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アルフレッド・ベスター

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zgok0079

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イブのいないアダム

96 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:05/01/18 15:59:15
ベスター「イブのいないアダム」
41年にこれかぁ・・・なかなか書けないよな
7点

世界のもうひとつの顔

974 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/06/30 22:03
べスター「世界のもうひとつの顔」

やはり、短編になるとあのインパクトが薄れてしまうのは否めない。
「ごきげん目盛り」のような強烈な作品はなく、全般にアイデアストーリーが多い。
集中のベストは「花で飾られた寝室用便器」か。
全般に訳文が古く非常に読みにくい。
このため全体の印象が非常に冴えないものになってしまっている。
新訳を施してほしい。

この訳文を前提とすると
5点ぐらいか。

ゴーレム100

386 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2007/06/28(木) 01:48:03
「ゴーレム100」アルフレッド・べスター

とんでもなく卑猥な文章と、とんでもなくカッコよいスタイルで突き進んだ挙句、
とんでもなくヒドイ結末を迎えるとんでもない傑作。
DMCの歌詞をそのままSFにしたぜ!で大体あってると思う。本文中だいたい100回くらいま*こって言ってる。
あとは殺したり犯したり犯したり殺したり。スバラシイ。
ラスト30ページのフリーダム過ぎる展開には痺れた。
一応、推理小説(馬鹿ミス?)としても読めなくもない。

10点

407 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2007/07/03(火) 14:25:43
ゴーレム100読んだ。
凄いぶっ壊れた精神分析+進化SF。
筒井+エリスン+ジョン・ブラナー(70年代)
+ジョイス+バロウズを積分した感じの内容。
終盤は筒井風ドタバタで暴走し、
エンディングはジョイスになる。

物語としては壊れすぎて???だが、
破壊力ではオールタイムベスト級。

9点

虎よ!虎よ!

280 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/08/18 22:45
ベスター「虎よ、虎よ!」

前に誰かがイマイチと書いていたが、果たして、前半は
結構冗長。「分解された男」に比べると、アイデアも
「ジョウント」一辺倒だし、ストーリーもやや一本調子。

さすがに終盤は、呆れ返るような飛躍ぶりで面目躍如だが、
個人的には、「分解された男」のほうが面白かった。
もっと前に読んでいたら、もっと面白かったのかもなあ、
とちょっと残念。

7点(ちょっと甘め)

179 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/07/19 02:07
このスレ初心者には為になります。
25さんが面白いこと書いてますが、基本書だからか
まだ出てないので書いておきます。初心者の戯言です。

『虎よ、虎よ!』 アルフレッド・ベスター
 面白いか面白くないか、と言えば残念ながら後者になってしまう。
SFに対して「溢れ出るセンスオブワンダー」よりは「底に流れるリアルさ」
を求める漏れにすれば、冒頭から既に置いていかれた感じだった。
人物の会話、仕草、行動に一貫性が無く、場面がころころと変わり、
なかなかついていけない。そこが売りというのが分かっていても
だんだん辟易してしまう。丁寧さよりテンポを意識したというのが
痛いほど伝わって来てしまう。かといってハイペリオンのような「読み
始めちゃったら、もうだめぽ」感もなし。あの展開で押して来ながら
ラストでメタに沈降してしまったのが尚更分かりにくかった。
「幼年期の終わり」と同じで「傑作」感はあるものの傑作=面白い
というのが必ずしも当て嵌まらない事を確認した一冊。

435 名前: ◆gacHaPIROo 02/11/22 22:25

 虎よ!虎よ! (Tiger !Tiger !)

作者/アルフレッド・ベスター
翻訳/中田耕治

すごいスピード感、
まったく息もつかせないアイディアの連続。
そして、驚愕と感動のラスト。
ぜったい映像化不能ってのはこーゆー作品に添えるべきだと思う。
んで、../1019/1019837278.html#370ですが、
あれです、
人間の通常感覚では空間の把握はできても
時間の位置を知覚することはほとんど不可能だったんだというオチだったみたいです。
フォイルはそれを ~ゴニョゴニョゴニョ~ でパスしたと。そーゆーことだったみたい。

まあ、あれやね、傑作ではありんす。まちがいなく。1000点。

659 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/02/27 20:13
「虎よ!虎よ!」アルフレッド・ベスター 9点
地下鉄駅構内の「メトロ文庫(そこにある本を誰が持っていてもよい
/不要本を置いてもいいコーナー)」で入手。
7、8年振りに再読。まったくもって名作。
SFのサブジャンルは詳しくないが、こういうのを「ワイドスクリ-ンバロック」
と言うのだろうか?

536 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 04/04/03 08:03
「虎よ、虎よ!」アルフレッド・ベスター

変てこりんなタイトルで買った。
壮大な話が好きなので、全然期待しないで読んだら傑作とは思わなくても
結構楽しめた。最後のあたりは好みだけど。
主人公の復讐に対する狂気じみた行動力がすごかったが、読み終わって
みて荒木飛呂彦がこれに通じるものがあるんじゃないかと感じた。
彼が漫画化したらおもしろいかも。
7点

602 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/05/02(月) 20:52:29
ベスター「虎よ、虎よ」

かっこよすぎ。
勢いだけで生きてる登場人物たちがステキ。
演劇じみたセリフもステキ。
洞窟病院グフルマルテル、やりほうだいのプレスタインさん、
セレス・フォーマイルのお出まし場面、オリヴィアが電磁気で見る核攻撃、
出てくる場面もいちいち過剰で華麗で薄っぺら。
こりゃアニメ化したくもなるわ。
ワイドスクリーンバロック=ケレン味ということがよくわかった。

ただしキャラ萌えとか伏線回収にこだわる人には全く向かない。
導入部が転校生とか身近な殺人とかじゃないと読めない人もダメそう。
10点

分解された男

157 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/09/09 01:33
「分解された男」アルフレッド・ベスター

驚いたんだが、これって出てから今年で丁度50年、半世紀なんだよね。
それなのに、今読んでも凄く格好良くてパワフル。通信技術の部分に目を瞑れば、今年の新作です、
っつって出されても「ちょっと古いけどこれはこれでいいんじゃない?」という感想を抱く気がする。

10点

16 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/10/21(土) 13:11:52
「分解された男」 アルフレッド・ベスター

右も左も読心術者が蔓延している世界で商売敵を殺すことに成功した社長と、彼を逮捕せんとする最高級の読心術
を持つ刑事部長の狐とタヌキの化かしあい。

ベスター自身がアメコミのスクリプトを多く書いてきた経験からか、文章でありながら非常に
「視覚的」「コミック的」な描写が印象的。「文章で読むコミック」というか。

裁判官マシンのモーズ老の描写は今となってはアナログすぎて笑うけどそこは御愛嬌。

ストーリーの壮大さでは「虎よ、虎よ!」のほうが上のような気はする。

ラスト近くの犯罪者と死刑制度の是非について述べられている部分にベスター
の思想がちょっと見えて興味深かった。

これから読む人は暗号文のくだりを注意深く読むといい。

解説には題名の「分解」についてのネタバレがあるので絶対先に読んではならない!

評価 8点

願い星、叶い星

816 名前: でへ 04/10/30 17:25:04
願い星、叶い星 アルフレッド・ベスター 河出書房

久しぶりのベスター、(私には)初めての短編集
ちょっと読みづらい。
古臭さはどうしても付きまとう、だからファンタジーに振った
話、願い星、叶い星が一番面白かった。
あと気に入ったのは、地獄は永遠に、昔を今になすよしもがな
8篇ありましたが既読は1つだけだった、未読がたくさん読めて
うれしかった。

8点

333 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/10/14(金) 18:05:06
アルフレッド・ベスター「願い星、叶い星」

奇想コレクションは2冊目 まず短編全体にいえることだけど、会話文がいいね
論理がぽんぽんとんでいくのが目に心地いい ちょっと冗長な感じもするけど

  • ごきげん目盛り
狂いっぷりが面白い わたしって誰よ?と最初ちょっと混乱した あせるな!あせるな!
ジェットコースター
うーん、わかんなかった 結論が唐突で短すぎですね
  • 願い星、叶い星
最後の一文にちょっと興ざめ ガキの正体は謎のままがよかったな
  • 昔を今になすよしもがな
一番笑える作品 最後にはホッとした
  • 選り好みなし
ちょっとオチが見えていても、これはこれでいい
時間旅行短編にしては変わった切り口だ
  • イヴのいないアダム
ラストで主人公が達した境地にちょっと感じ入った 時の旅人っていう歌を思い出したよ
  • 時と三番街と
これも時間もの 未来人が紳士で惚れた ベスターは議論させるのが好きなんでしょうか
  • 地獄は永遠に
これがなきゃ6点にしてるところでした 一番の出来かな 


つーわけで7点

Psychoshop

567 名前:名無しは無慈悲な夜の女王[sage] 投稿日:2007/07/26(木) 18:19:09
「Psychoshop」Alfred Bester&Roger Zalazny

混ぜてはならない2人を混ぜた、というか全然混ざってないよコレ!という恐るべき共作。
べスターなので――変なタイポグラフィー使いまくり、で古今東西の人間の精神集めてすごいゴーレム作ります。
ゼラズニィなので――主人公は記憶喪失で、覚醒すると宇宙最強の戦士となって
 エズラ・パウンドを口ずさみながらインチキ拳法で敵をオサレにぶちのめします。
その他キーワード:ヒロインの名前は「ssss」。カリオストロ10世。
咳をしたら「シャー・ナーメー」が聞こえてしまう奇病に犯されたポー。
暴力占い(相手を殴りたおすと未来が見える)。エメラルドの都。火星人。ブラックホール。ウロボロス。宇宙創造主。
機械に占拠された1945年のロンドン。シンギュラリティ。
猫耳娘も出るよ!
これらがなんと200頁そこそこに収まっている『フリーゾーン大混乱』なみのカオス。
ほとんど舞台になってる「魔法のお店」から出ないのに、なぜか宇宙の終焉まで行ってしまう、
立派なワイドスクリーン・バロックです。どうにもヒドイが面白すぎる。イカモノ好きに(だけ)お勧め。
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