今日読んだSF/FT/HRの感想@SF板まとめページ

ジョージ・R・R・マ-ティン

最終更新:

zgok0079

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皮剥ぎ人

95 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/05/31 02:08
「スニーカー」(ハヤカワNV)収録の中編「皮剥ぎ人」ジョージRRマーティン
世界文学大賞ノヴェラ部門受賞。
スラクサスと似た傾向かも。ハードボイルドでショボい主人公。
こーいうの大好きなので10/10 |

氷と炎の歌

470 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/11/29 09:56
G.R.R.マーティンの「氷と炎の歌」シリーズ三巻
“A storm of swords”

ますますおもろいが、ますます血みどろにっ。
これまでの二冊にくらべてエピソードがふえた分、ちょっとスピード感が
犠牲になったかな。まあ全6冊(予定)の折り返し地点なので
あるていど広がった話をまとめて、別の展開に入っていこうとする感じ。
でももう、たのむから誰か一人くらい幸せになってくれよ‥‥胸が痛いよ。

そういうつらいのも好きなんで、9点。

122 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/08/04 10:13
G・R・R・マーティン「七王国の玉座」上下

息をもつかせぬ怒濤の展開で一気に読んでしまった。
腕が疲れた。
骨太で豊かな世界、登場人物達の葛藤と変転、楽しかった。
しかしリーダビリティあり過ぎというか
波乱万丈の金太郎飴状態とでもいうか
読書中「この先どうなるか」だけを追ってしまい斜読みになってしまうのは
この手の大河ソープオペラに自分が向いてないというだけの事。だろうな多分

続きは読みたいけど再読するかどうかは微妙なので6点

43 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/07/12(火) 00:54:40
ジョージ・R・R・マーティン/氷と炎の歌1―七王国の玉座(上・下)

二段組で計800頁以上、かてて加えてシリーズ第一部に過ぎないという
重厚長大っぷりだが、一気に読み通してしまうほど引き込まれた。
ファンタジーなのは冒頭と結末のみで、あとは歴史もの、しかも華々しい合戦より、
人々の生活や宮廷の権謀術数が中心を占める。
英雄や天才軍師といった便利なキャラクターは存在せず、
過酷な状況に翻弄されながら、それぞれの弱さ、卑劣さや無能さと格闘しながら
生きている登場人物たちは、一人一人が非常に魅力的で、その人数の多さに埋没しないだけの輝きを持っている。
個人的に特に好きなキャラは、小人のティリオン・ラニスター。私生児のジョン・スノウや不具になったブランへの態度が、良い。

欠点は、その語り口ゆえか、ストーリー上で明確な山場が見え難い(というか全部が山?)ので、
読んでいて少し疲れる。第一部の中で、もうちょっと話を纏めて欲しかった、と思う。
9点

サンドキングズ

322 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/10/10(月) 06:49:45
 ジョージ・R・R・マーティン「サンドキングズ」

読んでいてどこかヴァーリィを連想させる作品群 ていうか初めてなんだけどね、この作者
  • 龍と十字架の道
どんな信念だよ神父よ うーん、信仰を持ってる人だと彼には共感できるのでしょうか
嘘つきにはわりとうなずけたりして 一つだけ印象的な一文があったな
  • ビターブルーム
魔法使いと少女 話自体はたいしたことないんだけど、背景にうっすらと見える世界はかなり魅力的だ
ここから↓はマーティンの独特な宇宙が華麗に展開していく
  • 蛆の館にて
食い物がやけに旨そうだぞ 俺も虫と戯れたい
  • ファスト・フレンド
情けねー男の話 でも誰でも普通そうするよね 
  • ストーン・シティ   
なんだこの底辺っぷりは 宇宙トリップする主人公はどこへ行くのでしょうか
  • スターレディ
これが一番いい話だ 人間っていいなとマジで思った 情けない男を書かしたらすごいな、マーティンは
  • サンドキングズ
しだいに加速していく展開に目がはなせなかった オチはすぐわかるんだけど、その過程がいいね

ストーリーそのものより、それぞれの世界を楽しむ作品
この人がワイドスクリーンバロック書いたら絶対に面白い
頼む書いてくれ

8点

561 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 本日のレス 投稿日:2005/12/07(水) 01:07:25
サンド・キングス  ジョージRRマーティン

名作を復刻、となればつい手にとってしまう。
内容的には未来史を中心とした短編集なのだが
俺は未来史もの、そんな好きじゃなかった…orz
作者が設定した未来世界での出来事の数々を
連作短編で紹介されてもぶつ切りでイメージが
拡がらないんだなあ。未来世界を舞台にした
物語なら長篇でドカンと読みたい。
とはいえ、表題作はそれほど未来史的臭いがせず、
単発SFとしてよく出来た一作。飼い主を神とあがめて
進化する異生物、というモチーフは魅力的。だが、
飼い主(人間)自体の自業自得で破滅的状況へ向かう、
という展開はありがちと言えばありがち。もう少し
意外な方向性をみたかった。

タフの方舟

584 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/04/28(木) 12:18:11
GRRマーティン タフの方舟1 禍つ星

表題作にはSFM掲載時になかったプロローグがついてた。
一言では言い表せない変な人タフのキャラがいいよね。
来月の完結編も楽しみだ。ってことで満点

こういう気の利いた中編集とかもっと出版されると嬉しいんだけどな

702 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/05/26(木) 22:44:08
タフの方舟1「禍つ星」 7点くらい?
主人公タフに激しく萌え萌えなので点が甘いかもです。
慇懃無礼上等。

連作短編。発表年順でなくて時系列順に並べてあって、
最初の話(どうやって方舟を手に入れたかという縁起話)が
毛色が違うっていうか、アクション映画みたい話で、
イマイチな感じ。

2作目「パンと魚」、3作目「守護者」は、ちょっと寓話っぽい話。
最後のオチ(料金を踏み倒そうとする客からいかにふんだくるか)は
わりとワンパなんだけど、そこが痛快時代劇みたいでいいかも。
守護者は、単純にSFとしても面白いと思うんですが。

あと、猫好きにも。主人公愛猫家ですから。

895 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/06/23(木) 02:43:37
タフの方舟2 天の果実/ジョージ・R・R・マーティン
1は未読。
ヴァンス風のエキゾチックSFが好きなので、
やはり5話「魔獣売ります」が一番面白かった。
が、同時に喪われてしまう魔獣闘技場が惜しいとも感じてしまう。
ヴァンス主人公なら自分で最強の魔獣を作り出して
闘技場を制覇してしまうんだろうな…。
商人というよりは、(ここまでの力があれば、営利に勤しむ必然性は無いように思える)
慇懃無礼なソクラテスといった趣のタフのキャラクターは痛快で、
このシリーズが2巻だけ、というのは惜しい。

238 名前:名無しは無慈悲な夜の女王[sage] 投稿日:2008/05/28(水) 22:54:28
"タフの方舟" ジョージ・R・R・マーティン

内容についてはあまり言うことがない。エンタメ系SFとして、これ以上の作品はなかなか出ないのではないか。
ネコの使い方が絶品。

翻訳について。
おそらく原文が平易なのだろうが、それでもこれほど自然な日本語に訳せるのは凄いと思う。
動植物の名前の付け方もセンスあるし。
"訳者の個性がほどよく出る"というのが俺の考える理想の翻訳で、これはほとんどその理想を体現している。

9.5点。

フィーヴァー・ドリーム

671 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/03/08 15:57
ジョージ・R・R・マーティン『フィーヴァードリーム』

海ならぬ川の男の話。切ないねェ。
吸血鬼像が斬新だとは思わないが、敵役ダモン・ジュリアンの造形は面白かったな。
邪悪の権化というところからもう一歩踏み込んでるんで。

『七王国の玉座』も読みたいが、表紙が恥ずかしいな。
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