TRON配列評価 - kinesis @Wiki

配列評価で良く利用されるのは、キーボードによるかな入力効率の比較のperlスクリプトであろう。実際TRON配列も含めほとんどのものが評価されている。
ただ解析結果が数値表であり若干見づらいのでグラフ化しようと試みた。が試みているうちに結局前記ツールは用いずに全く独自にExcelを用いて解析ツールを作ることになってしまった。

評価のベースとなるサンプルについては、2ch よろしければ配列について教えろ その2 の184氏が集計した、2chの500以上レスがあるスレの文字出現頻度 合計 1699767604l文字の集計結果を利用させてもらった。
匿名掲示板の性質上、偏ったサンプルかもしれないが、日本国憲法序文も十分偏っているとおもうので母数の大きい方を採用する。(結局は各自が普段打っている文章をサンプルとして個別に評価するしかないと思う)

TRON配列との比較として、NICOLA配列及び飛鳥配列も同じ手法で評価を行った。なお評価に用いたTRON配列は旧かなを排除しそこに半濁音を埋め込んだ自分仕様を用いたことをお断りしておく。

キー別打鍵頻度

Nicolaに比べ、TRON配列は薬指や小指の頻度偏りが少ない。これはNicolaの配列設計時に課したきつい制約をTRONの場合一部ゆるめて配置の柔軟性を増した結果、運動能力の比較的弱薬指と小指の負担を下げバランスが良くなったのではないだろうか。飛鳥の場合、設計の目論見通りホームポジション+αの範囲にほとんど集中している。

指別打鍵頻度

NICOLA,飛鳥に比べ、TRON配列は人差し指以外がほぼ均等に分散している。

段別打鍵頻度

下段の頻度はNicolaがダントツに低い。但し下段のシフト率を見ると３種の中でTRON配列が最も低く、一般的に打ちにくいとされる下段同手シフトの率も低いことが分かる。

右手左手頻度

TRON配列はほぼ左右均等である。

シフト率

配列	シフト率
TRON配列	28.3%
Nicola	43.7%
飛鳥	51.9%

左右交互打鍵率

配列	左右交互打鍵率
TRON配列	74.8%
Nicola	63.1%
飛鳥	55.6%

連続出現上位180位までの解析。

同指使用率

配列	左右交互打鍵率
TRON配列	5.7%
Nicola	5.1%
飛鳥	5.7%

まとめ

静的なベンチマークの結果を見る限り、親指シフトの元祖 NICOLAと比べて、TRON配列は決して見劣りする性能ではないことが分かる。NICOLAに比べて比較的新しい(と言っても'87年頃)ため弱点を補いより良いものになっているのは確かだろう。

後は、実際に打ち込んでみて、最終的に自身の手で評価されたい。

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