伺かリレーSS企画「うにゅ伝」
http://w.atwiki.jp/uyuden/
伺かリレーSS企画「うにゅ伝」
ja
2015-04-29T07:42:45+09:00
1430260965
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出演ゴーストデータ
https://w.atwiki.jp/uyuden/pages/9.html
データ記入テンプレート
|名前| |
|作品名| |
|作者名| |
|紹介| |
|配布元| |
(学生枠の場合)
|クラス| |
|学年| |
(職員枠の場合)
|役職| |
(あれば)
|外見|(本編と違う衣装だったりする場合は書いてあると何かと捗る)|
|備考|(配布サイトにおけるキャラクター運用の注意書きの引用をメモしたり、パロ時空での特殊な設定をメモしたり書くべきことがあれば書いてください)|
|名前 |枝島渡|
|作品名|はどそん航路|
|作者名|藤堂雷|
|紹介 |今回の祭りの主催者。普段は図書室の片隅でじめじめする図書廃人であるが、「ゲーム」が絡むととたんに行動力値が跳ね上がる謎ステータスの持ち主。困ったことがあったり大人の事情をごり押ししたいときに「ゲームマスター」の称号はとっても便利 |
|配布元|非常識階段 http://hizyoushiki.web.fc2.com/index.html|
|役職|校長|
+++
|名前|伊丹(下の名前は不明)|
|作品名|『伊丹』|
|作者名|帽子屋|
|紹介|謎の多い男子生徒。長身。基本的に寡黙。何らかの理由で留年しており、実年齢は成人。授業は真面目に受けているようだが、休み時間などはいまいち神出鬼没。人の話を聞いているようで聞いていないような……わかっているようでわかっていないことを言うような……現代文教師の方の伊丹と顔と背格好が瓜二つ。髪型などで見分けはつく。親族だろうと噂はされているが、本人達の証言は得られていない。一人称は『僕(ぼく)』。さすがに立場上と構内で煙草は吸わない。|
|配布元|世界の終り http://mad-hatter.silk.to/|
|クラス|A|
|学年|3|
|外見|髪型・顔立ちはゴーストのシェル(『わだつみのろう』・『硝子の灰』)と同じ。|
|服装|黒い学ラン、インナーは白シャツの下に黒タンクトップ、黒靴下、黒い革靴。|
|備考|『うにゅ伝』においては、特殊な超能力などを持たない一般人です。他の方のリレー分に登場させて頂ける場合、口調などに関してなどの細かい齟齬は特に気にしません。また、SSの展開において、設定をすべて使用する必要はありません。(特に服装など、「作業中暑いので脱ぐ」「汚れたので脱いで洗濯中」などもあるかと思います)過度な変態キャラ化、過度のキャラ崩壊、作者・他作者様・作品・キャラへのヘイト・中傷目的への使用、恋愛要素・展開においての当て馬キャラとしての使用、他キャラの「俺TUEEE」の踏み台キャラとしての使用、死ネタ(殺害)を禁止します。その他、ゴースト配布サイトの『ゴースト著作権意識について/質問への回答』ページもご覧頂けましたら幸いです。http://mad-hatter.silk.to/ghost_copyright.html(外部サイト)また、企画『うにゅ伝』様本体のルール設定にもご配慮をお願い致します。『うにゅ伝』様の許可がある場合、恋愛、及びボーイズラブ的~それを匂わせる展開に使用しても構いませんが、カップリングの成立(完結)の展開はご遠慮ください。|
|名前|伊丹(下の名前は不明)|
|作品名|『伊丹』|
|作者名|帽子屋|
|紹介|謎の多い現代文教師。長身。基本的に寡黙。担当は現代文なのになぜか白衣を着用している。授業以外ではあまり生徒と関わりを持とうとせず、やっぱりいまいち神出鬼没。ロッカーの中に白いロリータ・ファッションを着た少女の球体関節人形を入れており(人形のサイズは60cmほど、人形の見た目はゴースト『Fragile - moonlight of midnight.』に登場する少女『成』参照、ただし眼帯はしているが、顔の火傷痕はない)、たまにこっそり抱いて持ち歩いている姿が目撃されている。若干不審者。生徒の方の伊丹と顔と背格好が瓜二つ。髪型などで見分けはつく。親族だろうと噂はされているが、本人達の証言は得られていない。一人称は『俺(おれ)』。ややぶっきらぼうで粗暴な口調。喫煙者。|
|配布元|世界の終り http://mad-hatter.silk.to/|
|役職|現代文教師|
|外見|髪型・顔立ちはゴーストのシェル(『真夏の夜の夢』・『あなたは海の底』)と同じ。肩くらいまでの長め髪・無精髭。服装は白衣、白シャツ、黒ネクタイ、黒ベスト、黒スラックス、黒靴下、黒い革靴。|
|備考|備考・禁止事項などに関しましては、生徒伊丹と同じです。|
|名前|m304|
|作品名|あくのそしき|
|作者名|池永マサモト|
|紹介|生徒会転覆&枝島の立場乗っ取りを企む不良グループ「あくのそしき」の幹部一歩手前の生徒。女たらしと評判。顔よし、成績よし、性格と素行はクズ。戦闘員ゅうをたくさん率いている。今の性格は後天的なもので、事故にあって頭を強く打った結果変わってしまったらしい|
|配布元|2662. http://2662.tyabo.com/|
|クラス|B|
|学年|3|
|外見|改造制服。オレンジのスカーフが眩しい|
|備考|禁止行為・枝島くんに勝つこと|
|名前|m310|
|作品名|あくのそしき|
|作者名|池永マサモト|
|紹介|m304の妹。おとなしくて目立たないが、兄のせいで色々理不尽な目にあっているため、「あくのそしき」に身を寄せている。最近、兄のいいところ探しを諦めつつある。二人の両親は他界している|
|配布元|2662. http://2662.tyabo.com/|
|クラス|B|
|学年|1|
|外見|ブレザー(女子用)|
|名前|ミハエル|
|作品名|孔雀石の花籠|
|作者名|朝霞|
|紹介|不愛想で物静かな少年。人よりも植物の方が好きで、よく学園内の植物の世話をしている。休み時間や放課後は教室ではなく、花壇や図書室にいることが多い。|
|配布元|Lily-livered Maiden http://lilyreverd.web.fc2.com/|
|クラス|B|
|学年|1|
|外見|学ラン|
|備考|別モードについてのあれこれは、匂わせる程度にして頂けるとありがたいです。|
|名前|綾瀬祐二|
|作品名|ばけもの|
|作者名|橘 朔夜|
|紹介|黒髪・黒目・黒の学ランと全体的に黒い印象の眼鏡の青年。果たしてこの学園の生徒か、それとも……?|
|配布元|深海楽園 http://ukagaka.doumeki.com/|
|クラス|?|
|学年|?|
|役職|?|
|外見|マスターシェルの外見|
|名前 |54|
|作品名|54|
|作者名|とわさん|
|紹介 |穏やかな少女です。ユーザー彼氏設定等は任せます。|
|配布元|TheGift|
|クラス|?|
|学年|?|
|外見||
|名前 |タマ|
|作品名|砂霧とタマ|
|作者名|catbottleさん|
|紹介 |伺か界の謎生物。都市伝説その他に詳しいです。基本的に適当且つ毒吐きす。|
|配布元|猫ボトル|
|クラス|?|
|学年|?|
|外見|猫少女ぽい姿以外のものです。|
|名前|滅(姓不明|
|作品名|かいめつ的日常|
|作者名|倍々|
|紹介|A組のダブり勢2号、不良というよりは不登校によるものっぽい。かつて廃部になった「心霊研究会」となにか関わりがあるらしい。|
|配布元|かいめつ的日常 http://good-bye.sakura.ne.jp/vaniash.html|
|クラス|A|
|学年|2|
|外見|学ランに例の眼帯を装備|
|備考|二次創作:○ 原作の設定とかけ離れたネタ:○ グロ:痛そうな描写は×(ゴースト著作権意識より)|
2015-04-29T07:42:45+09:00
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メニュー
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企画について
-[[企画について]]
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-[[企画全般の諸注意]]
-[[新しいソースを立てる人へ]]
-[[リレー走者になる人へ]]
ソース第1弾
「伺か学園文化祭!」
-[[物語の設定]]
-[[出演ゴーストデータ]]
-[[出演ユーザキャラデータ]]
SS本編
-[[序章 開幕]]
-[[1章 復体の様な、生徒と教師]]
-[[1章54.猫と少女と文化祭~Sometimes common~]]
-[[外伝 影に囁く学園七不思議]]
-[[外伝 1章 七不思議の誘い]]
-[[外伝 2章 戯曲「ロンドンの夏」]]
-[[うにゅ伝会員名簿]]
2015-04-29T07:39:21+09:00
1430260761
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外伝 2章 戯曲「ロンドンの夏」
https://w.atwiki.jp/uyuden/pages/19.html
外伝 2章 戯曲「ロンドンの夏」
――オレンジとレモン
セント・クレメントの鐘が鳴る
お前に5ファージングの貸しがある
セント・マーチンの鐘が鳴る――
なめらかなテノールの歌声が聞こえる。伊丹が膝の上の人形を撫でながら、独りきりの職員室で歌っていた。
――ベッドに誘う蝋燭きたぞ
処刑人が お前の首をちょん斬るぞ――
歌い終えると伊丹はニヤリと笑って人形の首に優しく手刀を当てた。
「また、あの鐘の音を聞くことになるのかな?」
そしてまた「オレンジとレモン」の歌をはじめから歌い出した。
「ちょうどいいところに。お腹が空いてるんです。どちらでもいいので、何か食べ物をくれませんか」
理由はわからないが、なぜか不気味な空気を纏う謎の初対面の人物に突如食物を要求され、をm310とミハエルは顔を見合わせた。
「えっと……」
m310はとっさにブレザーのポケットに手を突っ込んだ。小さな箱の角が手のひらに軽く刺さった。
「これでよければ」
まだ半分ほど中身の残ったキャラメルの箱を差し出す。学ランの人物は受け取ると、なぜか箱ごと口の中に放り込んだ。
「え!」
そしてくっちゃくっちゃと紙と砂糖が混じり合う異様なノイズを口から発しながらキャラメルと箱を飲み下してしまった。
「斬新なお味ですね」
「だろうね!」
斬新な食事風景に鳥肌を立てながらもm310は斬新な青年を観察した。学ランを着ているが、どことなく隣に立つミハエルが来ているものとは色味もデザインも違っていた。
「君は……ここの学園の生徒ではないの?」
歯に挟まったパルプを爪でほじりながら青年は答えた。
「僕は学園でも生徒でもありません、綾瀬祐二とお呼びください」
「もしかして他校生なのかな? ここへは何をしにきたの?」
m310はちょいちょい首をかしげながらも噛み合わない会話を無理矢理続行する。綾瀬はしばらく唸ると言った。
「呼ばれたので、ここへやってきました」
「呼ばれた? 誰に?」
ようやく挟まったパルプを引き抜くと、綾瀬の腹が盛大な音を立てた。
「……まだ、お腹すいてるんだね」
m310は歩き出しながら綾瀬に手で着いてくるように合図した。
「まだあいてるかわからないけど購買、案内するよ」
しかしミハエルはその手を握り下ろさせた。
「どうしたの?」
その新緑色の瞳が警戒心に尖って綾瀬をにらむ。
「知らない人をホイホイ学園に入れちゃいけない。それに……」
そして肩に頬を寄せ囁いた。
「なんだか嫌な感じがするんだけど、君は感じないの」
あからさまな敵意を意に介する様子もなく綾瀬はぼんやりと立っている。m310は戸惑いながらも頷く。
「確かに感じるし、だいぶ変な人だとは思うけど……」
困った顔で、ミハエルと綾瀬を交互に眺めた。
「学校の中に彼を呼んだ人がいるなら、その人に会えるまで面倒みてあげても」
「こんな時間に? もし本当なら随分不親切な待ち人じゃないか。ところで、君の兄さんは?」
m310は、顔にこつんと豆があたった鳩のような顔をした。
一方、伊丹を引き連れた学級委員は教室へと向かいながらブツブツと独り言とも伊丹に話しかけているともつかない調子で考えを巡らせていた。
「文化祭の出し物どうすっかなー。クラスの連中がどんな案を出してくれるかにもよるけどなー。去年はお化け屋敷したっけな。なかなか面白かったぞー」
学級委員はちらりと伊丹を振り返ってニヤリと笑った。
「お化け屋敷なら、その辛気くさい顔が人生初めて役に立ちそうだな?」
伊丹はむっとした顔で学級委員をにらんだだけで何も言わなかった。
「なんだ、辛気くさいなんて言われるのは心外か?」
「別に」
そしてそっぽをむいた。
「言いたいことがあるなら言えよな、学級委員様は心配してるんだぞ、ただでさえ辛気くさい上にいじられ要素をたんまり抱えた伊丹君が、陰でこっそりいじめられてるんじゃないかってな」
「心にもないことを」
とりつく島のない伊丹の態度に大仰に肩をすくめると、学級委員は何かを察知したのか俄に走り出し、廊下の曲がり角からふらりと現れた生徒にアイアンクローをかけた。
「滅ゥ! お前も学級会議をサボるつもりか! そうであろうがなかろうがさっさと教室に戻れ!」
「ひゃあああ!」
突然顔面をわしづかみにされ、滅がわたわたと情けない声を上げる。
「えっとね! えっとね! サボるために教室を抜け出したとかじゃないんだよ! あのね、ちょっと用事があってね! だから許して!」
「用事の種類によって罪状ポイントは変動し、それに伴い処刑方法も分岐する」
ちなみに滅も伊丹と同じダブり組である。なので年齢も20歳を超えているらしいのだが、小心者で柔弱な性格のためか教室での扱いはご覧の通りである。
「あのね、文化祭の、出し物の、提案の、資料とかをね、用意してたんだよ」
「どれ?」
学級委員が手の平を向けると、滅はおそるおそる紙束を差し出した。
「お芝居の、台本」
「ほう、芝居か」
妙に年季の入った紙の束の表紙には、「ロンドンの夏」と素っ気ない筆使いで書かれていた。
「これをうちのクラスでやろうって?」
「うん。……ダメ?」
「やるかやらないかは学級会議で決まることだ」
何気なく学級委員は紙束を裏返した。裏表紙には小さな文字で「心霊研究会所蔵」と書かれていた。学級委員の頭越しに覗き込んでいた伊丹がぼそりと呟く。
「心霊研究会か、確か僕が2年生のときに廃部になったはずだが」
「廃部になったよ」
滅が片眼で伊丹を見上げる。
「でも、活動は今も続いてる」
「ふうん」
声に全力で「興味ない」という色を載せて、伊丹はそれきり何も言わなかった。
オレンジとレモン
セント・クレメントの鐘が鳴る
お前に5ファージング貸しがある
セント・マーチンの鐘が鳴る
いつになったら返すんだ
オールド・ベイリーの鐘が鳴る
お金持ちになったらね
ショアディッチの鐘が鳴る
それ いつなのさ?
ステプニィの鐘が鳴る
知らねえや
ボウのおっきな鐘が鳴る
ベッドに誘う蝋燭きたぞ
処刑人が お前の首をちょん斬るぞ
+++
登場キャラクター
学級委員さん(Aクラス)
伊丹(生徒)
伊丹(教師)
m310(生徒/1年)
ミハエル(生徒/1年)
綾瀬祐二(???)
+++
初稿 : 2015/4/29 藤堂雷
2015-04-29T07:38:06+09:00
1430260686
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1章54.猫と少女と文化祭~Sometimes common~
https://w.atwiki.jp/uyuden/pages/18.html
<p>
A組の委員長が職員室に走っていった時、B組委員長は一人奔走していた。どうやら、教室にいない生徒が数名いる。おかしい。教師は職員室にいた。それは確認した。だが、肝心の生徒の半数近くが見当たらず、会議に差し掛かれない。これはまずい。そう思い道を歩いていると、夕焼けの光が木製の床を暖かに照らす先に人が見える。</p>
<p>はぁようやく、一人見つかったぜ。と影に潜み見守るB組委員長。</p>
<p> </p>
<p>夕焼けの光射す校舎で廊下を歩く少女の名は、54。少女の後ろから、忍び寄る小柄な影がひとつ。</p>
<p>「ねぇ君…ウチの砂霧を知らないかい?」</p>
<p>「え!ね、ねこさん?猫さんが…喋ってる…」</p>
<p>「猫…そう、ボクはタマ。可愛い黒猫だよ…喋るのは…まぁそういうものだと思ってよ。」</p>
<p>「う、うん…砂霧…ちゃん…知らないな…」</p>
<p>「はぁ…まったくどこにいったんだろうなー砂霧は。全くボクがいないとどうしようもないんだから。」</p>
<p>「ふふ…」</p>
<p>「なに?」</p>
<p>「よっぽど…砂霧さんのことが…好き…あ、すいません…私ったら…」</p>
<p>「嫌だなー勘弁してよ!全くーボクが、砂霧を?ハーッ」</p>
<p>「ごめんなさい……かまいませんよ…私も人を…探しているとこ…でしたし…ついでに」</p>
<p>「面倒くさいから探さないよ?まぁどうしてもってならいいけど」</p>
<p>「え…そんな…」</p>
<p>「しかし砂霧ったらどこいったんだろう?」</p>
<p>「どこ…でしょうか…?」</p>
<p>困惑する少女…そこに、ひとりの学生服の少年が現れる。腕に委員長の腕章、B組委員長だ。</p>
<p>「やぁお二人さん…助けになれるかもしれないぜ?」</p>
<p>「「なに?」」</p>
<p>「これを見な。」</p>
<p>「文化祭?」</p>
<p>
「そう、文化祭だ。お前らはその為に呼ばれた…と思う。だから、お前らのパートナーもきっと文化祭をやっていれば来る。人も沢山来るんだろうし。なぁ、タマ。あんたもそう思うだろ?」</p>
<p>「うん、君の言うとおりならそうなんだろう。そうか、文化祭か…面白くなりそうだね」</p>
<p>「ひぃ!…ねこさん…怖い笑顔…文化祭…あの人と…まわりたい。」</p>
<p>「ありがと!そこで…一つ相談だ…文化祭の出し物についてなんだがな。実はまだ人が全然見つからなくてな…探すの手伝ってくれないか?」</p>
<p> </p>
<p>こうして、気弱ながら数多の歴史を見つめた少女と、都市伝説の申し子がタッグを組んだ。数多の次元を無視する力を持つ男もいる。</p>
<p>
その先に起こる出来事はあまりよくないかもしれない。だが、恐ろしい出来事もこれから現れる少し元気すぎる男たちや、彼女たちなら大丈夫。全てを覆す力が伺かにはあるのだ。</p>
<p>「ちょっと待って!それは私の生徒よ!」</p>
<p>後ろから言うのはA組委員長。</p>
<p>「マジかよ…」</p>
<p>一体どうなる!?</p>
<p> </p>
<p><span style="line-height:1.6em;">所変わって校長室</span></p>
<p>部屋は暗く、仔細は分からない。壁に寄りかかっている青年と、何人かのやけに小さい背が見える?子供だろうか?いやそうも見えない…</p>
<p>「それでは、手はずどおりに頼みますよ?」</p>
<p>と、青年。その後に続いて答える甲高い声。</p>
<p>「おう、分かったで…!!」</p>
<p>「ふふ…あの若輩者に鉄槌を下すチャンスです。」</p>
<p>「あのアマ…目にもの見せたるわ」</p>
<p> </p>
<p>うにゅ伝はまだまだ始まったばかり…さてさて、どうなるのでしょうか?</p>
<div style="color:rgb(86,86,86);font-family:Verdana, '游ゴシック', YuGothic, 'Hiragino Kaku Gothic ProN', Meiryo, sans-serif;font-size:12.1599998474121px;line-height:18.2399997711182px;">
+++</div>
<p><br style="color:rgb(86,86,86);font-family:Verdana, '游ゴシック', YuGothic, 'Hiragino Kaku Gothic ProN', Meiryo, sans-serif;font-size:12.1599998474121px;line-height:18.2399997711182px;" />
</p>
<div style="color:rgb(86,86,86);font-family:Verdana, '游ゴシック', YuGothic, 'Hiragino Kaku Gothic ProN', Meiryo, sans-serif;font-size:12.1599998474121px;line-height:18.2399997711182px;">
登場キャラクター</div>
<p> </p>
<div style="color:rgb(86,86,86);font-family:Verdana, '游ゴシック', YuGothic, 'Hiragino Kaku Gothic ProN', Meiryo, sans-serif;font-size:12.1599998474121px;line-height:18.2399997711182px;">
54(生徒/?) <br />
タマ(生徒/?)</div>
<p><br style="color:rgb(86,86,86);font-family:Verdana, '游ゴシック', YuGothic, 'Hiragino Kaku Gothic ProN', Meiryo, sans-serif;font-size:12.1599998474121px;line-height:18.2399997711182px;" />
</p>
<div style="color:rgb(86,86,86);font-family:Verdana, '游ゴシック', YuGothic, 'Hiragino Kaku Gothic ProN', Meiryo, sans-serif;font-size:12.1599998474121px;line-height:18.2399997711182px;">
校長室にいた数人</div>
<p><br style="color:rgb(86,86,86);font-family:Verdana, '游ゴシック', YuGothic, 'Hiragino Kaku Gothic ProN', Meiryo, sans-serif;font-size:12.1599998474121px;line-height:18.2399997711182px;" />
</p>
<div style="color:rgb(86,86,86);font-family:Verdana, '游ゴシック', YuGothic, 'Hiragino Kaku Gothic ProN', Meiryo, sans-serif;font-size:12.1599998474121px;line-height:18.2399997711182px;">
+++</div>
<div style="color:rgb(86,86,86);font-family:Verdana, '游ゴシック', YuGothic, 'Hiragino Kaku Gothic ProN', Meiryo, sans-serif;font-size:12.1599998474121px;line-height:18.2399997711182px;">
</div>
<div style="color:rgb(86,86,86);font-family:Verdana, '游ゴシック', YuGothic, 'Hiragino Kaku Gothic ProN', Meiryo, sans-serif;font-size:12.1599998474121px;line-height:18.2399997711182px;">
初稿 2015/4/11 相馬 芋乞</div>
2015-04-11T20:18:24+09:00
1428751104
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外伝 1章 七不思議の誘い
https://w.atwiki.jp/uyuden/pages/17.html
橙色に輝いていた空に、夜の帳が少しずつ落とされていく。
明色と暗色のグラデーションは見事だったが、それを綺麗だと思えるような心の余裕は、m310にはなかった。
それどころか、あの深い藍色に呑みこまれてしまえば、もう二度と兄には会えないのではないか、という不安が彼女を支配する。
「……ミハエル。もう、暗くなってきたし……あとはぼくが一人で探すよ」
「……別にまだ、暗いって程ではないよ」
傍らの少年――ミハエルは常と変わらず不愛想に答えたが、不機嫌そうには見えなかった。しかし、このままずっと付き合わせるわけにもいかない。ミハエルの家族は、きっと彼を心配するだろうから。
m310の兄、m304の行きそうな所は全て回った。
しかし、何一つ手がかりを得られないまま、元いた場所に戻ってきてしまった。
どうすれば、いいのだろう。どうすれば。同じ思考ばかりがm310の頭を巡り続ける。
「……あのさ。突飛なことを言うけど」
静まり返る廊下に、ミハエルの声が僅かに響く。
「裏庭で植物の世話をしてると、よく噂話が聞こえてくるんだ。……この学園には七不思議があるとか、そういう」
「……信じてるの? ……ミハエルが?」
あまりにも彼に不釣合いな単語が出てきたことに、m310はぱちりと瞬きをする。
案の定、ミハエルは「まさか」とかぶりを振った。
「ただ、この学園は古いし、そういった話の元になった何かが隠されている、っていうのはあり得ない話とは言い切れないと思う。それと……」
「……m304兄さんは、そういったものに、面白半分に首を突っ込むようなタイプだ」
彼の言葉を引き取るようにしてm310が零した言は、すとん、と彼女の胸に収まった。
彼女の兄は、m304は、その七不思議に、あるいはその裏にある“何か”に興味をもったのではないか?
そしてそのまま、その“何か”に巻き込まれた――。
――凡そ、現実的ではない。
しかし――それ以外に、何があるというのだ。あの兄が、無防備に自分の荷物を放って消える訳など。
「ミハエル。その噂話について、詳しく聞いてない?」
「ほとんど聞き流してたし、興味がなかったからあまり覚えてないけど、一つは――」
ミハエルが唐突に言葉を切った。
――コツ、コツ、と、規則正しい音が徐々にその響きを強めてくる。
――誰だ。
m310は音の響く方角に、視線を這わす。ミハエルも同様だ。
――コツ、コツ。
暗い、人影がぼんやりと視界の先に揺らめいている。
……m304を探している間は、誰一人ともすれ違わなかった。
――コツ、コツ。
部活動や委員会の時間もとうに終わりを告げている今、残っているとすれば教師や警備員位のはずだ。
しかし――眼前に迫る、全身を黒に包み込まれたような青年は詰襟の制服を着ている。
――コツ、コツン。
m310の肌が警戒で僅かに粟立つ。隣からも俄かに緊張感が伝わってくるが、目の前にいる詰襟の――眼鏡の青年は、その空気を全く意に介さず、
「――ちょうどいいところに。お腹が空いてるんです。どちらでもいいので、何か食べ物をくれませんか」
淡々と言葉を投げかけてきた。
+++
登場キャラクター
m310(生徒/1年)
ミハエル(生徒/1年)
綾瀬祐二(???)
+++
初稿 : 2015/3/29 朝霞
2015-03-29T10:31:21+09:00
1427592681
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外伝 影に囁く学園七不思議
https://w.atwiki.jp/uyuden/pages/16.html
「でね、出るわけよ……」
「うっそマジー?」
「こーわーいー」
放課後の教室、お喋りに興じるモブ三人娘に近づく影があった。
「――何の話?」
影、もとい青年は、どこか赤みがかった癖毛が特徴的で、整った顔立ちをしている。だが、どこか人を馬鹿にしたような雰囲気があった。
「m304さん!」
訂正しよう。最大の特徴は名前かもしれない。どこか歓声めいた声をあげた娘に、柔らかく微笑みかけ、m304は改めて疑問を切り出した。
「で、何の話だったのかな? 怖いとか、出るとか……」
「今、噂の幽霊です!」
「幽霊?」
ええ、と三人揃って神妙な顔つきになると、口々に話し始めた。
「放課後、教室に一人で残ってると、学生服を着た男子が出て……」
「誘うんですよ。”百物語をしよう”って……」
「そして、その誘いに乗ると……」
ほう、と浅く頷いたm304に向かって、三人娘は声までも揃えて言う。
「どこか異次元に連れて行かれちゃうんです!」
怖いでしょう? と目で訴えかける三人娘に、m304はにこやかに言の葉をかけた。
「で、異次元に連れて行かれた人はどうやってその話を伝えたのかな?」
ぶち壊しである。あっけにとられた三人娘は、言葉をつまらせる。空気が途端に緩んでしまった。
その様子に、m304が吹き出す。微笑みは絶やさないまま、一人の肩に手をかけて
「ごめんごめん、意地悪だったね」
あっけらかんと謝罪した。その言葉に安心を覚えたのか三人娘は笑い出す。
「もー、ひどーいm304さん」
「でもそうだよね。なーんだ」
「だから私言ったじゃーん。ただの噂だって」
だよね、と全員で笑い合う。それはたわいもない、ありふれた放課後の光景だった。
「……幽霊、ねえ……」
娘たちも解散し、誰もいなくなった教室において、机の縁をなぞってm304はひとりごちる。
「面白そうじゃないか」
と、彼は笑んだ。
黒髪の少女が廊下を走っている。普段ならば止める教師がいるのだろうが、周囲には人気のない教室が不気味に並んでいるだけだ。今は放課後、それも夕暮れが薄闇に差し掛かろうといった時間である。
少女――m310は、通りがかった同クラスの少年に声をかける。
「ミハエル。m304兄さんを見なかった?」
「ああ、あの……見てない」
「……そう」
あの、の間には女たらしとか不良とかそういう言葉なのだろうが、今は気にしている場合ではない。
少女には両親がいない。いるのは兄、m304一人だった。どんなに性根が腐っていても自分にとってはたった一人のきょうだいだ。少女は焦っていた。
――兄が失踪した。
荷物をおいていることを不審に思い、迎えに行けば教室には影も形もなかった。妙に不安になった。無断外泊はしょっちゅうなのだが、今回は様子がおかしい。財布も置きっぱなしだ。立ち止まってあたりを見渡す。いない。
「待って」
ミハエルが声をかけながら追い付いてくる。
「……どうしたの」
少し間を開けて、m310は答えた。
「いなくなったんだ。どこにも……見つからなくて」
少女は言葉少なに答える。表情は冷静に見えながらも、混乱していた。髪も制服のリボンも乱れている。
「……探すよ」
その様子に、少年は思わず言ってしまった。
「……いいの?」
「暗くなるまでなら」
まあ、しっかり条件はつけたのだが。
+++
登場キャラクター
モブ三人娘(Bクラス)
m304(生徒/3年)
m310(生徒/1年)
ミハエル(生徒)
???(噂話)
+++
初稿 : 2015/3/23 池永マサモト
2015-03-23T19:10:19+09:00
1427105419
-
1章 復体の様な、生徒と教師
https://w.atwiki.jp/uyuden/pages/15.html
「文化祭、か」
男は、前日に枝島校長から配られたチラシを
裏返したり、蛍光灯に透かしてみたりして、弄んでいる。
他の教員がいない職員室に、紙の擦れる音がいやに響く。
「文化的さを競い合う、ねえ……」
チラシを事務机に置き直した白衣の教師は、
入れ替えるように、机に座っていた
球体関節人形の少女を膝に乗せた。
「で、お前んとこは何すんだ」
白衣の教師は、目の前に立っている黒い学ランを着た青年に聞いた。
「どうするって、まだ何も決まってないんじゃないかな」
「要領を得ない回答だな」
「だって、まだ始まったばかりだよ」
「……それもそうか」
白衣の教師と青年の顔立ちは、
気味が悪いほど――いや、同じと言っていいくらいに、そっくりだった。
学生服の青年は、眉間に皺を寄せながら呟く。
「……面倒くさい。
このまま、逃げ切れたらいいのに」
教師は、くつくつと笑った。
「お前らしいな、悪くない」
「笑い事じゃないよ」
青年の眉間の皺が深くなる。
職員室の前から、元気な――を少し通り越した、力強い足音が聞こえる。
「……あーあ、見つかっちゃったかな」
青年は諦めた声で、そう呟いた。
勢いよく開かれたドアの先には、快活そうな女子生徒が立っている。
彼女こそ文化祭企画のリーダーに選ばれた学級委員、その人だった。
「伊丹くん、また勝手にどっか行って!
出し物の相談、できないじゃないかッ」
学級委員さんは、よく通る声で青年を責め立てる。
「……別に、僕がいなくても
出し物の話し合いくらい成り立つだろう。
僕のことは放っておいてくれ」
青年は学級委員から視線を外して、まるで興味のないように言う。
「そういうわけにはいかない!
今回の文化祭はチーム戦だ! つまり戦いだ、
私たちは勝たなきゃいけないんだ!
頭数は多いほうがいい。わかるだろう?
さあ来い、私たちは勝利のためのプロジェクトを練らねばならない」
青年は大きなため息と諦めとともに、わかった、と渋々承諾する。
出口へと足を進めるふたりの後ろから声がかかった。
「ああ、今年こそ卒業できるといいな」
白衣の教師はにやにやと笑いながら、青年に向かって言う。
「……うるさいよ」
喉の奥から絞り出した、苦い声だった。
学級委員の少女と、青年が職員室を出たあと、
「なかなか面白そうじゃないか、なあ。
……楽しいものに、なるといいな」
教師はひとり――いや、彼にとっては、"ふたりきり"の部屋で呟く。
その言葉と微笑みは、膝の上の、人形の少女に向けられていた。
+++
登場キャラクター
学級委員さん(Aクラス)
伊丹(生徒)
伊丹(教師)
+++
初稿 : 2015/3/22 帽子屋
2015-03-22T19:04:02+09:00
1427018642
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トップページ
https://w.atwiki.jp/uyuden/pages/1.html
<p>Q:この企画イズ何?</p>
<p>A:伺かのSSをみんなでリレーして作るという迂闊な企画です。</p>
<p>このwikiで迂闊に作られた設定で迂闊にSSを書いて迂闊に次の人に展開を無茶ぶりして</p>
<p>面白おかしいSSをみんなで作っていきませんか?</p>
<p>このSSで新しいゴーストと出会ったり、別の人が描写したお気に入りのゴーストの新たな一面に</p>
<p>興奮したりとそういうのを目指しています</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p>企画について</p>
<p>企画名:伺かリレーSS企画「うにゅ伝」</p>
<p>主催者:藤堂雷</p>
<p>主催者拠点:非常識階段http://hizyoushiki.web.fc2.com/index.html</p>
<p>連絡先:最短 ツイッター@raidy9</p>
<p> 次点 非常識階段に設置された拍手</p>
<p> 長文向け <span style="color:rgb(102,102,102);font-family:Arial, sans-serif;line-height:normal;white-space:nowrap;">gnbdco内臓gmail.com (不自然な単語を@に変えてください)</span></p>
<p><span style="color:rgb(102,102,102);font-family:Arial, sans-serif;line-height:normal;white-space:nowrap;">
企画開始:2015/03/22</span></p>
2015-03-22T18:56:26+09:00
1427018186
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リレー走者になる人へ
https://w.atwiki.jp/uyuden/pages/14.html
参加の仕方
<普通に続きを書く場合>
1:
「@メニュー」から「新規ページ作成」を押してページを作って、文章を書いて保存してください。
2:
wikiの「メニュー編集」から
「n章 なんとか」といったタイトルでメニューに追加する
だいたいこれでなんとかなります。
細かいことは「ヘルプ」を見て頑張ってください
<外伝を書く場合>
タイトルを「外伝n なんとか」にして後は通常と同様に。外伝の続きを書く場合は「外伝n 2章 なんとか」「外伝n 3章 なんとか」などと繋げてください。
<「一方その頃」を書く場合>
「同時刻、一方そのころ○○は」みたいな感じの同時刻に別の場所の動きを書くときは、タイトルを「1ー2章 なんとか」「1-3章 なんとか」といったような感じで枝分かれさせていってください。
<分岐シナリオを書く場合>
章の終わりで「どちらの行動を取る?」とかやりたい場合は、選択肢に
A:スコップで殴る
B:素手でねじ切る
のように、記号をつけておいてください。
そのあと「n章Aルート なんとか」と続けてください
<もし同時に同じ章の投稿があったら>
話の流れを吟味して、「両方その時点であったこと」とするか、
作者さんと相談して分岐シナリオにしてもらうか考えます
2015-03-22T18:34:57+09:00
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うにゅ伝会員名簿
https://w.atwiki.jp/uyuden/pages/13.html
うにゅ伝会員名簿
No0:藤堂雷
拠点:http://hizyoushiki.web.fc2.com/index.html
2015-03-22T12:24:41+09:00
1426994681