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ブルース・スターリング

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zgok0079

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スキズマトリックス

15 名前: ◆usodeOn2Q2 投稿日:2006/10/21(土) 01:02:01
『スキズマトリックス』 ブルース・スターリング

この本は、たぶん5年・10年経っても再読したくなる本だと思う。

最初~第一部までを読んでいる間は、
「こりゃ痛い本に当たってしまったな……」と思ってました。
『火星年代記』みたいに編年体だから、チビチビ読めて助かりましたがw。

でも、第二部~第三部と読み勧めるうちに、尻上がりに面白くなってきたぁーーー。
読むスピード・量ともにどんどん増していき、最後は加速がついてゴールイン。
いやー、良い読書ができた。

この作品が1986年のヒューゴ賞にノミネートされたときは、
受賞作の『エンダーのゲーム』、その他に『ブラッドミュージック』もあったとのこと。
いずれ劣らぬ名作揃いだが、小説としては一番粗い『スキズマトリックス』が最高!!

読んでると詩的な表現に??? な点もあったが、最後は欠点も含めて楽しめました。

評価:9点

タクラマカン

706 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/01/13(金) 16:40:34
「タクラマカン」ブルース・スターリング
スターリングの短編集。
序文で二人の娘は別室でもののけ姫を見ているとか日本のSF作家になる夢をみたとか日本のポップカルチャーは最高だとか捲くし立てているに何故か笑ってしまった。
極めつけはこれ。「みなさんも通産省にもっと圧力をかけて『物の哀れ』を輸出させるべきだ」
何だか海外親日SF作家はヘンテコばっかな気がするぞ・・・。
ギブスンもガンヘッドがどうのとか書いてた気がするし。

収録作はルーディ・ラッカーと共著のドタバタ「クラゲが飛んだ日」と「自転車修理人」、「タクラマカン」が面白かった。
SFマガジンのために書き下ろしたという「招き猫」は何だかいまいちよくわからなかった。


7点

塵クジラの海

417 名前: でへ 04/01/24 07:46
塵クジラの海 ブルース・スターリング ハヤカワFT

スターリングとしては意外な、ファンタジー臭のある作品
処女長編だけあって、後の作品とは作風が違うが、異様な
異星の生物の描写は、さすがスターリング

全体的に軽い話でした、サクサクっと読めてよかった。
6点

890 名前: ◆GacHaPR1Us [] 投稿日:2005/06/21(火) 23:56:50
塵クジラの海 ハヤカワ文庫FT
ブルース スターリング (著), Bruce Sterling (原著), 小川 隆 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150203539

某スレでも指摘されてたけど、自分も主人公の年齢は20代でよかったように思う。
特にメトセラ技術が達成している世界観では。

 ダルーサへの「痛み」を通じた愛情表現、船長の存在感、なにより万国ビックリショーもビックリの
肉食(?)ばかりの生態系。っていうかH2Oが重要な因子なのね。とか、アイディアは新人のものではない。
これを「酷評」したっていうSFファンジンってどんなんだったんだ?

 サイエンス・ファンタジーであることが問題視されているような紹介のされ方が納得いかないけど、
これは名作である、と断然できる。

でも、思うのは、ニューハウスは麻薬から脱することがホントにできたのだろうか?
逃げても逃げた先には別の誘惑があるだけなのに・・・。

10点。こればっかやな

547 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 04/04/13 23:26
ブルース・スターリング「塵の海のクジラ」

いかにも若書き、という感じで微笑ましい作品。
主人公が全然中年に見えなかったり、最後の方がえらい早足だったり。
それなりに面白いけど、別段オススメするほどでもなし。最後の大ネタは少々「なんじゃこりゃ」と言いたくなるし。
この作者がスキズマトリックスやらタクラマカンやら書くようになるんだから、分からないもんだ。

6点。

578 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 04/04/28 02:45
ブルース・スターリング『塵クジラの海』

面白いじゃん!!

思いっきり異様で派手でけたたましくて、不安と熱狂に彩られた
作品世界。緻密な異世界構築は、それだけで楽しい。
読んでみて思い出したのは、ディレーニイである。
なんかぱっとしないという評価が多いようだが、読むべき人が
読んでいないのだろうと思う。ヴェルヌとか好きな人だと気に
入るかなあ。

8点
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