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ポール・オースター

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匿名ユーザー

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最後の物たちの国で

940 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/07/02(土) 13:46:50
ポール・オースター「最後の物たちの国で」
9点
カタストロフ後アメリカに渡った女性が主人公。手紙スタイル。
アメ公の好きな「家族の再生」とかフリーダムとかカケラもなくて、
ただひたすら汚辱と苦痛にまみれたド貧民生活をめんめんと語る。
新聞紙で肥満みたいになったガリガリの人の描写にはワロタ
ジーンウルフの「アメリカでの七日間」に似た設定だけど
もう少し寓話的、終末的な匂いがあるか。
なんかアメリカでは妙に真面目な受けとられ方したようだが、
(「現に世界にはこういう生活をしている人がいるザマス! キーッ」など)
俺は普通に近未来アメリカに生きる人々を描いたSFとして楽しめた。
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