7.7.オープンウォーター・スイム

7.7. オープンウォーター・スイム

 屋外で様々な自然条件によってコンディションの変わる水面をオープンウォーターと言います。つまり海のことです。海で泳ぐには、プールとは違ったテクニックが求められます。

浮き身
 最初に覚えるのは、足がつかない深さでも長時間浮いていられる立ち泳ぎ(巻き足)やライフセービング・ストローク(背浮き)です。立ち泳ぎは膝から下をクルクル回して顔を水面に出し続ける泳法。ライフセービング・ストロークはリラックスして仰向けに浮かび、両手と両足を同時に開いては閉じるように動かしてゆっくりと頭の方向へ進みながら顔を水面に出します。

 どちらも顔を水面上に出すというのがポイント。つまり、呼吸を確保できるということが何よりも大切なのです。これによってどんな状況下でも落ち着いて対処できる余裕が生まれます。

のし泳ぎ
 浮き身で呼吸を整えたら、周りを観察してから泳ぎ始めます。オープンウォーターでは無理に早く泳ぐよりも、体力を温存しながら長時間泳ぎ続けることが求められます。そこで、水面から上に手を出さず、少ない動作で泳ぐ「のし泳ぎ(平泳ぎ)」がよく使われます。

 まずはうつ伏せに浮かび、リラックスして手足を伸ばします。無理に顔を水面から出す必要はありません。最初に両手同時に水をかき、次に両脚を曲げてかかとをお尻に引き寄せます。最後に両手を前へ伸ばしながら、足の裏で水を蹴って前へ進みます。


抜き手
 長い時間泳ぎ続けられるようになったら、今度はより速く長い距離を泳ぐことに挑戦しましょう。数ある泳法の中で最も効率がよく、スピードがでるのはクロールです。古式泳法では抜き手と呼ぶ似た泳ぎ方もあります。

 クロールは一見簡単ですが、速く美しく泳ぐには奥が深い泳法です。水泳に関する様々な書籍やビデオ教材なども出ているので、まずは理論武装してからプールで練習してみましょう。プールで400mを8分以内に泳げれば、オープンウォーターでも十分通用する力があるとされます。

 海で泳ぐ際は流れや風の影響も考えながら、時折顔を上げて前後を見るなどしてコースやポジションを確認して泳ぐようにしましょう。あとは経験あるのみです。

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最終更新:2005年07月01日 11:00
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