今日読んだSF/FT/HRの感想@SF板まとめページ

山田正紀

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神狩り

337 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/10/07 21:59

「神狩り」 山田正紀 ハルキ文庫

30点。正直、面白くなかった。
全体に作者の独り善がりな印象。
なにより「神を狩っている」という雰囲気を感じさせる要素がほとんど無い。
…と思って解説を読んだら、作者23才時のデビュー作とのこと。
うーん。それを最初から知ってたらもう少し面白く読めたのかも。

410 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/03/28(月) 22:50:12
神狩り

神狩り2発売なのに未読だったんで読んでみた。
まあ説明不要でしょう
ノンストップな展開を読みやすい文章で書かれてるんでで一気に読めた
メーンアイデアの「論理記号2個で13重以上の関係代名詞」つー言語はそれだけで燃える
しかも多義語が無いとか、素敵じゃないですか
3章は神の存在感が薄くてちょい残念
しかしこれから神を追い詰める…ってところで終わるのはなんとも
続編が出てるから自分はいいが、そうでない人、
ましてや30年前に読んだ人なんかはすごい飢餓感を覚えそうだな

個人的には傑作とまではいかんので、8点と悩んだが7点で

弥勒戦争→神狩り再読→神狩り2としゃれこもうかしら…

165 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/09/14 23:29
神狩り 8点

たしか中学1年のとき、物語じゃなくて小説本じゃなくてキャラじゃなくて
初めて「SF」を読むんだと腹をくくって買った初めてのSFだったと記憶している。
だから、この作品が俺の国内外すべてのSF小説に対する評価の基準点。
と書くと大仰だしカッコつけすぎだけど、要は最高の出会いだったと言いたいわけでw
今回も(手元にあるのはハルキ文庫だけど)それが変わってないし間違いじゃなかったと感じた。
徳間さん、2の刊行はまだですか?

485 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/11/13(日) 14:47:29
「神狩り」 山田正紀 発刊:1975年

えー、何を今更と思われる方も多いでしょうが
やっと読了いたしました。
で、感想:

ストーリーは以下の通り:
機械翻訳の天才であると評判の主人公が
古代遺跡に描かれた文様について解読するに当たり、
それが人間の知能を超えた存在により描かれたものであること、
つまり「神」の言語であるという結論に辿り着く。
そして、この主人公の周囲に
文様を主人公に解読させようとする勢力や解読を阻止しようとする人物が現れ、
またそこで生じた様々な出来事から主人公はこの文様(「古代文字」)を解読し、
神の実態に迫ろうと、「神狩り」を行おうと決意する・・・
というもの。

一読してまず思ったことはとにかく「読みやすい」こと。
この読みやすさは近年のライトノベル並、いや、描写においてはライトノベル以上に
きちんと書き込まれているため、それ以上といってもいいであろう、であること。
一気に読めました。

で、内容についてですが・・・
この「古代文字」を解析していくことで
徐々にSF的見地からの「神」というものを示していくのかな、と思っていたのですが、
実際はこの「言語」に用いられている論理記号の数が人間のそれより少ないことや
用いられている関係代名詞が人間が用いるのに可能な個数よりも多いことから
これが人間より上位の存在の、つまり「神」の、言語であるという指摘にとどまっていて
少し肩透かしな印象を受ける。

で、この小説の主な部分は「古代文字」の解読をめぐっての
様々な勢力や人物達の争いの描写であり、
その合間合間に「神」に関する登場人物の個人的な意見や感情が挿入されている。
作中に「神は人間達の前にニンジンをぶら下げて、走らせるのを楽しんでいる」という台詞があるが
おそらくはこの小説の内容自体のことも指摘しているのだろう。
まぁ、娯楽小説としてはそれが正しいのかもね。

最後、火星の運河も「神」の言語であるとか、
NASAが火星探査を失敗し続けているのは「神」の妨害によるものか、といった
良い意味でのSF的想像の飛躍があって、読後感も爽快。
大変気持ちよく読めました。

点数:8/10

神狩り2

570 名前:でへ 投稿日:2005/04/25(月) 23:56:17
神狩り2 山田正紀 徳間書店

30年の時を感じさせる話でした。
「神の言語」から(人間の脳が)現実をどう
認識しているか、認識論にまで踏み出した
作品でした。
エンターテイメント性が強い、でも、知的な
楽しみもある。

作者の30年を感じさせる完成度の高い作品でした。

9点 ここ2,3年読んだ中では出色の出来の
エンターテイメント作品

宝石泥棒

620 名前: でへ 04/05/22 07:49
宝石泥棒 山田正紀 ハルキ文庫?

再読、読んだのは角川文庫 昭和57年初版のやつ
最後に読んだのは10年以上前、そのため内容はほとんど
忘れていたので、初読とほぼ同じです。
昔はよく分かっていなかったが、東南アジアから中国までの
風土を基にした作品世界でした。

作品世界の作りこみはよい、全体のストーリーはちと平凡だが
ツボは抑えてある。(各章ごとの細かな話は上手い)

8点

未来獣ヴァイブ

192 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/08/31(水) 10:23:35
「未来獣ヴァイブ」山田正紀
20年ぐらい前の未完の作品「機械獣ヴァイブ」を加筆して完結させたもの。
初めて読むので、どのへんが加筆されたのかはよくわからん。
もしかして、あのとってつけたようなエピローグだけなのだろうか。
だとしたらけっこうひでえな。

これだけ分厚いのに、ラスト辺りのグダグタっぷりはいかがなものか。
伏線が回収しきれてないし、キャラの性格が途中でいきなり変わったりするし。

まあ、怪獣ものは好きだし、勢いは買う。
おまけして6点。

弥勒戦争

28 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/04/17 18:12

「弥勒戦争」 山田正紀

仏教論や進化論を絡めて、弥勒と独覚との戦いを綴っていく。
これほど「虚無」と言えば良いのかわからないが、そんな寂しいものが溢れているSFは他には無いだろう。

8点

螺旋の月 宝石泥棒Ⅱ

623 名前: でへ 04/05/26 03:56
螺旋の月(宝石泥棒Ⅱ) 山田正紀 ハルキ文庫

副題で宝石泥棒Ⅱとなっていましたが、そのとおりで、
宝石泥棒の続編というよりも、新しい作品といったほうが
良いものでした。

前作(宝石泥棒)が、よく書き込まれた冒険物語とすれば、
この作品は思弁性の強い、新しいSFという感じか、、
後期の山田作品の感じですね。

8点
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