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J・K・ローリング

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ハリー・ポッターと賢者の石

660 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 04/07/05 15:33
「ハリー・ポッターと賢者の石」J・K・ローリング

とても魅力的な小道具や仕掛け、ちょっとした設定がたくさん出てくるね。
クライマックス近くのチェスなんかはうならされた。
ガジェットで読ませるお話だ。
もっと言ってしまえば、ガジェット以外はつまらん。

一読して思ったのは「しょぼい話だな」ということ。
ストーリーテリングがどうとかそういうのではなくて、とにかくスケールがしょぼい。
もっと大冒険とかやらかしてくれるのかと思った。
しょぼい冒険がひたすらご都合主義的展開で進めていくといった感じ。
ま、でも学校小説なんだから話のスケールはしょぼくて当然か。
破綻してないのは好印象。

キャラ立ちしてるのはハーマイオニーとネビルくらい。
終盤まで「悪の権化」として引っ張ってくれるスネイプ先生も別に大した悪人には見えないし。
スリザリン学寮だって、あれ狡猾か? 学寮の性質を設定したんならちゃんと書き分けてほしい。
イギリス学校小説としてはかなり薄味なんじゃないですかね。
つうかハリー駄目だろ。あんな「なまえをいれてください」キャラには感情移入できん。
そのくせ最終章でいきなり自我に目覚め出して別人化するし。
本文最後の一行なんて吐き気がしたぜ。

5点

追加
今思ったのだが、本文最後の一行はモンティパイソン的な効果を狙ったものかもしれないな。
弱い者が強い者をやっつけてスカっとするのではなく、
弱い者を袋叩きにして、それがまた笑えるというような効果。
まあ全然笑えんかったけど。
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