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カリンティ・フェレンツ

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匿名ユーザー

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エペペ

870 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 04/11/22 21:44:43
『エペペ』 カリンティ・フェレンツ

フィンランドで開催される言語学会に向かった主人公ブダイが、
飛行機を乗り間違え(?)、言葉の全く通じない世界に紛れ込み、
そこから脱出しようと苦闘する不条理な物語。
日本ではハナモゲラ語小説として有名らしい。

会話が極端に少ないので改行も少なく、ページをめくる毎に
その文字数の多さに圧倒されるが、主人公がこの先どうなるか
心配で意外にスイスイ読めた。

人波に流されていく主人公の描写は、深沢七郎の「風流夢譚」を
思い起こさせる。しかし、彼はなすがままではなく、その現実に
抗おうと必死である。

個人的には、今プータローなので、主人公の境遇に自分を重ね
合わせて読むことになった。不遇なが読むと、少々勇気をもらえ
るのではないだろうか?

8点
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