有志による単語集
4/22 設定考察 天族とその加護 途中まで記載

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アイゼン[天族名]
地の天族で、エドナの兄。冒険好きな性格でよく旅をしていた。
妹想いで、ひょっこり帰ってきては奇妙なお土産を置いていったという。
あるきっかけで完全に憑魔化してドラゴンとなり、霊峰レイフォルクを棲み処とする。
ザビーダとは面識があり、己の憑魔化を悟って、エドナのこと、そして自分自身のことを託していた。

アイフリード[人名]
千年前に存在し大陸中を荒らし回ったとされ、現在はローランス帝国を中心に伝わる伝説の海賊?らしい。
逸話の多くは子供向けの童話にされながらも老若男女問わず人気誇っている。

アイフリードの狩り場[地名]
ペンドラゴの南に位置する、海が見える崖沿いの道。
名前の由来となったアイフリードは、千年前に存在したとされる大海賊の名前。
アイフリードはもはや伝説と化しており、王子だったり女の子だったり、どんな人物なのか定かではない。

アヴァロストの調律[時代]
天族の文明が栄えた時代。
天響術を使った建物や品物が多く製造された。

アシュラ[憑魔]
導師の試練のひとつ、水の試練神殿で戦うことになる憑魔。
もともとは刀鍛冶だったが、水の天族アウトルに見出されて導師となる。
人々を救いたいという純粋な想いから力を求め、20年をかけて輝光銀(ミスリル)で剣を作った。
だが穢れが生まれ続ける世界に絶望してついには自らが憑魔となり、怒りを糧に永遠に戦いを続けている。
彼の作ったミスリルの剣は世界を斬るほどと評される出来で、禍々しい穢れを放っていた。

アスガード隆盛期[時代]
かつて大陸に栄え、一時代を築いた文明があり、彼らか主に活躍した時代。
ペンドラゴの教会神殿や、ティンタジェル遺跡群など、大陸中にその残滓が見られる。

アミシスト司祭[人名]
ローランスの教会の司祭。
自分では努力しようとせずに不満を言うだけの人間を、穢れを生む悪い存在だと考え、世界を守るためにと称して殺害し続ける。
夢に現れたサイモンの幻術を天族の導きだと信じきっていた。
サイモンに唆されていたものの、殺人に対して罪の意識を全く感じなかったことを、ロゼに「怪物」と称される。
自分の行為を純粋に正しいことだと確信していたため、一切穢れていなかった。事態を受けて、セルゲイ達騎士団に捕らえられる。

アメノチ[天族名]
五大神の一柱。
水を司る。

アラカン[天族名]
変異憑魔ハイエレファントとして、ローグリン周辺の商隊を襲っていた。
浄化後はローグリン周辺の地の主となる。

アリーシャ・ディフダ[人名]
身長161cm。ハイランド王家に属するディフダ家の女性。
王女であるが、王位継承権は極めて低い。
自らカムランを探してマギノビオ山岳遺跡に迷い込むなど、高い行動力を持ち、姫騎士とも呼ばれる。
優しさや使命感から行動するものの、政治や権力関係に疎く、空回りしてしまうこともある。
スレイに協力するも、従士としての能力は低かった。しかし、ローランスとの開戦や、師であり母のような存在マルトランの裏切りを経て成長してゆく。
スレイ達やローランスの騎士セルゲイの助力もあり、停戦を成功させたのを皮切りに、少なからず政治力も身につける。
ローランス皇帝との謁見すら許され、かつては政敵でもあったハイランドの軍機大臣マティアすらも味方につけるほどになる。
自国を憂うただの清らかなお姫様としてではなく、清濁併せ持った政治家として、国を守っていくことを誓った。
従士としての真名は「マオクス=アメッカ(笑顔のアリーシャ)」。

アルトゥス遺跡[地名]
プリズナーバック湿原にある遺跡。墳墓をいわれるが詳細は不明。
深奥には変異憑魔である無が座する。

アルトリウスの玉座[地名]
始まりの地カムランの更に奥に存在する、五大神信仰の古い祭壇遺跡。
祀っている五大神は不明であるものの、マオテラスよりも古い神、カノヌシの紋章が掲げられている。

アロダイトの森[地名]
イズチにつながる森。
ジイジの領域で守られ、普通の人ではイズチまでたどり着けないため、人々は「迷いの森」と呼ぶ。

遺跡窟メルシオ[地名]
グレイブガント盆地にある遺跡。
危険なため立ち入りを禁じられており、中にはスライムの憑魔が大量に生息している。

イズチ[地名]
天族の杜と呼ばれる、天族たちが暮らす里。
上位天族であるジイジ(ゼンライ)の加護領域によって守られている。
スレイとミクリオはここで育てられた。
ある事件から穢れで満たされたカムランを封じていた。

イデル鐘洞[地名]
バイロブクリフ崖道にある鍾乳洞。
内部には経年によって成長した鍾乳石や石筍、ヘリクタイトが存在している。

ヴァーグラン森林[地名]
巨木が生い茂る深い森。
ハイランド王国とローランス帝国の国境付近にあることもあり、治安は悪い。
敗残兵狩りや商隊を狙った山賊も現れる。

ヴィヴィア水道遺跡[地名]
レディレイクの地下に広がる広大な遺跡。
古代の高い技術で作られており、レディレイクのインフラの一部でもある。その深奥には剣を模した祭壇があり、これこそがレディレイクの聖剣信仰のもとになったものだ。
遺跡自体はアスガード時代に作られたもので、導師を生み出すための祭壇だったので、中に入ったものの導師になれなかった者は出られないという恐ろしい仕組みになっている。

ウーノ[天族名]
川に架かる橋を壊して暴れる憑魔ウロボロスの正体。
水の天族で、浄化後はレディレイク周辺の地の主となる。

ウェストロンホルドの裂け谷[地名]
風の天族によって削られた、といわれるほどの、複雑な形をした、切り立った渓谷。
自らの命を供物として天族に捧げる、という誤った信仰があり、身を投げる者が後を絶たない。

ウェルシュ遺跡[地名]
近年、アイフリードの狩り場で発見された遺跡で、手付かずの良好な状態。
内部には入り口よりも巨大な石があるため、”巨石そのもの”を祀る目的で、巨石のまわりにあとから遺跡を作ったのではないかと推測される。

ウマシア[天族名]
五大神の一柱。
地を司る。

エギーユ[人名]
商隊ギルド「セキレイの羽」の隊長。
世間の情報や、人の心の機微に敏感なやり手。
穏やかで理性的な性格。

エドナ[天族名]
身長145cm。地の天族。
兄であるアイゼンは憑魔になり、ドラゴンと化している。そんな兄から離れまいとレイフォルクの地を動こうとしなかった。
兄をなんとかする方法を探すため、スレイ達に同行する。
淡々とした口調だが、ミクリオやアリーシャを弄ったりする趣味がある。
ノルミンに対しては並々ならぬ思いがある様子だ。
真名は「ハクディム=ユーバ(飛び跳ねるエドナ)」。

エニド・フォートン[人名]
フォートン三姉妹の長姉。
教会の修道女だったが、エリック司祭と通じ、不義の子を成す。
それが理由で、両人とも破門され、ザフゴット原野のホルサ村に追放処分されてしまう。

エリクシール[物品]
非常に強力な回復効果を持った霊薬で、現存する個数は少ない。
天遺見聞録が書かれた時点で、すでに「過去に生成術は失われている」とされる。
現品は教会が管理しているが、市場に教会の認定証付きの物が流通しているとの噂もある。


  • か行
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カースランド島[地名]
アルトリウスの玉座にある、「旅の門」から移動できる、特別な島。伝説的な存在である、八天竜の巣だったという。
何らかの目的でドラゴンから穢れを取り出すという大規模な「ドラゴン牧場」とも呼ぶべき施設というのが、その正体とされる。
地脈を歪ませるほどの高い技術を持ちながらも、天族の成れの果てであるドラゴンや穢れを利用するという危険な文明があったという紛れもない証拠だ。

凱旋草海[地名]
大陸の中央にある広大な平原。
大地の記憶では、過去にこの場所で大量の憑魔と多数の導師たちによる争いが起こったというイメージを確認できる。
巨大な傾いた斜塔が乱立しており、大陸七不思議のひとつにも数えられる場所だ。

加護天族[概念]
特定の地域を守護する天族のこと。
地の主とほぼ同義だ。

加護領域[概念]
加護天族の力により、憑魔や穢れを制御している状態になる。
その地域のことを加護領域と呼ぶ。

風の試練神殿ギネヴィア[地名]
導師の試練のひとつ、風の試練を受けられる神殿。
風の術によって発動する仕掛けがあり、内部は導師でなければ進めない構造になっている。
但し、外縁部に設けられた階段によって、塔を登ること自体は可能。
「ここで天族に身を捧げると罪が許される」という俗信が伝わり、塔から身を投げる者たちが多い。
そのような人々の怨念で生まれた変異憑魔デュラハンがおり、新たな悲劇を生んでいた。

風の骨[組織]
暗殺者集団。
もとは風の傭兵団と呼ばれる凄腕の傭兵団だったが、ローランスの政治的諍いを発端とする事件に巻き込まれ、暗殺に手を染めることになった。
依頼の執行は独特の矜持をもって行う。
団員は傭兵団の頃と変わらず、他人同士でありながらも家族のような堅い絆で結ばれている。

風の傭兵団[組織]
かつて、大陸最強と謳われた伝説的な傭兵団。
5年前、ローランス帝国のコナン皇子に利用され、第一皇子暗殺の汚名を着せられてしまう。
解散は免れたが、一連の事件で表の世界にいられなくなり、風の骨と名を変え、暗殺者集団になってしまった。

カノヌシ[天族名]
かつての五大神の一柱。
マオテラスの前任で、古の祭壇跡であるアルトリウスの玉座に、その印を確認できる。

ガフェリス遺跡[地名]
墳墓だったらしいが、掘り出し屋と呼ばれる人々によって盗掘し尽くされている。
昔から盗掘されていたが、その石材や、装飾はペンドラゴの建築に利用された可能性があるようだ。

神代の時代[時代]
かつて存在したと伝えられる、伝説的な時代。
遺跡や遺物が稀に残っているものの、ほとんど解明されていない。
ほかとは一線を画する謎の時代でもある。

神衣[現象]
導師が、契約している天族の力そのものを纏う、切り札的な能力。
神衣化できることが、真の導師の証とも云われる。
神衣の形は依代にする神器によって変わり、剣や弓などが存在する。

カムラン[地名]
「はじまりの村」といわれ、この村より災厄の時代が始まったと噂される。
かつて、先代の導師ミケルが彼の支持者たちと開拓した村でもあった。
しかし、当時のローランス軍騎士団長ヘルダルフが、北の大国への牽制のためカムランを接収。
その動きを警戒したハイランド軍が村に攻め入るという事件が起こる。
ローランス軍は村を守ることなく撤収し、村は戦火に焼かれ滅んでしまう。

かめにん[???]
人間が存在するように、天族が存在している。
それと同じように、かめにんも存在する。
スレイ達の前に現れるかめにんは、ある使命を帯びてかめにんの里からやってきた。

ガラハド遺跡[地名]
奥には清らかな滝が祀られており、その水は代々のハイランド王が戴冠式の前に身を清めるために使われてきた。
レディレイクの加護復活のため、その聖水がウーノの器として使われる。

ガンガレン遺跡[地名]
ウェストロンホルドの裂け谷にある遺跡。
帝定遺跡に指定されており、発掘や調査には制限が設けられている。

カンブリア地底洞[地名]
地底洞窟で、奥に地底湖を湛える。
巨大な古代生物の化石が確認できる。

北の大国[地名]
グリンウッド大陸の北部に存在する国。
その地理上、ローランスと戦火を交えることが多かった。

キャメロット大陸橋[地名]
パルバレイ牧草地とザフゴット原野をつなぐ橋。
これを通れば、両地を隔てる海を回り込む必要がない。
海底に沈む古代遺跡を土台として、ローランス帝国が架橋した。

教会[組織]
天族を祀る宗教勢力。
多少の違いはあるものの、ローランス帝国とハイランド王国でその在り方に共通点が多い。

教会神殿[地名]
人々の信仰の拠り所である教会の総本山で、ローランス帝国に存在。
マオテラスを祀っているとされる。
その基礎はアスガード隆盛期に作られたもの。後年、増築が繰り返され現在の大きさになった。
最深部は許可を受けた一部の者しか入れない。

キルフ村[地名]
レイクピロー高地の北東にかつて存在していた。
数年前に山賊に襲われ全滅する。

グリンウッド大陸[地名]
物語の舞台となる大陸。
天族の加護の厚い大地だったはずだが、現在は災厄の時代と呼ばれる苦難に直面している。
かつては統一国家が存在していたこともあるが、現在はローランス帝国、ハイランド王国の2勢力が覇権を競う。

くるおしき愛の叫び[物品]
詩集。
ほとばしる熱い若さと青さが、後年に読み返した本人にダメージを与える。
なお、その内容にスレイは純粋に感動し、違和感無く受け止められたようだ。

グレイブガント盆地[地名]
ハイランドとローランスの国境地帯。
その特性上、両国の軍事衝突の部隊となってきた。
広陵とした岩石地帯で、遮蔽物に乏しい地形が戦術の立案を難しくさせる、
結果的に大軍同士の衝突による死傷者が出易い。

クローズド・ダーク[時代]
謎の時代で、詳細は不明。
グリンウッド大陸で語られる歴史や文明の発展には、明らかに断絶する箇所や飛躍が存在するのだという。
語られない時代や、忘れられた時代が存在したということであろう。
この時代もその一種と思われる。

クローディン王[人名]
かつて暗黒時代と呼ばれた時代を終わらせ、グリンウッド大陸を統一したといわれる伝説的な英雄王。
ライラ曰く、実は導師だったらしい。
彼の子孫がアスガード王家を名乗り、それらがハイランドとローランスの始祖となった。

穢れ[現象]
人が生み出すもので、エゴや歪な感情から生まれるらしい。
単純な善悪とは関係なく、その動機や純粋さといったものが影響している可能性がある。
例えば穢れを生まない殺人もあれば、穢れを生む人助けもある、ということだ。

穢れの坩堝[地名]
かつて天族が作ったのであろう遺物のひとつ。
壷のなかに多数の毒虫を入れて殺し合わせ、最後に残った1匹が最強の毒虫となり強い毒と呪力をもつ、とされる巫術、
”蠱毒”を憑魔を用いて行うもの。
あまりにも危険なため、ハヤヒノに直属する護法天族ゴウフウによって封じられていたが、災禍の顕主によって解放されてしまう。
恐らくその際、ゴウフウは命を落としている。

刻遺の語り部[称号]
誓約により、非常に長い寿命を持たされた一族。代々「メーヴィン」の名を継ぐ。
時代の趨勢に関わらず、ただ目撃し、語ることのみ許される。
初代が犯した何かの罪に対して課せられた、罰の一種ではないかと推測される。
刻(とき)に遺(のこ)されるという悲しみを背負っており、天族の間でも一種のタブーとして触れられることは少ない。

サブイベント:詩人メーヴィン
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ペンドラゴに居る老人天族に「詩人メーヴィン」なる女性の噂を聞く。
トリスイゾル洞にて彼女の墓守を勤める天族アカシャと出会う。
アカシャによると、詩人メーヴィンは300年前に亡くなったという。そして彼女も「刻遺の語り部」だった。
以下に彼女が遺した詩を記す。

『我は世界を見る者、歴史を見る者。
 眺むる世界に人はあり、流れる歴史に人がいる。
 人よ征け、人よ征け。世界を回せ。
 我は見る、我は見る。輪廻の果てを
 佇む体は独りでも、我が心は人とあり。
 恩讐因果を呑み込んで、我が心は人とあり』

輿入れ[現象]
天族と契約した人間が、導師となる儀式。

五大神[称号]
強力な五柱の天族で、5つの属性を象徴している。
代替わりすることもあるらしい。
常に大陸全土を加護で満たしており、大きすぎるために通常の天族でさえその存在を感じられないという。

木立の傭兵団[組織]
傭兵団のひとつ。
スレイから依頼され、マーリンドの守護を行った。
その後、グレイブガント盆地での紛争にも参加し、ドラゴンとの戦闘にも参加する。
お客様本位で、意外とお値打ち価格で依頼を受けてくれる。

ゴドジン[地名]
「忘れられた村」と呼ばれる。
辺境に存在し、特産品も無いがなぜか貧しくない。
最近就任したスランジ村長の手腕によるもので、次代のために学校が作られるなど、潤っている様子がある。

コナン[人名]
先代ローランス皇帝の次男で、妃殿下の子。
権力欲から憑魔と化し、第一皇子である兄を殺害。
風の傭兵団を陥れて第一皇子暗殺の罪を着せるものの、ロゼの手に掛かり殺される。

護法天族[称号]
五大神に仕える天族のこと。
試練神殿にて地水火風の試練を担うパワント、アウトル、エクセオ、ワーデルや、
ハヤヒノの直属で穢れの坩堝を封じていたゴウフウなどがこれにあたる。


  • さ行
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災禍の顕主[称号]
凄まじく強い穢れと領域をもち、穢れを広めるもの。
災厄の時代を呼ぶ象徴的な存在。
物語では、ヘルダルフが災禍の顕主である。

サイモン[天族名]
身長152cm。「他人を殺せない」という誓約により、強力な幻術を操る。
加護を与えた相手を不幸にしてしまうという自身の性質を「業」と表現し、苦しむ。
ヘルダルフに「業」からの救いを求め、従っていた。

災厄の時代[時代]
災禍の顕主の出現により、10数年前から大陸は災厄に見舞われる。
嵐や異常気象が発生による土地の荒廃が進んで人心は乱れている。
人々には見えない憑魔の影響も大きいと考えられる。

サインド[天族名]
ラストンベル周辺を加護していた。
霊応力が高く、親交のあった人間の少女が迫害されてしまったことをきっかけに人間不信に陥り、出奔。
のちにスレイ達の説得に応じて再びラストンベルの地の主に戻った。

サウザンドーン[人名]
武具の名工で、彼の製作した武具は美術品としても一級品。
彼の優れた技術の独占をローランス、ハイランド両国が互いに狙い、その抗争に巻き込まれて十年前に死亡。
しかし、その技術を受け継いだ義理の息子たちが大陸各地に散らばり、彼の偉大さを伝えている。

ザビーダ[天族名]
身長187cm。「憑魔狩りのザビーダ」として噂になることもある人物。
「ジークフリート」という、力を撃ち出す不思議な武器を持ち、ペンディラムを使った戦い方をする。
長く生きている天族らしく、その因縁も多い。
ジークフリート用の弾を全て使い果たしたため、憑魔を倒す力を得るという名目でスレイ達に同行する。
エドナの兄とも親交があったらしい。
真名は「フィルクー=ザデヤ(放浪ザビーダ)」。

ザフゴット原野[地名]
大陸の西部に広がる原野で、所謂辺境。
ほとんどが未開拓で街は少ない。

ジークフリート[物品]
ザビーダが使用する遺物。
「力そのものを撃ち出す」という能力があり、自身を打てば限界を突破する能力を発揮できる。
どのように手に入れたのかザビーダは語ろうとしなかった。
その制作年代や、作られた目的など一切が不明。

ゲーム本編での使われ方
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ザビーダによる使用法の説明
  • 自身(使用者)に撃つ→自身の力を増す(本編描写より。能力の底上げ?)
  • 誰か(物にも有効か?)に撃つ→穢れとの結び付きを『しばらく抑えられる』。(ザビーダ談)
 (チャット『ザビーダのくれたもの』では、穢れとの結び付きを『断つ』と表現)

スレイ達の使用法
  • 1回目(残存弾にデゼルを籠め、発射)
【目的】
憑魔とロゼとの繋がりを断つ

【方法】
天族(デゼル)を力として放ち、対象(ロゼを取り込んだ憑魔)に命中させる

「力となった天族は憑魔と同化しつつ、意思のある攻撃となって繋がりを見つけ、
そこにのみ打撃を与える」
(エドナ解説)

【結果】
ロゼ、憑魔より開放される。しかしデゼルは死亡。
(デゼルの死亡理由は直前に重傷を負っていたことが原因か?)

  • 2~5回目(神衣化ヘルダルフへ撃ち込む)
【目的】
ヘルダルフとマオテラスとの繋がりを断つ

【方法】
ヘルダルフとマオテラスとの結び付きが強い状態、つまり神衣時にPT天族を撃ち込む

以下は一回目と同様の内容と思われる

【結果】
ヘルダルフ、マオテラスとの繋がりを断たれる?
(根拠としては、通常版、真顕版共に神衣化ヘルダルフ後の一騎打ち時のヘルダルフには差異がない→繋がりが断たれていると解釈したため)

一騎打ち後、スレイ、ヘルダルフ殺害。

PT天族がヘルダルフの死体から出てくる(PT天族生存)


1回目と2~5回目の違いはデゼルの重傷分か?



ジイジ[天族名]
身長120cm。イズチを守る高位天族。
スレイとミクリオの育ての親。
本名はゼンライだが、この愛称で呼ばれる。
その加護領域の広さからもわかるとおり、相当な実力者である。

漆黒の羽[組織]
行商人。
ウェストロンホルドの裂け谷を中心に活動している。

シモン[人名]
ハイランドの法律に関わる人物で、律令博士の地位にある。
ハイランドの実権を握る官僚の一人。

従士[称号]
導師と契約した人間。
導師を通じて、天族の力を使える。
才能次第では、導師と同じように神衣化も可能。

主神[称号]
基本的に、ひとつの器には一人の天族しか宿ることができない。
しかし、別の天族と陪神契約を結んで陪神とすることで、例外的にひとつの器に複数の天族を宿らせることができる。
その契約の主となるのが主神である。

浄化の力[現象]
穢れを祓い、憑魔を元に戻すことができる唯一の力。
これが無いと、憑魔を倒しても浄化できず、別のものに穢れが流れ込んでしまう。
地に満ちる穢れの絶対量を減らすためには無くてはならない。


神器[物品]
神衣の形を決めるもの。
レディレイクの聖剣や、ガラハド遺跡の水の弓などがこれにあたる。

スランジ村長[人名]
最近ゴドジンの村長になった人物。
村に学校を作ったことでも有名で、村人に慕われている。
実は公務に耐え切れず逃げ出したローランス教会のマシドラ教皇その人である。
ゴドジンでは、教会がエリクシールと偽って販売していた滋養強壮薬の製造を行っていた。
「偽エリクシールの製造に必要な赤精鉱を教会が村から永続的に買い取る」
という条件で、彼しか知らなかった偽エリクシールの製法と販路を教会に売り渡す。
自らの死期を悟っており、自分の居なくなった後、村に安定した収入を遺そうとしての行為だった。
彼の良くも悪くも”人間くさい”性格がもたらした事件である。

スレイ[人名]
身長175cm。天族に育てられた、高い霊応力を持つ人間の青年。
天族を感じられる人間が極端に減ったことで、少しずつ加護が失われているという時代にあって、珍しく天族を知覚できる。
心優しく素直だが、まわりから甘いと評されることも。
子供の頃に読んだ「天遺見聞録」に憧れをもち、古代の遺跡や遺物に高い興味を示す。
ミクリオとは幼馴染。
マビノギオ山岳遺跡を訪れたアリーシャと出会い、災厄の時代と呼ばれる現状を知ったことがきっかけとなり、イズチを出ることを決意する。
世界中の遺跡を探検するという自身の夢と、導師として穢れを祓うという使命が繋がっていると感じ、ライラと契約。
遺跡探検の夢と導師の使命のあいだで、スレイは自分自身の答えを見つけ出す。

誓約[現象]
大きな代償を払う代わりに力を得る、という行為。
ライラは「マオテラスに関わることを話さない」という誓約によって、浄化の力を得ている。
メーヴィンたち一族も、「歴史の趨勢に手を貸さず、ただ見ているだけ」という誓約のもと、人間としては恐ろしく長い寿命を得ている。
誓約を破ると、それによって得た力を失ってしまう。

石黄[物品]
地属性の影響が強い、黄色い鉱物。
顔料にも使用されていたことがあるものの、毒性の高い砒素の一種でもある。

赤精鉱[物品]
強力な火の天響術が発動した後に生成される鉱物。
ライラも強力な力を持った天族であるが、その程度の天響術では到底足りない。
火山の爆発に匹敵するほどの天響術が必要だとされ、それは五大神が扱うほどの力である。
偽エリクシールの精製に必要な物質でもある。

セキレイの羽[組織]
商人ギルドのキャラバン隊。
いつも安くて助かると、利用者には評判である。
その実体は暗殺ギルド「風の骨」の表の顔であり、商売をしながら各地をまわり、情報を収集している。

セルゲイ[人名]
身長180cm。ローランス帝国騎士団の現在の団長。
教会や枢機卿が怪しげな動きをしている事を警戒していた。帝国の将来と民を思う憂国の人でもある。
しかし、武人故に政治に疎く、教会側に先んじられる事も多かった。
密偵として送り込んだ最愛の弟、ボリスを枢機卿に殺されてしまうも、公人として国のために気丈に戦い続けた。
ハイランドとの停戦にも尽力し、ハイランド王女のアリーシャと協力してこれを成功させた。

セレン[人名]
スレイの実の母親。
カムランの出身で、村がハイランド軍に襲われた際に死亡。

ゼンライ[天族名]
ジイジの本名。
雷を操る力を持った天族で、マビノギオ山岳遺跡の雷神像はゼンライをかたどったものだといわれている。

  • た行

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ダークかめにん[???]
かめにんの裏切り者で、かめにんが里を飛び出し、追っている人物。
ダークかめにんは、かめにん老人会の旅行積み立てを奪って逃げたのだという。
かめにんはそれを取り戻すためにダークかめにんを追うのであった。
因みに、そのお金はねこにんの里にある大人の遊び場「ニャバクラ」に全額消えてしまった。
秋刀魚にしか見えない武器「オータムブレイド」を用いて戦う。その実力はかなりのもの。

旅の門[技術]
神代の時代の文献にのみ記されたという特別な術の一種。
離れた場所と場所を繋ぐ空間転移を可能とする高度な術で、どのような原理かは不明。
アルトリウスの玉座からカースランド島に繋がるものが発見されている。
この旅の門の鍵を所持していたのはヘルダルフだが、なぜ所持していたのかは不明である。

地の試練神殿モルゴース[地名]
導師の試練のひとつ、地の試練を受けられる神殿。
戦災孤児や、望まれぬ子供などが捨てられる地でもある。
それらの死後の魂がひとつになった憑魔「ミノタウロス」が存在する。

地の主[称号]
特定の地域を加護する加護天族のことを指す。
力ある天族が穢れ無き器に入り、人々の祈りを受けることで地の主となれる。
その性質上、信仰心のある人物、器となるものが必要不可欠。
但し、器は物品である必要は無い。例えば、
「信仰を今日まで守り抜いた人々がいる土地そのもの」
なども器に成り得る。

ティンタジェル遺跡群[地名]
ヴァーグラン森林にある遺跡。盗掘後に放置されて既に相当な年月が経過している。
暗殺ギルド「風の骨」が一時期アジトとして使用していた。
しかし、施された仕掛けはまだ残っており、その奥にある遺跡は手付かずで残っていた。
内部は竜を祀るような意匠が凝らされており、この遺跡を作った人々はドラゴンに対して畏敬の念を抱いていたということがわかる。

ディンドラン[人名]
「百勝将軍」とも呼ばれる人物で、歴史の教科書には必ず登場するほどの知名度をもつ。
英雄的な逸話をもつ人物だが、その正体は憑魔だったといわれている。

デゼル[天族名]
身長185cm。流浪を好む風の天族。
親友である天族、ラファーガと共に風の傭兵団を見守りながら旅をしていた。
戦闘ではペンディラムを武具としている。これは幼い時分、助けてもらったザビーダを無意識に模倣したもの。
因みに、当時幼かったデゼルはザビーダに助けてもらった事を忘れている。
彼は加護を与えた場合、加護対象を不幸にしてしまう天族である。
コナン皇子がロゼをはじめとする風の傭兵団を利用しようとし、憑魔となってしまったのもデゼルの加護が関係している。
その混乱の際にラファーガは穢れを受け憑魔となってしまう。
以来、その混乱の裏で糸を引いていたサイモンを親友の仇として追っていた。
真名は「ルウィーユ=ユクム(嘲るデゼル)」。

天遺見聞録[物品]
世界の不思議を記したをされる書物。
スレイ、ミクリオの愛読書であり、アリーシャも読んでいた。
荒唐無稽な内容も多いものの、学術的資料価値をもつ。
先代導師のミケルが制作したとされている。

天響術[現象]
天族が扱う術。
大陸全土を覆うほどの五大神の加護によって使用できる。

天族[種族]
人間とは異なる超常的な種族であり、この世界を見守っている。
姿形は様々であり、人型のものから動物のような姿を取る者もいる。
その起源、歴史は定かではないが、遥かな長命をもつ。
人間から天族になる場合も存在するが、その際、人間であった頃の記憶は消失してしまう。
ライラの場合、自身が転生した元人間なのか、はじめから天族として生まれたのかはよくわからないらしい。

導師[称号]
英雄と同等の意味で用いられる、伝説的な存在。
天族と契約することにより、天族の力を使うことができる人間のこと。
災厄の時代の訪れとともに現れ、災厄を鎮めると消える、と噂される。

導師の試練[現象]
導師に秘力と呼ばれる力を与えるためのもの。
地水火風の4属性の試練神殿が存在し、それぞれの属性の秘力を獲得できる。
試練では、力と心の両方を試される。

瞳石[物品]
「大地の記憶」と呼ばれる、かつて実際に起きた出来事を観せる、記憶装置のようなもの。
霊応力の有る人であればそれを見ることができる。
美しい結晶のため、宝石かなにかと思った人間に取引されることもある。

ドラゴン[憑魔]
穢れきった天族が憑魔になったもの。
実体を持つ程の強力な力を持ち、霊能力の無い人間でも見えるようになる。
各地に残る八天竜の伝承などから、古くから存在していることがわかる。
常に飛行する固体、二足歩行する固体などが存在するが、四本種のドラゴンが最強とされる。
ドラゴン化した天族を浄化して元に戻す手段は無いといわれている。

ドラン[人名]
先代ローランス皇帝。作中では既に死亡している。
正妻と愛人の間に子を残しており、正式な後継者は決まったものの、依然として後継者争いの火種は燻っている。

トリスイゾル洞[地名]
ザフゴット原野に存在する洞窟。
発光するキノコが自生している。

トルメ[人名]
本名 アン・トルメ。
セキレイの羽メンバーで、アン・フィルの双子の兄。愛称は「トル」。
情報収集、市場調査を行う。

トロワ将軍[人名]
ローランス帝国の軍部の実力者。
偽導師マルフォの後援者でもある。
大貴族であり、現皇帝とも親しい。
実戦は苦手であるが、政治手腕に優れる。

  • な行
+ ...
ナタエル[人名]
ハイランド王国大司教。
ハイランド王国での教会勢力内で非常に大きな権限を持つ。

ニャバクラ[施設]
ねこにんの里に存在する。
恋と遊びの違いを弁えた大人のみに許された娯楽施設。2000歳未満は入店禁止である。
作中ではダークかめにんがご執心である。ゼンライもかつての上客だった模様。

ねこにん[???]
神代の時代よりも古くから存在しているとされる、謎の存在。
ねこにんの里では過去のムービーを流す「ムービー再生ねこにん」なるねこにんなど、
様々な無茶、不条理でできている。
彼ら曰く、突っ込んだら負け。

ノルミン天族[種族]
天族の一種で、天族の能力補助を行える力をもつ。
全50体が存在し、それぞれスキルと同じ名前を持つ。

エドナはノルミンに特別な感情があるらしい。以下がその内容である。
問い詰めたい事:77個
苦情:108個
訴えたい案件:32個

陪神[称号]
主神と陪神契約することで、主神と同じ器に宿ることができるようになった天族のこと。
更に神器があれば導師との神衣化も可能である。
主神は契約の主の存在のため、陪神に強制力のある命令を与えることも可能。

  • *は行
+ ...
ハイランド王国[国家]
大陸の北東部を治める大国。
王が存在するが、実務を執り行うのは内務大臣を筆頭とした政治家や官僚たちである。
ローランスとは大陸の覇権をかけて争う関係にあり、開戦の機運が高い。
しかしそれは、戦争によって憑魔を生み出そうとする災禍の顕主と、
その配下であるサイモンの幻術による影響も受けてのものである。
ハイランド軍の特徴は、軽装で機動力を重視した鎧を装備し、遠距離攻撃には投石器を用いる点である。

バイロブクリフ崖道[地名]
険しい崖の間を縫うように走る道。
凱旋草海とゴドジンを繋ぐ。

白皇騎士団[組織]
ローランス帝国所属の騎士団の正式名称。現団長はセルゲイ。
初代団長は災禍の顕主に堕ちたヘルダルフであった。
ローランス国内の治安維持のほか、教会に対する対抗勢力でもある。

はぐれねこにん[???/天族]
カースランド島周辺の地の主。
哲学的命題の追求のため、ねこにんの里を飛び出した。
ねこにんだが加護天族になれた。

八天竜[伝承]
「天族を裏切り、竜の身へと堕ちた者が8匹いた」という伝説がある。
カースランド島となにか関係がある様子。

ハヤヒノ[天族名]
五大神の一柱。
風を司る。

バルトロ[人名]
ハイランド王国内務大臣。
ハイランドの政治的な実権を握っている者といっても過言ではない。
戦争推進派であり、それを阻むアリーシャや導師を疎ましく思っていた。
政治的地盤は磐石であったが、開戦を急くあまり強引な手段を多用するようになる。
更に本来開戦に否定的であった国王にも開戦の勅命を出させるなど強硬な姿勢から、次第に離反者を生んだ。
開戦こそ実現させたものの、アリーシャらの働きにより早期停戦が実現してしまい、最終的に失脚する。
再起を懸けてイズチへと軍を率いて向かうが、カムランからイズチに流れ込んだ穢れにより兵士が憑魔化。
同士討ちなどの混乱に巻き込まれ、落命した。

パルパレイ牧耕地[地名]
ローランスが擁する大陸最大の穀倉地帯。
放牧地でもあり、ローランスの食料庫ともいえる。
近年は1年近く降り続く長雨とカビのため、収穫高は激減している。

秘書官[人名]
現ローランス皇帝の執事。
清廉な人物として知られ、まだ若い皇帝ライトを支える反妃殿下派の人物。
暗殺ギルド「風の骨」に妃殿下の暗殺を依頼したというが・・・

妃殿下[人名]
先代のローランス帝国ドランの妃。
自身の子である長兄レオン、次兄コナンを相次いで失う。
現皇帝は正妻の自身の子ではなく、前皇帝の側室の子ライトが就いている。
自身の権力を維持するため、自分の甥を養子に迎え時期皇帝にしようとしている。
しかし、現皇帝派の秘書官がそれに対抗している。
ライト皇帝暗殺を企てたという噂すら出る始末である。皇帝に関わる権力闘争の中心人物のひとり。

火の試練神殿イグレイン[地名]
導師の試練のひとつ、火の試練が受けられる神殿。
巨大な赤精鉱があり、火の五大神ムスヒの影響がうかがえる。

憑魔[現象]
穢れが蓄積した結果、あるものが魔物のように変化してしまったもの。
穢れが溜まれば、動物、人間、天族が憑魔になってしまう可能性がある。
通常、人には見えないが、ドラゴンなど、強力な憑魔は例外である。
ただ倒すだけでは穢れは消えず、やがて新たな憑魔が生まれる。
穢れを浄化して初めて憑魔を倒したといえる。
穢れを浄化されれば憑魔から元の存在に戻るのだが、例外も存在する。
例えば生き物が憑魔化して長い時間(その生き物にとっての寿命以上)が経過していた場合、
浄化されても肉体は死んでしまっているので、消滅する事が多い。

秘力[地名](現象のほうが正しいのでは?)
地水火風の四大神の加護そのもの。
大陸各地に存在する試練神殿にて、護法天族が課す試練を突破する事ができれば、導師がその力を得ることができる。
災禍の顕主の領域内など、強い穢れの領域内でも通常通りに活動することが可能となる。

フィル[人名]
本名アン・フィル。
セキレイの羽のメンバーで、アン・トルメの双子の妹。
愛称は「フィル」。
兄と共に情報収集や市場調査を行う。
同年代のロゼとは仲が良い。

フェニックス[天族名]
のんびりとしたノルミン天族においては珍しく、熱血な性格の持ち主。
その昔、天族に利用されるだけの地位を返上すべく反旗を翻すが、他のノルミンたちは誰もついてこなかった。
アイゼンに頼まれ、エドナの傘に着いた人形のふりをして彼女を見守ってきた。
しかしエドナは「フェイントで振り向くとあからさまに目を逸らす」等々、
只の人形ではなく、本物のノルミンだと薄々感づいていたようである。

フォーシア[天族名]
ツチノコと化していたが、スレイ達に浄化される。
自らの手を汚してでも村のために何かを残そうとするスランジ村長と、彼が残したものの行く末を見届けるため、
ゴドジン周辺の地の主となることを引き受けてくれた。

フォートン三姉妹[人名]
グレイブガント盆地の貧しい村、フォートン村出身の姉妹。
口減らしのために教会の修道女にされる。

フォートン枢機卿[人名]
ローランス教会内で教皇に次ぐ権力を持つ女性。教皇の失踪した今、国内最大の宗教権力を持つ。
帝国が災厄の時代を乗り越えることを真に願っている。
愛国心だけでは国は纏まらないと考え、信仰心によって国を纏めることでローランスの強国化を目指す。

フォートン村[地名]
かつてグレイブガント盆地の北部に位置した極貧の村。
20年前の「眠り病」の蔓延により滅んでしまったという。

フォルクエン丘陵[地名]
レイクピロー高地からマーリンドへと続く丘陵地帯。
グリフレット川を渡る橋は憑魔によって破壊されたため、通行が制限されていた。
スレイがエドナの協力を得て大地を隆起させ、そこを台座として驚異的な早さで橋の修復が行われた。

不思議な人形の置物[物品]
ローグリンのショップの近くに陳列されている置物。
入れ子構造の不思議な趣向の置物である。
ザビーダ曰く、北方ではよく見かける民芸品であるらしい。
紫色のバリボーな姿形をしている。

ブラド[人名]
風の傭兵団、先代団長。
北方の戦場でロゼを拾い、彼女の育ての親となった。
団員たちからは慕われ、彼ら全員を家族のような絆で結んでいた人物であった。

プリズナーバック湿原[地名]
大陸西部にある広大な湿原。
名前は、かつてこの湿原の西側に足を縛られた囚人と思しき遺体が流れ着いた、という逸話からとられた。

ブルーノ司祭[人名]
レディレイクの教会に属する司祭。
民に寄り添う真面目な人物で、その真摯な祈りは地の主ウーノの加護に貢献している。

ヘルダルフ[人名/憑魔]
今代の災禍の顕主にして、穢れを広める災厄の時代の元凶。
ドラゴンよりも強く穢れた領域を持つ。その中ではまともに動くことすらままならないほど。
本名はゲオルグ・ヘルダルフ。
ローランス帝国白皇騎士団初代団長だった。
軍事行動の結果、先代導師であったミケルの逆鱗に触れ、呪いをその身に受けてしまう。
その影響で親しい者たちを全て失い、絶望しても死ぬことすら許されない身体となる。
抗うことを諦め、穢れを受け入れたことで災禍の顕主となる。

ペンドラゴ[地名]
ローランス帝国の首都。
「聖なる皇都」と呼ばれる。大陸でも最大の人口を誇る最大の都市。
名物として「ドラゴ鍋」がある。
ローランス皇家の派閥争い、騎士団と教会の軋轢など、内憂は多い。

ボールズ遺跡[地名]
マーリンドの近くにある古代遺跡。
かつての遺構はわずかに残るばかりで、大半は深い森に飲み込まれてしまった。

ボリス[人名]
ローランスの騎士団団員。団長セルゲイの弟でもある。
フォートン枢機卿の身辺を密偵として探っていたが、返り討ちに遭い死亡する。
しかし、彼の遺した手掛かりからフォートン枢機卿の悪事が決定的なものとなり、スレイ達を動かした。

ホルサ村[地名]
ザフゴット原野の南西にあった村。
石になる奇病により滅んでしまう。
この村にはフォートン三姉妹の長女、エニド・フォートンが追放処分を受けていた。
彼女がゴルゴン系の憑魔と化し、その石化能力によって滅びたと考えられる。
  • ま行
+ ...
マーガレット[人名]
ラストンベルで暮らす少女。高い霊応力を持つ。
その時地の主であったザインドとコミュニケーションがとれたようだ。
教会には天族がいないことを感じ、それを話した結果、虐められてしまう。

マーボーカレーまん[物品]
ロゼが発案した。
カレーと麻婆豆腐を肉まんの具にしてしまおうという大胆な料理。
大ヒットしているらしい。

マーリンド[地名]
ハイランドの街のひとつ。
「大樹の街」とも呼ばれ、街の中心にはその由来となった巨大な樹がある。
一時期は疫病が流行していたが、スレイやアリーシャらの活躍もあり、沈静化した。
かつては学都とも呼ばれ、学問と芸術で名を成した街であり、天遺見聞録にも学都を讃える言葉が記されるが、
現在は見る影も無く衰退しており、美術館は廃墟と化している。

マオテラス[天族名]
五大神の一柱。無を司る。
非常に強力な天族で、グリンウッド大陸そのものを器としている。
大陸中の穢れの浄化をマオテラスが一手に引き受けていた。
ペンドラゴの教会に祀られているとされていたが、実際には教会にはいない。
先代導師ミケルにより、秘密裏にカムランへと移されていた。
カムラン襲撃に際して、ミケルは生贄を捧げ、マオテラスの力でヘルダルフを呪う。
結果としてマオテラスも憑魔と化し、器となる大陸を通じて穢れを振りまくこととなる。

マシドラ教皇[人名]
ローランス教会の最高権力者。しかし、少し前から姿を現さなくなっていた。
実情は教会から逃げ出しており、枢機卿をはじめ教会はその事をひた隠しにしている。
その後、行き倒れていたところをゴドジンの住人たちに助けられる。
スランジ、と名を変え、ゴドジンの村長として第二の人生を歩んでいた。

マティア[人名]
ハイランドの政治的実力者で、軍機大臣の地位にある。
バルトロ内務大臣らと協力関係にあったものの、強硬に開戦を支持する大臣とは次第に意見のくい違いが起きていた様子。
アリーシャとは敵対していたが、ローランスとの停戦時の手腕を目の当たりにしたことで、彼女への評価を改めた。

真名[言葉]
古代語での名前。
天族は、自分の名前とは別に真名を持つ。
導師が従士契約を行う際に従士に真名を与えることもある。

マビノギオ山岳遺跡[地名]
イズチに隣接する古代遺跡。ゼンライをイメージした神像が祀られている。
その深部は山を貫いて伸びており、カムランへと繋がっている。
封印が施されているためカムランへは辿り着けないものの、
この遺跡を目指したアリーシャの行動は正しかった。

マルトラン[人名]
身長172cm。ハイランド軍教導騎士。
アリーシャが公私共に師と仰ぐ人物。
「蒼き戦乙女(ヴァルキリー)」との勇名を馳せ、敵味方から恐れられるほどの武功を立てている。
その実体は強力な憑魔である。
ヘルダルフに従い、災厄を広めていた。
アリーシャのことは戦争の機運を高めるために利用しており、
スレイが導師として脅威となるや、アリーシャの命を使ってスレイを穢れさせようとしていた。
その死に際してアリーシャへ放たれた言葉は彼女を傷つけるには十分なものであったが、
そこから立ち直らせた言葉もまた、かつてのマルトランの言葉であった。

マルフォ[人名]
ローランス教会の元司祭。
フォートン枢機卿の突然の死とその混乱に乗じて勢力を伸ばす。
導師と偽り、各地で詐欺紛いの布教活動を行っていた。

ミクリオ[天族名]
身長165cm。水の天族。イズチでスレイと共に育った幼馴染。
言動は大人びているものの、妙に子供っぽいところもある。
とくに、興味を持つ古代遺跡にはスレイと共に熱くなってしまう。同じ遺跡でも、スレイとは異なる見解を持つこともしばしば。
かつてはスレイと同様にカムランにて生を受けた人間だった。先代導師ミケルの妹、ミューズの息子である。
カムランがハイランド軍に襲撃を受けた際に助からぬ傷を負っていたため、ミケルに天族への生贄として捧げられる。
天族に奉じられたことにより、天族として転生を果たした。
真名は「ルズローシヴ=レレイ(団欒 彼女の子)」。

ミケル[人名]
スレイの先代の導師。天遺見聞録の作者でもある。
ライラとは共に旅をする仲間だった。
旅の末に定住することを決意し、カムランを開拓。
そこにペンドラゴ教会からマオテラスを秘密裏に移して祀っていた。
しかし、ローランス軍のヘルダルフの行動が引き金となり、村は壊滅する。
ミケルは彼を恨み、妹の子を生贄にヘルダルフ”永遠の孤独”の呪いを与える。
導師とマオテラスによってもたらされた最強の呪いはヘルダルフを蝕み、災禍の顕主とさせてしまった。

水の試練神殿ルーフェイ[地名]
導師の試練神殿のひとつ。水の試練を受けられる神殿。
アヴァロストの調律時代に作られたときより稼動を続ける、特殊な転移装置によって守られている。

ミスリル[物品]
「輝光銀」とも呼ばれる鉱物。加工が非常に難しい。
これを使って武具を作れば、非常に強力なものとなるだろう。

ミューズ[人名]
先代導師ミケルの妹であり、ミクリオの母。
カムランは襲撃によって壊滅し、穢れて満ちてしまった。
その穢れがイズチに進入することを阻止するために人柱となり、カムランにマオテラスを繋いでいた。
スレイを穢すためにヘルダルフがカムランに侵攻してきたとき、
溢れ出るカムランからの穢れを押し留めるために自らの命を使い結界を作る。
ゼンライに託した子供たちに希望を抱きながら、ミクリオらに見守られて光となり、消えた。

ムルジム[天族名]
力のある高位天族だったが、大きな穢れを受けて憑魔と化してしまう。
浄化してもらったことに感謝し、ペンドラゴ周辺の地の主となってくれる。
猫のような姿のぽっちゃりさん。

メーヴィン[人名]
誓約により永い時を生きる、「刻遺の語り部」と呼ばれる一族の名前。
皆同じ名前を名乗るのだという。名前の意味は「看取るもの」。
いくつもの時代を超え、数多くの出会いと別れを経験しなければならない宿命を背負う。

本編
+ ...
スレイ達とはティンタジェル遺跡で出会う。探検家を自称する。
瞳石集めにて特にすれ違うこととなる。
遺跡や遺物に精通しているため、教会関係者からは有難がれ、感謝されている。
また、行く先々である程度の人助けも行っているらしく、感謝している者も存在する。
ライラは、スレイ達にヘルダルフが災禍の顕主となった経緯を伝えるために、「刻遺の語り部」のメーヴィンを頼る。
彼はそれを引き受け、スレイ達に過去を体験させる。
その後、スレイの答えを聞き届けたあと、誓約の反動により死亡する。(誓約破棄による老衰が原因か?)

メリオダス[人名]
大陸を統一したとされる伝説的な王。
実は憑魔であったという。
彼に限らず、歴史に名を残すほどの英雄は憑魔である可能性が高い。
  • や行
なし
  • ら行
+ ...
ライト[人名]
現ローランス皇帝。
先代皇帝の三男であるが、側室の子である。
相次ぐ皇子の死亡によって繰り上げ的に皇帝となった。

ライラ[天族名]
身長172cm。火の天族。
レディレイクの聖堂にて素質の有る人物が訪れるのを待っていた。
誓約により浄化の炎を得ており、導師として契約した者は浄化の力を使えるようになる。
彼女と契約することで、スレイは導師となった。
先代導師ミケルとは旅を共にした仲間であり、顛末を知っていた。
しかし、”マオテラスについて語らない”という誓約によって浄化の力を得ていたため、助言できる場面は限られる。
旅の最後に別れたミケルについて行けば、彼らと今の世界の悲劇を止められたのではないか、という後悔を抱いていた。
豊富な知識を持ち、助言役でもある落ち着いた性格の女性。だが、思い付いた洒落は言わないと気が済まない。
真名は「フォエス=メイマ(静かなライラ)」。

ラウドテブル王宮[地名]
レディレイクの貴族街にある王宮。
政治家たちが実務を行う場所で、バルトロ内務大臣たちはここで政務を行っている。

ラストンベル[地名]
ローランスの街のひとつ。
鐘楼が有名であるが、これは元々戦時での連絡の狼煙用であった。
その動力にも隠してある地下水脈を使用しており、砦として機能していたかつての名残でもある。
「職人の街」とも云われ、腕利きの技術者たちが多数集まっていることでも知られる。

ラファーガ[天族名]
デゼルの親友で、彼と共に風の傭兵団を見守って旅をしていた。
サイモンの暗躍、デゼルの加護の影響で風の傭兵団と帝国の騒動の際、
ロゼを庇い、穢れをその身に受けてしまい憑魔化してしまう。

ラモラック洞穴[地名]
ラストンベル近くにある洞穴で、ボールズ遺跡に繋がっている。
その内部には毒物でもある鉱石、石黄が存在する。

リヒトワーグ灰枯林[地名]
プリズナーバック湿原にある林。
ほとんど枯れ木となった木々が立ち並ぶ。

リュネット・フォートン[人名]
フォートン三姉妹の末妹。
フォートン枢機卿としてローランス教会の中枢で活躍していた。
国を憂う思いが強くなるあまり、ゴルゴン系の憑魔と化してしまった。
穢れを生む心が強過ぎたためにスレイでは浄化しきれず、ロゼにより暗殺される。

緑青林マロリー[地名]
凱旋草海の北部にある森林地帯。
グリンウッドノウサギなどの生き物が生息する緑豊かな土地。
風の骨が仮のアジトとして検討した。

ルーカス[人名]
木立の傭兵団団長。スレイ達とはマーリンドで出会う。
グレイブガント盆地での戦争ではハイランド側として参戦。ドラゴン戦をも経験した。
彼とその傭兵団の実力は折り紙付きである。

ルナール[人名]
身長185cm。暗殺ギルド「風の骨」構成員でアリーシャの命を狙った。
後に風の骨を裏切り、追われる身となる。彼らの”家族ごっこ”が嫌いだったというのが理由である。
キツネのような憑魔とも人間ともつかぬ容姿であり、炎の術を自在に操る。
スレイ達との戦いで死亡したと思われていたが・・・?

レイクピロー高地[地名]
レディレイク付近の高原地帯。
この地域特有の綺麗な水と、それによってもたらされる豊かな緑が特徴である。
特に高台から望むレディレイクの街は絶景の一言。

霊応力[現象]
「れいのうりょく」と読む。
人間が持つ天族などを感じ取るための素質のこと。
個人差があり、導師などは高い霊応力を持っていなければならない。
かつて、人間と天族が共存していた時代は天族を感じ取る人々が多かったということから、
霊応力の高い者が多かったとされる。

レイフォルク[地名]
霊峰と呼ばれ、かつてから人々の信仰対象となってきた。
エドナとその兄アイゼンがいたが、アイゼンは完全にドラゴンとなってしまった。
不用意に近付いた者はアイゼンによって命を奪われてしまう。
普通の人々はそれを山の事故に巻き込まれたと思っていた。

レオン[人名]
先代のローランス皇帝の長兄。妃殿下の子。
我欲に溺れ、憑魔と化したコナン第二皇子の手に掛かり、死亡する。

レディレイク[地名]
ハイランド王国の王都で、「湖上の街」と呼ばれる。
その名の通り、湖の中央部に作られた大都市。
導師と聖剣の伝承が残っており、「聖剣祭」という祭りが開かれる。
レイクピロー高地を筆頭に、周辺は水源が豊富であり、水を利用した設備が目立つ。
ヴィヴィア水道遺跡など、過去の水力を利用する遺跡をそのまま利用している施設もある。
都市内の巨大水車は名所のひとつに数えられている。

ローグリン[国家]
ザフゴット原野の奥地にある辺境の街で、導師信仰が篤い。
「塔の街」とも呼ばれるが、それは街の中心にある巨大な塔によるものである。
この塔の内部には大地の記憶を再生する記憶装置のような古い石碑がある。
ローグリンは地脈の交わる場所にあるため、このような装置が作られた。
塔そのものは人々の信仰を集めていたため、天族アラカンが地の主としての器に使用している。
特産品として、付近で産出するトパーズが挙げられる。

ローランス帝国[国家]
グリンウッド大陸を二分する大国のうちのひとつ。大陸の南西部を治めている。
皇帝によって治められているが、教会の発言力が日に日に高まっており、騎士団はそれを強く警戒している。
また、依然として皇帝をめぐる権力闘争は収まっていない。
大陸最大の都市、ペンドラゴを擁するが、それ故に政治的な問題も数多く抱えている。
ハイランドとは敵対関係にあり、戦争の機会を窺っているが、災禍の顕主の影響が少なからずある様子。
ローランス軍の特徴は、重厚で堅牢な鎧を装備する事、遠距離の攻撃には弩弓を使用する点がある。

ロゴス[人名]
マーリンドの商人だが、バルトロ内務大臣などの口利きで急激に仕事を増やしている。
不審な金の動きから、アリーシャは彼をローランスのスパイと考えたが、
その実、彼はローランスとの水面下での交渉役であった。
地下レベルでの交渉すら無くなれば、二国間はそれこそ互いを滅ぼすまで争うこととなる。
表では争い、裏では落とし処を探る。
一見汚く見えるこの仕組みも、政治の世界では必要なことだという。
当初こそ嫌みな態度が目立ったが、後に多少なりともアリーシャのことは認めた様子である。

ロゼ[人名]
身長160cm。「セキレイの羽」のメンバーにして、「風の骨」の頭領。
戦災孤児であり、北の戦場で風の傭兵団の先代団長ブラドに拾われ、育てられた。
素直でさっぱりとした性格ながら、ムードメーカーでもある。
導師の存在を見極めるためと言いスレイ達に同行。
高い霊応力を持ち、長年デゼルの影響を受けたことにより従士でありながら神衣化が可能。
しかし、幽霊的なものを恐れて拒絶してきたため、スレイ達と出会うまでは天族を知覚出来ていなかった。
暗殺の際には独自の矜持を持ち、やらねばならないことをやる、と考えている。
その考えは純粋で真直ぐであるため暗殺を行っても穢れを生まない。
従士としての真名は「ウィクエク=ウィク(ロゼはロゼ)」。
自分をもつ、彼女に相応しい真名といえる。

ロッシュ[人名]
「セキレイの羽」のメンバー。
エギーユの右腕として、様々な雑用をこなし、ギルドを裏から支える縁の下の力持ち的な男性。
文学にも詳しく、意外に達筆。

ロディーヌ・フォートン[人名]
フォートン三姉妹の次姉。
聖女と呼ばれ、信者を引き連れてプリズナーバック湿原に移住。
そこを懸命に開拓していたが、聖女と呼ばれる自分に頼りきっている信者たちに押し潰され、
ゴルゴン系の憑魔と化してしまう。

ロディーヌ村[地名]
プリズナーバック湿原の南西に存在していた。
憑魔化したロディーヌよって滅んでしまう。

ロハン[天族名]
ドラゴンパピーとなっていたが、浄化されマーリンド周辺の地の主となる。
器はマーリンドの象徴でもある大樹。

ロマーノ[人名]
美術品を蒐集する高利貸し。
美術品を担保に金を貸し、裏から手を回して金を返せないように工作、美術品を奪い取るという手口を得意としていた。
他にも利用した子供たちを口封じに殺害するなど、手段を選ばない。
「全ての美術品を愚かな者たちの手から守る」という崇高な目的のためだと語り、その理想を信じ切っていたため、全く穢れていなかった。
最期は風の骨の頭領として、ロゼの手により命を絶たれる。

ファミ通版
設定考察
グリンウッド大陸の歴史
+ ...
紛争や天変地異といった不穏な情勢にあって、なお人々の旺盛な文化が花開くグリンウッド大陸。
その3000年以上もの長きに渡る文化の歴史は、常に天族の存在と共に築かれている。

  • 天族と人間による文明
 現在グリンウッド大陸で確認されている文明の痕跡は、図1のように数千年前まで遡ることができる。
それらは人間のみで成り立ったものではなく、天族も関与して築かれたものである。それらは年代を遡るほど、天族の関与が大きい。
また約1300年前の大陸統一と前後し、人の手による文化が開花する。
その一部は現在よりも水準にあり、数々の高度な技術はのちの諸地域の文化を育んだ。

図1 グリンウッド大陸通史

  • 民間信仰
古い時代における信仰は自然崇拝で、恩恵の大元となる天族を神と見なす素朴なもの。
ゼンライの「雷」のように、五大神以外の属性を持つ天族も対象となっていた。
五大神信仰の体系化以前の信仰の証左である。

図2 民間信仰の例

  • 古代文字
 現在知られている古代文字は、アヴァロストの調律時代の遺跡を中心に確認され、現代語が26の文字、10の数字とで構成されている。
最大の特徴は文字の向きを変えることで最大4種の文字として使用される点である。
例えば、翼を広げた鳥を模した文字は、左回りに回すと「B」、「F」、「P」、「H」と4つの現代語に置き換えられる。
但し、読みや文法などは、一部の考古学者らによる研究が重ねられているのみで詳細は不明である。
文字誕生の時期を含め、全容の解明が待たれる。

天族とその加護
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この世の理を体現し、その力を操る天族。「人ならざる存在」として古来より崇められてきた彼らの存在意義と加護は、信仰が失われつつある今日も人々の暮らしに息づいている。

  • 天族の存在
 天族は人間の出現よりも以前から世界に暮らすとされる、人ならざる存在。
見た目は多くの場合、人間の若者や壮年期に相当する姿である。これは力のピークを迎えたときに、外見的成長が止まることによるもの。
寿命はなく老いることも無いが、悪意や憎悪から生まれる穢れに飲まれると、憑魔となり悲惨な末路と辿る、という宿命を持っている。
例としてスレイの陪神エドナの外見が幼い理由は、若くして力のピークを迎えた事を意味している。

  • 天族の加護
天族は自然界の根源に由来する力を持ち、自然現象の一環として創造・産出される。
この働きかけは天族の「加護」として、古くから人々の信心や信仰の対象となってきた。
今日よく知られるのは五大神信仰でも有名な「地水火風」であるが、それ以外にもおよそすべての自然現象、人智の及ばぬ出来事などは加護によるものといえる。
また天族のうち、その資質で世界に影響を与える力を持つ者は人々を守護する加護天族、即ち「地の主」として各地に祀られ、更なる土地の繁栄をもたらす。

地の主の力
地の主は力のすべてを己に起因するのではなく、資質以上の力を「誓約」で獲得している。
その誓約とは、穢れを生む危険を孕んだ人間の信仰を糧とする枷。
故に逆説的に、穢れへの抵抗力の高い、特殊な領域の展開が可能となる。
彼らが他の天族から敬意を払われるのはこうした高邁な精神によるものが大きい。
地の主はいずれも土地に干渉する資質を持ち、また人の信仰心を重んじる故に誓約によって責務を担う。

加護の力と災い
天族の加護は多くの場合、人間にとって恩恵となるが、稀に人を傷つけ、追い詰めることもある。
風の天族デゼルや、幻を操る天族サイモンの加護の資質がそれにあたる。
彼らは加護を与えれば与えるほど災いを呼び、いわば人を不幸にさせてしまう。
こうした天族は「疫病神」とも言われ、その存在を人間が感知するかしないかに関わらず、禍事として疎んじられる。
デゼル 加護を与えた相手に困難をもたらしたり、惨事を引き起こしてしまい、意思とは裏腹に不幸を招く
サイモン 生み出す夢や幻が意図せぬ形で人を惑わすため、加護は幸福の予兆ではなく悪夢と見なされる

  • 五大神信仰
五大神信仰は、古くからの自然崇拝が体系化されたもの。
発端は定かではないが、世界の五大要素「地 水 火 風」の天族と、その筆頭として「無」を加えた、5つの神の加護による平和と安寧を祈るものである。
それぞれの属性にはそれを司る天族が存在する。そしてそれらは代替わりを行い、新たな神がその座を担うこととなる。
作中で示されているのは「アヴァロストの調律」時代には無の五大神カノヌシがいた事が知られており、その祭壇をはじめとする遺跡が遺されている。
尚、現在の五大神信仰はおよそ600~200年前頃が最も盛んであり、この時代をとくに「マオテラスの時代」と呼ぶ。

五大神と語法天族
五大神には護法天族と呼ばれる守護役の天族が付き従う。
その存在は性質上、人間にはほとんど知られていないが、五大神と共に世界の繁栄を見守ってきた。
彼らは主神である五大神の陪神であり、主従関係によって結ばれた存在である。
また、生まれながらの天族以外に、人間からの転生を果たし天族となり、陪神契約により護法天族になったものも多い。
世の趨勢を見聞きし知る者だからこそ、歴代の導師を導いたり、穢れを封印するなど、大きな役割を担う。

エクセオ
火の試練神殿イグレインを守護。元導師。
アウトル
水の試練神殿ルーフェイを守護。
元導師アシュラを器としていた。
ワーデル
風の試練神殿ギネヴェアを守護。元導師。
ゴウフウ
穢れの坩堝を管理するが500年前に放棄。
パワント
地の試練神殿モルゴースを守護。元導師。

  • 現在における五大神信仰
五大神信仰は現在ではハイランド王国、ローランス帝国双方の国教に制定されている。
上級聖職者が身に付ける紋章も両国で類似している。
これは元々ひとつの王家から分離したため、「筆頭神マオテラスの存在が自国にある」という正当性を双方が主張しているためである。
王都や街には聖堂が建造されており、祭事も存在はしてはいる。しかし、いずれの国も天族への理解、信仰は失われ形骸化、
政治的側面以上には宗教としての意味を失いつつあるのが実情である。

図 協会紋章

三つ葉、或いは樹木を模したような紋章は、
マオテラス、人、大地の三位一体とも考えられる。


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最終更新:2015年05月20日 23:23