2002/12/29 2002.ラスト・オチョウシモン・ザ・ナイト vol.6 ~師走におどける~
- 出演
- くじら
- 鈴木博文(vocal, keyboard, guitar)
- 会場
- Open/Start
- Charge
セットリスト
くじら
- DRAGON
- たまねぎ
- 木星クラブ
- ナガラリバー
- 満月
- アザミ
- たまご
- KAPPA
- SANSO
- 夢見るための花
鈴木博文
- ぼくは幸せだった(『月面讃歌』ムーンライダーズ)
- 狂犬(『Bizarre Music For You』ムーンライダーズ)
- どん底人生(「1st ep」鈴木博文)
- 誰でもない男(アルバム未収録)
- Sad(『Birds』鈴木博文)
- ブルー(『三文楽士』鈴木博文)
- 隣人(『Birds』鈴木博文)
- インテリア(『カメラ=万年筆』ムーンライダーズ)
- 櫂のないボート(アルバム未収録)
- ニットキャップマン外伝(『Bizarre Music For You』ムーンライダーズ)
アンコール
- 青空
- 大寒町(鈴木博文&くじら)
レポート(やっき)
ムーンライダーズファンで
くじらファンの私としてはまさに夢のような組合せのジョイントライブでした。会場のグラフィティは初めてでしたが、広い空間にテーブルもあって、座ってゆっくり観ることができました。後ろの方の席でしたが、背後が関係者席で、ふと見たら松永さんが座っていてびっくり。
まずは
くじらが登場。松永さんはエレキベースで、くじらだといつもウッドベースの印象があるので意外でした。「
DRAGON」でいきなり全開モード。「
たまねぎ」は3人バージョンではじめて聴きました。リズムが入って跳ねるようなより楽しい感じになっていました。「
木星クラブ」は疾走感のある演奏。マイクの声が割れそうなほどの熱唱。「博文さんとは今日が初対面なんですよ」と杉林さん。「
ナガラリバー」「
満月」「
アザミ」と今日はかわいらしい曲と恐い曲(笑)が交互にくるような印象ですね。
MCでは今年を振り返って、尺八をはじめたこと。音が大きくて練習していると周りに迷惑らしく、虚無僧は顔を覆う編み笠をかぶっているので、中で音が回って耳を悪くするそうです。四国巡礼なんかしてみたいけれど、年齢とともにおっくうになって一歩が踏み出せないとか。踏み出さなくてもいいような気がしますが(笑)。水を飲もうとした杉林さんは、間があいてしまったので「ベース、松永孝義」と言ったのはいいものの、その後フォローしなかったので松永さんに突っ込まれてました。それで「今年はなにかあった?」と聞くと松永さんは「特には…」と答えました。オチのない漫才のよう(笑)。
「
たまご」は松永さんのベースソロがかっこよかったです。そして「
KAPPA」を演奏する前に、観客に「カッパカッパ踊るよカッパ靴を脱いで一緒に」のコーラスの練習を強制(笑)。ところが、予想以上にみんなコーラスがうまい! ということで「らんら~らら~ん」のコーラス練習も追加、「この二つをいっしょにやってください。バランスを考えて、隣の人がカッパ~だったららんら~らら~んを」って、そこまで要求しますか(笑)。演奏に入ろうとしたら、松永さんのベースが合わずに失敗。「さっきの(MCの)逆襲だな」と杉林さん。松永さんは「コーラスから入ると思って…」。ということでコーラスからスタート。みんなで大合唱しました。もう第九なんか目じゃないって位楽しかった。間奏もいつもより長く、楠さんのドラム&コーラスソロが入ったり、二人のコーラスの掛け合いも盛りあがってました。「
SANSO」「
夢見るための花」で終了。
続いて博文さんのステージ。くじらのレコードは聴いたことがあるけどライブを見るのははじめてだったという博文さんは「カッパという動物であんなすごい曲が作れるとは…。俺も何か作ろうかな。ツチノコとか…いやらしい感じがするからだめか」とぼそぼそ呟きつつ、いきなりライダーズの「僕は幸せだった」「狂犬」をキーボードの弾き語りでやってくれました。ライダーズのステージは昨年のツアーしか観たことがないので、このへんの曲ははじめて。「僕は幸せだった」はCDでは慶一さんのボーカルなので、全く違った感じになっていて驚きました。静かな客席にいつもの雰囲気に戻ってきたといって、ソロの曲に入っていきましたが、ライダーズのアルバムもまだ揃ってなくて、博文さんのソロアルバムは全然持っていない私には曲名が全然分かりませんでした。けれど、弾き語りのスタイルということもあってか、言葉が染み込んでくるような感じでよかったです。途中からはギターとハーモニカに切り替わり、ブルージーなステージを展開。最後に26日のライダーズのライブに対抗して(「対抗してもなんにもならないんだけど」)、「ニットキャップマン外伝」。「白井のように早口じゃないからゆっくりやろうかな」と冗談をいいつつ、結構早口で歌っていました。
アンコールでは博文さんが今年の「オチョーシモン・ザ・ナイト」全6回に全て来た人に皆勤賞をプレゼント。そして
くじらを招き入れ、初共演の話。楠さんとは原田知世のツアーで一緒になったということで、楠さんが「あのときはリハーサルのときにぎっくり腰になってしまったので忘れられない」というと、博文さんに「キックとベースが合わなかったから?」突っ込まれ、「いえいえそんなことは…」と苦笑い。博文さんはいったんステージを降り、くじらの3人で演奏。リクエストを募り、「
パノラマ」という声が出たのですが、杉林さんが松永さんに「できる?」と聞いたら、「練習した曲があるじゃないか」と却下されてしまいました(笑)。結局「
青空」を。そして博文さんが戻り、杉林さんが「なかなかいい組合せでしょ」というと、博文さんは「また一緒にやりたいね。名前は…タマちゃん…はくじらじゃないか」。杉林さんは「ケンカ弱そうな組み合わせっていわれたんだけど…(笑)」と、なぜかケンカの話に。博文さんはケンカしたことがない、親父にもなぐられたことがない、兄貴は殴ったことある(笑)そうで、杉林さんは小学校3、4年まではケンカ好きだったそうですが、あるときすごく強い人とケンカをして、パンチが全然見えないくらい強くてやられてしまい、以後ケンカはしなくなったそうです。「楠くんはケンカ強いんじゃないの? それともケンカっ早い?」と博文さんに聞かれ、「相撲は強かったです」と逃げていました。これ以上話してケンカになっても…ということで最後に「大寒町」をデュエット。これはもう二度と聴けないんじゃないかと思って、身を乗り出して聴きました。二人のギターの掛け合いもよかったです。
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最終更新:2005年04月29日 00:27