今日読んだSF/FT/HRの感想@SF板まとめページ
ロバート・A・ハインライン
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zgok0079
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宇宙の戦士
325 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/09/29 19:12
宇宙の戦士 R・A・ハインライン
宇宙の戦士 R・A・ハインライン
ガンダムの元となった強化服が出てくる、
愛国SF。
愛国SF。
一人の青年が軍隊に入り、愛国心に目覚め、
成長していく様を書いている。
成長していく様を書いている。
これはSFというより軍隊モノでしね。
軍隊モノだけあって(?)話のテンポが速く、
小気味良く読める。
軍隊モノだけあって(?)話のテンポが速く、
小気味良く読める。
内容はタカ派のそれゆえ、読み方次第で
いろいろな意味で面白くなる。
いろいろな意味で面白くなる。
9点(マイナス1点はSFかどうかという作品だから)
472 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/12/01 15:17
今さら、な作品で申し訳ありませんが・・・
ハインラインの「宇宙の戦士」早川
機動歩兵で異星人と戦争というよくあるSFかと思ったら、
軍隊の教練・実戦で鍛えられていく男の話(現実のアメリカ兵も
そうなんだろうな)。
巻末に読者からの手紙を掲載する、珍しい形式のあとがきも
興味深かったです(愛国的・ファシズムを主張する作者を懸念
する云々)。昭和54年発行ですが、東西冷戦終結したいま読むと、
的外れな部分と普遍的な意見とが混ざっていて、いい意味で面白いです。
原題を見ると「STARSHIP TROOPERS」。
ん? と思いネットで調べると、映画「スターシップトゥルーパーズ」は
この「宇宙の戦士」を原作としているとの事(未見)。
戦闘シーンはともかく、主人公一人称形式で語り描き、暴力、軍律、モラルや
体罰は必要だという哲学を示していくくだりをどの様に映像化しているのか
気になります。
今さら、な作品で申し訳ありませんが・・・
ハインラインの「宇宙の戦士」早川
機動歩兵で異星人と戦争というよくあるSFかと思ったら、
軍隊の教練・実戦で鍛えられていく男の話(現実のアメリカ兵も
そうなんだろうな)。
巻末に読者からの手紙を掲載する、珍しい形式のあとがきも
興味深かったです(愛国的・ファシズムを主張する作者を懸念
する云々)。昭和54年発行ですが、東西冷戦終結したいま読むと、
的外れな部分と普遍的な意見とが混ざっていて、いい意味で面白いです。
原題を見ると「STARSHIP TROOPERS」。
ん? と思いネットで調べると、映画「スターシップトゥルーパーズ」は
この「宇宙の戦士」を原作としているとの事(未見)。
戦闘シーンはともかく、主人公一人称形式で語り描き、暴力、軍律、モラルや
体罰は必要だという哲学を示していくくだりをどの様に映像化しているのか
気になります。
スターファイター
58 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:04/12/29 21:04:51
ハインライン「スターファイター」
昔なつかしって感じの王道のジュブナイル宇宙SF。
主人公の親父のキャラクターがよかった。
ハインライン「スターファイター」
昔なつかしって感じの王道のジュブナイル宇宙SF。
主人公の親父のキャラクターがよかった。
7点
時の門
109 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2007/04/23(月) 22:03:32
ハインライン傑作集4 時の門
ロバート・A・ハインライン 福島正美他訳
ハヤカワ文庫SF 昭和60年
ハインライン傑作集4 時の門
ロバート・A・ハインライン 福島正美他訳
ハヤカワ文庫SF 昭和60年
大当たりの年:世界が、あらゆる面から崩壊を始める・・・ってのはイメージしづらいですね。
ちょっとイマイチでした。
時の門:なるほど、当時はこのネタ出すの凄かったんだろうなぁ。
で・・・・・・この循環、誰がどうやって始めたんだ?
コロンブスは馬鹿だ:短すぎて、何がなにやら・・・。これで終わり?としか。
地球の脅威:えーと・・・・・・ツンデレ?(w つーか結局美人の地球ネズミの詳細は・・・?
血清空輸作戦:ちょ・・・クリューガー殺したの、ジョウ?加速度?光子船っていうから、
てっきり帆を広げて・・・ってのかとおもえば、全く違うのね。むしろ核融合みたいなもの?
それはともかく、まぁ航行技術に比べて医療技術その他が剥離しすぎてて違和感感じたし、
今では老化現象って毛細血管の破裂なんてもので片付けられないってわかってるから、
結末はちょっとアレでした。
金魚鉢:メタ視し出したらきりがなくなるよね。ビデオカメラで、そのカメラに繋いだ
テレビ画面を映すような感じで。なんか雨の日の夕方・・・みたいな気分になった。
夢魔計画:ESPを防衛側に用いる描写がほとんどなのでまだ救われてるけど、
これ攻撃に使うようになったら・・・というか、何にしろこの後の世界はどうなるよと
頭を抱えた。まぁエネルギー問題とか一気に解決って点もあるだろうけどさ。
といいつつ、ラストの切り方はそれでよかったのかと。あと少しだけ文章続けて
締めた方が文章的に良い形で終わるんじゃないかなと思った。
ちょっとイマイチでした。
時の門:なるほど、当時はこのネタ出すの凄かったんだろうなぁ。
で・・・・・・この循環、誰がどうやって始めたんだ?
コロンブスは馬鹿だ:短すぎて、何がなにやら・・・。これで終わり?としか。
地球の脅威:えーと・・・・・・ツンデレ?(w つーか結局美人の地球ネズミの詳細は・・・?
血清空輸作戦:ちょ・・・クリューガー殺したの、ジョウ?加速度?光子船っていうから、
てっきり帆を広げて・・・ってのかとおもえば、全く違うのね。むしろ核融合みたいなもの?
それはともかく、まぁ航行技術に比べて医療技術その他が剥離しすぎてて違和感感じたし、
今では老化現象って毛細血管の破裂なんてもので片付けられないってわかってるから、
結末はちょっとアレでした。
金魚鉢:メタ視し出したらきりがなくなるよね。ビデオカメラで、そのカメラに繋いだ
テレビ画面を映すような感じで。なんか雨の日の夕方・・・みたいな気分になった。
夢魔計画:ESPを防衛側に用いる描写がほとんどなのでまだ救われてるけど、
これ攻撃に使うようになったら・・・というか、何にしろこの後の世界はどうなるよと
頭を抱えた。まぁエネルギー問題とか一気に解決って点もあるだろうけどさ。
といいつつ、ラストの切り方はそれでよかったのかと。あと少しだけ文章続けて
締めた方が文章的に良い形で終わるんじゃないかなと思った。
7点
夏への扉
788 名前: ◆GacHaPR1Us 04/10/07 23:41:55
夏への扉
ロバート・A・ハインライン
福島正実訳
夏への扉
ロバート・A・ハインライン
福島正実訳
何年ぶりだろう…。10年?15年??何回目なんだろう・・???
積読そっちのけで久々に読み直し。2日で読み終わったという事実が
この本の良さを示してるような気がしてる。
この本の良さを示してるような気がしてる。
会話文が巧い!、こーいう話し方をする文化の中で育った人だからこそという
書き方、翻訳、すべてに愛がある。
たしかに女性と猫に対してかなり偏った嗜好があるようだけど、
それはハインラインという作者のまっすぐな捉え方として今でも読めると思う。
2004年の今だからこそ読み返せる古典だった。今度は何年後だろう・・?
書き方、翻訳、すべてに愛がある。
たしかに女性と猫に対してかなり偏った嗜好があるようだけど、
それはハインラインという作者のまっすぐな捉え方として今でも読めると思う。
2004年の今だからこそ読み返せる古典だった。今度は何年後だろう・・?
10点
82 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:05/01/12 11:13:13
「夏への扉」読みました。
ハッピーエンドで非常に気持ち良いラストでした。
猫はかわいいし、リッキーはやさしいし、
悪人は憎たらしいし、主人公は良いやつだし。
とにかく登場人物たちが非常に魅力的でした。
特に脇役が。
10点
「夏への扉」読みました。
ハッピーエンドで非常に気持ち良いラストでした。
猫はかわいいし、リッキーはやさしいし、
悪人は憎たらしいし、主人公は良いやつだし。
とにかく登場人物たちが非常に魅力的でした。
特に脇役が。
10点
381 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2007/01/10(水) 00:36:15
普段はミステリくらいしか読まなくて、
海外SF小説なんて恐らく十冊と読んでいない俺だが、
夏への扉(福島正実訳)とやらを読んだので感想書かせてもらう。
以下ネタバレ含。
普段はミステリくらいしか読まなくて、
海外SF小説なんて恐らく十冊と読んでいない俺だが、
夏への扉(福島正実訳)とやらを読んだので感想書かせてもらう。
以下ネタバレ含。
何よりも、予備知識一切無しに読んだのが全くの幸いだった。
途中までSF的なギミックはコールドスリープだけだと思いこんでいたので、
触れられると思ってもいなかった伏線が回収されるさまは爽快の一語に尽きる。
そして物語は綺麗に終わるが、ちょっと強引かつ綺麗すぎやしないかとは感じた。
正確に過去に遡行したら宇宙にほおり出されることへ、
言及しながらもスルーしている事を初めとする、
タイムマシンの存在そのもののおあつらえさは無視しても、
過去に行くシーンなんかはギャグにしても微妙だし、
主人公の理想通りのヒロインはあまりにご都合的すぎる。
途中までSF的なギミックはコールドスリープだけだと思いこんでいたので、
触れられると思ってもいなかった伏線が回収されるさまは爽快の一語に尽きる。
そして物語は綺麗に終わるが、ちょっと強引かつ綺麗すぎやしないかとは感じた。
正確に過去に遡行したら宇宙にほおり出されることへ、
言及しながらもスルーしている事を初めとする、
タイムマシンの存在そのもののおあつらえさは無視しても、
過去に行くシーンなんかはギャグにしても微妙だし、
主人公の理想通りのヒロインはあまりにご都合的すぎる。
しかしまあ、面白かった。いや楽しかったと言うべきか。
全く素敵な読書体験でした。九点
全く素敵な読書体験でした。九点
マイルズカワイソス
人形つかい
395 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/11/06 21:34
『人形つかい』 ロバート・A・ハインライン(1951年刊行作品)
『人形つかい』 ロバート・A・ハインライン(1951年刊行作品)
UFO墜落現場で暴かれた真実は寄生体型宇宙人の侵略行為だった…。
展開自体はスピーディで飽きさせないが、牧歌的かつユーモラス。
今の時代に書かれたら、もっとダーク&ホラーな色合いになりそう。
猫くんの登場場面に「夏への扉」を思い起した読者も多かったろう。
また主人公を通じて語られるハインラインの人生観が興味深かった。
と、ここまで書いて侵略テーマはあまり知らないことに気づいた。
フィニィの古典「盗まれた街」はどんなもんだろう?
また近年は、どんな侵略テーマの作品があるのだろうか。
○10点満点評価:5点
展開自体はスピーディで飽きさせないが、牧歌的かつユーモラス。
今の時代に書かれたら、もっとダーク&ホラーな色合いになりそう。
猫くんの登場場面に「夏への扉」を思い起した読者も多かったろう。
また主人公を通じて語られるハインラインの人生観が興味深かった。
と、ここまで書いて侵略テーマはあまり知らないことに気づいた。
フィニィの古典「盗まれた街」はどんなもんだろう?
また近年は、どんな侵略テーマの作品があるのだろうか。
○10点満点評価:5点
186 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:05/02/17 00:44:24
ハインライン「人形つかい」
謎あり、ホラーあり、サスペンスあり、アクションあり、恋愛あり、
親子の絆あり、のよくできたエンターテインメント作品だった。
51年の作品らしいがあまり古さを感じず、古典と意識せず
普通に楽しめる。
と同時にハインラインのタカ派的メンタリティが前面に出た
作品でもある。その証拠に結びの文章は、
「人形つかいどもよ──自由な人間たちがいま貴様らを殺しに行くぞ!
彼らの上に死と破壊を!」
「人形つかい」を「クモ」に入れ替えれば「宇宙の戦士」
「地球政府」に入れ替えれば「月は無地儀な夜の女王」
「フセイン」に入れ替えればイラク戦争になる、というように
いろいろパロって遊べておいしい。
ハインライン「人形つかい」
謎あり、ホラーあり、サスペンスあり、アクションあり、恋愛あり、
親子の絆あり、のよくできたエンターテインメント作品だった。
51年の作品らしいがあまり古さを感じず、古典と意識せず
普通に楽しめる。
と同時にハインラインのタカ派的メンタリティが前面に出た
作品でもある。その証拠に結びの文章は、
「人形つかいどもよ──自由な人間たちがいま貴様らを殺しに行くぞ!
彼らの上に死と破壊を!」
「人形つかい」を「クモ」に入れ替えれば「宇宙の戦士」
「地球政府」に入れ替えれば「月は無地儀な夜の女王」
「フセイン」に入れ替えればイラク戦争になる、というように
いろいろパロって遊べておいしい。
9点
444 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/06/12(月) 11:19:49
ロバート・A.ハインライン「人形つかい」
ロバート・A.ハインライン「人形つかい」
6点。
ハインラインは好きだけど、
解説の森下さんが何と言おうと、
いくらなんでも古すぎ。
初訳が出たときとか
10代入り口とかに読めていれば
間違いなく楽しめたと思う。
ハインラインは好きだけど、
解説の森下さんが何と言おうと、
いくらなんでも古すぎ。
初訳が出たときとか
10代入り口とかに読めていれば
間違いなく楽しめたと思う。
ところで福島正実って主語全部訳してるのか、
一文ごとに“ぼくは~した。”“ぼくが~した。”
ってかなりすごくとてもなんだか鬱陶しい。
さらに小松左京って福島調翻訳文体にかなり
影響されてるよね?主語省略無しはともかく、
ちょっとオレサマ調。ゴエモンとか。
なんとなく癇に障ると思ってたけど今わかった。
一文ごとに“ぼくは~した。”“ぼくが~した。”
ってかなりすごくとてもなんだか鬱陶しい。
さらに小松左京って福島調翻訳文体にかなり
影響されてるよね?主語省略無しはともかく、
ちょっとオレサマ調。ゴエモンとか。
なんとなく癇に障ると思ってたけど今わかった。
479 名前:名無しは無慈悲な夜の女王[sage] 投稿日:2008/06/19(木) 20:06:04
『人形つかい』 ロバート・A・ハインライン
『人形つかい』 ロバート・A・ハインライン
以前にハインラインで読んだのは『宇宙の戦士』、『月は無慈悲な~』だけだが、
『人形つかい』が一番面白かった。
この作品は侵略テーマSFの傑作らしい。
『人形つかい』が一番面白かった。
この作品は侵略テーマSFの傑作らしい。
読んでみて感じたのは、まず分量が手ごろ。
話がサクサク進んで、テンポが良い。
話の伏線も複雑過ぎずに「なるほど……」、といった感じ。
話がサクサク進んで、テンポが良い。
話の伏線も複雑過ぎずに「なるほど……」、といった感じ。
それにしても、何とこの作品が書かれたのが1951年で、
作品中の事件の発端が2007年7月12日というのが何ともまぁ感慨深い印象を与える。
(現在は2008年なんで、もう過ぎてるんだけどw)。
作品中の事件の発端が2007年7月12日というのが何ともまぁ感慨深い印象を与える。
(現在は2008年なんで、もう過ぎてるんだけどw)。
真空管で空飛ぶ車が走ったりと色々と微笑ましい小道具が出てくるが、
話の作り方はしっかりしてるし、50年以上前の作品なのに古臭くない。
今読んでも十分エンタメとして通用する優れた作品だ。
この作品ならSF初心者にも安心して勧められるだろう。
話の作り方はしっかりしてるし、50年以上前の作品なのに古臭くない。
今読んでも十分エンタメとして通用する優れた作品だ。
この作品ならSF初心者にも安心して勧められるだろう。
ちなみに、『攻殻機動隊』に出てくる“人形つかい”は、
この作品をフューチャーして名付けられた作品なのだろうか?
この作品をフューチャーして名付けられた作品なのだろうか?
評価:8点