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萩原規子
最終更新:
匿名ユーザー
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これは王国のかぎ
835 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/06/18(土) 03:46:38
「これは王国のかぎ」萩原規子 中央公論新社C★NOVELSファンタジア
面白かった。
「海とシンドバッドの船」「カランダール王子の物語」
「若い王子と王女」「バグダードの祭り」
という章立てを見て「おっ」と思ったんだが、期待は裏切られなかった。
15歳女がアラビアンナイトみたいな異世界に呼ばれ、
その世界での物語的存在(ここではジン)になってしまうという逆転現象。
これはナルニア以来の形式だけど古びない味を持ってるね。
「これは王国のかぎ」萩原規子 中央公論新社C★NOVELSファンタジア
面白かった。
「海とシンドバッドの船」「カランダール王子の物語」
「若い王子と王女」「バグダードの祭り」
という章立てを見て「おっ」と思ったんだが、期待は裏切られなかった。
15歳女がアラビアンナイトみたいな異世界に呼ばれ、
その世界での物語的存在(ここではジン)になってしまうという逆転現象。
これはナルニア以来の形式だけど古びない味を持ってるね。
マイペース先輩キャラのハールーンや気弱美少年のラシードはどうでもいいとして、
当方男なんで、やっぱり女奴隷のミリアムには惚れる。
どうかすると男作者の書く美少女キャラってのは聖ナウシカか病弱美人、
お転婆幼なじみのどれかになりがちだが、ミリアムはその点いい!
って「思い人を純真で美人な友人に取られる主人公」って少女漫画の王道か。
当方男なんで、やっぱり女奴隷のミリアムには惚れる。
どうかすると男作者の書く美少女キャラってのは聖ナウシカか病弱美人、
お転婆幼なじみのどれかになりがちだが、ミリアムはその点いい!
って「思い人を純真で美人な友人に取られる主人公」って少女漫画の王道か。
ただルイスの「馬と少年」に見られたようなオリエントへの憧憬があんまり感じられなくて、
かなり物足りなかった。この手の異世界FTはあざといくらいにオリエント追求しないと。
終盤の語り仕掛けはちょっと階層構造的に疑問あり。
1999年初版かと思ったら、初刊行は1993年でしたか。
ファンタジー好きの中高生たちに読みつがれていい本だと思う。
かなり物足りなかった。この手の異世界FTはあざといくらいにオリエント追求しないと。
終盤の語り仕掛けはちょっと階層構造的に疑問あり。
1999年初版かと思ったら、初刊行は1993年でしたか。
ファンタジー好きの中高生たちに読みつがれていい本だと思う。