今日読んだSF/FT/HRの感想@SF板まとめページ

ダン・シモンズ

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zgok0079

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イリアム

573 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/07/24(月) 10:39:34
ダン・シモンズ 「イリアム」
5点
何この「戦乱の大地」の轍。
視点人物は;学師のホッケンベリー、おぼっちゃんのディーマン、
モラヴェックのマーンムートの三人?。お行儀よく順繰りに
話が進み、登場人物入り乱れプロット絡み合ってワケワカメ
とかにはならないので意外と読みやすいです。
しかし、その三人とも感情移入しづらいキャラな上、
文章がとにかくクドくて長い。
で、長い長い760ページ(本文)読み終わったところで
続篇を待て…って、ナメてんかーっ!!
逆に300ページぐらいにまとめてたら傑作だと思うんだけど
米英の人たちってそうは考え無いのね。
集中力がなかなか続かず結局読むのに8時間かかった…
とか言っといて続篇出たら意地でも読んでやる。
「オリュンポス」1000ページカモーン!!

770 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/08/19(土) 14:17:34
イリアム /ダン シモンズ (ハヤカワ)

何馬鹿やってんの!?っつーくらい荒唐無稽な設定、
SF的にどうよ? みたいな部分は多いのに、
そんなのを読み手に無視させてしまうくらい
ずんずん読ませてしまうあたりが、やっぱりシモンズ凄いのかも、と。

カナーリ楽しめたけど続きもあるようだから
続きの出来が不安とうことで-2点の
8点。

エンディミオン

70 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/05/14 02:28
ダン・シモンズ「エンディミオン」

面白かった。まさにドタバタSF。
「ハイペリオン」が奇想天外なアイデア続出で驚かせる小説なら、
こっちは、ストーリーでぐいぐい引っ張る小説。といったところかなあ。
その分、小説としては稚拙な所が多々あるようだけど、
昔、スペオペにはまっていた者としては十分楽しめました。

評価は、「エンディミオンの覚醒」を読み終えてから。
一体、いつになるんだろ?

738 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/04/14 06:39
ダン・シモンズ「エンディミオン」
すげー複雑な世界観。非常に面白い。これぞSFってカンジ。
個人的にはA・ベティックが好き。
これと比べたらコリン・ウィルソン「スパイダーワールド」なんて屁だな。

「ハイペリオン」「ハイペリオンの没落」は
ドラちゃんの「ブリキのラビリンス」に少々似てるな。
まさかこのスレ住人にドラえもん好きなんていないよな?
いたらごめんよ

オリュンポス

124 名前:でへ 投稿日:2007/04/30(月) 23:14:47
ココしか書くところ無いぞ、、、

オリュンポス(上下) ダン・シモンズ ハヤカワ

期待を裏切らない傑作
長いけど、、、

イリアムを読んだときの興奮状態から少し醒めたので、
冷静に評すると、
「夜更けのエントロピー」的な「気持ち悪さ」は
「イリアム」、「オリュンポス」共にある。
(キャリバンとか、セテボスとかね)
でも、それを問題にしないほどの面白さがある

おれはシェリーは読んだことないし、
プルーストは図書館から借りただけだし、
ホメロスも妙訳を子供のころ読んだだけだし、
シェークスピアは子供のころ児童文学書で読んだだけだ
だから、文学的素養は殆ど無いけど、
この話は面白い、すべてをごっちゃにして、
シモンズの筆力でうまくまとめたほら吹き話だ


イリアムとあわせて、9.5点、
面白さでは満点だが、自分の基準では10点に出来ないので

連休にオススメの長編ですぜ

カーリーの歌

69 名前: 02/05/14 01:18
ダン・シモンズ「カーリーの歌」

処女長編、世界幻想文学大賞受賞。

でもつまらなかった。何か、普通小説の出来損ないのような
ホラーだった。前半はかなり冗長でいらいらするし、
ストーリー展開も類型的で先が読める。
詩人ダースの描写は、スプラッター映画そのまんまで陳腐。
カーリーが操る秘密結社の実体もイマイチピンボケのまま
終わるし、何より、大して恐くない。
悲劇に見舞われた夫婦が、トラウマから抜け出すまでのラスト
部分も、いかにも取ってつけたような印象を拭えず、浮いている。
また、ラスト2ページが作者の主張なのだろうが、
この主張自体は印象深いものの、どうも作品自体と不調和な
感じがするし、なぜカルカッタやカーリーの神を暴力の
象徴として用いたのかがわからない。はっきりいって、
アジア人の私には不愉快に感じる無神経な描写も多い。

以上の次第で、低評価にならざるを得ず。
3点/10点

「ハイぺリオン」は面白いのになぁ。

ケンタウルスの死

468 名前: ◆gacHaPIROo 02/11/28 00:06
ケンタウルスの死 /ダン・シモンズ
SFマガジン95年2月号「ダンシモンズ特集」より

残酷なSF。

冷たいではなく残酷。
最初リアルタイムで読んでいたときには、この教師に腹が立ってただけでした。
その後、エンディミオンを読み終えた直後にこの話を思い出したとき、
果たしてあれはSFと読んでよかったのだろうか?と悩み、
いま、再読しつつ感じるのはこれはSF界への答えだったという事実なのです。

この作品の発表(91年)当時、
アメリカSF界は10年周期の終末と再生の折り目だったそうです。
そのとき「ファンタジーはSFをだめにしたのか!?」という激しい攻撃が繰り出されていたのこと。
これはサイバーパンクへの反動でもあったそうです。
SF作家はこのような運動のさなかで意図的にしても無意識にしても、
それぞれの答えを要求されていき、
そして、シモンズもこの潮流のなかで、一つの答えを出したのでしょう。
だから、この話はSFでなければならず、そして、この残酷さが絶対不可欠だった、と。

それでも、エンディミオンの最後があーだったとしても、
これが事実の上だとしたらボクは軽蔑します。残酷すぎる。
それに、『ケナン先生』は自分を許すことができたのだろうか・・・・?   6点。

ハイペリオン

909 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/05/25 02:12
ハイペリオン四部作読み終わりました。
久々に寝食を忘れて読みふけってしまいました。

個人的には領事がどうなったのかが明かされなかった
のが少し心残り。
でも、魅力的なキャラが満載でよかった!
ソル・ワイントラウブのくだりは泣けてくるし、
聖樹船には乗ってみたくなったし、
読んでいて作者の努力がひしひしと感じられた作品でした。
9.5点。

382 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/05/25(木) 18:19:17
『ハイペリオンの没落』  ダン・シモンズ

 重厚長大かつ小説の基本技術の高さが堪能できる小説だった。
 今は、出来の良い長編小説を読み切った後の、心地よい疲労と感慨に浸っている最中。

 終盤、小説の展開がやや拙速になった気もする。
 しかし、これはレベルの高い不満であり(?)、そのことが小説全体の価値を貶めてはいない。

 それとレイチェルと○○○○が同一人物(厳密には違う)ということに関して、
成人後のレイチェルの写真が無かったのかな? とは思ったが、それもまた良し。

 最後に、続けて『エンディミオン』を読むのも有りだが、ちょっと長編小説のノリに飽きているので、
短編SF小説を中継ぎにした後、次に挑戦したいと思う。

 評価:9点

22 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/10/24(火) 00:48:37
<ハイペリオン>ダン・シモンズ

購入のきっかけはアマゾンの書評だが、全てこれでもかと言うくらいのベタ褒めである。
そして空前の大ヒットを記録した傑作SF長編とのことなので、これは読まねばなるまいと思って手にとった。
評判にやや構えてしまったせいか、文体や人称の変化球は逆にあざとい印象を受けてしまった感はあるが、
ぐいぐい読ませる勢いの強さは確かなもので、それなりに楽しめた。
物語そのものが「実在の詩人」に対する著者のリスペクトがベースとなっていて、全編にそれを感じさせるものがあるのだが、そんな詩的な地盤とは裏腹にタッチや流れは良くも悪くも超がつくほど説明的かつ漫画的。
印象としては確かに良く出来ていて面白いのだが、なぜか絶賛と言うまでにはいかなかった。
おそらく、あっと驚くセンスオブワンダーに欠ける印象を持ったからだと思う。いや、実は驚きはあって、私がそれを掴めなかっただけかもしれないが。
この先「没落」を読んだところで本ハイペリオンの価値がわかるのかもしれない。
とりあえず続編を読み進めようと思う。

夜明けのエントロピー

537 名前: でへ 04/04/03 08:49
夜更けのエントロピー ダン・シモンズ 河出書房

やはり、ダン・シモンズの筆力はすごいと思うが、
この本は、暗い話とホラーが多い。
面白かったけど、ホラーや救いようがないほどの暗い話は
嫌いだ(私の好みの問題です。)
別スレで
「シモンズが小説で描写したいのはスプラッタ系の安直な恐怖...」
という発言を読んだが、そのとおりだと思う。

7点

夜の子供たち

309 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/12/26(火) 02:25:00
『夜の子供たち』 D・シモンズ

吸血鬼ネタ。
ハイペリオンシリーズがまずまずだったので、それなりに期待して読んだが、期待はずれだった。
東欧旅行の下手な旅行記に、現代医学による中途半端な吸血鬼解釈と、
ハリウッド映画風のご都合主義アクションをごた混ぜにした小説。

2点
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