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【インハリット】オリジナルスタンドSSスレ「宝石の刻(とき)」【スターズ】第三十五話-トゥルールート

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orisuta

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――明確な意思を以て掴み止めた。
「冗談じゃ……ありません……! 『運命』に勝手に選ばれるなんて……! 誰も、死ぬべき運命を背負っていい人ではなかった。ウオーヴォさんは、あんな死に方をしていい人ではなかった!」
そう、まったくもって冗談ではなかった。『矢』が自分を選ぶというのならば、もっと早く選ぶべきだった。そうなっていれば、少なくともウオーヴォは死なずに済んだ。彼が生きる未来を与えなかったくせに、いまさら勝手に選ぶだなんて、冗談じゃない! 
彼女は、運命を、この真実を甘んじて受け止めたくはなかった。どうしても納得がいかなかった。これ以上、『運命に流される人間』でいたくなかった。だからこそ、『矢』を受け入れれば勝利する可能性があったとしても、受け入れようとはしなかったのである。
「私は……『運命』なんて、認めない。あなたなんかに支配される奴隷でも、ましてや兵士でもない! 私は、私の意志で生きているの!」
 雨に打たれ、ジョルナータが吼える。こんな現実は覆してやりたい、あってはいけない。思いを込めた咆哮が、それまで究極生物を呆然と見つめていたステッラを現実に引き戻した。


光の中から、ドゥオーモは姿を現した。人ならざる美に、降りしきる雨ですら避けて通るかのように見えた。先程千切れたはずの右腕が、まるで早回しの植物の成長記録のように、傷口から生え直していく。
人間ではこのような事は起こり得ないのだが、彼はそれがまるで髪が抜けるよりも当たり前のような視線で腕の再生を見つめていた。
残る『パッショーネ』の幹部が呆然とこちらを眺めているのなど、まるで意に介さない。そして、体液に表面を濡らして腕が再生しきったのを確認すると、掌を数度開閉させ、
「フフ……、フフフフ、フハハハハハハハハ! なるほど、これが究極の生物というものか! すばらしいぞ、実にぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃすばらしいッ!
 私は、このドゥオーモは遂に神の如き力を手にしたのだぁはははははぁぁぁぁぁぁっ!」
天を仰いで哄笑した。
彼の背後に控えているスタンドは、その姿を一変させていた。胸元に仮面を取りこんだそれは、眩しい程の神々しさを感じさせた。まるで、その本体が本当に神になったのではないか、と思えるほどに。


 その様を、ステッラは呆然と見つめていた。全身を打ち叩く雨の冷たささえ感じられない。
気がつけば、無意識に足を一歩退いていた。気圧される物を感じていたのだろう。本能的に感じていた、あの敵に勝つ事は出来ない、と。
気を張っていなければ、首を垂れ、足を折ってしまいそうなほどのプレッシャーを感じる。
躍起になって姿勢を維持しようとする彼の耳を、この時咆哮が打った。

 ジョルナータは生きている! まだ、希望はある。そう理解したステッラの脳裏に、幹部としての最後の責務が浮かぶ。思った瞬間、口に出していた。
「行け、ジョルナータ。俺が時間を稼ぐうちに、距離をとって『矢』を使え。お前が、『矢』を、『運命』の支配者になるんだ」
「え?」
「行け! 今すぐにだ!」
 何を言っているのか理解できず、問い直そうとしたジョルナータを、ステッラの言葉が打ち叩く。弾かれたかのように飛び出したジョルナータを背で送り、ステッラはドゥオーモへと殺意を向けた。
「フッ、部下を逃がして一人立ち向かうか……。いいだろう、ならば貴様を真っ先に血祭りにあげてくれる! 『レジーナ・チェリ・ラエターレ』!」
雨に交じって血飛沫が飛んだ。
 
 
 




「ハァッ! ハァッ! ハァッ!」
 距離を稼ぐためとはいえ、ちと走りすぎた。ジョルナータは壁に背を預けて荒い息をついていた。手には『矢』がしっかりと握られているが、もはや動く様子はない。

「この『矢』で私のインハリット・スターズを刺せばいい。それで進化できるはず……」
呼吸を整え、彼女が『矢』を振り上げた瞬間だった、光が自身を照らしたのは。

「え?」
「いたぞ、あの女だ! ボスの命令を果たせ!」
雨にかき消されつつも聞こえてきた声と、走ってくる黒服の男たち。光で照らしたのは彼らだ。ジョルナータは唐突に理解した、ステッラが敗北したことを。敵は、私を足止めするために部下を動かした。ステッラが生きている間に出来ることではない。

絶望が心に広がる。足音が迫る。インハリット・Sの腕が振り下ろされることはない。棒立ちになった彼女へとギャングたちが襲いかかろうとして……
「やれ、やるんだ、ジョルナータ。僕は、君を見守っている。ずっと、一緒だ。栄光は君の手にあるんだ」
唐突に、声が聞こえた。ウオーヴォの声だ。そんなはずはない、だって彼はもう死んでいる。彼の心臓はここにあるのだから。思わず、彼女が胸に手を当てると、掌から鼓動がまるで励ますように伝わってくる。ジョルナータは知った、愛する人の魂が、常に自分の傍にいてくれることを。少女の目は、理解と共に変化を遂げた。まるで、十年も修羅場を潜り抜けてきたかのようなスゴ味と冷静さを感じさせる目つきに。


「……ありがとうございます、ウオーヴォさん。私、やります。『インハリット・スターズ』!」
インハリット・スターズの腕が振り下ろされる。


――そして、雨が上がった。
 
 
 




「なっ、これはどういうことだ!」
極彩色の『時の外の世界』に、ドゥオーモの声が響いた。究極生物の周囲を、絶叫と共に黒服の男たちが落下していく。彼らは、先ほど放った自身の部下であったのだが、何故彼らが空を舞う自分の上空から、雨のように降り注ぐというのだ!
思わず彼らへと僅かに目を向けたドゥオーモは、再び顔を上げた時更なる驚愕に襲われる。
空中に、女が『立って』いたのだ。彼女のスタンドはこれまでとは全く装いが異なっていた。

(馬鹿な……、この光景は『真実』だというのか?)
自分の見たものが信じられず、自問するドゥオーモ。そこへ、まるで彼が見えているかのようにジョルナータが口を開く。
「この世の『真実』だけが正しいことではない……。たとえ、あなたの行いが『真実』より生まれたものであろうとも、それは本当によいとは限りません。 全ての間違いは、修正されなくてはいけません。さあ、あなたは果たして正されずにいられるでしょうか……?」

 『矢』が、まさかスタンドを進化させるとは……! 己の不明に、そして相手の得た力が分からぬことにボスは大いなる怒りを、そして僅かに恐怖を覚える。が、
(バカバカしい! 何をおびえるというのだ! 『時の流れの外』を支配し、究極生物と化した私に敵う存在などありえぬ! やつにいかなる力があろうと、私にとっては脅威にはなりえない!)
「調子に乗るな、小娘! ジョルナータ・ジョイエッロ、貴様には死という『真実』に気づく余裕すら与えぬ!」
言葉より早く放たれた波紋レーザーは、しかし、彼女に届く前に霧散した。追いかけるようにして放たれた羽の雨は、彼女に届いたころには全てバラの花に変わっていた。

目の前の光景に当惑したドゥオーモへと、ジョルナータの背後に控えるスタンドの口が開く。
「コレガ、私ノ『能力』……ダ! オマエハ、タシカニ『攻撃した』トイウ『真実』ヲナシトゲタ。ガ、ソレガ実際ニ起コル『真実』トナル事ハ永遠ニナイ! コレガ、『インハリット・スターズ:コード・オブ・ザ・ライフメーカー(造物主の掟)』!! 『真実』ノ支配者ハ! 私ヲ操ルじょるなーた・じょいえっろダ!」

スタンドの言葉にジョルナータはニコリと笑い、
「そういうことです。ありえるべきではない『真実』は、すべて私が改竄するまでです。そして、やっぱりこれから改善しないといけませんよね。『仲間の死』という『真実』から!」
パチン、と指を鳴らす。途端に、究極生物の卓越した聴力にあってはいけない声が探知される。

「む……、これはどういうことだ? 俺は、確かに『レジーナ・チェリ・ラエターレ』の手にかかって死んだはずなのだが」
「? なんで僕が生きているんだ? 心臓をジョルナータに移植したはずなのに」
「あ、あれ? あたし、どうしちまったんだろ? 狙撃されて脳みそぶちまけちまったはずなんだがねぇ」
「あぁん? どういうこった? 俺は、バラされちまったんじゃなかったのか?」

背筋が凍った。『死亡した』という『真実』を『生きている』と改竄できるような相手の存在に。いかなる手を使っても、決定打に成り得ないのではないだろうか?
 
 
 




(いや、焦るな。焦ってはいけない。やつは、どうせ私にその力を行使することはできない。奴の能力が行使される瞬間は、『時の流れの外』にはたどり着けない。だから、私にもまだチャンスは残っている……。よしんば、当てが外れたとしてもまだ十分に距離が取れている。これだけの距離があれば、逃れることはたやすい。危うければ、一度逃げて再起を計ればいい……。頂点に返り咲くのは難しいことではない!)
 しかし、それは甘い予測であった。時の流れの外にいるドゥオーモの焦りを見透かしたように、ジョルナータは右腕を軽く振って見せる。それは、彼女に似つかわしくない無骨な男の腕。

「さて、これは誰の腕でしょう? そして、私の心臓は誰の心臓でしょう? やりなさい、『インハリット・スターズ:コード・オブ・ザ・ライフメーカー』!」
突き出されたインハリット・S:CLの右腕、その拳を覆うコードが解けて伸びる。それは、退こうとした究極生物よりもわずかに速かった。巻き付いたコードが、時の流れの中へとドゥオーモを引きずり込み、

「さて、私は本当に怒ってます。あなたのしたことは決して許せないわけです。だから、『死なれると困る』訳ですよ。判ります? さあ、あなたの立場という『真実』を私が改竄する!」
口元に笑みは浮かべども、彼女の目は笑っていない。そして、処刑は執行される。

マリアナ海溝の底に沈められた。エヴェレストの頂上に突き刺さった。太陽の中心に投げ込まれた。尿道と肛門にそれぞれ月と金星を押し込まれ、両耳から引きずり出された。体中を流れる血液を強酸に置き換えられた。マッチ箱に全身を詰め込まれ、踏みつぶされた。マグマの中に生き埋めにされた。想像を絶する苦しみを強いられ、それでもドゥオーモは死ぬことはなかった。彼女が彼の置かれる状況を改竄する度に、『死んだ』という『真実』まで改竄したから。そして、その末に彼は戻ってきた、ジョルナータの眼前に。

「ハァー、ハァー、ハァー……」
筆舌もつくせぬ苦痛に、ドゥオーモは荒い息をついていた。情けなくも這いつくばる彼の姿をジョルナータは見下し、

「さてと、前菜はこれで終わりです。これからがメインディッシュですよ!」
宣言した途端、ドゥオーモの腹が裂けた。腸をかき分けて数知れぬジョルナータが表れる。皮膚の表面から数え切れぬジョルナータが飛び出す。いや、全世界を想像もつかないほどのジョルナータが埋め尽くした。ローマの住人は全てジョルナータになった。サバンナを駆けるライオンの群れが残らずジョルナータになった。海底の大王烏賊もジョルナータになった。地の底のモグラもジョルナータになった。空を舞う荒鷲もジョルナータになった。富士の樹海もジョルナータになった。養殖されるワカメもジョルナータになった。岩に生える苔もジョルナータになった。シャーレの中のブドウ球菌もジョルナータになった。ラブホで睦みあう恋人たちもジョルナータになった。この世のありとあらゆる生命がジョルナータになった。
「『私以外のすべての生命』が一時的に『私』であるように『真実』を改竄しました。そして、空を切った攻撃も当たったことに改竄します。そして、一発殴るごとに、あなたがこれまで生きてきた秒数を1秒ずつ少なく改竄します。さあ――」

覚悟はいいですか?
 
 
 




「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄――――――」
ドゥオーモの痛覚は決して麻痺しなかった。殴られる度に殴られる一秒前まで若返ってしまったから。殴られる度に若返った。若返る度に殴られた。死ぬほどの激痛を受けた直後に忘れ、忘れるたびに死ぬほどの激痛が彼を襲った。骨が砕ける度に骨格は元通りになり、元通りになる度に砕けていった。気が付いたら、青年になっていた。青年になったと思っていたら、子供になっていた。丸々とした赤ん坊になってもまだ殴られ続けた。精子と卵子に戻ってもなお殴られた。そして、
 
 
 




「――無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ
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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!」
拳が止まる。ジョルナータであるという『真実』の改竄が解除され、すべての生命が元通りに戻っていく。ドゥオーモ、とかつて呼ばれた存在は分子に至るまでその時を巻き戻された、もはやこの世に彼を思い出させるものは存在しない。いや、幽かにその名残が残っていた。ドゥオーモの魂が、サラサラと消えていきながら呆然と声を発する。

「私は、どうなるというのだ……」
「さあ? 私は、人がどこから来るかなんて知りませんので。ただ言えることは、あなたにとって決して満足できるものにはならないでしょう、ってことだけですね」
ジョルナータの返答が聞こえていたかは定かでない。魂は、どこかへと消えていった。

こうして、決着がついた。戦いは終わったのだ。


今回の再起不能者
本体名―ドゥオーモ
スタンド名―レジーナ・チェリ・ラエターレ(この世全てのジョルナータにフルボッコされ、生きてきた秒数を1秒ずつ改竄され消滅。再起不能)




使用させていただいたスタンド


No.3370
【スタンド名】 インハリット・スターズ:コード・オブ・ザ・ライフメーカー
【本体】 ジョルナータ・ジョイエッロ
【能力】 現存する『真実』を改竄する




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