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2-2 戦乙女

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2-2 設定「戦乙女」


 

背景:
君が手にした槍が敵将を貫く。
返り血が、翼を模した兜の隙間から流れる君の金髪を赤く染める。
「よくやった、‘戦場の女神’。我が軍の士気は高い。次の戦も頼むぞ」
「はい、必ず」
将軍の言葉に、君は歯切れよく答えた。

敵兵が篭城した砦の最上階まで上ると、自軍の旗を掲げる。
君の白金の鎧は、真紅に染まっていた。
「よくやった、‘勝利の担い手’。小国といわれたこの国も、列強の仲間入りだ。次の戦も頼むぞ」
「はい、必ず」
主君の言葉に、君は歯切れよく答えた。


元は平凡な村娘だった。
国から派遣された錬金術師に‘適応資格あり’と言われた日から、君の生きる場所は、畑から戦場になった。
‘狂戦士’をも上回るスピードと戦闘力、戦場で放つ‘光の翼’は、弱小国にいくつもの勝利をもたらした。
そのために厳しい訓練にも耐えた。
領主や将軍も自分に期待してくれている。
‘勝利’をもたらす事が、‘君に出来ること’であり、‘君に望まれていること’だった。

戦って勝利し、戦って勝利し、
戦って、
戦って、戦って、
戦って、戦って、戦って、
勝利して、
勝利して、勝利して、
勝利して、勝利して、勝利した。


敵味方が倒れた戦場に日が沈む。
鋼の翼を生やした君の背中を、息を引き取る直前の兵士が呼び止める。
「この戦争が終われば、今度こそ戦いのない世界で皆は暮らせるんだよね、‘お姉ちゃん’?・・・僕は、天国という所にいけるかなぁ?」
名も知れぬ志願兵の少年が言った。
「・・・」
少年の問いかけに、君は答えることが出来なかった。

設定:
‘狂戦士’の上位バ―ジョンです。
純度の高いクリスタルを使用するため、‘狂戦士’を上回る戦闘力を所有しています。
また、クリスタルより供給される余剰エネルギーを‘光の翼’として放出することが可能です。
非常に優秀な戦士ですが、純クリスタルに適応できる素質を持った人間は、ごく少数に限られており、記録では女性しか適応者は存在しません。
適応した‘戦乙女’はその戦闘力と存在の貴重性から、国家・国民からは過剰なまでの期待が寄せられます。
その期待にどのように答えるかは、PCの生い立ちや置かれた環境が関与してくるでしょう。
称号としての‘狂戦士’には蔑称の意味合いが込められていますが、‘戦乙女’については敬称と畏怖の意味合いが込められています。

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