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ウィリアム・バロウズ
最終更新:
匿名ユーザー
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ノヴァ急報
316 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/05/16(火) 18:39:55
ウィリアム・バロウズ『ノヴァ急報』(ペヨトル工房版)
ウィリアム・バロウズ『ノヴァ急報』(ペヨトル工房版)
以前現代文学を集中的に読んでいた際に入手したもの。
「ふーん」と流し読みしてポイしていただけだったが。
いま読み返してみるとワイドスクリーン・バロックの傑作だった。
例えが変かもしれないけれども、バリントン・J・ベイリーが
「俺のアイディアを実現するためにはもう小説という形式をブチ壊すしかない」
と決意したかのような内容だ。
怒涛のごとく溢れ出るイメージの奔流に身を任せていると、ノヴァ・ギャングとノヴァ警察がどのような興亡を繰り広げているのかが、なんとなくわかるようになる。
『星条旗よ永遠なれ』をコラージュしたり、ライヒのオルゴン理論を礼賛したり、サイエントロジーをクソ味噌に言ったりと、アナーキスティックな思想書としても楽しめる。
だがとりあえず、アルフレッド・ベスター言うところの「エクストラボレーション」が堪能できた。
「ふーん」と流し読みしてポイしていただけだったが。
いま読み返してみるとワイドスクリーン・バロックの傑作だった。
例えが変かもしれないけれども、バリントン・J・ベイリーが
「俺のアイディアを実現するためにはもう小説という形式をブチ壊すしかない」
と決意したかのような内容だ。
怒涛のごとく溢れ出るイメージの奔流に身を任せていると、ノヴァ・ギャングとノヴァ警察がどのような興亡を繰り広げているのかが、なんとなくわかるようになる。
『星条旗よ永遠なれ』をコラージュしたり、ライヒのオルゴン理論を礼賛したり、サイエントロジーをクソ味噌に言ったりと、アナーキスティックな思想書としても楽しめる。
だがとりあえず、アルフレッド・ベスター言うところの「エクストラボレーション」が堪能できた。
よって、10点。
『爆発した切符』も読みたいが、こちらはサンリオでしか出てないんだっけか。