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デイヴィッド・ジェロルド

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H・A・R・L・I・E

631 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 04/05/31 00:33
D・ジェロルド「H・A・R・L・I・E」サンリオSF文庫

積ン読というには長すぎるのですが、20年前に買ったままなぜか読む気が起きなかったのを、今回読了。
1972年の作で、アジモフの神々自身に次ぐヒューゴー賞2席獲得作らしいのですが……、やはり買った当時に
読めば良かったかも……。(翻訳されたのは1983年)
ストーリーは、自我を持ったコンピュータが電源を切られないようにする為に、自分の上を行くGODマシン
を作ろうとする話なんですけど……ふ、古すぎます。
解説文では「コンピュータ知能をめぐる硬軟両様の小道具の扱いのみごとさに驚かされた。例えば二六四ページ
以降の<ウイルス>プログラムと<ワクチン>プログラムの話--これは彼のオリジナルなのだろうか?」と、
自己増殖する悪戯プログラムのアイディアに驚いたりしてるわけでして。
発表されたのがインターネットの雛型のARPANETすら始まって間もない時代ですから仕方ないのですが、
毎月新種ウイルスが発生している今の時代に読んでも、ちっともセンスオブワンダーなんて生じません。
このスレでも、多分若い人に「夏への扉」が低評価だったりする気持ちが、ちょっと分かったような気が
しました。
点数としては……3点くらいですかね。
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