すものであり、それによって悪人以外もまた不幸を被ることが十分考えられるでしょう。なにせどんな小さな嘘もちょっとした裏切りも存在しなくなる以上、商売の駆け引きをはじめとして現在のあらゆる常識が通用しなくなるでしょうし、その際に混乱とかも発生するかもしれません。  また悪を駆逐する段階の戦争においても犠牲者が発生するでしょうが、まあ、その善人本見る限り特に躊躇わないっぽい。「過ちをry、愛するry」  まあそんな感じです。結局やってることはどのアライメントも同じ部分があって、それがなんで分けられてるかというと、どの属性を持つ神格がそれを行ってるかによって塗り分けられてるわけです。  繰り返しになりますが、行為の属性を決定するのはその行為を行う神格の属性です。なので現在主張されとるエアの行為がどのアライメントに属するかは一概に決定されるもんじゃなかろうとか思います。やろうとしているのはかなりブッ飛んでますが、見方を変えれば神格とかがやろうとしていることの変成種。んでもってその目的は支配とか苦しめるとかでもない、と。なので微妙。  行為はディテクトうんたらに引っ掛かりませんしね。  属性システムは、どうも行為の規模に比してあまりに小さい要素や波及していく効果の、だいたい四段階以上離れてるものは見ないっぽいんで。善の戦争に巻き込まれて死ぬ人もいるけど、善の大義があるので特に問題なし! とかそんな感じ。 ▼センセイは…… トロックジェクス氏(LE)「ふん、くだらぬ。 奴らの所業は全くの無意味だ、好き好んで愚かな事をする連中だ」 トト(TN)「そんな。 いきなり取り付く島もなしに斬らなくても」 トロックジェクス氏(LE)「お前も我の弟子とあろう者が、何と愚かな事を言うか。 我は、折角世界全体が個人の行為をきっちりと評価するシステムを、その行為に見えた個々人に任せるなどとは愚かな事だと言ったのだ」 トト(TN)「でも正当な評価を貰えないから、彼らは怒りを覚えるのでしょう? Rさんも妹の復讐を果たしたという行為で、同情の余地もなく悪だと断罪されるのは納得出来なかったはずです」 トロックジェクス氏(LE)「良かったではないか、彼女の行為は悪に賞賛されたのだ。 いかな彼女の周辺の者どもが彼女を責めようとも、 世界の半分、少なくとも9分の1が彼女を絶賛し喝采し支持するだろうよ」 トト(TN)「わたしが分かることではありませんが、 彼女は悪として賞賛されたくは無かったと思いますよ。 妹を無惨に殺した者たちに、正当な代価を支払わせたかったのですから」 トロックジェクス氏(LE)「そして彼女の周辺の者たちに経緯を説明し理解を得られなければ、殺人者、悪人として断罪されるだろうな。 風とかぬかす連中が目指している世界のシステムとは、そういうものだ」 トト(TN)「でも個々人によって、評価が変わるのでしょう? 誰か一人くらいは彼女に正当な評価をするのではないでしょうか? そして、そのような正当な評価こそが、彼らにとって至高のものであるからこそ、このような事をしようとしているのではないでしょうか?」 トロックジェクス氏(LE)「常に、所業行の一つ一つに、正当な評価が下されるとは限らないではないか。 その点、この世界のシステムは、誤っている部分はあるとはいえ、あらゆる所業に対し既に評価を下している。 どのような愚かでつまらぬ所業も、どのような英明で素晴らしき所業も、賞賛と批判を等分に受けるのだ。 実に公平で、バランスが取れている。 実に素晴らしい。 風が目指している世界は孤独という概念が存在しているが、 我らの世界はそうではない。 常に世界はお前に味方と敵を与え、 古代の忌神”タリズダン”が統べる孤独という虚無を退けているのだ」 トト(TN)「じゃあ、エアのやっている事はまったくの無意味、自己満足に過ぎないとセンセイは言うのですか?」 トロックジェクス氏(LE)「いや。 彼奴らが自らの行為を、新たな社会システム構築のためとするならば、非常に重要なものとなろうよ」 トト(TN)「と、言うと?」 トロックジェクス氏(LE)「社会システムには、我が思いつく限り四つある。 一つ、絶対権力者を一つ置き、さらにその周辺を役割や能力などで区分けしたピラミッド状の社会システム。これはデーモンやデビィルの連中がよくやっておるな」 トト(TN)「専制政治とか独裁政治とか呼ばれますね」 トロックジェクス氏(LE)「一つ、同じ主義主張の元で、権益と責務を等分に分け与える社会システム。善の、特に秩序にして善の頭の固い連中がよくとなえるものだ」 トト(TN)「共産主義、社会主義と呼ばれるそうですね」 トロックジェクス氏(LE)「これら二つの社会システムは、我らの世界では極めて成立させやすい。なぜならば価値基準が完全に固定されているからだ。 世界的価値基準が個人の考えをその属性へと固定化し、これら二つの社会システムに対して、自然かつ疑問もなく自ら進んで貢献するようになる」 トト(TN)「悪人を善の秩序の下で切り倒すハイローニアスのパラディン、 善人を容赦なくアンデットにするネルルのクレリックのようにですね」 トロックジェクス氏(LE)「そうだ、世界の評価が固定されているゆえに、その者たちは属性の規範に何の疑問も無く従うことができる。 ために、この二つの社会システムは成り立ちやすいのだ。 しかしながら、我らの世界では成立できにくい社会システムがある。 一つは、社会を構成するメンバーが、完全な郡体として成り立つシステム」 トト(TN)「? それは先の善の勢力の社会システムと同様では?」 トロックジェクス氏(LE)「まったく違う。 このシステムでの個人の存在は、システムにとってただの手段の一つに過ぎないということだ。 個人が何らかの業績を上げたとしよう、その利益はシステムのみにもたらされ、その個人にはなんら益を与えない。システムはその益を受けるが、その個人は使い捨てとなる。 システムの向上とともに個人の状況も向上するかもしれないが、あくまでもシステムが手段としての個人を向上させる必要に駆られただけのことだ」 トト(TN)「凄いですね、そんなものが成立するのですか? あまりにも合理的なもの過ぎて、生物には不可能であると思うのですが……」 トロックジェクス氏(LE)「スウォーム状のゴーレムで実験してみたことがある。が、あまりに危険だったので破棄した。 ゴーレムの意識が、自己を排除しようとする異なる属性の存在を予測したため、それに備えるため大量増殖を始めたからだ。 単一社会システム、属性も種族も完全に単一な世界では有用なものかもしれないが、この世界では異分子、病原菌、破壊者以外の何者でもなかった」 トト(TN)「世界を滅ぼしかねない実験をしないでくださいよ。 何か聞きたくなくなってくるんですけど、他にもあるんですか?」 トロックジェクス氏(LE)「意見や考えを同じくするもので団体を作り、その中から代表者を出して、他の異なる考えの団体と意見の交換、協議を行いながら社会を運営するシステム。 この社会システムは、我らの世界では成立が難しい。考えても見ろ、デーモンとエンジェルとスラードとメカヌスの連中を席に並べて、殺し合いが始まらなければ御の字というやつだろう?」 トト(TN)「凄い説得力です……」 トロックジェクス氏(LE)「だが、エアの連中が目指す世界の価値基準ならば可能だ。 なぜなら、我らの世界の価値基準は絶対だが、彼らが目指す世界は個人が価値を決めるものだ。 そして、一人一人の価値基準は絶対とは言いがたく、説得力のある言葉や力をもってすれば翻意するかもしれぬからな。 話し合いでディヴィルとエンジェルを和解させ、ペイロアとネルルが意気投合して酒を飲みながらアイウーズの事を話題にする、という事も十分に起こりうる。 もしかすると、彼奴らがうまくその新世界で社会システムに構築することが出来うるならば、あらゆる争いを排除した世界を築けるかもしれん」 トト(TN)「理想の世界に最も近いと言えるのですね」 トロックジェクス氏(LE)「そうかな? なるほど、確かにこの社会システムは最終的な面において、あらゆる他の社会システムの価値を凌駕するだろう。だが、あくまで最終的な面においてだ。 この社会システムを完全な形で運用するには、様々な問題を解決しなければならない。 その最たるものとしては、社会システムに属する個人が、価値基準を固定化することなく自らの手で更新していかなければならないことだ。 万が一でも、社会システムに属する個人の大部分が考える事を止めたり、ただ一つの意見に傾倒したり、感情の赴くままに価値を決めたりすれば、この社会システムは崩壊する。 いや、システムが崩壊するだけで済めばよいが、下手をすれば独立した勢力になり、宗教になり、戦争になり、再び元の木阿弥ということにもなる。 そうでなくとも、システム成立の過程で、意見を異とする者同士で争いが発生しないとも限らぬ。結果は素晴らしいが、そこまでの過程が厳しく険しいものだ。 かといって、新たな社会システム構築を試みずに、価値基準を変更して、彼奴らの言う悲劇を是正出来るかと言われれば、我は否と答えるだろう。 放っといては、このような困難な過程をとるシステムなど、どの者も採用するまい。彼奴らを駆り立てた悲劇は何度でも起きる。過程が困難で結果が最良の手段と、過程が安楽で結果が無難の手段を、個人はともかく大衆はどちらを選択すると思う? だから、それ故に、我は彼奴らが無駄な、愚かな事をしていると言うのだ」 トト(TN)「言うは易し、だと思います。無理だからといって目を閉じ、試み行動しないことは罪ではないでしょうか?」 トロックジェクス氏(LE)「さよう、故に我は悪なのだ。 だがな、エアの連中は、ただ感情の赴くままに行動しているだけではないのか、と我は疑問に思うのだ。 正しき行動には、熟慮が伴う。 確かに水に石を投ずれば波紋という変化が起こるかもしれんが、波紋がどのように波及するかを考えなければ、それが津波になるかもしれぬ可能性を見落とすではないか。 かような時、遮二無二行動したことは完全な悪だ、そして、破壊と混乱と虚無に手を貸すことになっているのだ。全ては、その津波を想像出来なかったゆえに。 再三言うが我が弟子よ、行動するときはその行動がもたらす過程と結果を熟慮せよ、思考を停止させてはならぬ。 何ゆえ神々に封印されし古代の忌神”タリズダン”は、今だに中級神に匹敵しうるか。それは、思考を停止させ、己の視点に固執し、あらゆる者にはあらゆる価値基準があることを忘れたとき、その者は有為よりも多くの無為を肯定してしまっているからだ。その瞬間、その者は虚無の信奉者となり、恐るるべき無為の王に力を捧げ、あらゆる観念に存在する無為にその身を委ねてしまっているからだ。 トゥーロ・トロックジェクス、我が弟子よ、思考することを止めてはいかん。思考は常に有為を生み出す我らの存在意味、生存動機と言ってもよい。 知性が生物に生まれた時、生物は爪牙と生存本能で存在を繋ぎ止めるのをやめ、思考でその存在を世界に示してきた。つまり、我らは思考することで、この世界に生きる権利を得ているということだ。思考こそが、有為となり虚無の中でお前を成り立たせているのだ。 そして、お前が思考を止めた時、無為は常に手を広げ、お前を親友のように歓迎するだろう、そして、その末路は、”タリズダン”という強大な虚無概念に、押し潰されて消えるだけだろう」 #endregion #region(”予算”という意味は、”報酬”という意味は) ▼ トロックジェクス氏(LE)「どうした、トト。急に計算などはじめて。算数のお勉強か?」 トゥーロ・トロックジェクス(TN)「ひどい。いきなり飛ばしすぎですよ、センセイ。せっかく予算が赤字にならないように計算しているのに」 トロックジェクス氏(LE)「ほう、どれこの我に見せてみろ。………。クッ、ククク…、こ、これはヒドいな」 トト(TN)「それはこっちのセリフですよ!笑うことはないじゃないですか!」 トロックジェクス氏(LE)「違うな、我が行ったのは嘲笑だ。我の弟子とは思えぬ愚挙だな、まったく。お前は”予算”と”報酬”のシステムを知らぬのか?」 トト(TN)「はあ………。”予算”は、ある行為における望む結果を生み出すための必要経費でしょう?”報酬”は、ある行為における結果に対する対価ですよね?”予算”は過程における消費資源、”報酬”は結果に対する物質的なねぎらいでしょう?」 トロックジェクス氏(LE)「うむ、そこで消費される資源が無尽蔵であるならば、お前の考えは正しいものだろう。だがお前は資源が限りある状況で、その愚かな考えに固執している」 トト(TN)「愚かな考え……ですか?」 トロックジェクス氏(LE)「そうだ。お前の考えを遵守すれば、一つの結果に対して過程に支払われる”予算”と、結果に支払われる”報酬”の二つが必要になってくる。お前の頭がいくらゴーレム並みと言えど、結果と必要資源が1対2になっていることくらいわかるであろう?」 トト(TN)「もちろんですよ。でも、あまりにもざっくりと斬り過ぎではないですか?ゴーレムではないんですから。1対2とか……」 トロックジェクス氏(LE)「それでは結果と予算と報酬で、1対0.5対0.5でいくかね?1対0.7対0.3でもよかろうよ。充分でない”予算”、充分でない”報酬”。お前がそれで満足するなら、好きにするといい」 トト(TN)「ちょ、ちょっと待ってください、センセイ!そんなに簡単にぶった切らないでくださいよ~」 トロックジェクス氏(LE)「まったく、我が一々説明せねば理解せぬのか、お前は。大体、平行線上で”予算”と”報酬”を考えるから破綻をきたすのだ。一つのリソースに対し、無理矢理二つの要素を当てはめれば論理が崩壊するのは当然の帰結だ。何らかの長期的視野が必要なときは、直線的なスパンになるよう考慮するのだな」 トト(TN)「直線的というと?」 トロックジェクス氏(LE)「最も簡単なのは、与えられる資源は”予算”と”報酬”、どちらか一方でしかないと考えるのだな。与えられる”報酬”は全て次なる過程に対する”予算”、または、与えられる”予算”は須らく過去の結果に対する”報酬”だと考えるのだ。すると自然に直線的になる。論理の破綻も起こらない」 トト(TN)「ははあ、論理的にはそうですね」 トロックジェクス氏(LE)「全てを”予算”と考えた場合、望む結果に至る過程のためにどのくらい資源を消費してよいかを計画することになる。どのような過程にどれほどの割合の資源を割くのか、現在の”予算”で足りるのか、別の過程で消費する資源を節約できないのか、次の”予算”はいつ入ると予測するのか、充分に練って綿密な計画であればあるほど、結果のレベルが上がってくる」 トロックジェクス氏(LE)「また全てを”報酬”と考えた場合、これと同率またはそれ以上を得るにはどれほどの結果が必要なのかを見極めなければならない。なにしろ、新たな”報酬”を得られなければ減る一方だからな。現時点で存在する”報酬”をいかに運用すれば、よりよい結果をもたらし、より大きな”報酬”にできるか、思考を巡らせなければならんだろう」 トト(TN)「なるほど、分かりました。資源から結果を生み、結果が資源を生み、また資源で結果を生む。だから直線的なのですね」 トロックジェクス氏(LE)「そうだ。”予算”と”報酬”はただの名称であって、そのものに与えられた資源以外の何者でもない。その者の現状を表す”事実”、それを基に次の行動を決定する”決断”、そしてそこから発生する”事実”。我はあらゆる事物は、”決断”と”事実”が互いに取り込み合いながら形作っていくと考えている。資源と結果の関係もその一例なのだろう。”予算”と”報酬”では、始点が少々違うだけなのだからな」 トト(TN)「でもセンセイ、それって直線的と表現するのが正しいのでしょうか?普通、サイクルって言いません?」 トロックジェクス氏(LE)「サイクルは”円”、つまり同じ方法、同じ結果の繰り返しであり、変化しているように見えるが全体の停滞を表している。生物は良好な結果をもたらす手法を模倣する事を好むが、だからといって現状に完全に満足出来うる者はいない。更なる良好な結果を得ようと、更なる変化を希求するだろう」 トト(TN)「それは”螺旋”ですよ、センセイ!直線じゃありません!」 トロックジェクス氏(LE)「? 何を言っておるのだ?お前は我に3点の条件を示した。我は”螺旋”に3点を置いた。3点を結べは直線ではないか。直線は曲線の一部であり、”螺旋”は曲線で構成される。何か矛盾があるかね?」 トト(TN)「……ありません(このタコォ~…)」 トロックジェクス氏(LE)「話を戻すが、重要なのはこの”螺旋”をコントロール出来るのは自分自身だけなのだ。他者の”事実”は自分にとって単なる”事実”であることはもちろん、他者の”決断”もまた自分にとって”事実”でしかないからだ。故にこの流れは絶対であり、究極的にはあらゆる責任の所在は自分自身にあり、自分という存在を裁くには、他人ではなく、社会権力でもなく、万能の能力を持つ神ですら不可能であり、唯一自分自身のみがこれを可能にすると言えるだろう。またこの”螺旋”をコントロールすることは、この宇宙が与えた自分自身の、究極にして至高の権利とも言えるだろう」 トト(TN)「究極にして至高の権利…、ですか。わたしの資金計算が、そこまで貴重なものだとは思いませんでした」 トロックジェクス氏(LE)「”螺旋”をコントロールできれば、どこまでも上がっていけるだろう。それに付加する責任もまた、大きくなっていくがな。お前はたかが資金計算と言ったが、その流れをコントロールしていけば至高の座まで上れるやもしれん。物事には順序があるゆえに、今の状況ではそこまで行けるか皆目見当が付かんがな」 トト(TN)「でも”螺旋”ってことは、上がることが出来るなら、下がることもあるってことですよね?それってどういう状況なのでしょうか?」 トロックジェクス氏(LE)「”タリズダン”のシンボルはどのようなものかね?」 トト(TN)「………。黒い…、”螺旋”…」 トロックジェクス氏(LE)「いつか話したこともあったな。奴はあらゆる無為を代表するものだ。だからこそ知っているのだよ、”螺旋”が下に落ちて行ったときに待っているものを、な」 #endregion #region(無為からきたるもの) ▼ トゥーロ・トロックジェクス(TN)「ねえ、センセイ。センセイは事あるごとに”タリズダン”の名を出されますが、かの神格はそれほど恐ろしいものなのでしょうか?今では封印されてますし。確かに全神格の協力があって、はじめて封じることができた強大な破壊神でありますが……」 トロックジェクス氏(LE)「”タリズダン”が神?これは異な事を言う。彼奴めが神格という枠組みで規定できれば、どれほど幸運で、どれほど世の中を理解することが簡単であったことか」 トト(TN)「は?神…、ではないと言うのですか?」 トロックジェクス氏(LE)「神、ではない。それどころか奴自体に意思は無い。奴は神格の影、いわゆる反響のようなものだ。世界の始まりの時に、神々がその強大な力でもって、無為に至るであろう多くの要素を自らから排除したときに現出したもの、忘却、死、誤解、または曲解といったものが、残響音のように世界に蟠っているのだ」 トト(TN)「ははあ……、初耳です。そのようなこと、センセイはいつお調べになったのですか?」 トロックジェクス氏(LE)「確証は無い。あくまで、我が進めている研究成果からの推測にすぎん」 トト(TN)「あれえ?」 トロックジェクス氏(LE)「あまりに危険な神であるし、他の神々の監視も強力なものだ。知識はともかくも、固体の力において定命の存在に毛が生えた程度の我では、かのものを研究するのは容易ではないのだよ。推測できうる材料が、あるだけマシと思わねばな」 トト(TN)「そうですね……。ところで話を戻しますけど、神格たちが不死性や不変性を持ったことが、何故”タリズダン”を生み出したとお考えなのですか?」 トロックジェクス氏(LE)「この象限において、有為と無為という概念が存在するが、有為は恒久性を持たず、象限に存在し始めた瞬間から時の流れに従って無為へと変化してゆく。あらゆる有為は無為に帰結することを避け得ないが、有為はその存在があるうちに己が情報をある程度持たせた有為を生み出すことによって、全てが無為に帰結することを回避している。つまり、この象限にある有為、すなわちあらゆる存在は時の流れに従い、誕生、成長、創造、衰退、消滅という無為への帰結と無為に対抗するプロセスを必ず辿らなければならない。しかし神格というのは……」 トト(TN)「自分が持つ強大な力でもって、時の流れによる衰弱、消滅のプロセスを排除した、と言うのですね?」 トロックジェクス氏(LE)「そうだ。我も似たような所業を行ってはいるが、神格のものとは比べ様が無い。神格は時の流れによる無為へのプロセスを完全に排除したことによって、彼らが無為へと帰結しうる手段を外的要素による直接的な行動しか残さなかった。しかし光には影が従うように、この象限において有為と無為は切っても切り離せぬ関係であり、ほぼ完全な”有為存在”となった神格に対し、ほぼ完全な”無為存在”である彼奴めが生まれたのは必然といえよう。故に、彼奴は神格の影であり、神格を無為へと戻す要因の一つであり、ほぼ全ての神格が協力し合わなければならんほど強大な存在なのは、全ての神格の反響であるからに他ならないからである、と考えるのは当然であろう?」 トト(TN)「つまり……、神格は時の流れで滅びることは無くなった代わりに、常に自分を滅ぼそうとする自分の影に追い掛け回されることになった、ということですよね?でも要因の一つとおっしゃいましたけど、他にもあるのですか?」 トロックジェクス氏(LE)「神格にとって”タリズダン”は、生物における”死”のような存在だ。生物が最終的に帰結する結果が子供でも分かるように、”タリズダン”も少々迷惑だが存在している。だが、神格かそれに匹敵する存在同士が、いがみ合い憎み殺しあうことによって無為へのプロセスが完成することもある。これらを考慮するに、どれほどの力を持つ有為であっても、最終的には無為となる。この象限のこのプロセスは、まさしく絶対のシステムであり、この象限に存在する何者にも書き換えることは不可能であろうということだな」 トト(TN)「つまり”タリズダン”は存在が帰結する無為の、一種の分かり易いシンボルのようなものなのですね。なるほど」 トロックジェクス氏(LE)「存在は有為を生み出す前に、無為に帰すことを恐れるが故に、我も”タリズダン”を恐れるというわけだな」 トト(TN)「でも研究していた」 トロックジェクス氏(LE)「そうだ。今でもなお、研究は続行中だ。我が存在しているうちに必ず果たすべき目標は、”無為”を完全な理解することだからな」 トト(TN)「”無為”を理解する?」 トロックジェクス氏(LE)「うむ。先ほど述べた通り、無為は有為があってこそ概念として成り立つ。つまり数学でいう”0”であり、この概念によってあらゆる現象の始点、または終点を決定付けることが可能になる。これにより流動性、つまりベクトルが生まれ、誕生したベクトル同士の相互作用によって”変化”という概念を存在させることが可能となる。”変化”は絶えず有為の誕生を促し、次の有為を生み出すことで”変化”した有為はベクトルが”0”に近づいていき、”0”になったとき無為と呼ばれる。この無為という概念によって、有為は比較できる数値として存在し得る。無為という概念が無ければ、有為という概念も有得ない」 トロックジェクス氏(LE)「例えば有為のみの世界があった場合、その世界とそこに存在するあらゆるものはただひたすらに増加させるだけであり、数学上でいえば変数xとしてただ表現されるだけである。挙句の果てに、その表現すらも、有為と無為が存在する我々の世界での話であり、有為だけの世界、あるいは外部からの観察では、特に意味は無いだろう。意味が無いということは、存在し得ないということでもある」 トロックジェクス氏(LE)「同様に無為のみの世界も言うまでもなく、”0”のみの世界というのは有為と無為が存在する我々の世界から見てのことであり、その世界自体は特に意味は無い。つまり有為と無為は両方とも等しく存在しなければ、意味を持たない概念と言えるだろう。では”無為”とは何なのか?」 トロックジェクス氏(LE)「ここに空のグラスがある。このグラスを我々の象限だと思うのだな。このグラスの中は空だ。言うまでもないが」 トト(TN)「”無為”の状態ですね」 トロックジェクス氏(LE)「とりあえずそうだと言おう。本当は違うのだが、そう言うと話が進まなくなってしまうからな。ではグラスに水を注ごう。すると、このグラスは有為と無為の概念が存在する象現となる」 トト(TN)「存在している水が”有為”、蒸発して消えてしまった空の空間が”無為”ですね」 トロックジェクス氏(LE)「”変化”が生じている。このとき、このグラスの中の水は、どうにかして空いてしまった空間を埋めないことには、全てが”無為”となってしまう。このグラスに滴露がついて再び水かさが増すように、有為もまた有為を生み出そうとするのだ。これが我々だ」 トト(TN)「なるほど、よく分かります。互いが互いを保つ、概念かー…」 トロックジェクス氏(LE)「さて、我が弟子よ。ここからが肝心かなめであるが、このグラスの”外”の空間、お前は何と称する?」 トト(TN)「え?グラスの外の空間…、ですか?センセイ、いくら悪だからってヒドすぎますよ!グラスの”外”なんて定義していないじゃないですか!」 トロックジェクス氏(LE)「そうだ、我は何も定義していない。何も定義していないがゆえに、このグラスの”外”は”なにもない”のだ。”無為”ではないぞ。”無為”はすなわち”0”であり、”なにもない”という概念ではないのだから。しかしこのグラスの”外”は……」 トロックジェクス氏(LE)「”なにもない”。すまないな、お前でも理解が難しかろうが、我にはそう言うしか表現する術を知らぬ。”なにもない”、何も定義していない、このグラスの”外”を、とりあえず”空”と呼ぶことにするか。ではトトよ、もう一つグラスをこの”空”に出させてくれ。ただし、お前が手を出してはならんぞ」 トト(TN)「わたしが何とかするならともかく、無理ですよ。”なにもない”、何も定義していないんじゃ、どうやっても出すことは出来ません」 トロックジェクス氏(LE)「ではこのグラスはどこから出てきた?」 トト(TN)「センセイが出しました」 トロックジェクス氏(LE)「そのとおりだ。”空”からは何も現れない。”なにもない”のだからな。だからこそ、このグラスは我が持ってきた。このグラスは我らの象現だ。そして、有為と無為という概念が存在する。我が何を言いたいか分かるかな?我が弟子よ」 トト(TN)「………。わたしたちの世界は、何らかの要素によって誕生した、と?」 トロックジェクス氏(LE)「あいまいだが、まあ次第点としてやろう。そうだ、我らの象現が、誕生し得る何らかの下地が存在している、と我は考えている。”なにもない”ところから自然発生する”わけがない”からな。我らの象現、つまりあらゆる概念を生み出した何らかの要素は、理解をはるかに超越したものやもしれぬし、我らと同一の概念に生きる何らかの知生体やもしれぬし、この研究室で煮込んでいるスープかもしれぬ。だが、この象限に存在する我らには知る由も無い。しかし、有為と無為の概念はこの象限の中で、最初に生まれたものであるが故に、その起源を辿ることはこの象限の起源を辿ることとなり、ひいてはこの象限を生み出した要素は何かという真理に達しようというものだろう。しかるに我は”無為”という側面から、その真理に向かって歩むことにしたのだ」 トト(TN)「つまり、わたしたちがどこから来たのか、それを探ろうとしているのですね」 トロックジェクス氏(LE)「そう言ってもよかろう。有為無為の概念からいって、このグラスが割れる時もいつか来るやも知れぬ。その時に我らがどこから来たのかを知っているならば、どこへ行けばよいかも理解しようというもの。我は知識無きがゆえに道に迷ったと、そう評されることにどうしても我慢がならぬからな」 トト(TN)「新しい道を歩むときはどうしても、十分な知識が必要ですからね。分かります」 トロックジェクス氏(LE)「それにしても惜しいことをした。我としては、件のドラゴンオーブの作成者に、ぜひとも会ってみたいものだと思っている」 トト(TN)「すごい力を持った存在であるらしいですけど……、なんでです?」 トロックジェクス氏(LE)「未完成にもかかわらず、ドラゴンオーブは様々な”有為”を生み出すことができる。神格の力にも匹敵するほどだ。おそらく完成した暁には、あらゆる”有為”を統べることを目的としたのだろう。だがその存在にとって”有為”を統べることは、単純に力を欲したと考えたわけではなかろう」 トト(TN)「どうしてですか?」 トロックジェクス氏(LE)「この象限の”有為”全てを征したとしても、同量の”無為”が立ちはだかることを知っていたのだろう。この象限に存在する限り、それは、非常に無意味なことだからな。そして我と同じ結論に達し、我とは正反対の手法でもって、つまり”有為”側からの研究でもって、この象限の起源を探ろうとしていたのではないか。かの存在はこの象限に統べる存在として”停滞”するのではなく、どこから来たかを認識し、どこへ向かうのかを知るために、”変化”を選んだのではないかと、我は信じているからだ」 #endregion #region(Road to ”D”) ▼”D”の外見想像図    *    ,- 、/^ヽ,⌒)-、         (__)、(ヽノヽ_( ソ、)       /     / ⌒ヽ ⌒ヽ\      /     , ─|   v|v   |-、ヽ .    /   /   ` ー ●ー ′ ヽ    l   /   ──  |  ──  |   *     |  l    ──  |  ──  |     |  |    ──  |  ー─  )     *     ヽ  | ⌒\ ___|____ /      ヽ |             /       >oooooooooooooooo   i^ヽ/  ||/   ㊦  \||   \/^ヽ   ヽ、|_ / ⌒\ _ / ⌒ \___|.__ノ  *   _|              |_    *     |┌ーヽ _、、_ヽ_ヽ_ヽ_ノー |      ヽ_ヘ_|_∧_l_l_|_|l_ヘ/         \ |      /           ヽ|___/      ____|ヽ/∠ |_ノ___   / ̄||l  |l   ヽ二 ノ  |  |l | ̄ヽ   ヽ、_____  l|l     ___ ノ TOTO ▼”D”に関する調査(第一回) ●”D” ”D”とは何らかの知生体個人を指す名称である。 彼にコンタクトを取ることは出来ない。ただし、神格の介入があれば別である。 ●”ジ・オーヴ” レッドオーヴのリアクターコアが司る要素は、ブラックオーヴのそれと全く同じである。 炉心番号1~3はグッド、6はイヴィル、8はニュートラルである。(4、5はイヴィル、7、9はニュートラルと考えられる) レ・ギ・ド、シェセプ・ストゥム、テスラテスラの中で、ブラックオーヴがフェイルーンからケラプティスの実験によってブラックオーヴが破損するまでの期間のブラックオーヴ内外の状況を知り得る者がいる。 ▼”D”に関する調査(第二回) ●”ジ・オーヴ”(刈取月14日) ・ブラックオーヴのコアユニットは、リアクターコアよりも上位の命令系統に位地している:然り ・ブラックオーヴのコアユニットおよび、レッドオーヴのコアユニットを統御するシステムを構築する予定があった:然り ・ブラックオーヴとレッドオーヴに連結し、力の増幅を目的とした増幅器のようなものを接続する予定があった:否 ・テスラテスラはブラックオーヴの合一以外の目的を持っている:然り ・テスラテスラはリアクターコアになることを強制されたわけではない:然り(汝ッ、私の血となるかッ!) ・ブラックオーブのコアユニットと炉心を連結させている要素は呪文である:然り、しかしそれだけではない ・ブラックオーブのコアユニットと炉心を連結させている要素はネザリル帝国で編み出された:然り、しかしそれだけではない ・ブラックオーブのコアユニットと炉心を連結させている要素に関する知識が、ネザリル帝国に関わるものにある:然り、しかしそれだけではない ・組織”赤層からなる天”の関係者が、ネザリル帝国のミサラー開発の知識に関して知っているまたは調べることができる:返答なし ・現在のルフトには、エネルギーを供給される何らかの要素が存在しない:返答なし ■こむーん(刈取月15日) ・レ・ギ・ドはムルホパンテオンのいずれかの神を信仰している:然り ・シェセプ・ストゥムはムルホパンテオンのいずれかの神を信仰している:否、しかし本質的には然り ・ブラックオーヴ、レッドオーヴのリアクターコアの中で、ムルホパンテオンに所属する神格以外の神を信仰する者がいる:然り ・ゲリアキスクはムルホパンテオンのいずれかの神を信仰している:否 ・ゲリアキスクはコアユニットになることを強制されたわけではない:然り ・ブラックオーブのコアユニットと炉心を連結させている要素は神格の力である:然り、しかしそれだけではない ・ブラックオーブのコアユニットと炉心を連結させている要素はコアユニットもしくはリアクターコア自身の力である:然り、しかしそれだけではない ・オーヴレプリカを所有し”エア”と敵対している勢力は、フェイルーンのいずれかの神格の支援を受けている:返答なし ・ブラックオーヴに記載されていた”D”は、ジ・オーヴを道具として使用することを意図してはいなかった:否 →自立した意識を持つクリーチャーの一部として作成するつもりだった ・レッドオーブとブラックオーブの両方を所有したケラプティスが行った、レッドオーブとブラックオーブが発生させる形而上力を利用した実験において、彼が意図しなかった結果に終わったのは偶然ではない:然り、しかし人為という意味においては否 ●コミューン(刈取月16日) ・ 氷柱の塔があった疑似次元界のポータルの前のカースド・コールド・ワンはムルホパンテオンのいずれかの神を信仰している:然り ・ 氷柱の塔があった疑似次元界のポータルの前のカースド・コールド・ワンはセト神ないしセト信者と敵対している:否 ・レ・ギ・ドはムルホパンテオンのホルス=ラーを信仰している:否 ・シェセプ・ストゥムはムルホパンテオンのアヌビスを信仰している:否、しかし本質的には然り ・レッドオーヴのリアクターコアの中で、ムルホパンテオンに所属する神格以外の神を信仰する者がいる:然り ・レッドオーヴのリアクターコアの中で、アンサーパンテオンに所属する神格を信仰する者がいる:然り ・ ブラックオーヴ、レッドオーヴのリアクターコアの中で、ドラゴンパンテオンに所属する神格を信仰する者がいる:然り ・ミッペルテルトはフェイルーンのいずれかの神を信仰している:否 ・ブラックオーヴに記載されていた”D”は、エベロンと何らかの関わりがある:否 ・ミッペルテルトはエベロンと何らかの関わりがある:否 ●コミューン(刈取月17日) ・アンサーパンテオンは、ブラックオーヴまたはレッドオーヴを収得・使用するための活動をしている。:否。  ちなみに消滅とは年表にちゃんと書きましたぜ。それ以上の情報はインフォってくだしあ。 ・アンサーパンテオンに関係している何らかの勢力は、ブラックオーヴまたはレッドオーヴを収得・使用するための活動をしている。:否 ・ドラゴンパンテオンは、ブラックオーヴまたはレッドオーヴを収得・使用するための活動をしている。:否 ・フェイルーンのアンサーに”D”に関する資料がある。:否 ・フェイルーンのアンサーにブラックオーブ、レッドオーブに関する資料がある。:否 ・オーヴレプリカを所有し”エア”と敵対している勢力は、氷柱の塔があった疑似次元界のポータルの前のカースド・コールド・ワンの問いに答えられる者がいる:否 ・フェイルーンのサーイにブラックオーブ、レッドオーブに関する資料がある。:否 ・レッドオーブとブラックオーブの両方を所有したケラプティスが行った、レッドオーブとブラックオーブが発生させる形而上力を利用した実験において、彼が意図しなかった結果に終わったのはティアマトが干渉したからである。:否 ・ブラックオーヴに記載されていた”D”は、ジ・オーヴを何らかの力の調査のために使用することを意図していた:主としては否 ・ブラックオーヴに記載されていた”D”は、ジ・オーヴを魂の起源とその行き先を探るために使用することを意図していた:否 ●コミューン(刈取月18日) ・フェイルーンのムルホランドの都市ゲルダネス、スカルド、ネルドリルドにおいて、セト・ネフティスを信仰する者以外で、レッドオーブまたはブラックオーブを知悉する者がいる:否 ・フェイルーンのムルホランドの都市ゲルダネス、スカルド、ネルドリルドにおいて、禿頭で額に二重円を描いており、レッドオーブまたはブラックオーブを知悉する者がいる:否 ・グレイホークの神格バハムートに協力する者の中に、フェイルーンに関わる者がいる:然り  少なくとも同盟してるドラゴン・パンテオンの神格……とか。バハムート自身はフェイルーンの神格ではありませんが。 ・ファランの知人の一人に、フェアリムと関わりのある者がいる:勢力に対してという意味においては、否 ・シャルンの知人のアーデルハイドはオーヴレプリカを所有する勢力を知悉している:否 ・テスラテスラを信仰の対象とする者がいる、またはかつて存在していた:否 ・ミッペルテルトが生まれたのはフェイルーンである:然り ・レッドオーブとブラックオーブの両方を所有したケラプティスが行った、レッドオーブとブラックオーブが発生させる形而上力を利用した実験において、彼が意図しなかった結果に終わったのはグレイホークのいずれかの神格が干渉したからである:否 ・ブラックオーヴに記載されていた”D”、またはその祖先は、アイマスカーによって別次元から連れてこられた:否 ・ブラックオーヴに記載されていた”D”は、ジ・オーヴをアイマスカーの障壁を除くために使用することを意図していた:然り、しかしそれだけではない #endregion [[仮説・考察走り書き]] #comment() #back(text=戻る,left,hr)

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