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OPL:M1000エミュレータ上で開発する方法
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匿名ユーザー
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M1000エミュレータ上で開発する方法
OPLはM1000SDK付属のエミュレータ上でも開発する事ができます。ただしOPLのソースコードを入手してM1000SDK上で「WINS UDEB」でコンパイルする必要があります。あと、英語フォントを削除する必要があります。
エミュレータ上で開発するとPCのキーボードでコーディングができるので実機上で開発するより入力に関しては楽になります。また外部ファイルもPCのHDD上でファイル操作が完結するので効率が良いです。
ただし欠点としては画面が小さい(ディスプレイ上でも208x320サイズ)、エミュレータゆえに若干実機とは動作が違うといった事が挙げられます。ですので基本的にはエミュレータ上でコーディング→実機上でテストという流れになると思います。それでもM1000単体で開発するよりもはるかに開発しやすいはずですので、こちらの環境も整えておく事をお勧めします。
手順は以下の通りです。
- M1000用のネイティブC開発環境を構築する。
- OPLのソースコードを取得とコンパイル。
- エミュレータとProgramの起動。
- コーディング。
- 実行。
- 実機テスト。
M1000用のネイティブC開発環境を構築する
M1000用のネイティブC開発環境を構築します。C++で開発の「C++開発環境構築方法」を参考にして下さい。
OPLのソースコードの取得とコンパイル
「opl-dev project」からソースコードを入手し、M1000SDK上でコンパイルします。
- opl-dev projectに行く。
- 「Check out the SourceForge opl-dev project summary page as well. Finally, the source code for OPL is available from the SourceForge CVS repository, or as a zip file, from here. 」の「here」をクリックする。
- リンク先の「OPL source zip」の「OPL source code for vx.xx(xはバージョン)」を取得する。
- 取得したファイルを解凍する。
- 「\opl\readme.txt」内で指定されている順番に従ってコンパイルする。(opltools、demooplは不要)
- oplt
- oplr
- opx
- texted
- 「\epoc32\RELEASE\WINS\UDEB\Z\SYSTEM\Fonts\EON14.GDR」を削除する。リネームするだけでは代替のGDRファイルとして使用される場合があるので、削除か移動させる必要がある。(EON14.GDRを何らかの理由で使用したい場合はOPLのソースコードを直接編集して別のフォントを指定する方法が有効かもしれません。(未確認))
エミュレータとProgramの起動
エミュレータの実行ファイルは「epoc32.exe」です。M1000SDKをインストールしたフォルダ内の「\epoc32\release\wins\udeb\epoc.exe」にあります。ダブルクリックして起動するとUIQエミュレータが起動され、アプリケーションランチャにProgramが追加されているはずです。ここから先は実機での開発と変わりませんので、M1000上で開発する方法を参照して下さい。
ちなみにエミュレータ内のCドライブは「\epoc32\wins\c\」以下になります。
コーディング
コーディングする時はキーボードから直接文字入力ができます。しかもCtrlキーを使ったショートカットも使用できます(クリップボードを利用したWindowsコピペはできませんが。)。なお、日本語を扱う場合はソフトキーボードから入力する事ができますが、テキストエディタ等でコードを記述してからインポートする方が効率が良いと思われます。
ただ画面が小さい上にカーソル移動が妙にもっさりしているので、テキストエディタ等でコードを記述してからインポート(File→More→Import text)する方法をお勧めします。インポート時の注意としてはインポートするファイルの文字コードは「Unicode」にして下さい。改行コードは「CR+LF」で問題ありません。
実行
実機で不意にOPLアプリの実行中にバックグラウンドに行ったら、タスクマネージャ系のアプリからキルする必要がありましたが、エミュレータにはすでにその機能があります。
アプリケーションランチャのメニューより「Launcher→Task list (debug)」でタスクランチャが立ち上がります。ここからタスクをキルする事ができます。
アプリケーションランチャのメニューより「Launcher→Task list (debug)」でタスクランチャが立ち上がります。ここからタスクをキルする事ができます。
実機テスト
エミュレータで実行できたものがM1000上で実行できなかったり、またはその逆の事は十分ありえますので、エミュレータ上で実行できたものは必ずM1000上で十分なテストを行いましょう。