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フィリップ・リーヴ

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zgok0079

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移動都市

110 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/12/14(木) 14:49:43
フィリップ・リーヴ 「移動都市」
5.5点

シンプル極まる岩崎書店のシリーズ読んだ後だと
同じ児童書でも半世紀分の進化が良くわかるってゅか
メジャーリーグのSFがしつこくこまごまと人物/情景描写して
分厚くなっちゃたのにあわせて、ジュヴナイルまで370ページ超
の紙が必要になったってのはわかりました。
タイトルと〈創元SF文庫〉の暖簾だけで買ったら、
訳者あとがきで“児童書の賞ばっか受けてるからってナメんなよ”
って言われてもそこは畜生のあさましさ、“メドゥーサ”発射までは
ノリが児童ファンタスィのソレだし、画が先って感じのアニメの
ノヴェライゼイションみたいなストーリーだしで、ガッカリだよ。
早川ちゃんも宋元ちゃんも、ジュヴナイルは文庫内叢書みたいな
感じで外から見分けつくような装丁にして下さい。
クライマックスで視点人物(3人)をクルクル転換してサスペンス
盛り上げようとしてるのも読むの疲れてキツかったかも。

飛行船が空の主役(てゅか空気より思い航空機が無い)って
ジョン・クロウリー 「時の偉業」とか故 佐貫亦男の持論とか
思いだしました。

357 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2007/01/04(木) 01:27:15
「移動都市」フィリップ・リーブ 東京創元社

最初は、宮崎アニメの雰囲気だと思いながら、読んだ。
過去に大災厄があり(戦争らしい)、資源、食糧が枯渇し、
都市にキャタピラのようなものを付けて移動し、強い都市が
弱い都市を破壊、略奪する時代。
地上にすむ反移動主義者の都市(彼らのすむ都市を静止都市という)や、
移動都市でも、あまり移動せず、 地上に田畑を持つ半静止都市など、
多様な形態の都市が、存在している。

ストーリーは、少年少女の出会いから、都市ロンドンの陰謀を
めぐる冒険行で、主人公のトムの成長と活躍が、楽しい。
時代背景の説明や都市の描写があまりうまくなく、固有名詞に
頼っているので、ロンドンの建物や地名に詳しくないと、
イメージを描きにくいところがある。
都市が略奪しあう経済的背景が、もっと描かれていればとも思った。
読み終えたときは、宮崎アニメのイメージは消え、イギリスの
伝統的な冒険ロマンに近いイメージが、残った。

944 :でへ:2007/03/19(月) 04:14:13
移動都市 フィリップ・リーヴ 創元SF

よく出来たジュブナイル

雰囲気は宮崎アニメ

4部作、大人が読む創元SFで出版ということで、
どうしてもハヤカワのトリポッドと比較
してしまうが、

トリポッドはオトナも唸らせる「あざとさ」が
あり、ジュブナイルとしても良く出来ていた、
そして、イギリスの古い児童文学の雰囲気でした。
(ドリトル先生、ツバメ号とアマゾン号、ナルニア国物語など)


本書はジュブナイルとしては良く出来ているが、
新しい児童文学、「あざとさ」も無く、ロートルに受ける
要素は薄い。
ラノベさえ受け付けなくなっているおっさんには、
ほんの少しキツイ

トリポッドより子供向け 続編希望の期待も込めて

8点

494 名前:名無しは無慈悲な夜の女王[sage] 投稿日:2007/07/17(火) 21:21:05
フィリップ・リーヴ「移動都市」

ガジェットと絵とガジェットと絵とガジェットと絵とアクション。冒険活劇映画のノベライズみたいな感じ。

深遠なテーマはあるようで無いし、人間描写が浅くてもうちょっとなのが減点だが、
娯楽小説としてこのガジェットと絵とアクションで十分。7点。

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