一般会計予算に対する「草の根」の反対討論(平成14年度~)


平成14(2002)年度

◆(朝木委員) 本件02年度予算案に対して、草の根市民クラブは以下の理由により反対いたします。
 第1点、急速な国内産業空洞化を背景とする長期大不況下にあって、税の減収傾向が進む中、特別会計を連結させた当市の財政事情は、実態として新規事業が組めないどころか、またもや土地開発公社基金への利子助成、繰出金1億数千万円が当初予算に計上されないなど、極めて危機的状況にあるにもかかわらず、細渕市長は、鈴木宗男問題に象徴される政官の癒着構造、すなわち、  を中心とした予算要望という名の議会とのもたれ合い関係を清算しない結果、市民の血税をふれあいセンター等の箱もの建設に使用する一方、加えてみずから年間1億 5,000万円もの血税を、お手盛りでボーナス2割上乗せしている役職加算制度をやめようとせず、納税者市民の血税を私物化して、反省がなく、危機意識がないこと。
 また、学童クラブへの障害者受け入れ、及び乳幼児医療費補助を推進しないことに対して、予算がないことを理由にしながら、他方で認可外保育所の入園金が 5,000円から2万 5,000円という格差があるにもかかわらず、最高額に合わせて2分の1補助を決めたこと。
 第2点、配分金ゼロが続き、赤字補てんに血税を使うという危機的事態が現実化しつつある競輪ボートの公営ギャンブルを、お隣所沢市では撤退を表明しているのを知りながら、いまだに撤退しない姿勢を続けていること。
 第3点、財政危機にありながら、緑地保護に有効な機能を果たしていない約 8,000万円の固定資産税等全額免除制度を改めようとしないこと。
 第4点、速記士の資格で採用されながら、その後、速記業務がすべて委託されたにもかかわらず、今もなおただ一人議会事務局から異動しない職員、また、中央公民館で嘱託職員に採用された後、富士見公民館の開館以来現在まで勤務し続けている嘱託職員に対して、何ら改善しようとする姿勢が見られないこと。
 第5点、保健福祉センター工事を落札した           に関する競売入札妨害疑惑に対して市長は、                     であるか否かにつき答弁を拒否するなど、依然として細渕市政全体が疑惑に覆われていること。また、障害者差別の発言をしたことが会議録で明白となったにもかかわらず、市長には率直な反省の言葉がないこと。
 第6点、砂場に園児を埋めた幼児虐待、砂場の砂を幼児が食べた衛生管理無視、保健所の立ち入り検査を事前に教えるよう施設長会議で要求した、認可外空飛ぶ三輪車に対して実態調査を行おうとする姿勢がなく、認可外保育園全体の信用失墜を結果させていること。
 第7点、ごみ収集業者加藤商事の首切り等、不当労働行為で和解があったなどと虚偽答弁をした事実が判明しながら、実態把握すら十分にせず、さらには、既に有料化した事業系ごみの減量効果について反省がないまま、さらに業者への委託料をつり上げる結果となる家庭ごみ有料化を突然強行していること。
 第8点、被害者周辺の方たちが同様事件を引き起こすので、加害者中学生らに厳罰を求めているにもかかわらず、所管は加害者中学生らに殺人の罪を償うことを求めるのではなく、こどもの権利条約13条にも子供の表現の自由が定められているにもかかわらず、取材に対して中学生が発言することを禁止し、事件全体を隠ぺいすることによって、図書館内で中学生を注意した被害者が殺された事件の原点と加害者らの責任を隠匿し、叱らない、注意しない大人を容認することとなる    内で……
○(丸山委員長) 朝木委員、時間が。
◆(朝木委員) 検察官逆送致反対の嘆願署名を許す一方で、追悼集会、反省集会を行おうとせず……
○(丸山委員長) 持ち時間がなくなっておりますので、簡潔にお願いします。
◆(朝木委員) 本件殺人事件を傷害致死事故と呼ぶなど、遺族の感情を逆なでし続けたこと。
 以上、殺人事件の被害者の人権を軽視し、納税者市民の感情を無視し、血税市長を欲しいままにする細渕市政を強く批判し、草の根市民クラブは本件予算に反対いたします。

平成15(2003)年度

◆(朝木委員) 草の根市民クラブは、当初予算に対して、修正案も含め、いずれも以下の理由により反対します。
 第1点、支援費制度導入に見られるように、市長はみずからも障害者でありながら、ノーマライゼーションに逆行する弱者切り捨ての立場に立っていること。
 第2点、税収減が続く財政危機の中、1億 5,000万円ものボーナスをお手盛り上乗せの役職加算制度をなお廃止せず、平均時給 2,600円の市役所職員の給与にメスを入れようとしていないこと。
 第3点目、来年度なお予定される 177人もの待機児のため、私財をなげうって公益目的の認可保育事業を、適法かつ適正に全く不正なく進めようとする努力に対して、全く対案を示さないどころか、思い込みと勘違いから妨害を繰り返す同業者、そして一部集団の動きを全く制止せず、市長・助役は民間活力を活用し、税を節約した上で、関係法令に適合した認可保育園を設置し、一刻も早く保育園待機児を解消していくという信念と決意に欠けること。
 第4点、高層マンションにより被害を受ける近隣住民との面談を拒否するなど……
○(川上委員長) 終わりました。

平成16(2004)年度

○朝木委員 本件予算案に対し、以下の理由により、草の根市民クラブは反対します。
 第1点、議会会議録作成委託は、競争見積もりさえせず、長年にわたり特定1社の業者と特命随意契約を続けてきたのでありますが、担当した議会事務局長心得は、契約を特命随契とした理由書に事実を偽って理由を記入したこと、さらには理由がないため、権限のない議会に責任を転嫁するなどの事実が明らかになったほか、当該特定業者から特殊機材を理由なく借り受け、使用するなど、特定業者との不明瞭な関係が浮き彫りとなり、競争性のある随意契約が多い当市の問題にまだメスが入れられていないこと。
 第2点、市内に認可保育園を新設する場合、社会福祉法人に限って園舎建設費の2分の1が税金から補助するとの整備規則があるにもかかわらず、社会福祉法人より補助金が少ないことを前提とする株式会社などの保育業者に対し、年間 2,200万円もの税金が支払われ、ただ同然で保育園が提供されている。この大問題を是正する姿勢が全く見られず、新設予定のつばさ保育園にも同じように多額の税金支出が計上されており、公平原則違反を繰りかえしていること。
 すなわち、保育業者がつくった園舎基本設計に基づき地主が園舎を建て、その実質園舎建設費を市が税金から払うという手法であって、この三者がひそかに事前に同意することが条件であります。このことは、同じ新設保育園設置予定者のりんごっこ保育園園長には、この手法を一切教えず隠匿したことからも明らかであります。
 この手法で保育園を提供された株式会社は、その後、都内各所に13カ所もの認証保育所を設置し、肥え太っているのに対し、補助金を出している当市は、財政が逼迫した火の車というのは、納税者市民は絶対に納得していない。
 第3点、当市は新年度、新カウントでも 200名を超える待機児を抱える中、入園できない保護者からは悲鳴が上がっているのであります。
 その中、4月1日、定員増を事前に所管担当者にも伝え、異議なく了解を得た上で、都にも変更届けを提出し、既に受理されているりんごっこ保育園に対して、待機児対策に無為無策の空飛ぶ三輪車の職員である市議らが経過を知らず、意味のない発言を繰り返している。これら抵抗勢力を気にすることなく、放置されているりんごっこ保育園の開園を含め、子育て支援施策に真剣に取り組む態度が必要であるが、なお取り組みが不十分であること。
 最後に、政府連立与党は、異常な円売り介入を行い、強引に円安にシフトさせ、ようやく不況の深刻感を回避しているが、大不況がなお回復期に至っていないのは、当市の税収減の傾向に歯どめがかかっていないことからも明かであります。にもかかわらず、理事者は逆に補助金削減等、財政逼迫を改善する気概が見られないこと。
 以上の理由により、草の根市民クラブは本件予算案に反対いたします。

平成17(2005)年度

○朝木委員 草の根市民クラブは、本件一般会計予算に以下の理由により反対します。
  第1に、毎年落ち込んでいる市税収入は新年度も減収見込みであり、経常収支比率も各会計連結後は100%を超えて、財政構造は逼迫、硬直化状況が続いているにもかかわらず、西口再開発が約40億もの巨費を投じてなされようとしていること、今や2班による利権争いとなっている実態を見ても、本件再開発の必要性に客観的・合理的根拠のないことはもはや明らかであって、既に矢野委員が環境建設委員会で指摘したとおり、板橋地区十条駅前商店街の活気を見ても、結局は通りから人影が消えて、活性化とは正反対の無機質なスペースとなるのは必定で、本件再開発にまちづくりの理念も哲学もないことは明白であること。
  第2として、本来課税対象である職員個人の給料から出されるべき団体生命保険の掛け金が、市民の血税から助役が代表者である職員互助会に対して支出されていることは、納税者市民は到底納得しないこと。
  第3として、既に昨年12月末、認可外保育所空飛ぶ三輪車の関係者から、りんごっこ保育園の関係予算支出差しとめなどを求めて提起された2件の住民監査請求は、いずれも却下、棄却されたわけでありますが、これとあわせて、本件2月9日付の産経新聞に、本件りんごっこ保育園に対する東京都の評価、すなわち国の基準を満たしており問題がない。保育環境も、ほかの認可保育園と比べてもよい方であるという見解が公表された結果、さまざまな嫌がらせの続いたりんごっこ保育園については、保育環境に問題がないことが明らかとなったわけであります。
  ところが、細渕市長は、議会側と同一人物を代理人弁護士にするなど、認識不足、勉強不足の市議団に事実上付和雷同し、問題のないりんごっこ保育園の開園を遅延させ、開園後も、関係予算の確保については合意していないなどの暴言を吐くなど、待機児の解消を図るべき責任に全く自覚がないこと。
  第4に、そして、財政逼迫にもかかわらず、また、障害者福祉を切り捨てながら、株式会社が……
◎罍委員長 はい、終わりました。

平成18(2006)年度

○朝木委員 '06年度の当初予算案について、草の根市民クラブは、以下の理由により反対する。
  1、一般の集会所と異なる教育機関たる公民館に関して、全く認識がなく、近隣他市が維持している社会教育団体に対する使用料無料制を、何の理念も、哲学もなしに廃止しようとしていること。
  2、第三者評価の結果によって、東村山の保育をどう改革すべきか、客観的見解が示されているにもかかわらず、議会内にある一知半解の素人判断に対して、主体性のない追従を続けていること。
  3、義務的経費20億円が不足するという財政逼迫下にありながら、支出抑制の姿勢がないこと。東村山駅西口再開発に50億円もの血税を投下しようとし、もうかっている株式会社こどもの森のわくわく保育園に対して、年間2,400万円もの補助金を出し続けていること。また、開発した場合には、5年単位で遡及して固定資産税を追加徴収すべきであるにもかかわらず、緑地の保護制度をなお改めていないこと。
  以上により、反対いたします。

平成19(2007)年度

○矢野委員 草の根市民クラブは、本件一般会計予算案に対し、以下の理由により反対する。
  第1点、緑地保護を名目として固定資産税免除をしているが、適用期間が10年であっても、途中で地権者らが開発することに対し、何ら歯どめとなっていない点について、是正されていないこと。
  第2点、一方で財政逼迫を言いながら、議員、職員の合計1億4,000万円もの、ボーナス最高2割もの上乗せ、及び税金で飲み食いを認める政務調査費など、税金のむだ遣いを是正する努力がないこと。
  第3点、他市の撤退例を考慮せず、赤字転落目前の公営ギャンブル撤退をしようとしていないこと。
  第4点、都加算制度が廃止され、1年が経過したにもかかわらず、保育園への差別を行う一方で、年間2,000万円超もの地代、家賃につき補助を行うという特恵的優遇に是正がないこと。
  第5点、膨大な債務を抱え込む西口再開発で競売入札妨害が指摘されながら、市長は一貫して答弁を拒否し、説明責任を果たす姿勢がないこと。
  第6点、地方自治制度を根底から否定し、そもそも市議の資格がない佐藤市議による事実を偽った住民登録を放置し続けていること。
  第7点、当市の財政を逼迫させながら、約4,000万円もの退職金を返上せず、全額を平然と受け取る細渕市長と12年間の細渕市政総体が厳しく批判されるべきであること。
  以上、草の根市民クラブは、本件議案に断固反対する。

平成20(2008)年度

○朝木委員 08年度予算案に対して、草の根市民クラブは、以下の理由により反対する。
  06年3月に本議会与党会派らは、りんごっこ保育園を誹謗し攻撃する決議を強行した。ところが、本年2月29日、東京地裁行政部は、りんごっこ保育園が劣悪の保育環境という事実は認められず、同第三者評価でも高い評価を得ており、他園よりすぐれた保育環境にあるとし、設置者である園長の名誉を棄損したとして、500万円の損害賠償請求に対し、300万円の賠償を命じた。特別委員会まで設置し、りんごっこ保育園園長の資質を問題視して、調査、質疑などしたこと、本件決議が2度目であることなどを上げた上で、このような与党会派のりんごっこ保育園長に対する態度は、通常、考えがたいほど執拗でしつこく、本件決議はおよそ民主主義を支えるべき公正な議論の場である、市議会としては考えられない何らかの強い感情的確執等が伺われると、最大級の厳しい批判を本議会与党会派らに行った。裁判所から、かくも恥ずべき歴史的糾弾を受けた本議会与党会派らは、猛省し、賠償金を潔く自己負担しなければならない。
  一方、保健福祉部児童課所管は、児童福祉法第45条に基づく厚生労働省令たる児童福祉施設最低基準第33条規定の保育所の職員配置基準に関する国の局長通知について、これを否定するかのような答弁を繰り返した末に、何の権限もないにもかかわらず、りんごっこ保育園に配置された看護士は保育士とみなさないとか、最低基準をクリアしていないかのような、全く根拠のない致傷を繰り返した。この態度は、認可取り消し、すなわち同保育園を廃園に追い込もうとすることにほかならない。
  東村山市には、なお127名の保育園待機児童がいる。このような認可保育園をつぶそうとするよこしまな動きは、保護者や待機児童の願いを打ち砕くものであって、到底許されない。彼らがどのように暗躍しようと、犬はほえても歴史は進むのたとえのとおりであることを強く指摘しつつ、質疑時間制限によって必要な、十分な審査がなされておらず、この保育問題に端的に象徴される差別を助長、容認し、行政執行にかかわるものでありながら、法治主義を否定する職員の態度をなお是正させないことを前提とする本件予算案には、強く反対する。
(3羽の雀の日記〈何をどこまで私物化するのやら〉〔2008年4月25日付〕も参照)

平成21(2009)年度一般会計予算

○朝木委員 草の根市民クラブは、本件09年度一般会計予算案に対し、以下の理由により反対する。
  第1点、市長は100年に一度の経済危機などと口では言いながら、資本主義モデルの破綻の本質的意味を全く理解せず、西口再開発ビル床10億円買い取り、毎年7,000万円もの公益施設の経費費消を初めとして、冗費節減をせず、さらには市民、民間事業者の給与、及びボーナスの実態を全く調査もしないで、高齢者の1年分の年金に相当する職員の高額給与を改めず、さらには、議員、職員合計約8,000万円のもボーナスを上乗せする役職加算を廃止せず、及び税金で1人1回3,000円もの飲み食いを認める政務調査費を使った会派視察や不要・不急の課題を口実に出かける行政視察など、税の無駄遣いを是正する努力がないこと。
  第2点、他市が次々に撤退する中、公営ギャンブルによって、家庭崩壊や多重債務に負われる市民が現にいるにもかかわらず、破綻寸前の公営ギャンブルから撤退しようとしていないこと。
  第3点、保健福祉部次長が   した花さき保育園を舞台に、第八保育園の指定管理者の選定に関して、官製談合疑惑が指摘されたが、職員が名指しで内部告発されながら、これを徹底調査しなかったばかりか、選定のやり直しもせず、しかも花さき保育園の園長は児童育成部会会長を兼任し、事前に補助金案を見るなどして、特恵的に多額の補助金を受け取るなど、児童育成部会長のいすに座り続け、今後も市当局と  し  を受ける関係を続けていること。
  第4点、裁判所から民主主義の場とは思えない、議会の決議は事実に反し、あたかも劣悪な保育環境にあるかのように印象づけ、りんごっこ保育園の名誉を毀損したと厳しく糾弾され、300万円もの賠償金の支払いを命じられているにもかかわらず、反省するどころか、いまだに趣旨不明の法的拘束力も全くない助言事項なるものを持ち出して、全く問題ないりんごっこ保育園に何か問題があるかのような喧伝を続け、むしろ児童福祉法56条の7以下により、保育園を援助すべき立場にありながら、全く逆に園児、及び保護者に不安を与え続けていること。
  第5点、西口再開発には巨額の税金を投入しながら、わずか200万円で設置可能な市庁舎入り口のスロープに屋根を設置せず、健常者は屋根つきの通路を歩き、車椅子で来庁する障害者や、ベビーカーで来庁する市民などは雨にぬれてもいいという弱者切り捨ての渡部市長を象徴するような態度をとり続けていること。加えて、公民館等の使用料を無料に戻そうとしていないこと。
  第6点、当市の財政を逼迫させ、ついには退職手当債を発行する事態に追い込まれたにもかかわらず、市長は退職金を全額返上しようとしていないこと。
  以上、草の根市民クラブは、本件09年度一般会計予算に断固反対する。


2009年9月21日:ページ作成。
最終更新:2009年09月21日 15:59