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アヴラム・デイヴィッドスン
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匿名ユーザー
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10月3日の目撃者
876 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/02/27(月) 14:49:17
「10月3日の目撃者」 エイブラム・デイヴィッドスン
「10月3日の目撃者」 エイブラム・デイヴィッドスン
デイヴィッドスン初邦訳の短編集 ソノラマ海外シリーズ
とても変なお話を書く作家 ばかばかしいアイデアなんだけど、どうも作者は大真面目で書いているらしい
だからこっちも大真面目で読むと、妙な読後感が生まれる そういう意味での変なお話
スラップスティックをスラップスティックとして読んではいけないような感じ
奇想コレクションの「どんがらがん」のなかにもあったような
弱者よりの物語と不条理小説とラファティの居住世界シリーズのようなSF、
そして古典的ホラーなどで構成されている
話の質はまあまあかな 「どんがらがん」の落穂拾いという印象 先に出たのはこっちだけど
ていうかさ、裏表紙に「あるいは牡蠣でいっぱいの海」や「ラホーア兵站事件」で読者を釣っておきながら
それが全然収録されてないってどういうこった編集者 無理やりにでもつっこめよ
まずそれをいれなきゃデイヴィッドスンのよき紹介にはならんぞ
ああだから日本でのデイヴィッドスンの知名度が低いわけですね
そして紙質が悪すぎる ページの裏に文字のあとが浮き出ているんだぜ 全ページにわたってな やれやれ
とても変なお話を書く作家 ばかばかしいアイデアなんだけど、どうも作者は大真面目で書いているらしい
だからこっちも大真面目で読むと、妙な読後感が生まれる そういう意味での変なお話
スラップスティックをスラップスティックとして読んではいけないような感じ
奇想コレクションの「どんがらがん」のなかにもあったような
弱者よりの物語と不条理小説とラファティの居住世界シリーズのようなSF、
そして古典的ホラーなどで構成されている
話の質はまあまあかな 「どんがらがん」の落穂拾いという印象 先に出たのはこっちだけど
ていうかさ、裏表紙に「あるいは牡蠣でいっぱいの海」や「ラホーア兵站事件」で読者を釣っておきながら
それが全然収録されてないってどういうこった編集者 無理やりにでもつっこめよ
まずそれをいれなきゃデイヴィッドスンのよき紹介にはならんぞ
ああだから日本でのデイヴィッドスンの知名度が低いわけですね
そして紙質が悪すぎる ページの裏に文字のあとが浮き出ているんだぜ 全ページにわたってな やれやれ
6点
どんがらがん
382 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/10/27(木) 02:39:08
どんがらがん アヴラム・デヴィッドスン
どんがらがん アヴラム・デヴィッドスン
奇想コレクション第7回配本はアヴラム・デヴィッドスン。
ソノラマ海外シリーズから出た「10月3日の目撃者」は既に絶版で、古本相場ではだいたい4、5000円ぐらいです。
本短編集は完全新訳。かつて邦訳され、あちこちのアンソロジーにちらばった短編、ショートショートをまとめてあります。
もちろん本邦初翻訳作品も収録。そのせいか、これまでの奇想コレクションより若干厚いです。
お値段はもちろん据え置き。お得ですね。
翻訳者は浅倉氏、伊藤氏、深町女史などの堂々たるメンバー。読みづらい、悪文といわれた(らしい)デヴィッドスンの文章も
これらの方々に任せられるとあっては、読者としても安心して読めるというものです。
さて感想ですが、なるほど異色作家だなと思いました。
簡単に何々系の小説、とは分けられません。あの作家に似てるなとかこいつの影響を受けてるな、というのが感じられませんでした。
オンリーワンの作家といえるでしょう。
奇想奇想という評判がありますが、デヴィッドスンの短編にある奇想とはアイディアの突拍子のなさではなく、
世界の見方、話の展開のさせ方が奇想なのだなと思います。
見せ方がとても上手い。いくつかの短編はとくにオチがあるわけでもないのですが、読後妙な気分を掻き立てられます。
「ナポリ」「そして赤い薔薇一輪を忘れずに」などがそれに当たりまして、描写が超現実的でくらくらします。ご一読を。
難解な話、というのは特にありませんでした。むしろとてもわかりやすい。編者のおかげですね。
「さあ、みんなで眠ろう」「パシャルーニー大尉」「物は証言できない」などは作者のやさしさがよく現れているのではないでしょうか。
度肝を抜かれた作品はありませんでしたが、買ってよかったと思いました。
もっと訳してほしい!とは思いますが、長編はあまり万人向けじゃなさそうな感じですね。読むこっちが疲れそう。
短編集を希望です。そのへんはラファティと似てるかな。よくわかんないけど。
ソノラマ海外シリーズから出た「10月3日の目撃者」は既に絶版で、古本相場ではだいたい4、5000円ぐらいです。
本短編集は完全新訳。かつて邦訳され、あちこちのアンソロジーにちらばった短編、ショートショートをまとめてあります。
もちろん本邦初翻訳作品も収録。そのせいか、これまでの奇想コレクションより若干厚いです。
お値段はもちろん据え置き。お得ですね。
翻訳者は浅倉氏、伊藤氏、深町女史などの堂々たるメンバー。読みづらい、悪文といわれた(らしい)デヴィッドスンの文章も
これらの方々に任せられるとあっては、読者としても安心して読めるというものです。
さて感想ですが、なるほど異色作家だなと思いました。
簡単に何々系の小説、とは分けられません。あの作家に似てるなとかこいつの影響を受けてるな、というのが感じられませんでした。
オンリーワンの作家といえるでしょう。
奇想奇想という評判がありますが、デヴィッドスンの短編にある奇想とはアイディアの突拍子のなさではなく、
世界の見方、話の展開のさせ方が奇想なのだなと思います。
見せ方がとても上手い。いくつかの短編はとくにオチがあるわけでもないのですが、読後妙な気分を掻き立てられます。
「ナポリ」「そして赤い薔薇一輪を忘れずに」などがそれに当たりまして、描写が超現実的でくらくらします。ご一読を。
難解な話、というのは特にありませんでした。むしろとてもわかりやすい。編者のおかげですね。
「さあ、みんなで眠ろう」「パシャルーニー大尉」「物は証言できない」などは作者のやさしさがよく現れているのではないでしょうか。
度肝を抜かれた作品はありませんでしたが、買ってよかったと思いました。
もっと訳してほしい!とは思いますが、長編はあまり万人向けじゃなさそうな感じですね。読むこっちが疲れそう。
短編集を希望です。そのへんはラファティと似てるかな。よくわかんないけど。
おすすめです。9点
468 名前:でへ 投稿日:2005/11/06(日) 10:56:27
どんがらがん アブラム・デイヴィッドスン 河出書房
どんがらがん アブラム・デイヴィッドスン 河出書房
デイヴィッドスンの名前は良く覚えていなかったけど、
かつて読んだ、「どんがらがん」はよく覚えていました。
期待の一冊
かつて読んだ、「どんがらがん」はよく覚えていました。
期待の一冊
読んだ感想
なんといったらよいのでしょうか、、
ひねった話が多い、帯の文句にある<変な小説>の宝箱。
まさにそのとおり。
それと文章(訳文)が少々古めかしい感じがします。
なんといったらよいのでしょうか、、
ひねった話が多い、帯の文句にある<変な小説>の宝箱。
まさにそのとおり。
それと文章(訳文)が少々古めかしい感じがします。
再読した「どんがらがん」はまさに期待通り、
話の舞台となる世界のしっかりした構成と、作者独特の
ひねったストーリーがあいまって、傑作!
続編が読みてぇ
話の舞台となる世界のしっかりした構成と、作者独特の
ひねったストーリーがあいまって、傑作!
続編が読みてぇ
「どんがらがん」は9点、それ以外は6-7点