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虹村那由多の奇妙な日常-第13編

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orisuta

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俺は虹村垓。M県S市杜王町のぶどうが丘高校に通う高校1年生だ。
現在俺は、世界を手中に収めるために、高校のスタンド使いと交流を深めたり、世界を手に入れた後のことを考えてハーレム形成に力を尽くしたり、エロゲに血道をあげている。
まあ、充実した日々を送っている方なんだろうな。
……充実した日々を送っている、はずなんだがよぉ……

**

実は、俺は生徒会に所属していたりする。役職は「書記」だが、会計の手伝いなんかもよくしてる。
頭は親父譲りな俺ではあるが、世界を手中に収める上での軍資金集めや、世界征服後せがまれるであろうサインの練習にガキの頃から精を出してきた所為か、妙に金勘定と書道だけは得意だったりする。
あ、別に「精を出して」たからって、汁男優やってたって訳じゃねぇぞ。どこぞの早漏さんみてーに、ノトーリアス・B・I・G級のアレをもってるわけじゃねーからな。
そういう訳で、案外生徒会では重宝されているのである。

で、毎度毎度暇な時間を生徒会室で過ごす訳ではあるが、今日もまた碧陽会長を中心に、仕事明けの暇な時間で無駄話に興じることになったのさ。
「そう言えば、最近校内で七不思議ってのが流行ってるらしいよね。私あんまり聞いてないけど、どんなのがあんの?」
葵会長が、「どーせくだらないものだろーけど」と言わんばかりの気のない表情で『七不思議』を話題に出す。
無理もねぇわな。スタンド使いが多いこの学校じゃ、不思議なことなんて何だって「誰かの悪戯」で落ち着いちまう。夢のねぇ話だぜ。
とはいえ、一応は誰かが答えるのを期待してるのか、会長は生徒会室全体を見回し始める。けれど、
「……すぴー、すぴー」
……鼻ちょうちんを出して机に突っ伏す少女の姿に思いっきし脱力してた。
今眠っているのは、2年の伊豆野踊子(いずの ゆうこ)先輩だ。
副会長の彼女は、容姿端麗、才色兼備のスーパー女子高生なのだが、あまり頭が良すぎて授業が退屈なのか、一日の大半を寝て過ごしてるという変人だ。
ちなみに、起こすとものすごい危険が発生することでも有名でもある。ある意味うらやましい危険性だが。
 
 
 




「……あ、あの子はほっとくとして、誰か知ってる人は?」
「そうね……、確か一つ目は『スタンド使いが全体の半数を超える』だったかしら?」
と、真面目に返答を返したのは、3年の羅生門千弦(らしょうもん ちづる)先輩だ。
ボン・キュッ・ボンなエロいスタイルとその美貌を武器に、ミスぶどうが丘高校の栄冠を3年連続で勝ち取った彼女の職務は「会計」だ。
だから、手伝いを口実に日々攻略しようと努力してはいるんだが、
「え? 垓くんのハーレムの第一号になってくれ? やぁねぇ。私があなたのハーレムの一員になるんじゃなくって、あなたが私のハーレムの一員になるのよ」
の一言であえなく撃沈しちまってる。……何気に、この人バイなんだよな。
「ふーん、確かにそれは前から気になってたわ。おかげで、取り締まり大変なのよね。で、次は?」
「んーと、二つ目は『大柳先生のじゃんけんのアクロバティックさ』だったんじゃないかな」
次に答えたのは、同じクラス出身の「会計監査」をやってる吉野葛(よしの かつら)だ。
見た目はバリバリの清純派なんだが、中身はすげえアレだ。言うなれば、スゲェ変態。ぶっちゃけ俺の手に負えねぇエロさだからハーレムには誘ってない。
まあ、なにはともあれ今までのところで、生徒会の五名全員を説明し終えたかな。実は、俺以外全員美女の集まりな訳だ。
どこぞのラノベ並みのハーレムだぜ。……みんなデレないのもどこぞのラノベ並みだけど。
「あー、大柳先生のじゃんけんはフォームとかやったらこだわるよねー。うん、アレも不思議。で、次は?」
「『何か事件に巻き込まれた後で、背が急に縮む一部の学生』」
「それって、かなり昔から続いてるよね?」
「『再起不能になっても翌日にはケロリとして登校してくる某生徒』」
は? なんで急に俺に視線が集まってくるんだ? ははぁ、もしかして、とうとうみんな俺の魅力ってのに気付いたか……ベシィっ!
「さて、『ジプシー・キングス』にブン殴られたアホはほっとくとして、あと3つは?」
「三つって、葵ちゃん。あなたね、こういう時の最後の一つは『知ったら不幸になる』ってだけで、実際は存在しないものでしょ?
まぁ、うちのとこはもう一個足りないらしいけどね」
会長のスタンドにブッ飛ばされて、椅子からひっくり返った俺をほっぽっといて、みんなは話を続けやがる。
話をやたらせかす会長に呆れ気味の千弦先輩が返事をするのに、やっぱり会長は大仰に驚いてみせる。
「ええ? じゃあ、あと一つしかないの?! 何々! 何なのよ!?」
「5つめ、『なぜか姿を消す女生徒の下着』」
途端、ものすごく白けた空気が室内に広がった。
「…………あのさ、私犯人の見当がついたんだけど」
「あたしも」
「むしろ、ここまで来て見当がつかない事の方が七不思議よね」
「へぇ、俺には判らないけど、みんなよく判るな。じゃあ、とっとと犯人をとっ捕まえにいかね?」
と、ようやくピヨり状態から回復した俺が会話に参加すると、なぜかまた妙な目つきでこっちの方を見てくる。なんでさ?
「ふふふ……、垓君。あなたたまにはいいこと言うわね……。さあ、犯人をとっちめるわよッ!」
ズギャン! 会長が発現したスタンドの拳が向けられたのは……俺ェ?
 
 
 




**

「ふっ、悪は滅んだわ。それじゃあ、私は先帰るから、あとよろしくねー♪」
人を冤罪で殴るだけ殴っといて、会長は鼻歌交じりに部屋を出ていく。それを見送った千弦先輩が、バタン、とドアを閉めるや否や、やたらに黒い顔になった。
「ふふっ、実は盗んでたのは私なのよね。罪をかぶせちゃってごめんなさいね、垓くん。でも、こうでもしないとあなたを拘束できないもの」
……なんか、やたらに先輩の目が獣欲で輝いてる。
「ほら、踊子先輩。起きてってば。いよいよチャンス到来ですよー」
葛が踊子先輩を揺り動かすのに、俺の背筋が凍りそうになった。実のところ、彼女を会長が起こさなかったのには理由がある。
寝起きにはとてもエロくなる、という妙な性癖を持つ彼女が目を覚ます時に、そのスタンドも目を覚ますのだ。
本人の性欲が解消されるまで、手近なアレを引き寄せるというとんでもない能力が。
「ん……、おはよう。さっそくだけど、誰かを押し倒したいの。って訳で、引き寄せてね。『モーニング・ビカムス・エレクトラ』」
「うふふふふ、一度でいいから『LOVE BUZZ』の能力をフル活用してみたかったのよね」
「『ラスト・コーション』を存分に使えるなんて夢みたい……」
いつの間にかに、制服を脱いだ女の子たちが、スタンドを引きつれて、よだれを流さんばかりになって近づいてくる。
それを、ボロ雑巾のようにされた俺に回避する術はなかった。
「こ、来ないでくれ……アーッ!」


**

「あらやだ、大きさだけじゃなくスピードまでスタプラ級じゃない。五秒で出すなんて早すぎよ」
「も、もう勘弁して下さい……。俺、これ以上出したら日干しになっちまう……」
「却下、あたしたちが満足するまで今日は帰さないからね!」
「わたしもまだ満足してないよぉ~」
……全裸でむしゃぶりついてくる美女たち、というシチュエーションの恐ろしさを、俺は初めて知った。
すんません、もうハーレムなんてコリゴリっす。女性怖い……
「「「さあ、もっと楽しませて頂戴!!!」」」
「ひぃぃぃぃぃぃぃぃいぃぃぃぃぃぃぃぃぃいぃぃ! もうやめてぇぇぇぇぇっ!」

**

「そう言えば、最近七不思議が完成したらしいよね。那由多ちゃんはどういうのか知ってる?」
「六つ目の不思議は『男子生徒をミイラ化させる生徒会室』ってやつだろ? よりによって、その被害者が弟なんだよね。まったく、身内として恥ずかしいぞ」

本体名―虹村垓
スタンド名―イースタン・ユース(血が出るまで絞り取られ、性的な意味で再起不能)




使用させていただいたスタンド


No.2387
【スタンド名】 モーニング・ビカムス・エレクトラ
【本体】 容姿端麗、才色兼備の女子高生
【能力】 朝起きて、まだ朝処理をしていない男性器を、本体のすぐ近くまで呼び寄せる

No.1217
【スタンド名】 ラスト・コーション
【本体】 かなり可憐な容姿とは裏腹に、好きな男子を逆レイプしようとするほどの変態
【能力】 殴った者の、殴った箇所を性感帯にする

No.202
【スタンド名】 LOVE BUZZ(ラブ・バズ)
【本体】 清楚なお嬢様で、家は地元の有力者
【能力】 対象となる人物に快感を与え骨抜きにする




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