今日読んだSF/FT/HRの感想@SF板まとめページ

オースン・スコット・カード

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zgok0079

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エンダーズ・シャドウ

591 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/02/19(月) 23:43:01
エンダーズ・シャドウ/オースン・スコット・カード 1999年
ハヤカワ文庫
カードにとっては一粒で二度美味しい作品(笑)
ストーリーテラーとしては一流だから読み手を飽きさせず
上下巻を一気に読ませる力があります
宗教臭さもそれほどでもないし、前作エンダーのゲームよりも面白いかもしれません。
9点

エンダーのゲーム

72 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:05/01/10 19:05:55
同時購入した「エンダーのゲーム」
カエアンの聖衣と打って変わって正統派のSF。基本的には熱い!
逆境下においても無敵の孤高の天才少年の物語。大人たちの陰謀によって
対バガー戦闘用司令官として育てられていく少年。そこであるのは同じように
集められた天才児達のイジメや友情。そしてかつての大戦時の英雄の教え、
親友との再会。表面上はすごい少年漫画的な展開ですごく読みやすかったです。
しかしその終盤、シミュレーションは実は実戦で、バガーを種族ごと絶滅させてしまった
主人公はその罪を幼いその背に背負うこととなる…
しかし希望に満ちたラストで終わっているのがよかったです

消えた少年たち

944 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/06/02 00:26
「消えた少年たち」オースン・スコット・カード
長編版のほうです。もともと短編があって、それを長編化したらしいのですが、
未読です。SFじゃないと言われるかもしれませんが、とりあえずエンダー
シリーズもあるので……。

とにかく読後、こんな最低の気分になった本は久々。読むんじゃ、なかった。
小さいお子さんをお持ちの方は、要注意。図書館の本じゃなければ、燃やして
しまったかも。ラストまでの描写力やストーリーの運びはグイグイ読ませて、
絶好調なのに、なにこのラスト。ひどい。
「生きる力がムクムク湧いてくる」と書評した北上次郎、どこがやねん!
点数? 私的にはマイナス10点。

死者の代弁者

209 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/09/07(水) 02:56:49
オーソン・スコット・カード/死者の代弁者
 『エンダーのゲーム』と『ゼノサイド』の間に挟まる
エピソードだが、これが一番面白かった。
文化人類学とミステリー、それに南米文学的な
家族の物語と、それぞれ単体でも十分長編を構成しうる要素が絡み合い、
非常に濃密な内容となっている。
鋭利な刃物のような天才だったエンダーが、
静かな話術と洞察力で物事を解決していく「死者の代弁者」となった姿は、
前作と併せ読むと感慨深く、3000年を経てその贖罪が遂に果たされる結末は胸を打つ。

10点

762 名前:オクテの春 ◆09WqI9oiIc 投稿日:2006/01/17(火) 19:30:22
『死者の代弁者』 オースン・スコット・カード <1987年ヒューゴ・ネビュラ賞受賞>

『消えた少年たち』、『エンダーのゲーム』を過去に読んでいるが、
今回もカードの期待通りに、気持ち良くノックアウトされてしまいましたw。
まぁ、先に読んでいたニ作品もそうだったが、とにかく「巧いな~」と何度も嘆息。
特に、人物に対する心理描写が巧くて脱帽。
個人的に心理描写に関しては、女性の作家の方が巧いと感じることが多いのだが、
カードはそれに勝るとも劣らず素晴らしい技量を持っていると再認識。
おかげで、作中の人物がリアルに感じられ、作品に没入することが容易だった。

ときに伏線の貼り方に回りくどさを感じることも有ったが、
カードはしっかりオチを作ってくれるので、最後には十分満足できた。
まぁ唯一しんどかったのは、面白過ぎて途中で読書を止め辛かったことかw。
有意義な読書ができたことに満足。

評価9点

シャドウ・オブ・ヘゲモン

350 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/12/02 19:26
オーソン・スコット・カード「シャドウ・オブ・ヘゲモン」ハヤカワ

戦争がどんどん起こってインド人やタイ人が沢山死んだけど
それはどこもアメリカにとってどーでもよさそうなところで
結局はそれを利用したピーターが覇者となりました。

一応ビーンに文句を言わせているけど
そんな言い訳するくらいなら最初からアメリカ国内でドンパチやれよボケが。

上巻の台詞でロシアが出てくるところは全てアメリカに置き換えが可能。
架空戦記以下。

2点。

859 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 04/11/20 23:49:31
「シャドウ・オブ・ヘゲモン」オースン・スコット・カード

エンダー母さんの宗教心を披露するところはすごいね。
いろんな意味ですごい。相手をすると疲れそうという意味でも。
「ワーシング年代記」もそうだけどハッピー!エンドというわけでもなく
全体を覆うなんとなく重い雰囲気。嫌いじゃないけど。

7点

ソングマスター

645 名前: ◆gacHaPIROo 03/02/08 05:51
『ソングマスター』
オースン・スコット・カード/訳 冬川 亘

”魂の歌い手”と呼ばれるソングマスター、その中でもさらに
天才的ソングマスター、アンセットの物語。

萌え萌えの子供描かせたら、
多分SF界ナンバーワンのカードによる、
児童合唱団的マクロス?
これは、けっこー少女漫画ベクトルで描くと
かなりイイ線いくと思うんだが、なんか絶版っぽい。
自分は好きなんすがね、各章の綴り方とか。   8点。

反逆の星

298 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/09/30(金) 00:44:59
反逆の星/オースン・スコット・カード

『エンダー』シリーズと同じく、「凄い主人公が凄いことしてもの凄い業を背負う」お話。
星の未来から、民族丸ごとの大量虐殺まで、すべて主人公一人の決断に背負わせてしまう、
その倫理主義はそら怖ろしい気さえする。
そうした中心テーマとは別に、各々の始祖=流刑者の技を受け継いで、
それぞれユニーク過ぎる発達を遂げた各部族・国家の描写は、
伝奇小説における忍者の一族のようで愉快。
哲学者の末裔は時間の流れを操れるようになり、地質学者の子孫は石と対話する技を学んで不死化、
政治家一族に至っては幻術師に・・・ってSFか?
そうした点からも、カード作品のエッセンスは詰まっていながら娯楽的に読みやすい一篇だった。
7点

辺境の人々

890 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/03/10(金) 00:56:20
オースン・スコット・カード 『辺境の人々』

戦争によって荒廃した近未来のアメリカを舞台にした連作短編集。
あんまりオースン・スコット・カードに対する知識も無く、普通のSFを読むつもりで読んだら全然SFじゃなかった・
ちょっと調べたらカートは
「わたしの作品を手にとる読者は、わたしのサイエンス・フィクションにほとんど科学というものがないことにお気づきになるだろう。
わたしはこのジャンルが与える自由を、シュチュエーションを生かすために活用しはするが、未来を予測あるいは規定しようとする気はどこにもない。」
などとおっしゃっているんでSFを期待した自分が馬鹿だったんだろう。

小説としてはつまんないわけじゃないけど、SFとしては駄作でした。
特にモルモンに興味もないし。
4点

無伴奏ソナタ

165 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/08/14(日) 18:28:27
無伴奏ソナタ/オーソン・スコット・カード

SFというよりは、残酷な寓話といった趣きの短編集。
だが、こうした常の世の感覚を平然と無視して繰り出される
ゾッとするような鋭いアイディアは、間違いなくSFのそれと言える。
特に『王の食肉』の最後の一文には、背筋が凍りついた。
『死すべき神々』の逆説にはニヤリとさせられる。
あまり行き過ぎると、『猿たちはすべてが冗談なんだと思い込んでいた』のように、
物語として理不尽なものになってしまうのだが・・・

9点
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