4.6. 練習方法
基本的なパドルの使い方と同時に、正しい姿勢や各部位の筋肉の使い方を覚えると、疲れにくく力強いパドリングが可能となります。また、全身持久力や筋力を鍛えることで、長距離のパドリングをより楽しめることでしょう。
''陸上練習''
まずはシャフト(柄の部分)の下からこぶし一つ分上を片手で握ります。この手を「引き手」と呼びます。
次にシャフトの上にあるグリップを上から軽く握ります。この手を「押し手」と呼びます。
両手を挙げてパドルを頭上に掲げます。アウトリガーカヌーのパドルにはベンドと呼ばれる反りがありますので、ブレードが上へ向かって反っているように持ちましょう。
両腕の力を抜いて軽く伸ばし、パドルを水平にしたまま胸の前へ持ってきます。
両足を踏ん張って、1-2のカウントに合せて上半身を左右に回します。
慣れてきたら、引き手を下に下げ、パドルを斜め45度に構えた状態で同じように上半身を左右に回します。
押し手を額の高さに上げ、パドルを垂直に構えて上半身を左右に回します。
HUT(ハッ)の号令が掛かったら、次のパドリングでHO(ホー)と声を合せます。
押し手を離し、引き手の下を掴みます。
押し手と引き手を入れ替えて、パドルの向きを反対にします。
リズムを崩さずパドリングを続けます。
''カヌーに座って''
前を向いてカヌーに座ります。
脚を開いて、膝でカヌーに体を固定します。
パドルを持って、頭上へ掲げます。
そのまま上体を前へ倒します。
パドルを徐々に立てていきます。
押し手の腕を軽く曲げて、額の前へ持って行きます。
基本姿勢の出来上がり。
1のカウントで引き手をゆっくり後へ引き寄せます。
2のカウントで、押し手の親指が前を向くように押し手を捻ります。
パドルのブレードが水面と並行になるようにします。
3のカウントでパドルを前へ持っていき、基本姿勢に戻ります。
HUT(ハッ)の号令が掛かったら、次のパドリングでHO(ホー)と声を合せます。
押し手を離し、引き手の下を掴みます。
押し手と引き手を入れ替えて、パドルの向きを反対にします。
リズムを崩さずパドリングを続けます。
''実際にパドリングして''
シート1は左、シート2は右、シート3は左という感じで左右交互にパドルを構えます。
IMUA(イムア)の号令と共に、1-2-3のリズムでゆっくりとパドリングします。
シート3は心の中で回数を数え、15回目にHUTの号令をかけます。
16回目に全員でHOと声を合せます。
直ぐにサイドを入れ替えてパドリングを続けます。
慣れてきたら徐々にスピードを上げます。
アマ(アマ)の号令でパドリングを止めずに全員一斉にアマ側(左)へ体重を掛けます。
最終更新:2007年12月09日 22:21