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ジョン・C・ライト

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zgok0079

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ゴールデン・エイジ

68 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/11/15(水) 12:40:27
ゴールデン・エイジ1(ジョン・C・ライト)

精神をコピって分身をどっか余所に送ってみたり、コンピュータの中に
保存したりできるようになってる。バイオテクも究極まで進んでいるらしく、
事実上の不死が実現している遙か遠い未来が舞台。
主人公はある日、自分が過去の一部の記憶を失っていることに気付く。
どうやら、過去に自分は人類の生存を脅かすような大罪を犯し、
記憶の一部を消されたらすぃ。失われた記憶を取り戻そうと調べ始める主人公。
だが……

独特のタームがほとんど説明抜きで大量に使われてて、最初のうちは
少し読みづらい。そういう点では、たとえばイーガンのディアスポラ
なんかと似た雰囲気はあるといえばあるかも。
ただ、似てるのは雰囲気だけ。父子の愛憎ドラマあり、妻との確執?やら
裁判やら。余計なタームや時代設定を取っ払うと実のところ、たとえば現代に
時代を置き換えても、ほぼそのまま通用するようなストーリーだったり。

この小説、壮大なスペオペ3部作の第1巻目らしい。主人公が苦境に立たされ
て終わるんだけど、それが「主人公の運命や如何に!?」みたいな定番の引きに
なってて、続きは確かに読みたくなった。
要するにイーガンを換骨奪胎して伝統的スペオペに仕立てた、
みたいな感じの3部作なのかなー。

383 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2007/01/10(水) 11:54:24
ジョン・C.ライト 「ゴールデン・エイジ 1 幻覚のラビリンス」
5点

話が無駄に長いのは「イリアム」etc.に通ずるものがあるけど
雰囲気は「コラプシウム」に近い?けどエンターテイメントであることを
わきまえてる両作品と比べると、読者の忍耐に甘えることを前提に
作者だけが自分の世界に入り込んで遊んでる感じでした。読者がみんな>>68さん
みたいな良い人なわけ無いだろって。出版社が水増しを要求した「カズムシティ」
とは逆に本書が一冊本の導入部だった―作者の中では―のを3部作の1巻目
として出されたってところがまた(ちょっと前の早川ちゃんならこれをさらに
3分冊で出しかねなかったけど)。しかも内容が父子とか夫婦の愛っていう…。

490 :でへ :sage :2007/02/04(日) 10:14:50
ゴールデン・エイジ1 幻覚のラビリンス ジョン・C・ライト
ハヤカワSF文庫

遠未来の激しくテクノロジーが進化した世界、
異様な世界と、それを描写した筆力はなかなかのもの

まさに作品名どおりの「幻覚のラビリンス」的な
世界でした。

話はわりとオーソドックスで、異様な世界観と比較して
むしろ古典的な感じがします。

どこまでがヴァーチャルでどこまでが現実か分からない
世界が面白く、また単純なユートピアではなく、
オーソドックスな人間ドラマが展開する筋立てが
面白かったので、8点

続編が楽しみ、この設定だとなんでもありで、どんでん返しが
いくらでもできそう。

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