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2-3 竜騎士

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2-3 設定「竜騎士」

 

背景:
<竜眼>を通した君の視界に、突撃槍を並べた重装騎兵の一段が迫る。
大型楯ですら歩兵ごと貫く速度と硬度を備えた、‘戦場で最も破壊力を込めた集団攻撃’

-ただし、相手が人間である場合の話だ。

灼熱の<竜息(ドラゴンブレス)>が、騎士の一団をなぎ払う。
かろうじて炎の洗礼をかいくぐった騎士の一人が、‘竜’の脚に突撃槍を叩きつけるが、<竜鱗(ドラゴンスケイル)>に覆われた装甲板は、硬い音を立てて弾く。
横合いから振り下ろした<竜爪がドラゴンクロー)>が、騎士の全身鎧をそのまま‘潰れた棺桶’へと変えた。

「お前との付き合いも長いよな」
胸部装甲の内側にある騎手鞍に跨った、君は叫ぶ。
「だからそろそろ俺の言うことを聞きやがれ!」
過酷な訓練の後、竜騎士候補から名誉ある竜騎士となったが、竜の操作は困難を極めた。
一瞬でも気を抜くと発生する暴走。
本来は竜を制御するはずの‘竜玉’から送られてくる強烈な破壊衝動。
戦場では、敵以上に自らの‘竜’に苦戦することも少なくない。
竜に認められなかった竜騎士はどうなるのか?
答えは単純。
竜に食い殺されるだけだ。
その肉体と、精神を。

 

突如、君の竜が行動を止めた。
「どうした?」
<竜眼>に直結した水晶に、肉眼では判別不可能なはるか前方の映像が浮かぶ。
一瞬の沈黙の後、竜の心肺機関が活性化する。
高音の音域に近づく稼動音が君に状況を理解させた。
「アイツが近づいているのか」
創世の時代まで遡行する宿敵の登場に、君の竜は喜悦の声を上げていた。
「戦いたいのか、アイツと!」
『それ』が出現した方角に操手桿を向けると、竜は驚くほど簡単に従った。

『竜騎士とは‘竜に乗って戦う者’のことではない。』
竜翼を展開させながら、君は偉大な竜騎士であった祖父の言葉を思い出す。

『‘竜の心が分かる者’だ』

「・・・なるほど」
ほんの僅かであるが、竜の心と繋がった。
「『負けず嫌い』なところが、俺とよく似てるな」
この戦いが、君が真の竜騎士になる最初の一歩であることを予感しながら、君は竜を『巨神』に向けて飛び立たせた。

設定:
北天版ヨロイ乗り(A)です。
北天世界最強の有人機動兵器(の一つ)である‘竜’の操縦者です。
北天世界の二大強国であるミッドガルド王国が生産する竜ですが、ミッドガルド王国に従う小国にも多数配備されています。
竜騎士は、竜の内部に乗り込み竜を操作します。
竜の操作は、通常の操作以外にも、‘竜玉’と呼ばれる精神感応機関で行われます。
未熟な竜騎士であれば、‘竜玉’から送り込まれる竜の自我に押しつぶされ、動かすことすら間々ならないでしょう。
まれに操縦訓練を受けなくとも、‘竜玉’との感応のみで竜を従える‘竜の子’と呼ばれる天才児も存在します。
大抵の国家では、竜騎士に選ばれることは大変な名誉ですが、騎士団をはじめとする一般部隊との軋轢も存在するようです。

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