人狼のバスケ


これは

 


ひとつのボールに魅せられた

 


とある男女の物語

 

 

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侍魂「バスケ大会?」


琴美「そうだよ! バスケ大会! 私たちで出場しようよwwww」


まりい「優勝したチームには狐モフモフセット一年分が贈られるそうです☆」


林檎「モフモフ(ノ)•ω•(ヾ)」


お伽「優勝賞品、バスケ関係ないやん!」


人狼「('A`)y━・~~」

 

 

―――――――そして時は過ぎ・・・大会当日 一同は、早速試合会場へ

 

 


モブ「おいおい・・・聞いてねえぞこんなの!?」


モブ「これじゃあ勝てるわけねえじゃねえかっ」

 

 

まりい「おや? どうしたんでしょうか」


侍魂「会場全体が騒然としているな・・・何事だ?」

 

 


ざわつく体育館・・・そのざわめきの中心に居たのは 『5人の選手』 だった

 

 

 


黄瀬「いや~ 久しぶりに赤司っちからメールが来たと思ったら・・・粋な事してくれるッスね!」

 

 

緑間「ふん・・・仕方なく来てやったのだよ」

 

 

青峰「またお前らと同じユニフォームを着る事になるとはなぁ」

 

 

紫原「もう帰っていい~? お腹空いた~~~」

 

 

赤司「ああ・・・突然の誘いを受けてくれてありがとう 感謝する」

 


 

 


バスケットボール超強豪校「帝光中学校」において100名を超える部員達の頂点に立ち、「10年に一人の天才」と呼ばれた5人の選手たち


 
同じ年、同じ学年、同じ学校に10年に1人の逸材が5人も集まったことから、「キセキ」と呼ばれる。

 

彼らは一人一人が10年に一人の天才でありながらもそれぞれがオンリーワンの才能を秘めており、そのセンスは他のプレイヤーでは全く太刀打ちできないほどであった

 

帝光中学バスケ部の理念である「絶対勝利主義」を肯定し、各々がチームとはおよそ呼べぬ圧倒的個人技を駆使したプレーをしていた

 

元々は他の選手より少しだけバスケが上手いという程度の選手達だったが、次第に驚異的な才能に目覚めていったという

 


そして時は過ぎ、彼らは別々の高校へと進学する―――――――――――――――――――――

 

 

 

 

高校バスケ界における『天才たち』

 

 

オンライン人狼界における『天才たち』

 

 

 

決して交わる事のない境界線が    今      交わる

 

 

 


モブ「インターハイ(全国大会)で優勝争いをするような各高校のエースたちが、1つのチームで参戦する・・・だと!?」


モブ「あ・・・ああ・・・もうおしまいだぁ」

 


ゾロゾロ・・・ゾロゾロ・・・

 


まりい「まだエントリー時間中なのに、選手たちが次々と会場を離れてます!」

 

 

(数分後)

 


琴美「会場に残ってるチームが・・・」


林檎「私たちと・・・『キセキの世代』の2チームだけ!?」

 

 

放送「え~ こちら大会本部 大会本部 エントリー時間を締め切りましたが・・・エントリーチームが2チームしかいないため、いきなり『決勝戦』を始めたいと思います」

 

 

侍魂「ファッ!?」


青峰「いいじゃねえか・・・俺は強い奴にしか興味がねえんだよ」

 

 


            ・
            ・
            ・

 


審判「それではこれより チーム『キセキの世代』 対 チーム『人狼オンライン』 の決勝戦を始めます!」

 

 

 

チーム『キセキの世代』 VS チーム『人狼オンライン』

 

 

 赤司 征十郎             お伽


 青峰 大輝              琴美


 紫原 敦               まりい


 緑間 真太郎             林檎


 黄瀬 涼太              侍魂

 

 

 

林檎「人狼さんは試合に出ないんですか??」


人狼「おじさんは体力がないので休みます('A`)y━・~~」


侍魂「えーっと・・・ポジションとかどうする?」


お伽「適当で、どうぞ」

 


審判「それでは・・・試合開始!」


ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 


審判によって宙高くボールが舞い上がった・・・試合開始を告げる号砲、ジャンプボールだ

 


侍魂「ちょっ・・・高すぎだろコイツ!?」


紫原「余裕なんだけど~」

 

地に墜ちるボールを『獲った』のは・・・『キセキの世代』 超大型センター 紫原 敦


(センター・・・バスケにおけるポジションの1つ

  高い身長とパワーが必要とされリバウンド、スクリーン、ゴール下での得点とディフェンスでチームを引っ張る)

 


赤司「さあ・・・行くぞ」

 

 

コートを駆け巡る、ボール

 

次々とゴールに吸い込まれていく、ボール

 

誰の目にも明らかだった

 


琴美「実力に・・・差がありすぎる・・・」

 

 

実況「また決まったああああああああああ!!! チーム『キセキの世代』 フォワード 青峰大輝選手のスーパーダンクゥゥゥゥゥ!!!」

 

林檎「うぅ・・・」

 

実況「キターーーーーーーーーーーーー!!! チーム『キセキの世代』 SG(シューティグガード) 緑間真太郎選手の3Pシュートぉぉぉぉぉ!!!」

 

お伽「ふぇぇ・・・」

 

実況「ああーーーっと! チーム『人狼オンライン』の攻撃は、またもや紫原選手の強靭なディフェンスに防がれてしまったあああああ!!!」

 

侍魂「くっ・・・」

 

実況「出たーーーーー! チーム『キセキの世代』 PG(ポイントガード)、赤司征十郎選手の見事なパス回し!!!」

 

琴美「強い・・・!」

 

黄瀬「え・・・ちょ 実況さん、俺は!?(泣)」

 

 

 

 

                               75-0

 

 

お伽「フルボッコにも程がある!!」


青峰「何だこりゃあ・・・拍子抜けもいいトコだぜ」


緑間「ふん  俺達の勝利は運命によって定められていたのだよ」

 

紫原「ねえねえ~ 俺もう帰っていいでしょ~?」

 

黄瀬「楽勝ッス!」

 

林檎「もう・・・無理だよ」

 

 

 

赤司(・・・弱い だがなんだ? この違和感は・・・)

 

 

 

様々なスポーツにおいて・・・実力の差は確かに存在する

 

前評判の通りに事が進み、その通りの結果となる大会も数知れない

 

それだけの『実力』を手にするために、人知れぬ努力を重ねてきたのだから当然だろう

 

 


                                   『圧倒的な実力差は覆らない』

 

 


 

人狼「('A`)y━・~~」

 

 

安西先生「あきらめたらそこで・・・試合終了ですよ?」

 

 

人狼「!?」

 

 


まりい「安西・・・先生!!」


林檎「そうだよね・・・まだ試合は終わってないんだよね・・・」


お伽「ここで勝負を諦めたら、人狼民の名が廃るんだよなぁ!?」


琴美「ふふっ・・・ここからが本当の勝負だよ!!!」

 

 


侍魂(安西先生・・・誰だよ!!!)

 

 

だがそれは 『ここで諦めれば』 のはなし

 

 

 


琴美「見せてあげるよ・・・『人狼』の怖さと、面白さをっ!」

 

黄瀬「な~んか息吹き返したみたいッスけど・・・誰すかあのメガネの太ったおっさん?w」

 

赤司「! 集中しろ、黄瀬! こいつらはまだ何か隠してるぞ!!」

 

黄瀬「大丈夫ッスよ赤司っち! 俺が素人に負ける訳ないッスからね!」

 

琴美「・・・」

 

 


フッ

 

 

黄瀬「なっ!?」

 

 

 

それは、文章では伝えきれぬほど常軌を逸した『技術』だった

 

 

 

緑間(待つのだよ・・・今、琴美sがボールを持った状態で黄瀬との1on1・・・何故、何故・・・!)

 


黄瀬「何故俺の前に・・・林檎っちがいるんスか!!?」

 


青峰(速いとか、そういうレベルの問題じゃねえ・・・というか、素人が俺たちを出し抜くなんぞ到底無理な話だ・・・何をしやがった!?)

 


林檎「(。-`ω´-)b」

 

黄瀬「あっ・・・そのドヤ顔、ちょっとむかつくッス!w」

 

 


ダァァァァァン

 

琴美「よしっ! 遂に初得点!!」

 

紫原(今・・・どこから現れた・・・?)

 

 

 

お伽「ナイッシュウゥゥゥゥゥ!!!」


まりい「やりましたね! 琴美さん、林檎さん☆」

 

侍魂「バスケの技術じゃ勝てないから・・・人狼のスキルで対抗・・・か 希望の光が見えてきやがった」

 

 

赤司「・・・成程   俺達を『騙した』のか」

 

黄瀬「ど、どういう事ッスか赤司っち?」

 

赤司「簡単に言えば『詐欺師』みたいなものだ   奴らはどうやら・・・一筋縄ではいかないらしい」

 

青峰「おもしれぇ・・・やっぱそう来なくっちゃなぁ!」

 

 


人狼「バスケの世界ではあなたがたが『キセキの世代』なのでしょうが・・・

 


こちら側(人狼)の世界では 彼らが紛れもない天才集団『キセキの世代』なのです」

 

 

赤司(そして恐らく・・・先ほどの『騙し』のスキルは“彼ら”にとって基本的な能力・・・やはり、油断は禁物だな」

 


ダムっ ダムっ ダムっ

 


赤司(ここは確実に・・・)

 


シュッ

 

緑間「・・・!」

 


パシッ

 


侍魂「キセキの世代・・・最強の3P(スリーポイント)シューター 緑間真太郎!!」


人狼「サインください」


琴美「ちょっw」


緑間(スラスラスラ・・・)


青峰「お前もサイン書いてんじゃねえよ緑間!!」

 


緑間「さて・・・俺の3Pシュートは騙せんぞ?」

 


まりい「いえ・・・騙すだけが、人狼ゲームではありません!」

 

 

シュンッ

 


緑間「・・・!?」

 


黄瀬「み、緑間っちの手にあったボールが・・・消えた!?」

 


まりい「どや顔まりい」

 

林檎「まりいさんがボールを持ってる!!」

 

緑間(確かにこれは速いなどというレベルの話ではない・・・今、俺になにをした!?」

 

 

 

 

 

人狼「彼女は・・・ボールの位置を 変える」

 

 

      

    ドンッ        『幻想の女神』     まりいさん

 

 

 

緑間「馬鹿な・・・ありえん!」

 

青峰「ハハッ・・・最高じゃねえか!!」

 

紫原「凄いね~ 今何したのか分かんなかったよ~」

 

黄瀬「なんか俺、ワクワクしてきたッス!」

 

赤司「面白い そう来なくては」

 

 

侍魂「う、うぉぉ!? すげえ!!」

 

林檎「どうやってやったんですか?w」

 

まりい「ふふっ・・・女には、色んな武器があるんですよ☆」

 

琴美「流石まりいさん! 私たちに出来ない事を平然とやってのける! そこに痺れる憧れるぅ!!」

 

お伽「いきなりチートすぎませんかねえ・・・(困惑)」

 

 

観客席

 

???「へえ・・・あのキセキの世代に対抗出来る奴が居たとは 日本のバスケも捨てたもんじゃねえな」

 

???「わざわざアメリカから見に来たかいがあったぜ」

 

???「残り時間はおよそ半分・・・さて、どっちが勝つのでしょう」

 

???「はっ 勝つのは『あいつら』に決まってんだろ!」

 

???「我々はここで見守るだけだ・・・勝負の、結末を」

 

 


観客席から覗く、5つの 影―――――――――――――――――――――

 

 


ダンッ ダンッ ダンッ

 


赤司「お前たちがどんな技を使ってこようと・・・勝つのは俺たちだ!」

 

まりい「そのボール、欲しいな☆」

 

赤司「!?」

 

黄瀬「ま、またッス!! 今度は赤司っちが持っていたボールが・・・まりいっちの手に!?」

 

緑間(一体どういうトリックなのだよ・・・!)

 


            スッ

 

林檎「こ、今度はボールが・・・相手ゴールの遥か上空にワープした!?」

 

青峰「これは『シュート』じゃねえ・・・まるで『ボールの瞬間移動』だ」

 

 

 スパアアアアアアアアアアアアアアアアン

 


お伽「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」

 

まりい「やりました☆」

 

赤司「・・・」

 

侍魂「まりいさん一人で勝てるんじゃあ・・・w」

 

まりい「いえいえ、皆さんがいないと私は無力です」

 

緑間(まりいsの『ボールの位置を変える』能力・・・この技を攻略しなければ、勝利はない!)

 

 

 

その後も、まりいさんの『ボールの位置を変える』能力によって着実に得点を重ねるチーム『人狼オンライン』

 

気が付くと、得点は一点差にまで詰め寄っていた

 

 

 

                (チーム『キセキの世代』    75-74    チーム『人狼オンライン』)

 

 

 

 

人狼のバスケ  第1話   『2つのキセキ』   完