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ケヴィン・J・アンダースン

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匿名ユーザー

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無限アセンブラ

592 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/12/22(木) 00:36:57
『無限アセンブラ』 ケヴィン・J・アンダースン&ダグ・ビースン

よかった。かなりいい。ナノテクが出てくる話、とくにナノマシンが端役として出てくる話は多いけど
ナノマシンについての具体的な描写をした話を読んだのはこれがはじめて。
ナノマシンによってもたらされる恩恵と背中合わせの恐怖、特に恐怖についての具体的な描写がいい。
ストーリーテリングとしてもひねってあって面白い。英雄的なエリート官僚がマッドになる。
いい人かと思った老人科学者が科学者にありがちな倫理の踏み外しによってマッドになり、危機を引き起こす。
危機を引き起こすのが異星人のナノマシンではなく、(結果として)狂気とも思える思いつきや興味が危機を引き起こすというのは毛色が変わっていていい。
とはいえ、この本の価値はナノマシンについての具体的な描写と検討を加えていることにあると思う。

9点
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