2003/05/23 HIGH BRIDGE presents "SEVEN BRIDGE Vol.7"
- 出演
- 柳原陽一郎(vocal, piano)
- 二階堂和美(vocal, guitar)、モチダタカヒロ(cello)
- くじら
- 会場
- Open/Start
- Charge
セットリスト
- たまご
- 青空
- ナガラリバー
- ランドリー
- 電球王国
- KAPPA
- SANSO
- 夢見るための花
アンコール
- DRAGON(柳原、二階堂参加)
レポート(やっき)
柳原陽一郎、二階堂和美、
くじらの3組が出演したイベントです。1組40分くらいでした。会場はON AIR WESTの7階。ゆったりした客席からは渋谷の夜景が見渡せます。まああの辺はラブホテル街なんですけど(笑)。
まずは柳原さんが登場。かつて
くじらのレコードを買ったことがあり、また、情報誌で
くじらが生音でライブをやっていることを知り、ちょうど「たま」をやっているときだったので励みになったという話をして、今日はとても楽しみにしているとおっしゃってました。演奏はピアノの弾き語り。「だらだらいきましょう」といっていたので椅子に深く座っていたのですが、歌い出した途端、伸びのある声にぐっとひきこまれました。歌詞は日常的な世界ですが、独特のユーモアがあり、飄々とした人柄とあいまって味わい深いものがありました。調べてみたら新譜は鈴木祥子が参加していたりするんですね。買おうかしらん。そして最後に「たま」時代の「さよなら人類」! これが聴けるとは思わなかったので、嬉しかったです。世代的にイカ天もよく観ていたし、ちょうどこの曲が流行った頃のことなども甦ってきたりしてちょっと泣きそうでした。間奏ではアドリブ? で「ジョージ・ブッシュは大嫌い ジョージ・ブッシュはサルだから」なんて歌っていました。
二階堂さんはアコギの弾き語りで、サポートにチェロの男性。なかなか面白い組み合せです。歌はハナモゲラ語というか、スキャットみたいなものが多く、まともな歌詞があったのは2、3曲でしょうか。うち1曲は大瀧詠一「五月雨」のカバーでした。声はかわいらしいところからドスのきいたところまで変幻自在で、声を楽器としてとらえているんでしょうか、言葉を乗せるというよりは、音を出すことを楽しんでいる感じです。MCはふにゃふにゃになって、自分でも言っていましたが時々何を言っているかわからなくなります。中島みゆきと藤谷美和子を足して3かけたような(笑)。
そしておまちかねのくじら。ドラムがいない分、ベースがリズムを支えるわけで、いつにもまして激しい松永さんの演奏が展開されました。特に「
ランドリー」はすごかったです。短い時間なので定番曲が並ぶ感じでした。「
青空」「
ナガラリバー」は名古屋繋がりということで、夏の名古屋の大通りは日陰がなくて暑く、ツアーで行ったときに北海道生まれの楠さんが熱射病のようになって倒れたという話が出ました。「
ナガラリバー」では珍しく杉林さんが歌詞を間違えました。冒頭いきなりだったので、演奏を止めて、「納得がいかないので」とやり直すことに。「
ランドリー」「
KAPPA」はいつものように観客のコーラス入りで。私は基本的に静かに聴いているタイプなのですが、くじらだけは別で、最近は歌わないと物足りなくなってきつつあります(笑)。MCでは渋谷の夜景が見ながら、渋谷は地層みたいだという話に。未来の人がこの辺りを掘り出したらなんだと思うんだろうかというところから、突然最近の研究では弥生時代も遡るらしいし…と話が広がると、松永さんは「さっきの話と関係ないじゃない」と突っ込んだり(笑)。
アンコールはどうするのだろうと思っていたら、全員がステージに上がり、なにも考えていなかったということでどうしようかとしばらく相談して、なんと「
DRAGON」をセッションすることに。柳原さんと二階堂さんにコード進行を教えていきなりスタート。柳原さんはピアノのアドリブやコーラスをガンガン入れ、二階堂さんもマイクがなかったのでほとんど拾われませんでしたが不思議な声でスキャットを歌っていました。実に素敵なセッションでした。
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最終更新:2005年04月28日 22:59