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パトリシア・A・マキリップ
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匿名ユーザー
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影のオンブリア
586 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/04/28(木) 23:04:56
「影のオンブリア」パトリシア・A・マキリップ
「影のオンブリア」パトリシア・A・マキリップ
地下の魔女フェイと藁のような金髪のマグがいきいきしてる。
特にマグはハァハァする奴がいるのもうなずける活劇美少女ぶり。
一方ラスボスのドミナパールが全然恐くないんですが。
リディアは最初から最後まで薄すぎ。酒場の娘ってもっとたくましいだろ。
悪いけど、ちょっとめぐまれた商人階級のお嬢さんにしか見えない。
幼き大公カイエルとか典型的ショタコンが夢想する子供って感じ。
特にマグはハァハァする奴がいるのもうなずける活劇美少女ぶり。
一方ラスボスのドミナパールが全然恐くないんですが。
リディアは最初から最後まで薄すぎ。酒場の娘ってもっとたくましいだろ。
悪いけど、ちょっとめぐまれた商人階級のお嬢さんにしか見えない。
幼き大公カイエルとか典型的ショタコンが夢想する子供って感じ。
ストーリーは上橋菜穂子「花の守り人」と似ていて、
二つの世界が交差してゆく際の衝撃と不思議を描く。
けど、説明不足すぎて不思議というより不条理だぞ。
メインのネタより地下世界の描写のほうが魅力的って、こりゃ失敗だろ。
二つの世界が交差してゆく際の衝撃と不思議を描く。
けど、説明不足すぎて不思議というより不条理だぞ。
メインのネタより地下世界の描写のほうが魅力的って、こりゃ失敗だろ。
文体は非常によろしい。訳もよし。
状景描写もこまかなガジェットも実に魅力的。
願わくば、もうちょいメインアイディアを活かすようなストーリー語ってくれ。
5点
状景描写もこまかなガジェットも実に魅力的。
願わくば、もうちょいメインアイディアを活かすようなストーリー語ってくれ。
5点
491 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/07/02(日) 18:23:24
「影のオンブリア」 パトリシア・A・マキリップ ハヤカワ文庫FT
「影のオンブリア」 パトリシア・A・マキリップ ハヤカワ文庫FT
「意味ありげなだけで無内容な文章を、冗長な構成で延々続けた挙げ句、最後は
ご都合主義的な設定を持ち出していい加減にお話を終わらせたゴミ作品」
みたいな評価も、多分あり得る。
でも俺は、名作だと思う。
ご都合主義的な設定を持ち出していい加減にお話を終わらせたゴミ作品」
みたいな評価も、多分あり得る。
でも俺は、名作だと思う。
古い抜け道だらけで全貌を知る者は誰もない城、入り組んだ薄暗い路地が張り
めぐらされた城下町、魔法が支配し物の実在性が薄れ、幽霊が闊歩している地
下世界といった迷路的な舞台設定。
限定された展望しか持ち得ず、その場凌ぎの行動を繰り返すしかない登場人物たち。
読者に、見通しの悪い世界で一向に収斂しない物語を追わせることで、作者は
ある種のトリップ感を実現してる。
コントロールされ蓄積された見通しの悪さが、最終的に「オンブリアは影の世界と
重なり合っている」という構造に回収される。
それまでの過程で散りばめられた種々の謎が整序される結末も見事だと思う。
めぐらされた城下町、魔法が支配し物の実在性が薄れ、幽霊が闊歩している地
下世界といった迷路的な舞台設定。
限定された展望しか持ち得ず、その場凌ぎの行動を繰り返すしかない登場人物たち。
読者に、見通しの悪い世界で一向に収斂しない物語を追わせることで、作者は
ある種のトリップ感を実現してる。
コントロールされ蓄積された見通しの悪さが、最終的に「オンブリアは影の世界と
重なり合っている」という構造に回収される。
それまでの過程で散りばめられた種々の謎が整序される結末も見事だと思う。
ネタバレになりそうなんであんまり詳しく言えないけど、フィクションのもつ幻惑感を
濃縮して取り出したみたいな、特別な読書感があったよ。
ファンタジーというジャンルでしか不可能なことをやってる作品だと思う。
個人的には、間違いなく最高級のファンタジーだ。
濃縮して取り出したみたいな、特別な読書感があったよ。
ファンタジーというジャンルでしか不可能なことをやってる作品だと思う。
個人的には、間違いなく最高級のファンタジーだ。
星を帯びし者
398 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 04/01/04 02:16
パトリシア・A・マキリップ 「星を帯びし者/イルスの竪琴1」
パトリシア・A・マキリップ 「星を帯びし者/イルスの竪琴1」
一冊が長い長い序章のよう。
主人公は翻弄されて、自らも揺れ動き、
謎は謎のままで、その謎にまた、謎が重なる。
主人公は翻弄されて、自らも揺れ動き、
謎は謎のままで、その謎にまた、謎が重なる。
世界観もシリアスなファンタジーしてて良いけど、
これ、「サイベル」と同じ作者の文章? って、感じもした。
もしかして、訳があまりよくないのでは?
違う?
これ、「サイベル」と同じ作者の文章? って、感じもした。
もしかして、訳があまりよくないのでは?
違う?