今日読んだSF/FT/HRの感想@SF板まとめページ

林譲治

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zgok0079

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ウロボロスの波動

711 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/03/28 23:33
「ウロボロスの波動」林譲治

文章が硬い、っつーより読みにくい。作者がユーモアのつもりで書いているで
あろう部分がひたすら寒いのもちょっと悲しい。人物造形も半端に漫画チック。
なんか、野尻抱介が小説の神様に思えてしまう程小説としてなってない気が。
もしスターリングの機械/工作シリーズがアナログで連載されてたらこんな感じ
だろうな、と思った。

……批判だらけになったけど、実際にはそこそこ楽しめました。
6点。

430 名前:名無しは無慈悲な夜の女王[sage] 投稿日:2007/07/06(金) 21:37:28
ウロボロスの波動/林譲治2002年・ハヤカワJA2005年
あの仮想戦記物の林がこれほどまでに上質なハードSFを上梓してくるとは!
確かに仮想戦記でも上手い書き手だなと思ってましたが、ここまでやれば佐藤大輔の上をいったと思います
設定よしキャラよしSF考証よしの10点

大赤斑追撃

219 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/07/24 00:46
大赤斑追撃/林譲治/徳間デュアル文庫

なんというか、ハードSFの教科書的小説。手堅いけど、フーンってな印象。
あとがきで「宇宙以外の場所を舞台にすることで、戦闘用宇宙船と非戦闘用宇宙船の
性能差がなくなる状況を造りだし、そこでの戦闘を描きたかった」と書いているけど正直
戦闘らしい戦闘がないのがイヤン。敵が馬鹿すぎるし、逆に主人公側は有能すぎる。

あとこれは完全に個人的好みだけど、女性キャラの造形と名前がちょっと気味悪い。

記憶汚染

271 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/10/25 21:22
林譲治 「記憶汚染」(ハヤカワ文庫JA)

新世代ハードSFの旗手によるハヤカワ初書き下ろし作品!
携帯が進化したワーコムが実現する超情報化社会、弥生遺跡から発見された
謎の粘土板と白骨死体、秘密裏に開発される人工知能ネビロス・・・魅力的なガ
ジェットがこれでもかと出てきますが、なぜか出来上がった作品はトンデモ系・・・
ちょっと脱力しました。

次作に期待ということで
6点

侵略者の平和、暗黒太陽の目覚め

448 名前:でへ 投稿日:2006/06/16(金) 23:51:09
侵略者の平和、暗黒太陽の目覚め 林譲治 ハルキ文庫

設定は大変に良くできている話でした。
人物描写は、、、この手の日本SFには、もう慣れました。
小説を読んでいるのではなくて、パラメータの多い
シミュレーションゲームのプレイ記録を読む感覚です。

エッチな話が好きなおっさんとしては、あまりに清潔すぎて
物足りない、たとえば、この物語の「人類」には発情期が合って、、、
とか、清潔さを説明する一文があっても良いのでは、
と思いました。

昔の谷甲州っぽい話でした。

侵略者の平和 6.5点
暗黒太陽の目覚め 7点

全部読むと5冊になるけど、そんなに長さは感じさせない。

ストリンガーの沈黙

268 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/05/04(木) 00:07:53
「ストリンガーの沈黙」林譲治

「ウロボロスの波動」に続く長編。いろいろな意味での、異質なもの同士の接触を
描いた宇宙SF。理解することや知ることが、きわめて意識的に、論理的に綴られていると
感じられる作品です。力作であり、傑作だと思います。
「どうしてこうなっているのか」「これは何なのか」という、
物語上の謎が解き明かされていく過程の議論や相克は、思わず座りなおす面白さです。
たしかにとっつきにくさや軽い描写の違和感、
戯画化された彼我の対比などは否定できませんが、
正直この作品にとっては瑣末なことのように思います。
SFを読み込んだ人にとってはそうでもないのかな…。
もっと話題になっていい作品ではないかと感じます。
(ただ、前作を読んでおいたほうがいいとは思います)

9点


388 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/05/26(金) 02:35:13
ストリンガーの沈黙/林譲治

 旧世界(=現代世界でもある)の人間たちがあまりに愚昧に描かれているのはホーガン的理想主義がやや鼻につく反面、
娯楽作品として痛快でもあり、ハードSFとしては読みやすくなっている。それにしても最終的逆転手段が、唐突に出てくる
超兵器なのはどうかと思ったが。「精密誘導兵器で敵戦略拠点のみを殲滅」するという現代の、
結局は乱暴な戦略とたいして変わらなくないか、という疑問も出てくる。
本筋はファーストコンタクトものだが、表題の「ストリンガー」よりも、「内なる他者」ともいうべきUIAとの邂逅が
実に衝撃的で面白い。本当はサイバーパンクなのかも。
8点

642 名前:でへ 投稿日:2006/07/29(土) 07:09:55
ストリンガーの沈黙 林 譲治 ハヤカワJコレ

ウロボロスの波動はいまいち面白くなかったが、
これは面白かった、相変わらずの設定厨ぶりに、
思弁的な要素も加わって、読み応えのある話に
なっていました。

最後のファーストコンタクト場面も面白かった。

期待してなかったけど、、、人物描写も、若干の
改善あり

8点

帝国海軍ガルダ島狩竜隊

105 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/07/26 12:56
林譲治「帝国海軍ガルダ島狩竜隊」ウルフ・ノベルス

「ウロボロスの波動」は小説としての弱さと女性主人公ばっかりなのが「?」だったけど、
これは軽妙さが丁度いい感じで面白かった。
戦前に超紐理論を考え出した超天才物理学者とか、『約束の地』を目指す謎の部族とか、
恐竜がいる世界の秘密とか、ちょっとソウヤーチックかも。

ただ、やはりこの人の女性キャラには違和感がある。
小林泰三ほどではないが……。

7点。
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