東京都板橋区で1999年12月、派遣社員茅野百里香さん=当時(28)=が自宅で殺害された事件で、現場に遺留された犯人とみられる人物のDNA型が、札幌市で起きた強盗致傷事件で逮捕された38歳の男のものと一致したことが分かり、警視庁高島平署捜査本部は5日、茅野さんに対する強盗殺人容疑で、この男を近く逮捕する方針を固めた。
茅野さんは99年12月28日夕、板橋区新河岸の自宅2階で首を絞められて死亡しているのが見つかった。左ほほに殴られた跡があり、首や手に抵抗した際にできたとみられる傷があった。
玄関の鍵は掛かっていたが、1、2階の窓は施錠されておらず、2階ベランダの窓も開いていた。両親が外出して間もなく殺害されたとみられ、室内のたんすに物色したような跡があったことなどから、捜査本部は強盗殺人事件として捜査していた。(2011/07/05-13:30)