今日読んだSF/FT/HRの感想@SF板まとめページ
ケン・マクラウド
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zgok0079
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人類戦線
35 名前: ◆GaChAPiHNI 投稿日:2005/07/10(日) 19:08:57
人類戦線
(S-Fマガジン2005/8月号『宇宙戦争特集』より)
ケン・マクラウド著、嶋田洋一訳
人類戦線
(S-Fマガジン2005/8月号『宇宙戦争特集』より)
ケン・マクラウド著、嶋田洋一訳
本来はここではないんだろうけど、これは名作だとおもうので取り上げる。
平行世界の別宇宙、資本主義陣営が謎の超科学陣営の協力のもと
共産主義世界を'60年代にはすでに屈した時代に生まれた主人公が、
幼いころスターリンが銃撃されて死亡する思い出から始まる物語。
共産主義世界を'60年代にはすでに屈した時代に生まれた主人公が、
幼いころスターリンが銃撃されて死亡する思い出から始まる物語。
結局、主人公の世界も思想独裁と革命の名のもとの破壊行動によって
どんどん破滅していく様子がリアルに描かれてるわけなんだけど、途中途中で
伏線として描かれる謎の「爆撃機」とその搭乗員の存在が不気味に物語の
背景に描きこまれるところまでは”サイ-ファイ”というより”ミステリー”に当てはまる。
どんどん破滅していく様子がリアルに描かれてるわけなんだけど、途中途中で
伏線として描かれる謎の「爆撃機」とその搭乗員の存在が不気味に物語の
背景に描きこまれるところまでは”サイ-ファイ”というより”ミステリー”に当てはまる。
途中の金星人云々にはおおいに笑ったけど。
NGワードで自動あぼーんしてるのでよくはわからないんだけど、知ったかで自称ミステリ好きの
コテハンがなにやら煽ってるようだけど、メタファーの多重スクリプト構造が理解できないのはいいとして
せめてウェルズの作品の一冊でも読んでから批判するべきだろうと思う。
コテハンがなにやら煽ってるようだけど、メタファーの多重スクリプト構造が理解できないのはいいとして
せめてウェルズの作品の一冊でも読んでから批判するべきだろうと思う。
彼の作品の背景があって初めてこの作品が生まれてるのは確かなのだろう。
そんな気にさせる名品でした。とっきどきこゆのに出会えるからS-Fマガジンは辞めれないんだよな
そんな気にさせる名品でした。とっきどきこゆのに出会えるからS-Fマガジンは辞めれないんだよな
10点
ニュートンズ・ウェイク
743 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/08/10(木) 02:26:30
ニュートンズウェイク
ケン・マクラウド
ニュートンズウェイク
ケン・マクラウド
シンギュラリティスカイと被った設定だがあっちの方が面白かったな
循環宇宙論が事実という設定や変なアジア人勢力が暴れたりする所は
バカSFっぽくて良かったと思う。
ギャングを始祖に持つごろつきが主人公と言っても堂々とジャップと表記されると驚くな
宇宙船とSEXするオタク野郎が気持ち悪くて良かった。
6点
循環宇宙論が事実という設定や変なアジア人勢力が暴れたりする所は
バカSFっぽくて良かったと思う。
ギャングを始祖に持つごろつきが主人公と言っても堂々とジャップと表記されると驚くな
宇宙船とSEXするオタク野郎が気持ち悪くて良かった。
6点
789 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/08/22(火) 11:23:45
空気読まずに
ケン・マクラウド 「ニュートンズ・ウェイク」
6点
読み終わったら特にどうという感想も無いけど、
読んでるときは結構楽しかった。ノリは「啓示空間」
に近い感じ。商魂たくましい金持ち一族の令嬢が主人公
なのは女船長カイ(のガラを悪くした感じ)みたい。
空気読まずに
ケン・マクラウド 「ニュートンズ・ウェイク」
6点
読み終わったら特にどうという感想も無いけど、
読んでるときは結構楽しかった。ノリは「啓示空間」
に近い感じ。商魂たくましい金持ち一族の令嬢が主人公
なのは女船長カイ(のガラを悪くした感じ)みたい。
The Sky Road
685 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/03/17 01:01
Ken MacLeod "The Sky Road"「天空への道」
Ken MacLeod "The Sky Road"「天空への道」
英国協会賞受賞作。
Deliverance(解放、救出)と呼ばれるカタストロフィ後の未来、
宇宙船打ち上げの船の建造プロジェクトが進行している。
主催するのはtinkerと呼ばれるエリート集団。
主人公は非tinker(outsider)だが、建造工場でバイトをしている。
彼は大学で歴史を学んでおり、「解放」の真相にも興味を持っている。
ある日、tinkerのメリアルという女性と知り合い恋に落ちる。
彼はメリアルらの誘いで、休日の大学に忍び込み「解放」に
関するデータを盗み出すが・・・という「解放後」のパートと、
「解放後」の社会で「解放者」としてあがめられている
女流政治家マイラ・ゴドウィンを主人公とする「解放前」の
パートが交互に進行する。
主人公とメリアルの恋愛を軸に、近未来の地球の複雑怪奇な
政治情勢とマイラの数奇な人生、「解放」やGeorgiの死の真相
の謎解きの面白さ、派手な戦闘シーンとサスペンスフルな展開、
船の進水式から希望に満ちて終わるラストに至るまで、
とにかくサービス満点で飽きさせない。
そして、核になるメリアルとの恋物語には、あっと驚く
オチが・・・(藁
明るくて甘酸っぱいラストが、素敵な余韻を残します。
いい話です。何度でも読み返したい。
翻訳は新潮社あたりをキボンヌ。
Deliverance(解放、救出)と呼ばれるカタストロフィ後の未来、
宇宙船打ち上げの船の建造プロジェクトが進行している。
主催するのはtinkerと呼ばれるエリート集団。
主人公は非tinker(outsider)だが、建造工場でバイトをしている。
彼は大学で歴史を学んでおり、「解放」の真相にも興味を持っている。
ある日、tinkerのメリアルという女性と知り合い恋に落ちる。
彼はメリアルらの誘いで、休日の大学に忍び込み「解放」に
関するデータを盗み出すが・・・という「解放後」のパートと、
「解放後」の社会で「解放者」としてあがめられている
女流政治家マイラ・ゴドウィンを主人公とする「解放前」の
パートが交互に進行する。
主人公とメリアルの恋愛を軸に、近未来の地球の複雑怪奇な
政治情勢とマイラの数奇な人生、「解放」やGeorgiの死の真相
の謎解きの面白さ、派手な戦闘シーンとサスペンスフルな展開、
船の進水式から希望に満ちて終わるラストに至るまで、
とにかくサービス満点で飽きさせない。
そして、核になるメリアルとの恋物語には、あっと驚く
オチが・・・(藁
明るくて甘酸っぱいラストが、素敵な余韻を残します。
いい話です。何度でも読み返したい。
翻訳は新潮社あたりをキボンヌ。
10点