wizd @Wiki

wizdとは?

最終更新:

匿名ユーザー

- view
管理者のみ編集可

wizdとは?


wizdとは
IO-Data LinkPlayer,Buffalo LinkTheater,MediaWiz等の
Syabas(サイヤバス)アーキテクチャのネットワークメディアプレーヤ対応のサーバソフトウェアです。

何をするものか?

wizdは動作するPCのHDDに保存された動画(MPEG,AVI)・写真(JPEG)・音楽(MP3,Ogg,WMA)をストリーム配信するソフトウェアです。

LinkPlayer,LinkTheaterなどのネットワークメディアプレーヤを購入すると、
製品に専用サーバソフト「AVeL Link Server」「PCast Media Server 」などが添付されていますが、
wizdはこれらメーカ純正サーバソフトの代わりになるソフトです。

ソフトウェア的には
Syabas系ネットワークメディアプレーヤでのコンテンツ再生に特化した特殊なHTTPサーバといえます。

特徴


標準サーバソフトに比べて以下の特徴があります。

Linux用であること

標準サーバソフトはWindowsやMacOS X用でLinux用のものがありません。
Linuxでネットワークメディアプレーヤを使いたい場合の選択肢の一つです。

Linux 用として作られていますが、比較的シンプルな実装なため、
FreeBSDなどのUNIXでも動作するようです。
最近のバージョン(0.12h)ではCygwin環境にてWindowsでも動作します。
なお、MacOS X ではオリジナルバージョンであれば動きますが、改造版はNGのようです。
(その後、「改造版D」での動作情報あり)

オープンソースであること

ソースコードが公開されていますので、ソースをコンパイルできれば様々なCPU/アーキテクチャの Linuxで使うことができます。
知識があれば改造することも可能で、実際多くの派生型があります。

「軽い」こと

JAVAやApacheを使わないネイティブな実装なので、少ないコンピュータ資源で動作します。
つまり、Pentium 133MhzのOLD-PCや玄箱などの「非力な」コンピュータでも実用になります。

daemon であること

サーバ側にはGUIの設定インターフェース画面がありません。
Apacheなどの一般的なサーバソフト同様、テキストエディタを使って利用するサーバ環境にあわせて設定ファイルを編集する必要があります。
逆にX Window System などを必要としないので、バックグラウンドで常時動作させるのに向いています。

「skin」をカスタマイズできること

ネットワークメディアプレーヤからサーバにアクセスし、再生するファイルを選んだりする画面のほうはカスタマイズが可能です。
過去、有志の方々がskinを開発されました。
(私も開発させていただいております。)

具体的応用シーン

上記の特徴から、wizdは単にLinux PC用としてではなく、下記のような応用が可能です。

NASにインストール

ネットワーク対応HDD(NAS)でwizdを動作させると、
保存した動画・音楽ファイルをPCを起動しなくてもTVやオーディオで視聴できます。
玄人指向の「玄箱」「玄箱/HG」はOSとしてLinux ppc を採用していて、
なおかつユーザがshellを使って任意に改造可能なため、この目的のためにお勧めです。

ハードウェア補償外になるため、初心者の方には推奨できませんが、
Buffallo 「LinkStation」シリーズや IO-DATA 「LANDISK HDL」シリーズも実体はLinuxなので、
wizdを(無理やり)インストールして使うこともできます。
これらのNASの最近のファームウェアにはメディアサーバ機能がついていますが、
基本的に同じメーカのネットワークメディアプレーヤとの組み合わせでないと動作しませんので、
代わりにwizdをインストールすることはそれなりの意味があります。

HDDレコーダにインストール

NEC AX-10/20/300 シリーズのHDD/DVDレコーダもLinuxで動作しており、
wizdをインストールすることで、別の部屋のTVで録画した番組を楽しむことができるようになります。(当然無保証です。)

ただし、H17/5月現在の現行製品で、wizdを動作させることができる製品はありませんし、
コンテンツ保護の観点から今後ほとんど現れる見込みはないと思います。

自作HDDレコーダで使用

  • 玄人指向「ITVC15-STVLP」「ITVC16-STVLP」「CX23416GYC-STVLP」
  • Buffalo「PC-MV51XR/PCI」
  • IO-DATA「GV-MVP/RX」シリーズ
上記のようなTV映像をハードウェアでMPEG2記録可能なカードがLinuxで動作するようになったため、
オープンソースのソフトウェアで実用レベルのHDDレコーダを構築することができるようになりました。

Linuxでは「MythTV」「mbrTV」「ivtvwebrec」などの番組予約録画を可能にするソフトがあるので、
これらとwizdを組み合わせれば、
最近家電メーカ各社が規格を作り始めた「DLNA」を先取りした
自分だけの最強のテレビ録画サーバを目指すことも夢ではありません。

同種のものは?

同様のコンセプトのソフトウェアとして、下記のものがあります。

他の互換サーバに先駆けて発表されたWindows用互換サーバです。
Windowsネイティブアプリケーション実装、「skin」による画面レイアウトカスタマイズ、「【】()内の文字列をリストに表示しない」機能など、その後のフリーサーバの基準になりました。
wizdはUzuと同等レベルのことをLinuxで実現することを目標に作成されたようです。
おそらくUzuがなかったら、その後のネットワークメディアプレーヤの一般化はなかったでしょう。
ソース非公開のフリーソフトウェアです。
MacOS X 10.3.x用の互換サーバです。同作者(きたにん氏)作の動画ファイル管理ソフト「CocoaMovieBrowser」と連携して使うようになっており、CocoaMovieBrowserで生成した動画サムネイルをメニュー画面に表示できます。
Syabas系ネットワークメディアプレーヤはimgタグを使ってJPEG画像を表示させると、WebSafeカラーに減色してしまう仕様になっていて、単にサムネイル画像を表示させただけでは汚いものしかできません。CMBSはサムネイルを重ねた背景画像をリアルタイムに生成することで、フルカラーの美しいサムネイル表示を実現しています。
このアイデアはwizdの「改良版B(wizd 0.12gt)」にも踏襲されました。
ソース非公開のフリーソフトウェアです。
Apacheとの組み合わせで利用することを前提にPHPで書かれた互換サーバです。
基本機能の実装でskin機能がないので、Uzuやwizdと同等にするには利用者が改造する必要があるでしょう。
オープンソースのフリーソフトウェアです。
海外で発売されているSyabas系ネットワークメディアプレーヤ「Pinnacle ShowCenter」のために作られた互換サーバです。日本語ファイル名の表示ができませんので、日本語環境においては改造が必要でしょう。
オープンソースのフリーソフトウェアです。
長瀬産業が販売しているWindows用のサーバソフトです。同社のDVX-500/600シリーズ専用の純正サーバソフトの位置づけです。IO-DATAがAVLPシリーズに提供する「Advanced Server」と似たようなソフトですが、他のSyabas系ネットワークメディアプレーヤでも使用できるようにしてオンライン販売(¥3,980)しています。
最大の特徴は「トランスコード」。Quick Time、Real Video、WMVなどメディアプレーヤ側で非対応な動画フォーマットでをサーバソフト側でMPEGにリアルタイム変換してメディアプレーヤ側に送信する機能です。変換には高いCPUパワーを要するので、Pentium4 2.4GHzクラスのマシンが必要です。
Microsoftから無償で提供されている、WindowsXP専用のサーバソフトです。DLNAサーバなので、コンテンツはDLNA対応ファームウェアの第2世代機で再生可能です。残念ながら現在(H17/8)のところファイルの選択と再生など「最低限の機能がひとまず使える」レベルでしかありません。
一方で、DRM(著作権保護)付のコンテンツ再生はこのWMC経由でのみ再生可能なようです。
今後のVersion Upによる機能向上が望まれます。

LinkPMSとはLinkPlayer Music Server の略のようです。
有沢 明宏氏が作成した Rubyベースのサーバソフトです。
Linux環境・Windows環境それぞれでの動作を確認されているようです。
wizdを参考に作成されたようで、skin機能なども搭載されています。

ここではwizdを中心に扱います。

-
目安箱バナー