シュリーマンの記憶法 - ドラゴン桜 wiki 大学受験 夢の勉強法 ウィキ

語学の勉強法について
岩波文庫の『古代への情熱』という本に詳しいので
一部をここでご紹介いたします

ポイント１
私の記憶力は少年時代からほとんど訓練しなかったから、弱かったけれども、
私はあらゆる瞬間を勉学のために利用した。まったく時を盗んだのである。
できるだけ早く会話をものにするために、日曜日には英国教会の礼拝にいつも二回はかよって、
説教を傾聴し、その一語一語を低く口まねした。（p25-26）


時を盗んだという　すさまじいまでの
覚えようとする意欲
覚えたい、もっと知りたいという学習意欲は
勉強に必要不可欠です。

さらに外国語をシャドーイングしていることから
効果的な勉強法を体験的に知っていたと考えられます。

もうひとつ重要な点は、シュリーマンが暗記したのは、文章だったということです。現在は、暗記というと、
英単語や英熟語とその日本訳を暗記することを考える人が多い。
しかし、シュリーマンにはそのような概念はありませんでした。これが彼に幸いし、彼の語学力はどんどん力をつけていきました。


ポイント２
過度の興奮のために私はごくわずかしか眠れないので、夜中にさめているすべての時間を利用して、
夕方に読んだことをもう一度そらでくり返した。記憶力は昼間より夜ははるかに集中するものであるから、
私はこの夜中にくり返すことは最も効果があることをしった。（26ページ）

人によって集中できる時間は様々です。
勉強の時間帯は自分にあった時間帯でかまいません。
ここで重要なのは
「そらでくり返した」
（覚えたものをを見ないで言える事） という部分です。


そらで思い出せないことが大事な場面で思い出せるということはあまりないでしょう。
覚えたことをそらで言えるかどうかを確認する
これはちょっとした合間にできる確認法であり、効果的な勉強法なのです。

繰り返し思い出すことで脳の神経ネットワークのつながりが強化され
思い出す力がアップするという効果もあります。

注意１

試験直前にこれをやると
思い出せないことがあればパニックになるので注意が必要

注意２　そらについて似ている古語の意味について 　
「そらごと」は漢字に直せば 「虚言（空言）」となります。
　「虚言」→「真実でない言葉」→ 「うそ」というわけです。