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A・E・ヴァン・ヴォクト
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zgok0079
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宇宙船ビーグル号
168 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/09/17 19:39
A.E.ヴァン・ヴォクト『宇宙船ビーグル号』(ハヤカワSF文庫)
A.E.ヴァン・ヴォクト『宇宙船ビーグル号』(ハヤカワSF文庫)
超有名作を今頃読む・・・なるほどこれは名作と呼ばれるだけのことはある。
宇宙の超知性が「敵か味方かどちらか」だとは了見が狭い、と言ってレムはソラリスを書いたが、
宇宙船に次々襲いかかってくるモンスターという設定には抗しがたい魅力がある。
ともすれば単調な怪獣退治の繰り返しになるところを、内部の人間関係で縦糸を作っているのは上手い。
宇宙の超知性が「敵か味方かどちらか」だとは了見が狭い、と言ってレムはソラリスを書いたが、
宇宙船に次々襲いかかってくるモンスターという設定には抗しがたい魅力がある。
ともすれば単調な怪獣退治の繰り返しになるところを、内部の人間関係で縦糸を作っているのは上手い。
人類を越える完璧に近い種族、というのは、60年代以前のSFによく登場するが、
それは全体主義の反映ではなくて、
「人類はもっと完璧な存在になれる」という発想の裏返しなのかもしれない、と
情報総合学の概要を見ていて思った。
8点。
それは全体主義の反映ではなくて、
「人類はもっと完璧な存在になれる」という発想の裏返しなのかもしれない、と
情報総合学の概要を見ていて思った。
8点。
55 名前:名無しは無慈悲な夜の女王[sage] 投稿日:2008/05/01(木) 01:29:57
『宇宙船ビーグル号の冒険』 ヴァン・ヴォークト
『宇宙船ビーグル号の冒険』 ヴァン・ヴォークト
総合科学ってカッコイイ過ぎるだろ(笑)。
この小説を高校生になるまでの間に読んでたら、
もしかしたら理系から文転しなかったかもしれない。
まぁこの嘆きは、SFを読み始めたのが20代になってからなんで仕方が無いけどさ……。
この小説を高校生になるまでの間に読んでたら、
もしかしたら理系から文転しなかったかもしれない。
まぁこの嘆きは、SFを読み始めたのが20代になってからなんで仕方が無いけどさ……。
話に関して言えば、ケアル、リーム人、イクストルといった宇宙人と戦う内はともかく、
最後のアナビスの辺から話の雰囲気が急変。
主人公のエリオット・グローヴナーって……ヤバい性格じゃないか?
最後のアナビスの辺から話の雰囲気が急変。
主人公のエリオット・グローヴナーって……ヤバい性格じゃないか?
話の冒頭から何からの密命を帯びて船に乗り込んでるのは分かったけど、
ここまで策士だとは予想できなかった。
ここまで策士だとは予想できなかった。
もの凄い角度で落ちるフォークみたいで、話の終わり方にキョトンとした。
評価7点
宇宙嵐のかなた
403 名前:でへ 投稿日:2006/05/28(日) 23:35:06
宇宙嵐のかなた AE・ヴァン・ヴォクト
宇宙嵐のかなた AE・ヴァン・ヴォクト
未読だったので読みました。
非Aの世界、イシャーの武器店、スランなどに
共通のテーマ、超人、超科学、弾圧された超人の
集団などなど、ヴォクト節が炸裂
非Aの世界、イシャーの武器店、スランなどに
共通のテーマ、超人、超科学、弾圧された超人の
集団などなど、ヴォクト節が炸裂
宇宙船ビーグル号とは一味違った
ヴォクトの世界が楽しめます。
1950年代の作品なので、
宇宙嵐の詳細は深く追求しないように、、、
ヴォクトの世界が楽しめます。
1950年代の作品なので、
宇宙嵐の詳細は深く追求しないように、、、
7点
ヴォクトらしさを楽しむなら創元で今も手に入る
非Aシリーズのほうがオススメかも、これを読むと、
「最後に「ちょー」な世界に逝っちゃった。」
非Aシリーズのほうがオススメかも、これを読むと、
「最後に「ちょー」な世界に逝っちゃった。」
作者のことが納得できます。
570 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/07/22(土) 13:27:34
ヴァン・ヴォクト「宇宙嵐のかなた(新版)」
ヴァン・ヴォクト「宇宙嵐のかなた(新版)」
差別のために地球から逃亡したデリアン人/非デリアン人/混生人がマゼラン星雲に築いた
星間国家<50の太陽>と彼らを地球帝国の版図に組み込もうとする地球戦艦スター
クラスター号の虚々実々のコンゲーム(だましあい)を描いたスペオペ。
星間国家<50の太陽>と彼らを地球帝国の版図に組み込もうとする地球戦艦スター
クラスター号の虚々実々のコンゲーム(だましあい)を描いたスペオペ。
ハヤカワSF文庫創刊当時に発売されたスペオペだが、ガジェットのかっこよさは現在でも通
じるな。
じるな。
「全長10km、船内の各エリアは転送装置で結ばれ、緊急時に1000の小型宇宙船に分裂できる
地球戦艦スター・クラスター号」
「転送装置の実験のアクシデントで偶然産まれたミュータント、デリアン人」
「美貌のうら若き(35歳だが・・・)女性艦長」
地球戦艦スター・クラスター号」
「転送装置の実験のアクシデントで偶然産まれたミュータント、デリアン人」
「美貌のうら若き(35歳だが・・・)女性艦長」
宇宙船内での権力闘争は「宇宙船ビーグル号」、デリアン人/混生人の描写は「スラン」
という風にヴァン・ヴォクトの他の作品思わせる描写もある。
という風にヴァン・ヴォクトの他の作品思わせる描写もある。
スペオペの常としてこの作品でもラブストーリーがあるんだけど、よくある「ヒーローと
ヒロインが一目合った瞬間恋に落ちた」的なものとは一線を画していて中々面白かった。
ヒロインが一目合った瞬間恋に落ちた」的なものとは一線を画していて中々面白かった。
- 派手な宇宙戦闘よりもだましあいが好きな人
- 一風変わったツンデレ女艦長(くり返すが35歳・・・)が萌える人
- ミュータント/超能力キャラが好きな人
にオススメ。
7点
地球最後の砦
116 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/06/08 21:20
「地球最後の砦」ヴァン・ヴォークト
「地球最後の砦」ヴァン・ヴォークト
中篇『地球最後の砦』(浅倉久志・訳)と
長めの短編『消されし時を求めて』(伊藤典夫・訳)のカップリング。
前者は、時空を飛び交う錯綜した壮大な物語で、これこそセンス・オブ・ワンダー、
といいたくなるようなヴァン・ヴォークトの独壇場。
あまりに錯綜し過ぎているので、破綻してるんだかしてないんだかよくわからない、
というよりそんなことどうでもよくなってしまうのも、まさにヴァン・ヴォークト。
また、壮大な話なのに中心にあるのは現代(執筆当時)の地球人の男女の
ロマンスというのも良い。幕切れの鮮やかさも文句なし。
後者は、牧歌的なファンタジーなのかと思ったら、後半おなじみのヴァン・ヴォークト世界になる。
ミステリとしての興趣もある。これもいい。
こういうのを読むと、なるほどヴァン・ヴォークトがディックのアイドルだったということが、
改めて良くわかる。
長めの短編『消されし時を求めて』(伊藤典夫・訳)のカップリング。
前者は、時空を飛び交う錯綜した壮大な物語で、これこそセンス・オブ・ワンダー、
といいたくなるようなヴァン・ヴォークトの独壇場。
あまりに錯綜し過ぎているので、破綻してるんだかしてないんだかよくわからない、
というよりそんなことどうでもよくなってしまうのも、まさにヴァン・ヴォークト。
また、壮大な話なのに中心にあるのは現代(執筆当時)の地球人の男女の
ロマンスというのも良い。幕切れの鮮やかさも文句なし。
後者は、牧歌的なファンタジーなのかと思ったら、後半おなじみのヴァン・ヴォークト世界になる。
ミステリとしての興趣もある。これもいい。
こういうのを読むと、なるほどヴァン・ヴォークトがディックのアイドルだったということが、
改めて良くわかる。
10点満天
目的地アルファ・ケンタウリ
317 名前: 02/09/21 19:17
良スレハケーン~。
積読が酷くなりつつあるので、ここに書いてけば少しは読むかも…
良スレハケーン~。
積読が酷くなりつつあるので、ここに書いてけば少しは読むかも…
「目的地アルファ・ケンタウリ」 ヴァン・ヴォークト
太陽系外探査物。
世代を重ねていくに従って、探査船の社会機構が変化していくが、
変化の方向が、いかにもヴォークトらしいマチズモ。
それはそれで面白いですが、主人公が世代ごとに代わり、ちょっと一貫性が無いかも。
突然現れる異星人は、良し。
こういうのは、吾妻ひでおのマンガに出てきそうだけど。
いろんなギミック満載で破綻気味なのも、また良し。
太陽系外探査物。
世代を重ねていくに従って、探査船の社会機構が変化していくが、
変化の方向が、いかにもヴォークトらしいマチズモ。
それはそれで面白いですが、主人公が世代ごとに代わり、ちょっと一貫性が無いかも。
突然現れる異星人は、良し。
こういうのは、吾妻ひでおのマンガに出てきそうだけど。
いろんなギミック満載で破綻気味なのも、また良し。
ただ非Aや、武器店に比べると、ちょっと劣る。
7点ぐらい
あ、これ、アンダースン「タウ・ゼロ」の元ネタかも…
まぁ、でもこの辺の話しなら結構ありそうですが。
まぁ、でもこの辺の話しなら結構ありそうですが。