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ポール・J・マコーリイ

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フェアリイ・ランド

772 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/01/26(木) 16:52:37
ポール・J・マコーリイ「フェアリイ・ランド」

「4000億の星の群れ」はクソだったが、これは良かった。
大規模な気候変動が起こり、大量の難民が押し寄せたヨーロッパを舞台にしてのナノテクSF。
ナノテク以外にも色々とネタがぶち込んであるんで情報量が多く、読み応えがあった。


気になったのは、「啓示空間」みたく最近のイギリスSFの傾向なのかやけに分厚かったこと。
もっとスマートに纏められそうなもんだがなあ。
それとヒュンダイがナノテクも扱う大企業みたいな感じになってることも気になったw。
何故よりにもよってヒュンダイ?

8点

88 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/04/10(月) 21:13:22
ポール・J・マコーリイ「フェアリイ・ランド」ハヤカワSF

前作のチクビスーツ表紙で一部を騒がせたマコーリイだが、
表紙とかどうでもいい俺は普通にあらすじにひかれて購入。
ちなみに表紙は変な生物群にからまれる貧乳ボディスーツ

内容は亜熱帯と化したロンドンで繰り広げられるなんかどうでもいいようなチンピラどうしの争いと
もはや伝統芸能にしか見えないドラッグじみたバイオテクノロジーやナノテクの乱舞。
「会社に作られた」少女ミレーナのおませさんぶりが少し読ませるが、
無駄にディテイルがくどくど述べられているだけで、ストーリーの統一感のなさにほとほと嫌になる。
一言で言えば「ダイヤモンド・エイジ」と「山椒魚戦争」を足して二で割ってデブを主人公にした感じ。
表紙うんぬん以前につまらん。時間の無駄。4点
ポールよ。おまえなにが面白くてこんな話書いてんだ?

あと巽孝之。
これを「究極のテクノゴシック・ロマンス」とか呼ぶのはやめてくれないか?
魔法と区別がつかないテクノロジー幻想と妖精物語の要素をちりばめた
聖杯探索ロマンスの再話ではあるかも知れないが、こんなものゴシックでもなんでもない。
(しかもつまんねー)
ゴシックの本質は息苦しいくらいの終末感と清冽さだろう。
「冬長のまつり」くらい逝かないとその名に価しない。

262 名前:でへ 投稿日:2006/05/01(月) 23:06:40
フェアリィ・ランド ポール・J・マコーリィ ハヤカワSF

1999年にハードカバーで出た本の文庫版

ヒトの心や記憶まで作り変えられるフェムボット(ナノマシン)と、
遺伝子操作によって生まれたドールという生体ロボット
そしてドールから作られた知性を持つフェアリィ

そのフェアリィを作り出した天才少女を追うデブオタの主人公

それらが荒廃した地球で繰り広げる物語

フェムボットに対して抗体をもてない貧しい人たちは、
フェムボットによって、記憶や自分の信条までも作り変えられてしまう。

自分の記憶に対するあいまいさ、自分の信条に対する不安感
(誰かに埋め込まれた信条ではないかという)

これはディックの小説みたいだ。

そして最終章で暗示される、、、、、、
(ディックっぽい結末じゃないよ)

主人公さえ気にならなければ、結構面白かったです。

8点

4000億の星の群れ

53 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/07/23(土) 19:52:48
「4000億の星の群」ポール・J・マコーリイ

日系人女性天文学者でエスパーのヨシダが異星人と接触する話し。
一言で言うと、地味。表紙絵の胸は派手だが内容は地味。ちなみに
文中で「小さい胸・・」という描写有り。
エイリアンとの接触と惑星上の冒険がメインなんだけど同種の話しに比べて
すっごい意外性があるわけでもなく、目を引くSFっぽいネタがある
わけでもなく盛り上がりにかけるような気がする。
とくに終章のタイトルに「4000億の太陽」なんてついてるけど
話しのスケールが小さくてなんだかなーと思ってしまう。一応続編希望。

6てん
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