今日読んだSF/FT/HRの感想@SF板まとめページ
オラフ・ステープルドン
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zgok0079
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最初にして最後の人類
638 名前: でへ 04/06/17 00:07
最初にして最後の人類 オラフ・ステープルドン 国書刊行会
最初にして最後の人類 オラフ・ステープルドン 国書刊行会
1930年の作品
古くて難解ではありましたが、20億年に及ぶ人類
(正確に言うと、人類を含む地球を起源とする知的生命体たち)
の歴史を描いた、壮大な話でした。
舞台が、太陽系の外に出ないのがちょっと物足りないのですが、
(太陽系の外までいったら、書ききれなかったと思う)
第1期人類から第18期人類まで、延々と20億年の歴史を語って
しまっている、今まで読んだことのない、壮大な物語でした。
ここまで書いてしまえるなんてスゴイです。
書き込み方もスゴイ、難解ではありますが、、、
(正確に言うと、人類を含む地球を起源とする知的生命体たち)
の歴史を描いた、壮大な話でした。
舞台が、太陽系の外に出ないのがちょっと物足りないのですが、
(太陽系の外までいったら、書ききれなかったと思う)
第1期人類から第18期人類まで、延々と20億年の歴史を語って
しまっている、今まで読んだことのない、壮大な物語でした。
ここまで書いてしまえるなんてスゴイです。
書き込み方もスゴイ、難解ではありますが、、、
科学的な面で見たら、古さを感じざるを得ないのですが、
70年前のSFなので仕方ありません、現代の作品が、70年後に
どれぐらい古さだけを感じさせるだろうかと思うと、
(特にハードSFと呼ばれる作品)
それでもこんな壮大さを感じる、この作品のすごさが分かります。
70年前のSFなので仕方ありません、現代の作品が、70年後に
どれぐらい古さだけを感じさせるだろうかと思うと、
(特にハードSFと呼ばれる作品)
それでもこんな壮大さを感じる、この作品のすごさが分かります。
今まで読んだ作品を基準にしたら、採点不能(ry
マニア向け、読む人を選びます。
シリウス
304 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/09/08 03:27
オラフ・ステープルドン「シリウス」9点
オラフ・ステープルドン「シリウス」9点
1944に書かれた作品だが、全然読める特異能力モノ。かなりせつない。
シリウスの宗教的体験について書かれた章が惜しい!
絶版だが古本屋で見かけたら買うべし。オススメ!
シリウスの宗教的体験について書かれた章が惜しい!
絶版だが古本屋で見かけたら買うべし。オススメ!
379 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/12/19 02:20
「シリウス」 オラフ・ステープルドン ハヤカワ文庫
なぜまた今ごろそんな古い本を・・・って感じだが。
とりあえず表紙ぜんぜん関係ないやん、と思った。
手術で知能が高くなった犬の話で
舞台はずっとイギリスの片田舎なんだけど、
宇宙SFのような、惑星?が連なってる画。
「シリウス」 オラフ・ステープルドン ハヤカワ文庫
なぜまた今ごろそんな古い本を・・・って感じだが。
とりあえず表紙ぜんぜん関係ないやん、と思った。
手術で知能が高くなった犬の話で
舞台はずっとイギリスの片田舎なんだけど、
宇宙SFのような、惑星?が連なってる画。
犬好きの人間なら一読をおすすめ。
個人的にはクーンツの「ウォッチャーズ」を遥かに凌ぐ犬SFの決定版。
(あとは谷口の「ドッグファイト」なんてのもあったな・・・。あれはイマイチ)
個人的にはクーンツの「ウォッチャーズ」を遥かに凌ぐ犬SFの決定版。
(あとは谷口の「ドッグファイト」なんてのもあったな・・・。あれはイマイチ)
8点。期待せずに読んだらまぁまぁの拾い物だった。
557 名前: ◆GacHaPR1Us 04/04/18 00:46
シリウス
オラフ・ステープルドン (著), 中村 能三 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150101914
シリウス
オラフ・ステープルドン (著), 中村 能三 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150101914
「SF至上、とても重要な作家」というフレーズの似合う重厚さのなかに、
とんでもなくスナッフでシビアなギャグが唐突に炸裂するあたりに
70年代の少年向け小説という部門の偉大さを感じた。
とんでもなくスナッフでシビアなギャグが唐突に炸裂するあたりに
70年代の少年向け小説という部門の偉大さを感じた。
っていうのはまあどーでもよくって、
「もし、犬に知性を与えたら?しかも、その『知性』の定義が単なる知能なだけではなく、
その精神性、つまり与えられた生活環境や育てられた家庭から得られる心理も含めた
知性、を与えられた犬の運命は?」
というためにこれでもかというほど冷徹に繰り広げられる科学的手段は、多少古臭くても
まったく問題なっしんぐ。
この本読んだ直後に宮沢賢治の「フランドン農学校の豚」読んでもんだから
なんかイメージが重なっておもろかった。
その精神性、つまり与えられた生活環境や育てられた家庭から得られる心理も含めた
知性、を与えられた犬の運命は?」
というためにこれでもかというほど冷徹に繰り広げられる科学的手段は、多少古臭くても
まったく問題なっしんぐ。
この本読んだ直後に宮沢賢治の「フランドン農学校の豚」読んでもんだから
なんかイメージが重なっておもろかった。
スターメイカー
668 名前: ◆GacHaPR1Us 04/07/12 20:56
スターメイカー
オラフ・ステーブルドン(著
浜口稔(訳
スターメイカー
オラフ・ステーブルドン(著
浜口稔(訳
や、やっと読み終えた・・・。
かって、夢にて芋虫から蝶となった男がいた。
また、やはり夢みた少年は、銀河鉄道に乗った。
そして、ステープルドンは夢にてスターメイカーに出会った・・・。
10点
かって、夢にて芋虫から蝶となった男がいた。
また、やはり夢みた少年は、銀河鉄道に乗った。
そして、ステープルドンは夢にてスターメイカーに出会った・・・。
10点
えーっと、太陽を評するにそのプリズム分光で語っても、その力強さと偉大さは決して伝わらないように、
この本をある評価でもって語るのは、この本を過小評価することにしかならないってことは
十分に分ってるんだけど、それを踏まえた上あえて翻訳者によるある視点「存在の無根拠性」っていうテーマで語れば、
本書はその語り部たる著者そのものが「大戦」という巨大な歯車によって、
その存在を脅かされていることをこの哲学書は語って居るんだろう。
この本をある評価でもって語るのは、この本を過小評価することにしかならないってことは
十分に分ってるんだけど、それを踏まえた上あえて翻訳者によるある視点「存在の無根拠性」っていうテーマで語れば、
本書はその語り部たる著者そのものが「大戦」という巨大な歯車によって、
その存在を脅かされていることをこの哲学書は語って居るんだろう。
この本は、まさにあの時代、SFの黎明期に書かれたからこそ初めて価値のある存在になったように思う。
いまになっては。
いまになっては。
でも最後は冗長すぎてつらかった・・・。
140 名前:でへ 投稿日:05/01/31 23:43:21
スターメイカー オラフ・ステープルドン 国書刊行会
スターメイカー オラフ・ステープルドン 国書刊行会
何回も輪廻した、様々な宇宙の、その始まりから終わりまでに
出現した様々な知的生命体、そして、その宇宙と生命体を作り上げた
「スターメイカー」なる存在について、当時の知識で予想可能な
範囲で描いた作品でした。
出現した様々な知的生命体、そして、その宇宙と生命体を作り上げた
「スターメイカー」なる存在について、当時の知識で予想可能な
範囲で描いた作品でした。
物語の時間軸のとてつもない長さ、出てくる生命体と宇宙の
バリエーションの豊富さなど、ここまで描ききってしまえることが
すごいです。
バリエーションの豊富さなど、ここまで描ききってしまえることが
すごいです。
宇宙の仕組み、どうしてそうなっているのかを考えたとき、
人はどうしても、宇宙は絶対者(スターメイカー=神)の手に
よって作られた。と、思ってしまうのでしょうか
人はどうしても、宇宙は絶対者(スターメイカー=神)の手に
よって作られた。と、思ってしまうのでしょうか
この点については、はっきりとはいえませんが違和感を感じました。
ここまでくる(すべての森羅万象について書き尽くす?)と、何かの
宗教の聖典みたいです。
ここまでくる(すべての森羅万象について書き尽くす?)と、何かの
宗教の聖典みたいです。
上記のような違和感はありますが、10点
これも読む人を選びます。
488 名前:名無しは無慈悲な夜の女王[sage] 投稿日:2008/06/20(金) 00:56:22
「スターメイカー」 オラフ・ステープルドン
「スターメイカー」 オラフ・ステープルドン
10点
あえて最初に点数を書いておく
特に今更語る必要もないメジャーな作品だろうけどこの作品が書かれたのは1937年
だから70年以上も前に書かれたという事が特筆に価する
精神だけの存在となった主人公が地球を飛び出し、旅先で出会う異星人を仲間に
連れ出しながらさらに精神を拡張し過去、現在、未来の深宇宙に存在する銀河社会
への探索を進めていくというもの
古いせいかガチガチのSFというよりはファンタジー的ではある
生態も精神も異なる異星社会の中でテレビ、ラジオ、コンクリートと馴染みの言葉が
出てきたり、社会形成の肝となるテレパシー(ネタバレではない)に基づいた
ある意味突飛で呑気な恒星間航行は素直で馬鹿馬鹿しい
それでもなお数々の世界で出会う奇異な異星人達と宇宙を形作る星々のダンスが
織り成す幻想的な空間とエスカレートしていく知性達の描写は壮麗とさえ言える
だんだんと解き明かされていく宇宙の仕組み、「音楽的宇宙」に生きる
音調的生物などワイドスクリーンバロック好きの想像を掻き立ててくれるような
要素もあり正真正銘神が存在し全てを見通している作品である
バクスターのジーリーシリーズ、小松左京の果しなき流れの果てに、
ベイリーの作品群などスケールが大きな話が好きなら読んでもらいたい
特に今更語る必要もないメジャーな作品だろうけどこの作品が書かれたのは1937年
だから70年以上も前に書かれたという事が特筆に価する
精神だけの存在となった主人公が地球を飛び出し、旅先で出会う異星人を仲間に
連れ出しながらさらに精神を拡張し過去、現在、未来の深宇宙に存在する銀河社会
への探索を進めていくというもの
古いせいかガチガチのSFというよりはファンタジー的ではある
生態も精神も異なる異星社会の中でテレビ、ラジオ、コンクリートと馴染みの言葉が
出てきたり、社会形成の肝となるテレパシー(ネタバレではない)に基づいた
ある意味突飛で呑気な恒星間航行は素直で馬鹿馬鹿しい
それでもなお数々の世界で出会う奇異な異星人達と宇宙を形作る星々のダンスが
織り成す幻想的な空間とエスカレートしていく知性達の描写は壮麗とさえ言える
だんだんと解き明かされていく宇宙の仕組み、「音楽的宇宙」に生きる
音調的生物などワイドスクリーンバロック好きの想像を掻き立ててくれるような
要素もあり正真正銘神が存在し全てを見通している作品である
バクスターのジーリーシリーズ、小松左京の果しなき流れの果てに、
ベイリーの作品群などスケールが大きな話が好きなら読んでもらいたい