今日読んだSF/FT/HRの感想@SF板まとめページ

ロイス・マクマスター・ビジョルド

最終更新:

zgok0079

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遺伝子の使命

394 名前: でへ 03/12/30 06:46
遺伝子の使命 ロイス・マクマスター・ビジョルド 創元SF文庫
期待に反して薄かったので、本屋でなかなか見つからなかった(藁
薄いのに高い(760円) 売れないから高いのか、売れる本で儲けたいのか?

ストーリーは、最近のビジョルドにしては平凡、と思ったのだが、
この話は初期の作品のようですね。
最後の一種のプロポーズ(求愛行動)は興味深かったけどね。
7点

ミラーダンス

247 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/08/06 23:03
「ミラーダンス」漏れも読み終わった。面白かったな。

このシリーズ、もともとそれほど好きでもないんだが、
この作品に限っては、珍しくキャラクターの暗い面が
突っ込んで描かれてて、ただの冒険SFに終わらない
ところが非常によかった。

ストーリーの起伏にも富んでいて中だるみがなく、
テンポが速くてサスペンスフルで、恋とエロとアクションと
殺戮とユーモア、といったいつものビジョルド節も
程よく配合されている。
また細かいアイデアもなかなか豊富で、ビジョルドスレの
ネタバレ禁止令のため細かくは書けないが、多重人格ネタなど
それだけでも一冊書けそうなほど興味深い。

核になるのは、マイルズのクローンの「弟」マークの成長物語。
とにかくもう、この1冊(2冊か)でマークに惚れました。

総じて、上記の諸々の要素がバランスよく溶け合った、
シリーズ中でも屈指の完成度を誇る作品に仕上がっていると
思います。

9点。

257 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/08/12 23:28
ミラーダンス 読了

うれしすぎて途中で書き込んでしまったけどよい!
10点満点で8点です。このシリーズは気象観測員と名誉のかけら
と親愛なるクローンが好きでしたが、これもよい!

読んでる途中でやけに「エンダーズシャドウ」とだぶってきてしまい
ましたがどちらも似たようなストーリーながらそれぞれ好き♪

さて、後から買ったミラーダンスを読み終わってしまい、ふと
「誰も死なない世界」を読み始めたらなんとか続きが読めています。
もうちょっとで読了。どんな結末になるのかたのしみ(そのあとに
言の葉の樹も読もうっと)

メモリー

700 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/07/31(月) 11:52:04
ロイス・マクマスター・ビジョルド 「メモリー上・下」
7点
延期されてたマイルズ・ヴォルコシガンシリーズ待望の続刊。
今年出た本で「宇宙クリケット大戦争」の次に面白かったけど、
この面白さはたぶんシリーズ既訳全部読んでないとわからないと思います
(↑なにそのイヤらしい特権意識)。
アラは無くてもツッコミどころはいくらでもあるでしょう。
救われようの無い生まれながらの障害を背負いながら
機知と才覚で閉鎖的な封建社会の枷を打ち破って生き抜いてゆく、
っていうのがマイルズの(タテマエ上の)持分。
でも今回マイルズのアティチュードは才覚より権力、機知よりゴリ押し。
スパルタの貴族みたいなヴォルの特権を振りまわすだけじゃ済まない。
遠くの惑星に派遣されてるとはいえ前首相のパパは今でもゆるぎない
政界の実力者でしょ、CIA(兼FBI兼NSA兼DIA)長官はその家臣だし
叔母は帝国のファーストレディ格でその子つまり従兄弟の青年将校イワン
の馬鹿はブーたれつつ結局手足にも盾にもなってくれるし
なんたって現職の皇帝はぼくの乳兄弟だ、文句あるか。みたいな。
しかも本作はSFならではのストーリーってわけじゃないし。
創元ちゃんのタタキにシリーズのターニングポイントうんぬん
ってあるけど、そうか今後は障害をバネに、じゃなくて
権威をカサに渡世してくんだ…とか心配しちゃうほど。
でもこのシリーズ、もともと息苦しい封建制度とネポティズム、
身分制度とコネ社会を明るく楽しく描くところが魅力。
客観性を放棄してムキ出しの好き嫌いで言っちゃうと
読んでて良かった、生きてて良かったw。

806 名前:でへ 投稿日:2006/08/27(日) 10:08:40
メモリー L・M・ビジョルド 創元SF

多忙のため、なかなか読めなかったが、ようやく読了

マイルズ・シリーズを読んできた人は、必読ですが、
(言うまでも無い、、、)
読んでない人は、話の転回点となっているので、
他から読んだほうが良いでしょう

前作(ミラー・ダンス)ほど、自分のツボに
はまらなかったので 8点

Paladin of Souls

814 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 04/10/30 03:35:22
ビジョルド "Paladin of Souls"

陳腐な中世風ファンタシイのような出だしで、あまり期待せず
読み始めたのだが、途中からオカルト・ミステリ風になり、
最後は物質界と霊界の二つの世界が絡み合った、壮大な
オカルト・アドベンチャー(???)小説に……。
霊界や神、デモンなどの霊的存在が、超自然ではなく、
現実にあるものとして、極めて論理的に分析され叙述されているのが、
ファンタシイというよりもSF的な感触で非常に面白い。
マイルズ物に比べると一見地味だが、世界設定が個性的で面白く、
個人的にはこっちのほうが好きかも。
これはシリーズ第二作で、前に第一作があるらしいので、
そっちも読まないと。
……というか、そっちを先に読むべきだった。しまった。

9点
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