今日読んだSF/FT/HRの感想@SF板まとめページ
マイクル・ムアコック
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zgok0079
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この人を見よ
88 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/12/01(金) 16:50:26
この人を見よ/マイクル・ムアコック
この人を見よ/マイクル・ムアコック
中高生のころにムアコックの「剣と魔法」物は散々読み漁ってきたが、
ニューウェイブなムアコックは初体験。
カール・グロガウアーの懊悩に満ちたダメダメな半生は、歳を重ねてから読むとなかなか来るものがある。
Q.タイムマシーンが出来たら行きたい時代は?
A.ティベリウス時代のパレスチナ!
という即答っぷりと行動力は、和製私小説の四畳半的悩みとは一線を画したメガロマニアっぷりだが。
でも「何か」をひたすら探求する主人公が最後は世界のために身を捧げて死ぬ、という構造は
エルリックやコルムと同一でもあるのか。
8点
ニューウェイブなムアコックは初体験。
カール・グロガウアーの懊悩に満ちたダメダメな半生は、歳を重ねてから読むとなかなか来るものがある。
Q.タイムマシーンが出来たら行きたい時代は?
A.ティベリウス時代のパレスチナ!
という即答っぷりと行動力は、和製私小説の四畳半的悩みとは一線を画したメガロマニアっぷりだが。
でも「何か」をひたすら探求する主人公が最後は世界のために身を捧げて死ぬ、という構造は
エルリックやコルムと同一でもあるのか。
8点
夢盗人の娘
384 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2007/01/10(水) 13:53:25
マイクル・ムアコック 「夢盗人の娘」
5.5点
マイクル・ムアコック 「夢盗人の娘」
5.5点
今さらナチが悪役って…。そりゃマホメットとか悪役にしたら、
ホメイニに死刑宣告されて地の果てまで追い回されたあげく勤務先の
大学構内で殺されちゃうかもだけど。
しかも一党そろってまんまステロタイプな描かれ方。ヘスの好人物ぶりを
際立たせる意図からだってのはわかるんだけど。
ハヤカワ文庫の旧版は全部読んでるし、今度の新版も読んできて
でもやっぱり馴染めないままのエルリック(本作からが新作分です)。
やたら立ち止まって考え事ばかりしてるわりには
最後いつもストームブリンガーがウナリを上げてすべてをブチ壊し、
…じゃなかった解決しちゃうし。悩める虚弱なヒーローって底浅すぎ。
ホメイニに死刑宣告されて地の果てまで追い回されたあげく勤務先の
大学構内で殺されちゃうかもだけど。
しかも一党そろってまんまステロタイプな描かれ方。ヘスの好人物ぶりを
際立たせる意図からだってのはわかるんだけど。
ハヤカワ文庫の旧版は全部読んでるし、今度の新版も読んできて
でもやっぱり馴染めないままのエルリック(本作からが新作分です)。
やたら立ち止まって考え事ばかりしてるわりには
最後いつもストームブリンガーがウナリを上げてすべてをブチ壊し、
…じゃなかった解決しちゃうし。悩める虚弱なヒーローって底浅すぎ。
夜明けの剣
385 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2007/01/10(水) 14:27:36
マイケル・ムアコック 「夜明けの剣」
6.5点
マイケル・ムアコック 「夜明けの剣」
6.5点
ホークムーン&ダヴェルクのウェールズ珍道中な今作は
「ランクマーの二剣士」を軽くしたみたいなノリで期待を裏切らない面白さ。
エルリックの後で読むと思わず7点以上付けたくなるぐらい。
訳者の格の違いもあるのでは?とも思うけど(“耳触りが良い”とかって
白百合女子大学文学部教授的にはOKなんだ?)。
難渋なエルリックと軽快なホークムーンで作者がシリーズ書き分けてるんだから
素人には後者がウケるんだろ、とか言われそうだけど、
それってプログレファンが産業ロック馬鹿にしてるようなもんで、ほんとは
クラシカル演りたいムアコックが資金稼ぎのためにロックしてるだけっていう…。
「ランクマーの二剣士」を軽くしたみたいなノリで期待を裏切らない面白さ。
エルリックの後で読むと思わず7点以上付けたくなるぐらい。
訳者の格の違いもあるのでは?とも思うけど(“耳触りが良い”とかって
白百合女子大学文学部教授的にはOKなんだ?)。
難渋なエルリックと軽快なホークムーンで作者がシリーズ書き分けてるんだから
素人には後者がウケるんだろ、とか言われそうだけど、
それってプログレファンが産業ロック馬鹿にしてるようなもんで、ほんとは
クラシカル演りたいムアコックが資金稼ぎのためにロックしてるだけっていう…。
ルーンの杖秘録
555 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/07/19(水) 14:06:48
マイケル・ムアコック「額の宝石」
7点(↑創元ちゃんは“マイケル”なんだよね)
エルリックはどうにもなじめ無いんだけど
こっちは設定といい、キャラといい
ガジェットやら痛快な戦闘シーンといい全部ツボ。
エルリックが女の子向けなら
こっちは男の子向けって感じ。
英国をモデルにした暗黒帝国って自虐でブラックw
マイケル・ムアコック「額の宝石」
7点(↑創元ちゃんは“マイケル”なんだよね)
エルリックはどうにもなじめ無いんだけど
こっちは設定といい、キャラといい
ガジェットやら痛快な戦闘シーンといい全部ツボ。
エルリックが女の子向けなら
こっちは男の子向けって感じ。
英国をモデルにした暗黒帝国って自虐でブラックw
556 名前: ◆GacHAPiUUE 投稿日:2006/07/19(水) 23:45:53
ちっ、一足遅れたか。
やはり、自分はファンタジーが好きになれない…。
ちっ、一足遅れたか。
やはり、自分はファンタジーが好きになれない…。
レムとは対極、始まりの物語を描くついでに長編にしたような作品だった。
第一部、ブラス伯爵と宿敵メリアダス伯爵との相克を描く
かなり力が入った文章、情景と物語りが彩りよく配分されたパート。個々の登場人物がよく描かれていた。
第一部、ブラス伯爵と宿敵メリアダス伯爵との相克を描く
かなり力が入った文章、情景と物語りが彩りよく配分されたパート。個々の登場人物がよく描かれていた。
第二部、ホークムーン登場
ムアコックのヒーロー像は常に「剣を振るう蛮勇戦士」という欠点があるが、
ここではそれよりも主人公ホークムーンの数奇な運命に至る過程と一時的とはいえ
「カマルグの戦い」において宿敵を退ける戦いを描くパート。
後半の戦線の活劇も雄雄しく、まあまあの出来。敵暗黒皇帝が総裁Xなら、メリアダス公爵はベルクカッツェか。
ムアコックのヒーロー像は常に「剣を振るう蛮勇戦士」という欠点があるが、
ここではそれよりも主人公ホークムーンの数奇な運命に至る過程と一時的とはいえ
「カマルグの戦い」において宿敵を退ける戦いを描くパート。
後半の戦線の活劇も雄雄しく、まあまあの出来。敵暗黒皇帝が総裁Xなら、メリアダス公爵はベルクカッツェか。
第三部、黒い宝石沈静化まで
大味。どこへ行ってもなにをやっても大味。イッセルダ姫にケツ叩かれてどうしようもなくなって
仕方なく魔法使いマラギギ探しにいくホークムーンはなんか情けない。
ピンチの連続のように見えるが、どのピンチも結局オラダーン頼りなのもやはり情けない。
メリアダス公爵退治はなんだ、ついでだ、ついで。どうもこの辺りの展開はキン肉マンめいてる、
さらなる悪魔超人が出てくるのか、それとも結局なんだかメリアダスさん再登場の予感。なんとも情けない。
大味。どこへ行ってもなにをやっても大味。イッセルダ姫にケツ叩かれてどうしようもなくなって
仕方なく魔法使いマラギギ探しにいくホークムーンはなんか情けない。
ピンチの連続のように見えるが、どのピンチも結局オラダーン頼りなのもやはり情けない。
メリアダス公爵退治はなんだ、ついでだ、ついで。どうもこの辺りの展開はキン肉マンめいてる、
さらなる悪魔超人が出てくるのか、それとも結局なんだかメリアダスさん再登場の予感。なんとも情けない。
こうゆう「ラノベ」な展開は少年時代に読むにはいいんだろうが、大人になると「えー加減にせい」と思えてしまう。
なんか必殺技考えろよな、とも。
なんか必殺技考えろよな、とも。
7点
Alien Heat
699 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/05/24(火) 06:43:31
マイクルムアコック Alien Heat
時の果てのダンサーシリーズ第1巻
おんんんんもしれえや。ワロータワロータ。
結婚のとことか。トイレのとことか。
最後の裁判のとことか。
主人公天然杉wwwwwテラワロスwwwww
9点
マイクルムアコック Alien Heat
時の果てのダンサーシリーズ第1巻
おんんんんもしれえや。ワロータワロータ。
結婚のとことか。トイレのとことか。
最後の裁判のとことか。
主人公天然杉wwwwwテラワロスwwwww
9点
The Final Programme
240 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:05/03/08 05:16:46
Michael Moorcock The Final Programme
ジェリー・コーネリアス物第1作
「北京交点」などの短編が訳が分らなかったので、
ニューウェーブ丸出しの訳の分からないものではないかと
びびりながら読んだが、テンポのよいコミカルな
アクション小説で、しかもかなり本格的なSFで驚いた。
多彩でピカレスクでコミカルなキャラクター、
60年代色丸出しの風俗描写をからめながら、
宗教的・物理的終末の近づくヨーロッパを舞台に、
ミス・ブラナーという妖怪のような女が、主人公の
コーネリアスを利用しながら、巨大な10進法の
コンピュータに人類の全知識をぶち込んで、
神を作るという話。
イーガンの万物理論あたりともネタのかぶる本格的な
バカSFで結構面白かった。オチがあまりにもイカレてる。
8点
Michael Moorcock The Final Programme
ジェリー・コーネリアス物第1作
「北京交点」などの短編が訳が分らなかったので、
ニューウェーブ丸出しの訳の分からないものではないかと
びびりながら読んだが、テンポのよいコミカルな
アクション小説で、しかもかなり本格的なSFで驚いた。
多彩でピカレスクでコミカルなキャラクター、
60年代色丸出しの風俗描写をからめながら、
宗教的・物理的終末の近づくヨーロッパを舞台に、
ミス・ブラナーという妖怪のような女が、主人公の
コーネリアスを利用しながら、巨大な10進法の
コンピュータに人類の全知識をぶち込んで、
神を作るという話。
イーガンの万物理論あたりともネタのかぶる本格的な
バカSFで結構面白かった。オチがあまりにもイカレてる。
8点