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クレイグ・ガードナー

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匿名ユーザー

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魔術師エベザネムと不祥の弟子

46 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/04/05(水) 11:25:02
「魔術師エベザネムと不祥の弟子」
クレイグ・ガードナー著・冬川亘訳・ハヤカワ文庫FT

表紙がいい雰囲気だったのと、裏の文句「ファンタジーのお約束を逆手にとって」に興味を引かれたので衝動買い。
蓋を開けてみれば、久しぶりに悲惨なモノを読まされた気分である。

内容。ただ茶化しているだけで、そこに面白みがあまり感じられない。ユーモアファンタジーは数あるが、有数の酷さだと思う。
ガードナーはノベライズ界にお帰りいただきたい。

訳はそれに輪をかけて悲惨。話の内容が思春期の移り気な恋愛感情をベースとしているからには、読者の想定は高校生くらいだと思うが、それにしては平仮名が多すぎる。
最近の高校生は「槍」も読めないというのだろうか。

ただ、訳に関しては相性が悪いだけかも知れない。
今までに同訳者の本は「酸素男爵」「斜線都市」と読んできて、これが三冊めとなるが、
両方ともあまり面白いとは思えなかったので。
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