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佐藤哲也

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サラミス

922 名前: ◆GaChAPiHNI 投稿日:2005/06/28(火) 22:38:36
サラミス
佐藤 哲也 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152086149

表紙といい、版元が早川といい、さらにいえば紹介されたのがニートでディープな
「S-Fマガジン」とくれば、まともな”歴史小説”であるはずもなく。

かってヘロドトスが「歴史」の中で記した、ペルシア戦争での「小田原評定」、あ、
今思い出したんだが、代名詞に使われている歴史的事実よりも古いネタに対して
この命名はどうなんだろう?逆にこれは小田原評定のほうを「サラミス評定」と
呼ぶのが論理的、かつ合理的なのではないだろうか。
まあそれはともかく、その「サラミス海戦」の様子、いやもっと正確にはサラミス海戦に入るまでの
ギリシャ側のすったもんだをそれはもう細かく、いやもう饒舌に、っていうかなんというか
クドいいだろ?おじさん、クドイだろ?うふふ、ってな感じでねちっこく視覚的に迫ってくるハゲのおっさん
のようなそんな文章でこと細かく解説する内容になっていて、それはそうとキャラの中でも
自分はバットスになぜか凄い親近感が沸いた、なぜだ?まああれだ、ギリシャ側の会議の模様とか
どんな感じかを一言で説明すれば、2ちゃんねるである。煽りあり恫喝あり無駄に腰が重い管理人の
存在あり、と完全に狙ってる。
無論、アレキサンダー大王も「バカ」の役でちゃんと出演している、これをハリウッド的だなんて
誰が言い出したかしらんがすごい誤魔化しだと感じる、

SFが好き、というか歴史小説が好き、というか、それよりもなによりも落語が好きな人にお勧めである、

10点
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