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関節

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関節 05/01/28

  関節が鳴る。

  季節に因るものではなく単純に関節を鳴らす癖が止められないだけだが、最近は鳴る場所全てを鳴らし終えないと気が済まなくなってきた。

  静かな怒りを表現する場面にありがちで陳腐な指の関節は、中国式挨拶「拱手」のような形から指の根元を鳴らすのだが、それを越えると指の第一関節を伸ばしながら鳴らすことになる。

  中でも首の関節は鳴らし甲斐があるもので、準備運動として肘を膝に付けて手で顎を持ち、首を傾けてぺきぱきぽきぱき鳴らす経験をして以降は、首を振り廻すだけで鳴らせるようになり、それは風体に不思議な迫力を加えたらしい。

  手首も足首も股関節も一通り鳴らし終えると爽快な気分になった錯覚に陥るが、うまく鳴らなかった時が問題だ。拱手で指が一本だけ不発の場合は実に不快であり、何としてても鳴らしてやろうと突指もしていないのに引っ張ったり押し込んだり捻ったりした上で、どうにか頼りない音が鳴ったとしても突指をしたかのような痛みが残る。

  腹筋の格好で首を腹の方へ曲げると延髄のあたりから小気味よい音が鳴るのでこれまた止められないが、これは格別体に悪そうなので方便として腹筋を組み込む。「腹筋をする途中で鳴った」と自らに弁明するのだが、腹筋に飽きるとついでに腕を立てて伏せてみようと思う。そしてその最中に肘が鳴り、肩が鳴り、肋軟骨あたりが鳴り、注油するべいかとBLAVODに手を伸ばす。

 
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LAST UPDATED 2024-04-29 03:37:54 (Mon)
 
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